76瓶 祝い品
新しい魔物に遭遇し・・苦戦。
騎士団で目覚めると、あ れ よ と言う間に、鍛える事になり・・・。
本日、ラオフェンさん‥ご指導のもと、しばしの休憩。
魔物を‥倒す為にと、持ってる武器は‥攻撃力 高めな武器。
だけど、肝心な持ち主の 私 は、武器の扱いは‥適当で。
只今‥騎士団内で・・・ 特 訓 中 。
・・ラオフェンさん、戻ってきません。どうしたんだろ?
昼食を食べた席に座って‥戦ったみた時の事を、手帳に書いた。
考えたり、思った攻撃は、ほぼ 避けられ‥当たらず・・。
攻撃は‥鋭く。・・でも、手加減して くれてるのが…分かった。
・・怖かったけど。
これが、ソルさんであっても・・・同じ結果だったろうな。
しみ じみと‥騎士団の兵士は、凄いなぁ~‥という感想です。
日頃から、鍛錬してるんだろう。
・・たまーに、戦う‥私とは・・違いますね。
ん? 足音?
顔を上げると、コップのような物を2つ持ってる‥ラオフェンさんが来た。
「お待たせしました‥どうぞ」水?
「いただきます!」ごくっ 冷たくて‥美味しい!
はぁ~ 疲れが…消えてくみたい・・。
わざ わざ‥どこかで、お水を‥持って来てくれたんだ。
「ありがとうございます。ラオフェンさん」
「いえ‥」
美味しく冷たい水は、井戸で 汲む しかない・・・のだけど…。
近所の井戸で、水を汲んでみようかと・・・思った時も‥あった。
だけど‥周りの人が、良い顔しなくて。
ぶつ ぶつ‥文句 言われたから‥止めたんだよね。
・・・まだ、家を 借りてる時 の話ね‥。
だから、お店 以外で・・ 冷たい水 を飲んだの‥初かも。
ちなみに、家の水道でも 水 は 出ます。
出るけど‥別に、冷えてる訳じゃない。 生 ぬ る い ‥のよ。
・・ 氷 も、作れたら良いのに・・・。
「ん? どうかしたか?」ぬるかったか?と‥聞かれたけど、違うんです。
美味しいです‥って 改めて言うと、なんだか ホッ としてる・・。
「もう 夕暮れに近いですから‥。本日は ここ まで‥と、致しましょう」はい。
後 片付けして・・短い木刀を戻す・・。
「帰りに、ソルさんに‥お会いしたいのですが・・」
「?…何か用でも?」はい。渡したい物が‥あるんだよね。
では、こちらへ・・って、扉らしくない場所が開いて‥隣の州に入る。
・・今日は、別件での お仕事で‥来れなかったけど、会えるかな?
たくさん・・兵士‥歩いてる・・。うぅ・・。
「なるべく、近くに‥」はい。はぐれて‥迷子になりそう。
「ソルっ」
「ラオフェン殿?」あ、ソルさんだ。良かった。
「こんにちは‥」こんばんわ?? どっちだろ?・・お疲れ様です‥の方が、良かったかも…。
「リモン殿?‥あぁ、そうでしたね。本日は、別件で・・」知ってますよ。
「謝らなくて良いんですよ。ラオフェンさんに、稽古つけて貰ったので」
そう言ったら、周りが ガヤ ガヤ・・え?
『ラオフェン班長に、稽古つけて もらった・・だと?!』
『何者だ?・・あいつ・・』『知らないのか?‥商人の・・』
・・・何か、聞こえますけど・・。聴かないでおこう。
それよりも! 渡す物、渡して‥帰らないと。
「ソルさん、これ‥」よいしょっと‥。
淡い‥青と水色の間みたいな色の‥袋を出す。長剣なので、それなりに大きな袋なんだ・・けど。全部 出た。両手で持って‥。
「班長さんになった、お祝いです。どうぞ!」
「え⁉・・宜しいのですか?」はい!
「‥ありがとうございます」少し、照れてるみたい。ふふっ
喜んで下さったなら、何よりです。
「どうぞ、お使い下さい」ソルさんに、勢いよく お辞儀してから・・ラオフェンさんの所へ 戻り‥。再び、キトゥリノ側に戻って‥入口まで、送ってもらった。
「ご案内、ありがとうございます。‥明日‥も‥?」
「明日は ソルが、相手をする と思います」そうですか。
「…それでは 失礼する」
「今日は、わざ わざ‥ありがとうございました!」お昼、一緒に食べれたし‥。
稽古は‥大変だったけど、楽しかった…と、思う。
「それならば、良かった。おやすみなさい」はい。
「おやすみなさい!」失礼します。
家に帰って・・夕食 食べる。そろ そろ食材も買わないと。
しかし、その為にも‥倒せるようにならないと・・。はぁ~
お風呂に入って・・気づく。
「…けっこう、当たってたのか・・」赤くなってる。
薬湯なので、すぐ治るけどね。
ソルさんにプレゼントした剣‥気に入ってくれると・・良いな。
受け取った時、何かの視線が来たのか うっ って言ってたけど・・大丈夫かな? 明日は、ソルさんかぁ・・・。今日の 教訓を 胸に‥頑張ろう・・。
翌日の用意をする。今日とは、また違う サンドを準備。
そういえば、ラオフェンさん‥『褒めて伸ばすタイプ』なのかな?
これは、良いです・・と、褒めてくれる事が‥多かったもの。
・・普通に、ダメ出しするのかと‥構えてたけど‥。
優しくて良かった。・・まぁ、私の見ためが‥ ” 子供 ” だから…かも。
こういう時は、子供扱い してくれるの か な ?
途中で、いきなり居なくなったけど・・。一声‥かけてくれても‥。
いや、私‥疲れてシンドイ顔してたのだろうし‥。敢て‥言わなかった?
‥疲れ過ぎてて‥また『様』付けて呼んだっぽいけど、なんか‥ラオフェンさんには『様』付けるほうが、しっくり来る‥というか、そういう印象なんだよね。
さて、明日になって‥筋肉痛で動けない‥って事に、なりませんように・・。
…・・ぐぅ・・すぅ・・
サアァァァァ・・・ん? 雨?
キトゥリノ州に来てから、初の‥雨です。
雨具のポンチョ着て、出かけなければ・・・。
服‥そういえば、布 買った所、服も在ったし‥綿も在るかも。
今度、聞いてみよう。在れば‥買いたい。
・・あれ?「ソルさん! おはようございます」
「リモン殿、おはよう」
「迎えに、来て下さったのですか?」頷いてる‥。
わざ わざ‥ご足労 おかけ致しました‥。班長さんなのに、申し訳‥え?‥謝らなくて‥いい?・・いや~でも・・。
「それより、中へ」はい。
入口で、ポンチョは脱ぐ。セーカで乾かして‥畳んで仕舞う。
・・慣れたもので、手早く済ませた。
昨日も行った、訓練場には・・他に‥2人ほど‥居る。
「紹介しよう。こちらが、アウィス班の ルナール殿。短剣 を 扱うのが上手い」
・・アウィス班・・というより、この人‥会った事 ある人だ。
「もうひとりが、物資班 班長のユーニさん‥だ」おぉ、女性だ。
‥この人も、見た事は ある・・。
お二人共‥ウィリディス州で、討伐 終えた後の‥森での救助 活動の時に。
「ちょぉっと~ソル‥。私の説明、それだけ~?」
「えっと‥あの、弓のみを扱う方で…」
ユーニ・・と、呼ばれた女性は、なんだか話し方が の ん び り してるな・・。
‥苦手なの? ソルさん‥。違う?・・逆?
「と‥ともかく、お二人の‥武器の扱い方を習えば、何か‥」
そっか。ルナールさんは、短剣・・。ユーニさんは、弓って!
「よろしく、お願いします!」お二人に、思いっきり‥お辞儀した。
「お先に‥良いかしら~」
「はい。もちろんです ユーニさん!」
・・私の代わりに、ルナールさんが答えてる‥。まぁ 良いけど‥。
まずは、ユーニさんから・・だ。
「あなたは‥リモン・・よね?」はい。
「外へ 行く時、弓は・・どう持ってるの~?」
‥言葉で説明しにくいからと、やってみせる・・。
「外に 出 て か ら ‥なのね・・」はい・・・。
‥どうやら、構え方は‥良いらしい。
しかし、敵が来る前の意識が、散漫してると言われた。確かに。
周囲の警戒を、スキルで出来るなら‥それ で やる事。見るのは、敵と出会ってからで 良いって。周囲を見たいけど‥そういうのは、危ないって。
あと、弓によって特徴が違う事は‥説明 出来たけど・・。
「この弓なら、こう‥持って・・ね、こうした方が‥」と、手取り足取り‥教えてくれる。クセが付いてるのも、直しつつ‥うぅ・・扱い難いが‥仕方ない。
室内 訓練場へ 移動し、的が‥ランダムに、出現したり・・距離が違ったり‥動き続けてたり‥するのを、全て 当てる まで・・終わらず‥。
お腹が、盛大な 音を鳴らす 失態を・・・。ぐすっ‥。
「 ふふふっ ‥お腹、空いたのね。お昼にしましょうか」
はい。うぅ…恥ずかしい。
昼は 昨日も使った場所で‥良い点 と 改善点を 話しながら、持って来たサンドを食べた。今日は、野菜 と セルフ肉と‥薬草 入りの。
薬草‥以外と、イケる。大葉みたいな味だったし。うん・・噛んでみた。
3人とも、美味しいと言って、食べている。良かった。
・・飲み物、ユーニさんは‥甘いのが 良いと 言うので、自分と同じのを。
ソルさん と ルナールさんは、さっぱりタイプを飲んでた。
「午後からは‥自分が、お教えしますよ!リモン殿!」はい。
・・代わりに、ユーニさんは‥お仕事だからと…私達に挨拶して、去って行った。
有難い事だよね・・。ユーニさんも、班長さんなのに。
午後は、ルナールさんによる・・・・・短剣 講習会‥状態になった。
兵士で、短剣 使いは‥少ない。
ソルさんみたいに、長剣を使う人が‥ ほ と ん ど みたい。
「それなら、どうして‥短剣にしたんですか?」
「それがね‥。長剣が、とある任務中に‥折れてしまってね…」ありゃ りゃ。
それで、折れた状態の剣で‥戦う事になったけど、その状態の方が、いつもより早く動けると 気づいて‥それからは、短剣を使う事が‥多くなったそう。
「だけど、魔物によっては‥。短いのは、危険だったりするから…」と、長剣も装備して、任務に行くみたい。それは、憂いなく‥で‥良さそうだけど、重そう。
物資班といえど、戦えないのは 危 険 。
物資を必要な時に、使えるように しておく のが、主な仕事。それまで、物資や 仲間を、守る必要が ある から、ある程度は 戦えるんだって。そうだよね…。
「物資班は、それ ぞれ扱う武器が、違う事が‥多いようですよ」
「そうなんですね・・」
ソルさんも、いろ いろ・・教えてくれる。
そんな今は・・話 聞きながら‥‥ずっと・・・・・。
素振り・・・してる。 腕‥疲れてきた・・・。
「日々、戦わない日でも‥こうしてっ 素振りを繰り返す」
そうすれば、体が覚えて・・瞬時に動けるようになる‥と。
つまりは、反復 練習が 大事・・・ですね。
一通りの話が済んだのか、素振りは終了。
…今度は、夕方まで・・ソルさんと・・模擬戦。しく しく。
短剣・・昨日の、木刀を持ち‥いざっ!!
ふえぇぇ ソルさんっ! 怖いぃ!
模擬戦中・・・目が 変わる のが分かって、怖かった~。
そんな事を言ってたら、ルナールさんは笑って、ソルさんは「申し訳 無い!」と謝りだしたので、慌てて‥こっちも謝った。
悪い訳じゃないですよ‥。模擬戦とはいえ・・真剣になるんだなって話で。
いや、大丈夫! もう、怖くないですっ! はい・・。
「リモン殿は、筋が良いですな」ん? そう?
「我々が言う事を、素直に 聞く 姿勢や‥考えて 行動してるのが、分かります」
・・いや、考えずに行動…出来ませんけど?
「気絶後の無意識でも、戦えるようになると‥強いですよ?」えー・・。
それは、どうなんだろ? 気絶してるのに戦ったら‥迷惑になりそう。やだなー。
「リモン殿は、強くなる事に‥こだわる人では、無いのですね」え?
「そうですな。他の兵士であれば『気絶しても戦える』のは、良い方向に 捉えるもの です」・・そうでしょうね。
「それが、リモン殿の 良さ でも ある のでしょう」
ソルさん‥微笑みながら言ってる。良いんだか‥悪いんだか・・ですよ。
「ともかく、ワシャクってのが倒せれば‥良いんですよ!」
「では…明日は、外へ 向かいましょうか」え?・・ソルさんと?
「自分だけでは、不安ですか?」え?いえ・・そういう事では‥ないけど。
「ソル殿も お強いですし、何より‥。リモン殿の武器を 愛用されてる とか!」
「!っ‥ルナール殿!」何か、慌ててるが・・。
うーんと、あぁ!
「昨日の剣、もう使ってくれてるのですか?!」
「‥はい。有難く‥」気に入ってくれたみたいで、良かった。
「では、そろ そろ‥お送りしなくてはな」はい。お願いします。
「ソル殿が、行かれますかな?」
ルナールさんが、送ってくれようとしてる感じだったけど?
「‥どちらが・・良いですか?」え?‥選ぶの?私が??
・・・うーん。
「じゃあ、ソルさんで‥」ルカーの件でも、お世話になったし。
「では リモン殿、自分は失礼します!」
「はい。ルナールさん、ありがとうございました!」
「…では、参りましょうか‥」はい。
※ラオフェンの持って来たコップ = イエロ岩で 作られた金属の 入れ物。
※町中の井戸の利用は、基本的に『誰でも使える』。しかし 他所から来た 定住もしない人が 使うのを 嫌がる人が 一定数 居る。
※家の中の水道 = 台所は『水』という名の ぬ る い 水 で、風呂場は 適温の湯 が 出る。温度調節は 商人ギルドで 申請すると 変更される。
※ソルの キャラクター エピソードで、ラオフェンに 憧れてる 記述が ありますが、それは彼 個人だけ‥ではなく、けっこう全域の 青 や 水色に 名前が 知られてて、同じように 憧れられてる のです。
※薬湯 = 薬草入り の お湯。
【ルナール】
ウィリディス州軍 所属・黄緑。アウィス物資班の班員。騎士団 内では 珍しく短剣を 主に使う人物。リモンとは、ウィリディス州の森での救助 活動時に 遭遇している。男 / 24歳 / 黄緑 濃い色の髪 / 大きめな 青の瞳 / 168cm / 彼女無し / 短剣&長剣 / キトゥリノ州で 素材屋を営んでる 兄 が 居る。
【ユーニ】
ウィリディス州軍 所属・黄。物資班の班長。おだやかで ゆっくり動き ゆったり の ん び り とした 口調。弓のみ で 戦う。女 / 26歳 / 黄緑の髪で 頭の上部で1つ団子にしてる / オレンジの瞳 / 160cm / 常に 笑顔 / 彼氏 無し / 憧れてる人は 他国の 軍団長。
※ソルが 言葉に 詰まったのは、以前まで ユーニさんが 好きだった から。
※薬草‥見ためが ヨ モ ギ の葉・・味は、大葉 と判明。
次回は・・翌日に、訓練の成果が・・出せるのか…どうか・・・




