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86瓶 手紙の山

メドレグで出会った少年と再会し、彼らの現状を良くしたい。

 出来る事は少ないだろうけど‥少しでも・・・。


今日は、手紙の箱を片付けるぞ~!

 おいしい~! 甘いの 癒 し に な る~‥。もぐ もぐ


 果物・・ちょっと、大きく切り過ぎたかも・・。

錬成すると、ジュースになってしまうから、自分で カットしたんだよね…。


「どう? おいしい?」みんな、無言で‥もぐ もぐ‥してるけど。


「おいしい!」良かった。


「あまい・・」甘いのは‥苦手だったかな?


「おいしいです」


 既に食べ終わってる子、ゆっくり食べてる子、隣の子の、口を拭いてる子など、いろ いろ 見えた。喜んで もらえたなら、良かった 良かった。


 お昼・・ならぬ、おやつを 食べたら・・・部屋を探険した。



2階に2部屋と‥おトイレ‥がある。部屋は‥6帖 程度かな? 


 1つにはベッドが在ったけど、もう1つは・・空き部屋だ。

1階は、広いリビングと台所。手洗い場とは別に、お風呂場が在る。


 ここにも、勝手口のような‥ドアが在った。


 裏通りというより‥広い土地が広がってるけど・・。

小学校の運動場になりそう。一応‥町中のハズ…なのですけどねぇ‥。


 さてと。


 とりあえず‥みんなには、空き部屋を自由に‥使って良い事にした。

ただ・・今日は、ひとまず雨だからって事で、家の中で過ごしてもらう。


よいしょっ と・・。隅に移動させたテーブルの上に、木箱を出した。


「リモン兄ちゃん、それは?」


「‥みんな、僕の事を呼ぶ時は『リモン』で良いから」

え?‥呼び捨ては嫌だ?? じゃあ、くん‥とか、さん‥とか、付ければ良いよ。


 兄ちゃん‥は、やめて‥欲しい。希望。


「これ‥仕分けるの‥手伝ってくれる?」


木箱を、さっき座ってた場所に持って来て、逆さにして全部 出した。



「まず、色で分けよう。白いのは、こっち‥。茶色のは‥逆に、ココ‥」と、色を見せながら置いてくと、すぐ理解してくれて‥動き出した。


 途中、混雑してきたら‥エタンが指示して、左右に分かれさせてた。

おかげで‥大渋滞してたのが、解消されたよ・・。


大きく分けて、白 と 茶色 に 分かれた山が‥それ ぞれ 出来た。



・・多いなぁ。


封筒を見てると‥文字の色が違う事に気付いた。あれ?


「みんな、封筒の文字の色・・違うの在る?」

「あるよ!」


今度は、それぞれの山の‥文字の色での‥仕分け。


赤、緑、橙(だいだい)、黒‥と。


「どっちから‥読もうかな?」‥騎士団の方が重要そうだけど・・。



「文字 読める子、居る?」・・おや、居ないのか。そっか。


「リモン~」ん?

両手に1枚づつ封筒を見せた状態で、声をかけられた。どうしたの?


「これ、同じ色だけど・・封筒に模様が付いてるのと、付いて無いのがあるよ」

封筒は‥基本 無地だ。名前くらいしか書かない。


‥封筒の四隅に・・模様が入ってる。そういう封筒みたい。

それぞれ模様の あり・なしで、また分けてもらう。


紫は、無かった。白いのの‥模様付きから読む事にしよう。


模様の無い物から順番に箱に入れていく。先に読むのを上部に来るように‥。

 よし。出来た箱を持って‥ソファに座った。


まず、白・赤い文字・・赤い模様のから。


・・え?! エキャルラット州‥軍団長?!

依頼・・か? えーと‥ ・・・・・。



「何が‥書いてあったの?」みんな、興味 深々な顔‥してるね‥。


要約すると・・。

『リモンの名前は、この地にも轟いておるぞ!』っていう、お褒めの言葉だった。


スフェラを、どう加工したのか‥も、聞かれてたけど‥。どう‥と言われても‥。

 レシピ‥『とある魔道具を使う』と書いてあって・・。



 再現 出来なそうなので・・・・。

『独自 製法で、レシピは教えられません!』で、通すしかない・・。


ひとまず、依頼‥とは見えなかった。



 次は、緑の・・模様付き・・。



なんとなく、模様付きは『軍団長』から‥な、気がしている。


ぺらり うん・・そうですね。


 ん? あぁ、あの薬ねぇ・・。


 はい。うん‥。素材さえ入手 出来るなら・・うん。作りますけど。

あー‥これは、返事を出さないと。これは別の‥あ、トレー にでも出しておこう。


トレーを出し、今の手紙を置いた。

「リモン‥さん、これは‥どうして置いたの?」

「お返事が、必要そうだったからね」


机・・欲しいな。椅子も。


橙のも、キトゥリノ州軍の・・あの、軍団長さんからの労いだった。

 はい・・どうも・・・。




 黒・・は、何だろう? 黒は‥無いよね?

青・・は、まだ遭遇もしてないけど・・・。


 うん? 騎士団 総意・・え? 何ですって?



うーーん・・全体的に、お世話になってます‥みたいな話が‥続いてる。


 今、しっかり読まないと い け な い ‥って物じゃないな・・。

これは、また別の トレーに 避けておこう。


「こっちのは、どうしたの?」

「うん。長いから‥あとで読もうと思って」

子供たち‥走り回ったりせずに、大人しく過ごしてる。


はい。今度は‥茶色で、模様が‥ある。


 白い方の模様は、草花のレリーフだったけど・・。


茶色のは、横に線が入ってるだけの、シンプルな 模様だった。



 赤から。


・・あ! 懐かしい! アルドルの ギルド長だ。

うん・・はい。元気ですよ。 え? あははっ 


懐かしいなぁ~。みなさん、お元気そうで・・・何よりです。


 え? ムニ・・。こっちでも、売りたい?

それは‥・・あぁ・・はい。ギルドで‥ふむ。うーんと、そっか。


 木箱‥どこかで買わないと・・送れないな。

これは、依頼に近いから‥また、別のトレー・・って、置く所 無いや。


 木箱を床に置いて、空いたスペースに‥依頼用のトレーとして、出して置いておく。これは、最優先で行動しないとね。


「新しいのは、何にするため~?」ん? あぁ、これ?


「これは、お仕事の依頼だからだよ」お仕事は、最初にしないとね。



緑‥も、ギルド長だった。あれ? 2枚入ってる。


 1枚は、商人ギルドの・・? 遭遇してませんけどね。

へぇ‥あの、雑貨屋の店主でしたか。なるほど。


あんな客によって態度を変える店員が、店主な訳・・無かったか。良かった。


ふむ。はい・・いえ いえ。店員の非礼を‥詫びてくれたけど、大丈夫ですよ。

・・行きたいと、思えないけど・・もう。


もう1枚は、冒険ギルドの‥クマのような風貌の、豪快なギルド長だったな。

・・ははっ えぇ?


 いや~‥そこまで、凄いのは‥さすがに作って無いですよ・・。


 武器・・欲しそう・・だけど、依頼って感じでも無いし。

遭遇した時か‥作れたら‥渡す事にしよう。それで良さそうだからね。



 次は・・黄色‥こちらも、1つの封筒に‥それぞれの長からの手紙。



 模様付きは、長‥の方々からの お手紙。

だい たいは、お礼 や 商品に関する物に 感心している‥といった内容だった。



 問題は、それ以上に多い・・無地に名前の‥。

裏にして・・名前を見ていく。これは 文字が、読めない子供たちでは‥出来ない。


 知ってる人・知らない人・・に、分けていく。


鑑定しても、名前まで‥憶えてない人は多いから。門兵とか・・ね。

 知ってる人のは‥先に読みたい所だけど・・・後にしたい。


知らない人のは、依頼かも‥と、思ってたから。


 先に読んだけど・・。



・・・はぁ~…疲れた・・・読むの・・。

てか、便箋も 封筒も・・貴重な『紙』なのに。



 単語1つしか書いてないとか、使い方が雑・・。

しかも‥依頼じゃない。




「大丈夫?」‥ありがと。お水‥持って来てくれた。


はぁ‥まったく。軍団長に返事 書く時‥注意して貰おう。

・・・貴重な紙を、無駄 使いするな!って。


知ってる方々のは、ゆっくり読みたい。なので‥依頼 入ってても‥後です。


パン や 生でも食べれる野菜を出して‥全員の‥晩御飯を作る。

・・サンドイッチですけどね・・。


食材、もっと買わないと。それに、みんなの服も・・。あち こち‥穴が開いてる。

・・男の子は良いけど‥。女の子は、危ない。今は良くても・・危険。



「ねぇ、みんな‥」君たちの‥ご両親は・・どうしてるの?

「いきてるよ!」どこに、居るの?


「…」


分からないの? え? 首を振ってる。

「どこに・・居るの?」

「‥」


子供たち同士で、顔を見合わせてる。

 きっと、まだ‥信用しきれないんだね。良いんだよ。


「分かった。もう聞かないよ」話したくなったら、話すだろう。

床に‥じかに寝かせる事になる・・。謝ると・・。


「ううんっ! ゴツ ゴツした地面より、ずっと眠れるよ」エタン‥。


 大きな布を買うか、布団・・どこに売ってるのやら・・。

最悪‥魔物の皮で‥敷物になれば・・と思ったけど‥ならなそう。残念。


 子供たち用の部屋に‥みんな雑魚寝。私は‥ベッドの方。


この家、早々に買う必要が‥在るかも。この 子達の家 としても、使えるように。

・・その為にも、コビトに頼んでおく。


『了解しました』よろしく。

あとは、ギルドで色々と‥聞いておかないと。荷物も届けてもらって・・。


見慣れた‥人々の名前が並んでる。ワングさん・・また、商品が必要なのかな?


 そうして、3つの依頼・・の品を用意したり、お手紙を書いたりして‥夜も更けて‥眠い・・寝よう…。みんな‥眠れてると・・良いけど…。


くぅ・・・すぅ・・・



チュン チュン 今日は、晴れか・・良かった。

まぁ、雨でも大丈夫だけど…。


ふぅわぁぁぁー・・伸びをする。


『おはようございます、リモン様。出来ております』

おぉ! なんか、カッコいい! 


男の子、6人。女の子、5人。女の子の方は‥小さくリボンも付いてる。

 盾の模様の‥バッジみたいなもの。


ふくらみ‥の無い、厚紙で作るようなバッジだけど‥。作ってもらった。


 子供たちを、守るもの。リモンの名前も、入ってる。

服‥新しくしたいけど・・。どうするのが、良いんだろう?


 女子も 男子も‥同じ服装でも良いかも。そう思ったら、ボーイスカウト‥みたいな姿になりそうね・・と、ちょっと思ってしまった。


それには‥帽子も、必要だろうけど。帽子は‥あんまり見かけないんだよね。


鍵を開けると、窓拭き‥してる。早いね・・みんな。

「おはよう」

「おはよう!リモン!」元気な声が、方々から聞こえて来る。


朝も、野菜ジュースと‥昨日と似たようなサンド。

・・部屋で作っておいたものを‥出した。驚いてるね。ふふっ


台所を使わずに、料理を作ったから かな・・。


「さて、これからの事だけど・・」

そう言うと、食べてた物を置いて‥ビシッと背筋を伸ばしてる。


え・・いや、大丈夫だよ・・。そんな畏(かしこ)まらなくても…。


「今日、ロムメットに行って来るんだけど‥」みんなは、どうする?

普段‥何かしてる? ・・してない・・。そっか。


 まだ、10歳にも満たない子供‥ばかりだものね・・。

これだと、商人にも冒険者にもなれない。


 子供は、10歳でも‥親が 許可しないと、登録 出来ない。

13歳以上なら、子供 個人でも可能みたいだけど。


エタンの親御さん、どこに居るやら・・・。相談したいのに。


「この町で、家具・服・食材を買う場所、知ってる?」

「‥」知らない?


「家具は、工房で頼むしかないよ」そうなんだ・・。

現代みたいに、家具を売ってる‥っていう場所は、無いみたい。


「服は・・売ってる お店‥いろ いろ あるよ」

さすが、女子たち。


・・みんなの服も、とある店の人が 物と交換 で、譲ってくれたらしい。

なるほど。その お店なら‥交渉が しやすそうだね。


「えっと‥食材?・・は、町の向こうに‥たくさん、あるよ」

そっか、それ・・私も聞いてましたね‥。すっかり、忘れてたけど・・。


 うん。よし。家具の工房も・・食材が、多く売られてる場所の‥近くに在ると言うから‥行ってみよう。


 食べ終わり、支度を整えて・・。みんな、手伝ってくれる‥ありがと。


「じゃあ、これ‥みんな、服に付けて」1度 付けたら‥服が破けない限り‥付いたままになると言う‥お守りを付けてもらう。自分で外す事は、出来るけどね。


 ふふっ みんな、目を輝かせて見てる。かわいい。


「‥これ、なあに?」

「みんなを 守ってくれる、おまもり‥だよ」


 もう・・エタンが…突然 襲われたり、誰かに連れ去られたり‥しないようにする為の…もの。私が近くに居なくても、助けてくれる物を。


「そこには、僕の名前も書いてある。だから、何か問題が起きたら‥」

私の名前を、出すんだよ。迷惑?


 そんなの気にしてたら、守りたいと 思うもの も、守れない。



・・キトゥリノ州で、ラーナちゃん、ドロルちゃんが攫(さら)われた時‥。

どれだけ、無力だ・・って‥思ったか・・。


 アフティさんと、ボッカさんに・・会えてなかったら‥?

そう考えるだけで、怖い想像しか出来ない。今・・あの人達を 頼れない。


 マエロルさんも・・今は、まだ ベッドの上 だろうし。


コビトが居るから、お守りで‥どうにか し た い んだ。

 出来る事なんて・・少しなんだから。


「エタンは、この服に着替えて‥一緒に来て」

他の みんなは、家の中で過ごしてね。誰が来ても‥開けたり、出ないようにね。


 私が・・というか、リモーネが‥弟に借りた服。最近‥着てないもの。


「鍵は、閉めていくから‥。お昼は・・出してあるので、適当に食べてね」

「‥ファベル、マリネロ‥あとは、頼んだ」


「分かった」

「いってらっしゃい‥エタン」


 水色の短髪で、青い瞳のファベル・・9歳。クレープ「甘い」って言った子。

それと、長いウエーブで黄緑の髪の 緑の瞳の方が‥マリネロね。この子は8歳。


 2人は、エタンに次ぐ年齢の子達。信用してるんだろうな・・。

「いってきます!」

※この世界での手紙のやり取り = 基本は 封筒の 有無 は 関係 無く、名前 や 所属・どこに 居る かで だいたい届けられる。基本は ギルド証などからの情報で どこに居ると 分かるらしく本人に 直接 渡される。なお 証の無い 一般人は 町などの名前 と 居る位置が 分かれば依頼として受理され届けられる。宛先‥は 特に無く 人物名 か 店の名前などを 書くだけ。宛名 と 差出人の名前は 必ず 必要とされている。例外は ある。


※ギルド長について = 基本的に『町』と名の付く場所には それ ぞれ『ギルド長』が居る。その州で 一番 偉いギルド長は、大きな町 ( 大樹 近くの町 ) の ギルド長なので、そこから総意として書かれてる事が多い。州軍の軍団長は それ ぞれ居る。一番 偉いのは 城の在る州の軍団長。基本は同列。


【ファベル】

エタン率いる子供たちの ひとり。男 / 9歳 / 150cm / 水色の髪 / 青の瞳 / がっしりした骨格 / 目力 強め。エタンとよく話してる子。甘いのは苦手 と 最近 気づいたらしい。


【マリネロ】

エタン率いる 子供たちの ひとり。落ち着いた雰囲気の穏やかな少女。女子の中では 最 年長。女 / 8歳 / 長いウエーブの 黄緑の髪 / 緑の瞳 / 140cm。5歳 前後の子供たちを いつも気にかけている。


次回、エタンを引き連れ‥借りた家を買いに・・行きます・・・

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