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77瓶 リベンジ

初の ワシャク戦で 手痛いダメージを受け、騎士団で 特訓 した。


 ラオフェンさん や ソルさんとの 模擬戦は・・怖かった。


今日は・・リベンジ出来るだろうか?

ワシャクを‥倒せるようにと、騎士団の皆さんから レクチャーを受ける。

‥扱いは、一朝一夕《いっちょういっせき》じゃ ダメ だろうけど・・やれるだけ‥やってる。


 合間に聞く話は、どれも 為になる お話だった。



「雨は、上がってますね‥」騎士団のキトゥリノ州 側の 出口まで来たら‥ソルさんが、夜空を見上げて・・言った。


「もう、夜でしたね‥」

「遅くまで、お疲れ様でした」お疲れ様です。


 明日も、今日と同じくらいの時刻に‥と。


「それでは、また明日!おやすみなさい!」

「気をつけて、帰って下さい」はーい!



 暗いけど、地図が在るので・・・迷いません。




家に戻る。ご飯は・・昨日の残りの サンド を頬張った。


‥お風呂は、軽く入って‥すぐ眠った。

疲れてるから・・・この ふか ふか さが‥‥心地・・よい・・・すぅ・・・





むくっ 今は?


 朝 で は あ る 。・・ご近所さんも、もう動き出してるから‥ちょい、寝坊したかもっ! 急いで着替える。


サンドを食べ・・何か食べないと、途中で倒れそうだもの。

・・そうなったら、それは それで‥ご迷惑になるの・・嫌だし。


防具・・しっかり装備。武器も・・よし。矢筒‥よし・・と。

 武器には、武器用の お守りも‥付けてある。


 少し走った。



 ん? あれ・・。

騎士団の所に、行こうと思ったら・・途中で、ソルさんに 遭遇した。


・・朝食を‥お店で、食べてたみたい。


「おはようございます、ソルさん」

「おはようございます。リモン殿」

・・今日は、鎧じゃない。非番の時の‥恰好だ。


「もしかして、お休み返上で‥?」私の為に、わざ わざ‥すみ‥。


「お気になさらないで下さい」

気になりますよ・・。謝ろうとすると遮られる‥むぅ。




門から、外に出る前に‥確認?


「まず、これは‥リモン殿が、戦えるか を 見ます」はい。


 だから、先行するのは・・私。


 いつ 出て来ても良いように、教えられた事を…思い出して動く事・・。

それと、危険だと 判断しない限り は‥ソルさんは、来ない。


・・はい。頑張ります。


 武器は、なるべく攻撃力の高い物‥という事で、新しく作った短剣『ドマーニ』と、弓『ランフォス』を装備。


 防具に‥エカイユセルフの 鱗 と 魔物の皮で 作った、鎖帷子(くさりかたびら)のような服 と 靴‥。いつもの‥ポンチョ や 弓用の紐も、装備してる。


「…強そうな‥武器ですね・・」はい。


正直に言って‥ソルさんに あげた物よりも、攻撃力・・高いです。これ。


「では・・行きます!」 ソルさんが 頷くのを 確認して、門から出る。

門の兵士さん達も・・少し、緊張‥してる?



 帰りに・・お礼を、渡さないとね。



‥あの、ワシャクっての・・足音も無く、突然 湧いた・・って、印象だった。

普通は・・走って来る音とかが、聞こえる・・ものなのに。



 ?!  何か・・・来る。

門から出る前から、構えてた。大丈夫。もう油断しない。



 集中・・・・‥  ! 来る!


 『ガァアオォォォ!!』来た! すかさず‥放つ!


打ったら‥距離を取りつつ、矢を 連続で 放つ!!


属性矢も、全部は試してないから‥放ち続ける!


 移動しながら構えて、打つ・・。


 まるで‥雪残る所で 半袖で元気な、赤毛 女性の主人公みたいに・・出来てたら・・良いけど。



 前回と違い、間を与えずに‥放ち続けてる事が、効いてるみたい!

それに時々・・・。


 ボンッ 『ギィヤァァァァ』



今持ってる 弓の特性で、時々‥ハト豆‥発射する。

・・・そう聞くと‥違和感あるね・・。


 放つ 矢の属性を 覚えてて‥。

放った、矢の後に、勝手に発射され‥敵の皮膚に くっつく。


それが、時間差で 爆発したり、痺れたりする から・・怯(ひる)んでる!

 だけど・・過信は禁物って、思ってる そば から、来たー!!



弓は片付け・・短剣を構える。もう・・怖がらないぞ!頑張るぞー!!


 動きが鈍い・・気がする・・。当たる! よし!


‥当たるほどに、命中率が上がってくって、特性のある 短剣・・・。

見ためが猫だから・・あんまり、長く戦っていたくないっ!


何度か当たった事で、もう外さなくなってきた・・。

「ごめんね…」こっちも、目的の為には‥倒すしかないの!


「急所 斬り!」

 『ギィギャァァァァ・・・』 


あ・・やった。倒せた・・・…。

 怪我・・無し。素材‥ゲット。・・爪と、毛皮だ・・。



 毛皮って、綺麗に 畳まれた状態で 出るの、いつも不思議。

疲れた~。矢は 補充しておく。いつまた、現れるか・・分からない。ん?


 魔石だ。魔石が 出てる・・。



 『リモン殿!』後ろというか、もう横に・・ソルさんが来た。


「倒せました・・」

「はい。お見事でした」



 一旦・・門から町へ 入る。

戦えなくは・・無かった。今回は・・・な、だ け かも だけど・・。


「あ・・そうだ」


門外の兵士ふたりと、門の内側のひとりに、お礼として‥何が欲しいか聞いた。

 初・ワシャク戦で・・手助けと・・救助、頂いたので。


 外側の門兵は・・ふたりとも‥ムニ が 欲しい と言う。非番でも、塔町に‥中々 行けないらしくて、買えてないそう。魔力 回復は?‥要らない‥そう。じゃ‥。


「傷薬 ムニ を、どうぞ」1袋づつ渡す。


 売ってるのは、5個で1袋。渡したのは、10個入ったもの。お礼なので。

内側の兵士‥「俺は、武器が良いんだが・・」はい。武器の種類は?‥長剣・・。


・・みなさん、支給品を 大事に扱ってる のですね・・。

「じゃあ、これで・・」雨の日ほど、攻撃力が増す‥武器です。


‥え? 説明は、いらない?? そう・・説明‥したかったな・・・。



「リモン殿、昼食でも・・いかがですか?」ん? もう、そんな時間?

けっこうワシャク戦に、時間…かかってたようです‥。


「はい。ぜひ!」でも、その前に・・ごそ ごそ。

武器や防具は、片付ける。


鎧を外そうとすると、なぜかソルさんが慌てて‥私を担ぎ‥って、えぇ?!


「着替えるなら、ここで‥お願いします」

という事で、医務室に・・運ばれ、ベッドのカーテンまで‥閉められた。


・・・。



今、男子の体だし・・。鎧の下に‥服も‥ちゃんと、着てるのに・・。

 まぁ、いいか。鎧を外し・・靴も、いつもの‥に変えた。


 相変わらず、ここのカーテン‥分かり難い‥と、モタ モタしてると、気づいた ソルさんが‥開けてくれた。


「お待たせしました」

「いえ。では‥食堂へ 行きましょうか」はい。



非番の人が・・食堂で‥ご飯食べてた。おや・・?


『ぺス サンド』でした。こんな所で・・食べる事になるとは。



ぱくっ もぐ もぐ・・。何か、ソース?みたいのが、かかってる。

「おいしいですね」

「これは、人気メニューのひとつなので、俺も‥いや、私も‥よく、食べに来ます」あれ? 今・・言い直した?


「非番の時は『俺』でも 良いのでは?」


 苦笑いしてる。どうやら軍団長クラスから『常に 意識するように』と、言われてるらしい。班長さんだから、他の者に示しがつかーん・・な発想みたい。


・・なか なかに、班長業も大変ですね・・・。


「午後は、どうしますか?」

「‥戦えなくは・・ないけど、まだ手こずりますね‥」


「やはり、冒険者を雇うのは‥」うーん・・。


 いえ、信用 出来ない‥云々じゃなく、自分のせいで巻き込むのは‥気が引けるんですよね。商売で、どこかに行くから‥とかなら、まだ頼んでるかも。


「これは、私用なので‥」雇う気に‥なれない。



「‥今日で、あれば・・自分が同行‥出来ますが?」え?!


「良いんですか?」ソルさんが来てくれるのは、心強い!

うぅ‥笑顔で頷かれてる‥良いのかなぁ‥お休みの日なのに。


「元々、リモン殿の訓練として、休みに なってますから」ん?


…どうやら、上層には報告してあり‥私の助けになる為にと、ソルさんに‥休みを取らせ‥って、流れだったみたい。


 さらに、甲冑姿だと‥私が、騎士団内で悪目立ちするから・・とか。ラオフェンさんに、稽古つけて貰った事を‥妬んでる者が居るとか、居ないとか・・。



・・・ラオフェンさん、他の兵士の 憧れ の 存在 ・・って感じがします。



「自分も、彼には 憧れ が‥ありましたから」そうなんだ。


「同じ班じゃなく、班長になってしまいましたが・・」

「逆に、良かったのでは?」


 班長 同士での交流は、しやすい‥と思う。

どっかの班員だったら・・その班長によっては、交流も無さそうだし。


「…確かに」


食事が終わり‥手洗い所を お借りして・・。



・・一旦、商館に寄り‥依頼の紙を‥受け取った。


「この‥グリージュの町って所に、行きたいんです」

「かなり、遠いですが・・。途中‥走りますか?」そう…ですね・・。



 お昼過ぎに出発だから、走るしかない。


途中で、ワシャクが出たら戦うけど・・ソルさん居るなら、別のが出そう。



「ソルさんは、何と‥戦う事が、多いんですか?」

「自分は‥クレスト ヤークト フント‥という、長い名前の中級 小型が出ます」


名前・・長いっ。覚えられるかな?


ヤーク‥って 羊とか 鹿かな? 分からないけど・・。



走りながら、ヒルードー無視して‥話してる。

・・倒すと・・素材 拾いたくなるから、倒さず・・進もうって事に。


ソルさんも、蹴っ飛ばしてる‥。ちょっと可哀そうでは‥あるけど・・。


森の多くの、入口を素通りして・・どん どん 南下していく。



「そういえば、森の中に・・はぁ・・砦が在るって‥ホントですか?」ふぅ

「本当です!‥夜中から 朝方にかけて、我々 兵士は皆‥森を抜けて‥」えぇ?


「‥砦まで、行ってるので・・」え!毎日??


「非番の日・・以外は・・はい」

「えっと‥皆・・って?」


「青 以上は、全員です」いや・・それは、どうなの?


「え?…エキャルラット州とか関係 無く‥ですか?」

「はい」えぇ?!?


どうやら、あ・・町が見えて来たけど・・・ふぅ・・はぁ・・ちょっと待って。


「リモン殿、あと少しです!」はい!


‥走って、しゃべって・・時々、戦って・・・疲れる!

ソルさん目当てな‥えっと・・長い名前の・・何って‥言ったかな‥?



 これだ・・えっと・・。


【 クレスト ヤークトフント 】 中級・小型 魔物

素早く動き回り、噛みついたり、飛び掛かったりする。仲間を、呼ぶ事も あるので、1匹だからと 油断せずに 対処が必要。素材 / 牙・毛皮・骨


 というけど・・犬・・。それも、シェパードみたいな‥黒いのだった。

ソルさんが、慣れてる感じで倒してて、さすがです!と 褒めたのに・・。


「良いから行きましょう」って、途中で遮るの・・何故??

まぁ、急いでますけど‥。少しくらい、褒めさせてくださいよ!


町に到着し、入口で‥商人のカード と 書状を 久しぶりに見せた。

・・相変わらず、クセロさんの名前に驚いてる。お元気かな・・。


ソルさんは、何か‥バッジ‥みたいなのを見せた。

「ソルさん‥それは、何ですか?」

「あぁ。非番の兵士が、身分を証明する為に、身に着ける物ですよ」


男性の手の中に納まる大きさ。だから‥私だと、はみ出そう。

 ついでに鑑定!


【 騎士団(ガラクス) 証 】アイテム

非番の兵士が 身に着ける、掌ほどの大きさで薄い板。イエロ岩 や フェッダ岩で 作られ、魔道具を通して形成されている。騎士団に 所属している者のみ が、持つ事を許されている。譲渡は不可。


「見せて下さって、ありがとうございます」

でも‥騎士団にも‥特殊な名前が、付いてるんだ・・。初めて 知った。


「納品の店は、どこになるのですか?」

「はい・・えっと。あ・・これは、商館で良いようです」


この町の地図は 無い けど‥ソルさんが、道案内してくれた。助かります。



・・高級品という事で・・・毎度お馴染みになった、小袋に入れた状態で納品した。ギルドの人は、わかってらっしゃるので、すんなり報酬を受け取れた。


「また、良ければ お願いします」はい。


「あ、この町の地図って‥ありますか?」

「はい。ございます」


よし。無事に町の地図も‥買えた。


宿に・・泊まるしかないな・・もう、夜だ。

「ソルさんも、一緒に‥」宿に・・。え?


「いえ‥自分は、騎士団の方へ」

何か、用事でも‥出来たんですか?報告?


「…いえ、あの‥」どうやら‥お金を持って来て‥無かったらしい。

「僕が払うので、気にしないで下さい」と 言ったけど・・。


 これは これで 気にするようで‥。仕方ないなぁ・・。


「じゃあ、戻ったら‥返してくれれば、良いですよ」

「…そうします」


「すみません、一晩・・」「はい!いらっしゃい!」


 2人部屋に、泊まる事となった。

こうして、ワシャクとのリベンジは出来たし‥明日になったら‥。


「あ!」

「⁉…どうしました?」


「ソルさん、明日も非番ですか?」朝、森の砦に‥行くのですよね?


「大丈夫ですよ。明日の昼までは、休み ですから」

お昼 過ぎからの場合は、砦に行かないらしい。そっか‥良かった。



「じゃあ、おやすみなさい」

「えぇ。おやすみ下さい‥リモン殿」


…そろ そろ・・その『殿』って付けるの‥やめない?

※ワシャク = リモンが フィールドで 遭遇する事になった、中級・中型の魔物。クマのような体格 の 猫。


【ドマーニ】(イタリア語・明日) Lv.5 攻撃力 60

切る事より 突き刺す事に 特化した 細身の短剣。一度 命中すると 命中率+5% 付与され 続け 100% 以降は 確実に 当たるようになる。刃の部分は 少し緑色。持ち手 部分は 黄色い。


【ランフォス】(ギリシャ語。嘴(くちばし)) Lv.5 攻撃力 55

矢を放つと時々、弓の中心に付いた 嘴(くちばし)のような部分から ハト豆が 発射する。直前に放った属性が付与された状態で 相手に当たると皮膚や服に付く。少し経つと属性の効果が発動。


【セルフ シールド】( 服 ) 防御力 30

全属性攻撃 耐性付き。軽いが丈夫。魔物の特性は受け継がず 相手の武器の値段による弱さは無い。光が当たると乱反射して 少し眩しい。


【セルフ ブーツ】( 靴 ) 防御力 15 素早さ+10 up

草原や土の地面なら素早く移動 出来る効果がある。石畳や砂利道(じゃりみち)では通常 通り。


※ポンチョは、セルフ シールドの 眩しさ 緩和の為に 身に着けてます。普通の服 → 鎧 → 紐 → ポンチョの順。


【ワシャクの毛皮】

ワシャクを倒すと なぜか 折り畳まれた状態 で 出て来る毛皮。状態 異常系の攻撃を 弾く 特性があり 効いたと思う 次の瞬間には 回復しているのは この特性のせい。毛の1本1本が 丈夫。


【ヴァールハイト レーゲン】Lv.4 攻撃力 48

( ヴァールハイト = ドイツ語・真実 / レーゲン = ドイツ語・雨 ) 見ためは 一般的な長剣に 似ている。雨の日に使うと 攻撃力+5% 上がる。なお 雨が続くほど さらに攻撃力が 増していく ( 時間 経過 効果 )。ただし ただ 水に付けた程度では 効果が上がらない。雨が上がると 通常の攻撃力に戻る。


※鎧は 往来で 外しては な ら な い ‥と 通告されている為。過去に それで ひと騒ぎ あったらしい。なお 騎士団の 鎧は特殊 なので 普段 兵士は 薄手の服を 着てる事が多い。しかし中には 何も着ない者も居る 為、室内での 脱ぎ着を 徹底するようになった。


※騎士団 食堂の ぺス サンドの ソース → 甘辛なソース。赤い。ケチャップくらい ドロ ドロしている。


※鍛錬の 一環 として、全州の 青色 以上は 基本的に毎朝 ( 早朝 ) に 騎士団 扉を通り キトゥリノ州ペリペティアの森を抜け 砦での 朝礼 に参加するのが日課。ただし町などの 門兵は例外で 参加しない場合がある。紫は この取り組みに 断固 反対 していて不参加。軍団長や副官は 免除されているが 中には参加してる者も居る。この為、ペリペティアの森の日中は 魔物に遭遇しない。赤などは 夜中に来て 大型や上級 魔物を倒してる事が多い。物資班は 早朝ではなく 兵士が通り過ぎた後に 残った素材を 回収する為 少し遅れた状態で 回収しながら砦に向かうそう。


【クレスト ヤークトフント】中級・小型 魔物

( クレスト = 英語・トサカ / ヤークト フント = ドイツ語・猟犬 ) 素早く動き回り 攪乱(かくらん)したり 噛みつき・飛び掛かり・ひっかき攻撃をする。仲間を遠吠えで 呼んだりもする。1体で出ても 油断しないよう注意書きされるほど。


※騎士団の兵士は‥普段は 叱られる事が 多い です。なので‥褒められ 慣れてません。途中で 遮るのは 照れ隠しです。


次回・・また、シェルタたちに、会ったりします・・・

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