85瓶 子供たち
採取地へ向かうと‥許可が 必要 と言われ・・。
窓口に行くと、依頼の紙を 受け取り…。
さらには、必要な物が載ってる本が 無い と知る。
・・挙句に、あの少年に・・再会した…。
この子!! メドレグで‥結界付けた時の・・。
待っててね‥今、治すからね!
「みんな、少しだけで良いから・・離れて」
心配して‥近くに居るんだろうけど・・。
傷薬‥かけるね。 何だろう?・・この傷跡。
皮の捲れ方が・・変。
擦り傷‥とは違う。何に・・打たれたの?
手伝いたい‥と言う子供たちに、同じ薬を渡し‥腕や足にもかける。
・・もれなく、全身 み ど り 色 に‥なってしまったけど。
顔は、水で洗った程度だけど‥。私の手に乗せてから‥顔の傷に付ける。
・・ジュウゥゥゥ‥‥。
傷が無くなってるのを確認して、薬を外していく。
「どこか、空いてる所は無いかな?」みんな、首を振る。
「まだ、人が 住んでないとこなら‥」ひとりが言った‥。
行くと・・あれ?ここ・・。
庭の所で‥体を洗う。この場所を汚したら怒られる‥と言ってるけど・・。
ココ、私が借りた・・家だった。
だから・・私が やる分には‥誰も、怒れないと思う。
「大丈夫だよ。ここ、僕が借りた家だから」なんという偶然でしょう‥だよ。
うぅ・・そんな事よりも‥私の方が、この空気に酔うんだった・・。
大きな・・お風呂用の桶も欲しい。そう、今 思った。
この子達を家に上げても‥とは思ったけど‥やめといた。
汚れ過ぎなんだもの。せめて、洗ってから‥ね・・君たち。
「…ぅぅん…」あ! 目が覚めた?
「大丈夫?」「‥この間の・・」うん。
少年が目覚めると、周囲の子達が 喜んだ声で溢れた。
・・良かった。 でも・・・誰が‥‥?
「ねぇ、君・・」
「‥僕の名前は、エタン。助けてくれて…ありがとう お兄ちゃん」
‥お兄ちゃん‥は、くすぐったいな・・。
「僕は、リモンだよ・・エタン。どうして、あんな 大怪我 してたんだい?」
・・・何か・・言い難そうだね・・。
あ、そうだ。使わなくなった‥何も入ってない小瓶を、それ ぞれ持ってもらう。
そこに・・野菜ジュースを注いでく。多めに作ってあるから‥。
「みんな、それ飲んで。日陰で休んでて。はい、エタンの分」
エタンだけ、ドアの近くに移動してもらって‥‥もう一度 聞いた。
どうやら 今までの盗難 被害は‥エタンに、怪我を負わせた 人物のせい みたい。
「いつものように、持って行ったんだ‥本」
その『知り合いの おじさん』に、本を持って行くと‥お駄賃として、いくらかの お金を 受け取ってたみたい。
それで買ったパンを‥みんなで、分けて食べてた。
あの日も・・・・。
『大きな本』というから、あの 本 を持って行き‥お駄賃を貰い・・と、いつもの日常だったらしい。
・・しかし、今日。
いつもは、エタンの方から会いに行くのに‥。おじさんが、この辺りに来た。
「僕を‥探しに・・来たって」エタンを見つけた‥そいつは、本を地面に落として‥何やら、分 か ら な い 事 を‥言ってたと。
「何って・・言ってたか‥。覚えてない?」
「うーんと‥。何かのせいで、売れなかったじゃないか‥って、怒ってた」
それは、きっと‥本に付けた『お守り』効果。転売 防止の為に‥作ったもの。
効果は‥あるみたいだね。良かった。それでココに‥本が転がってるんだ・・。
大きな・・黒い表紙の‥。
小学生‥くらいの子が、両手で抱えるほどに、大きな‥本。
・・・うん。売れたら‥小金貨くらいの値打ち‥ある ね。
「そっか。今まで‥そうやって、生きて来たんだね‥」
安易に、非難 出来ない。そんな子供の善意を‥。悪用した、そいつが 悪 い 。
「その人、いつも‥どこに居るの?」
「‥いつもは、酒場の近くの家に‥」あとで騎士団に報告しておこう。
もしくは、ギルドだね。
「‥リモンお兄ちゃん、ごちそうさま‥でした」ん?
あぁ、みんな‥飲み終わった?
じゃあ、これで濯いで・・って、飲まないでっ!
‥濯いだものまで‥飲んでる‥いや、それは…飲む物じゃ・・・。
「リモン兄ちゃん、何か・・お礼したい」
うーん‥。今は 必要 無いんだけど…。とりあえずは‥。
「その本・・見て良い?」あれ?・・これ・・だったのか。
『入手 困難な 素材集』・・図鑑でしょ?
大きな本・・重い! ふんぬっ‥うぅ・・。あ、ありがと・・。
‥エタンの方が、力持ち。あはは‥。
布の上に置いて・・開く。えっと‥この辺りのだけ、メモしていこう。
・・・夕方
「エタン、これ・・持って来た場所に、返してくれる?」みんな 困ってたから。
「分かった。‥ここに来れば‥会える?」私に? うん。明日から‥ね。
今日は、宿に戻らないと。みんなの家は・・・。
そっか。シェルタ達みたいに‥家が、在る訳じゃ無いんだね・・。
この人数は・・入らないな・・天幕・・全部でも。
「また、明日・・来るね」
気になるけど‥今の手持ちじゃ、何かしても・・中途 半端になる。
・・お金だけは・・あるけど。
昨日の宿に戻って来た。家を借りれた事を伝えると‥少し、がっかりしてる。
・・店主さん、明日まで・・待ってて。
あ・・そうだった。
アレだけでも、お返事 書かないと・・。
そしてコビトを出す。「まずは、この前と同じような感じで‥」
‥バリエールと、部屋用の簡易的な結界。それと・・・。
「地面に刺す事で、周囲を囲むと‥結界になるのは?」
『お任せ下さいませ』よし! ‥ほう‥これ、と・・これ?へぇ。
私は、木箱を取り出し‥フタを開ける。
「…緊急‥とは、名ばかりの・・」
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商人 リモンさん へ
自分 ウィリディス州軍 所属で、第2研究室・ラフェヌ班の者です。
至急! お願いしたい事が、あります。
あなた と、分かるような商品を何か、送って頂けませんか?
ラフェヌ班長、あなたに会えないからと‥寝込んでいまして。
なお、ラフェヌ班長は‥個人的 理由により、カエルレウス州には入れませんので、ご了承下さい。
何卒、よろしく お願いします。
ラフェヌ班 コニシェ
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‥もう‥ラフェヌさんってば。
何を送ろうか? 素材か加工品が良さそう。お礼も書いた‥手紙と‥。
そうだ。作ったけど・・需要が無さそうな『フェッダ』で、良いかな?
小袋に入れて‥。手紙・・は、よし。これで。
依頼は、窓口でも‥って話だったけど、手紙のやり取りは‥あの、ロムメットのギルドでないと。
・・また行くのか‥あそこ。遠いのよ・・もう。
・・ラフェヌさんの‥班員の人も、大変ね。
元気・・出ると良いけど。
あと・・誰からだろ?
騎士団の人は‥みんな、白い封筒だから‥すぐに、見分け付くけど‥。
茶色のは、一般的に使われるから‥よく よく見ないとね。
・・仕分けるだけでも‥大変。はぁ~‥。
明日、家に行ってからで良いか。うん。そうする。
『リモン様、少し・・よろしいですか?』うん? 何~?
あぁ。新しいのが出来たんだね。そうだなー・・。
「円‥みたいに囲んで‥」ありゃ・・。
【 円の守り 】魔石品
1つ1つ小さな楔を地面に突き刺し、周囲を囲む事で起動する。起動中は、いかなる攻撃にも耐える。解除する為には、刺した本人が引き抜く事。1つでも外れれば解ける。創造者・リモン
楔の部分は、木の枝だけどね。何かマークが付いてて、青緑色に光ってる。
これで、庭も全部・・囲って・・家の中も・・・。
「これも、家の護符と同じ?」
『許可の有無ですか? そうです』
許可って、まとめて‥出来ないの?
・・あの子達、10人くらい‥居たけど‥。
『リモン様に危害を加えないなら、まとめて許可で‥宜しいかと』
危害を加えると‥外に強制的に、放り出される‥らしい。
とりあえず、良しとしよう。お腹も鳴った事だし・・ご飯にする。
ライは無いけど・・相変わらず。
ただ、少しだけど‥麦粉、売ってた!
卵‥と、ミルク・・と、麦粉・・。それと、ツクル‥。
それから、果物を いくつか。
まぁ・・相変わらず、この自分の『錬成』頼みだけど。
いろ いろ‥組み合わせて‥やってみた。
まぁ‥ほとんど、クレープに近いものばかりだ。
ふわ ふわの元が・・無いからね。
それで、果物カットしたものを包む。よし。かわいく出来た。
布に包んでカゴに入れ‥明日、みんなと食べよう。
行く前に‥ふわぁぁ・・ ねむー・・‥
大きな・・盥… 探して・・ふに・・うーん・・・
灯り‥消さなきゃ‥ えっと、よし・・眠ろう。
サアァァァァ むくり。
雨だ。盥・・要らないかも。
ポンチョを着て、部屋を出る。入口は開けて・・。
「おはようございます」 一応、聞かないとね。
「え?‥良いのかい? そんな貴重なものを‥」はい。
ドアの両脇に・・付ける。
「それと‥これ。ここに泊まるの不安な人用に、御主人の手で‥ドアの外側に、貼り付けてください」今度は、御主人でないと‥付け外し不可の物に。
中に居る、お客さんを 守るもの。
だから、お客さんだけの出入りは問題 無いけど‥。
「誰か連れて来た時は、店主に言わないと入れないので、注意して下さい」と、説明用の紙も置いて行く。
お守りは、店主以外は 触れない / 持ち出せないよう‥に してくれた。コビトが。
そして、鍵を返し・・支払いをする。
「冒険者に、この宿の事・・オススメしておきますね!」
「ははっ ありがとう。また来てね」はい。
「いってらっしゃい」
「行ってきます!」・・今日から、借りた‥家だけど。
家の方へ 行くと、子供たち・・雨の中・・体を何か‥布で擦ってる‥。
「みんな、何してるの?」洗ってるのかな? あぁ。そうなんだ。
「じゃ、みんな・・これ、使ってみて」香りの花は無かったけど‥。
代わりに‥良い匂いの 草 で作ってみた‥私の『サポーネ』!
サボ石は‥最初‥適当に作ったら・・・。
1滴の水で‥すごい泡だらけになって・・大変だったんだよね・・。
・・いや~・・ あれには、びっくりしたよ…。
普通の軽石くらいの大きさじゃ、多かったと思ったから、小さくしていって…。
普通のサイコロくらいの 小ささ に、落ち着いた。
それで、現代の固形 石鹸くらいの泡立ちになったんだよね。
みんな、泡に驚いてる。ふふっ あ!「食べちゃダメ!」
食べ物じゃないのよ・・。良い匂いでも、果物の香りは‥止めておこう。
泡で‥頭から・・足の先まで・・ついでに、服まで‥泡 だ ら け 。
目や鼻に入らないように、気をつけさせて‥雨で・・洗い流されてく。
口々に「おまえの髪、そんな色だったのか?」と 言い合ってるの‥なんか、おもしろい。さて、みんなが洗ってる間に、楔の設置・・終わった。
家の鍵を開けて‥窓は・・開けれないけど、カーテンを開けていく。
「綺麗になった子供たち、入って良いよ~」これで、まとめて 許可 される。
あ・・入って来た。よし よし。
玄関の入口に、タオルを置き‥乗ってもらう。
綺麗で‥汚すのが嫌? 大丈夫。洗うから。乗って・・そう。
セーカを取り出し、乾かしていく・・。一人 ひとり・・順番に。
ふぅ やれ やれ・・やっと終わった。計‥11人。
みんな、好き勝手に‥動き回ってるかと、思ってたけど・・。
「お利口さんなんだね‥みんな」エライね。
入口付近で、詰めて‥床に座ってた。
「リモン兄ちゃん‥。どうして、よく‥してくれるの?」
どうして・・と言われてもね‥。放っておけなかった・・だけかな。
・・偽善者! って、言われそうだけど。気にしない。
そうやって言う人ほど、何もしないんだから。
「じゃあ、みんな・・手伝って!」来たばかりの家は・・埃っぽい!
お掃除に‥汚れて良い布を渡し‥窓は開けないで、掃除をする。
‥晴れたら‥窓を、拭き直したいね・・。
凄いね・・人数が多いのを逆手に取ってる・・というか、大きな体の男児の肩に、小さな小柄な女の子が乗って・・ガラス窓・・上の方・・拭いてる。
しかも、落下しないか・・見てる子も居るし・・。凄いなぁ‥。助かる。
台所も、手洗い場も・・風呂場も・・寝室も・・綺麗になった。早い!
「みんな、ありがとう!」袋に包まれてた家具の袋を外し‥拭いたり‥袋を畳んだり‥。テキパキしてる。
・・・この子達の親も、どうしたんだろうね?
‥テーブルとソファ・・だけじゃ、椅子が足らない。
「うーん。このソファ・・あっちに移動させよう」
庭と逆の方向に・・2つとも移動した。
テーブル・・も、部屋の奥の壁に移動。物を、置く場所・・とした。
ピクニックシート・・みたいなのが欲しいけど、無いので‥床に座る。
私が座ると・・みんな‥丸く・・なるように‥座った。
「お疲れ様。じゃあ、回していくから‥1人1つ、受け取ってね」
昨日のクレープ・・1つ づつ 渡す。
その形が見慣れないのか、みんなの目が・・輝いてるのが分かって、ちょっと笑ってしまった。あ・・大丈夫だよ‥みんな。怒ったのと、違うよ‥。
みんな‥持った? よし。
「いただきます」ぱくっ
『いただきます!』
【エタン】(フランス語・池)
とある人物に頼まれて メドレグから 本を 持ち出し渡していた。その人物から 毎回 同じ金額を貰い その お金でパンを買い みんなで食べる生活をしていた。悪い事を している という認識は 薄い。男 / 10歳 / 135cm / 青い髪 / 茶色の瞳 / 孤児のリーダー的 存在。
【入手 困難な素材集】本 @2万R
全国に ある 見つけやすいが 入手するのが 面倒な素材 や 魔物 素材が 絵付きで載っている資料集。かなり分厚く重い為、扱い注意。国別・州別に きちんと 分けられている。
※コニシェ 情報は、小瓶6札 ラフェヌの回想の 後書きを 読んで下さい。
※フェッダ = 銀・・の 塊。
【円の守り】(フランス語・円) 魔石品
円で 囲む事で 起動する結界。中に含まれた物が 大きければ 大きいほど、結界も 広く大きくなる。基本的に 簡単に壊れない。楔は テントを張る際の ペグに 近いが木製で出来ている。どういう原理か どんな場所でも簡単に刺さる。刺した本人でないと 外せない。
【リモン特性・サポーネ】アイテム
サボ石と 香りが強めな 草 で 錬成した サポーネ。若草の香り。少し ミント色。泡立ちは 通常のサポーネよりも ある。最初に作った物で‥風呂場が 泡だらけになったのは 良い思い出。
※子供たちの髪は、煤汚れ 過ぎていて 元々の色が 判別 出来なかった。認識してた色と 違う事が 多かった為、それ ぞれが 驚いていた。
次回、手紙の仕分けを、手伝ってもらって・・・




