75瓶 鍛錬
関所の町 依頼の為に、ツルハシ作って‥えんやこらと ジャッドを採掘。
町に戻る手前で・・中型の魔物と‥戦うも・・・。
最後は、門の兵士に助けられ・・気を失い‥。
今や、騎士団 内部の食堂で‥ソルさんに遭遇。
門の兵士たちが、ソルさんを『班長』と‥呼んだ気がして。
「はい。最近、班長になりまして…」そうなの?!凄い!
「おめでとう ございます!」なんか、嬉しい!おめでたい!
「…」
「ソルさん?」どうかしたのかな?
「…いえ。何でもないです」そう?それなら良いですけど‥。
「何か、お祝いに‥」何、あげよう・・?
「リモン殿、そういうのは‥ここでは、止めた方が宜しいかと」ん?
うっ 久々の‥ 一点 集中 な視線を感じた。敵意は無くて・・興味って感じの。
「はい。止めときます」って口にしたら『つまんねー』って、遠くから 聴こえた気がした。つまらん・・と‥言われてもな。
ここで、お店は…広げない方が、良さそうね。
・・関係 無い人まで、欲しがられても・・ね。
食事が終わり‥空き室へ 移動になった。なぜか‥ソルさんも一緒。
「お仕事は?」と聞くと「本日の業務は、終了しましたので」だってさ。
・・良いのかな?
「ワシャクが 出た 理由は、何だろうな?」さぁ?
「しかも、いきなり出て来たような‥印象だったぞ・・」
そう。いきなりで、驚いた。
「中級のしかも、中型が出るなんてな・・」
・・え?! 中級なの?? ひぃやぁぁ・・こわー・・・。
「しかし、リモン殿が扱う武器は‥高い性能が ある はずで‥」
まぁ・・うん。一応ね。
「でも それは‥武器の扱いが、上手いから ですよ」きっと、性能を ちゃんと 引き出してるんですよ。
・・私は・・・。
現代でも そういった物 とは 縁が無かった し、文系の部活ばかりだったもの。
さすがに、武術 習ってた‥って、言うなら‥ねぇ。
・・もう少し、戦える力も‥あったかも…だけど。無いし。
「リモン殿、まだ‥次の州へは‥行きません・・ね?」はい。
「なら、騎士団 施設を利用すると良いぞ」え?‥何か、嫌な予感が‥。
「訓練場を利用 出来るように、申請を出しておく!」
え?! ちょっと、待って‥ダバクさんっ! それは・・。ちょっ
あれよ あれよ・・と、話は まとまり・・・。
明日から‥訓練するハメに・・しく しく。
「リモン殿が、冒険者を雇うと言うなら、鍛錬せずとも…構いませんが‥」
我々は、いつでも お供は 出来ない ので・・って ソルさんが言う‥。
「…分かりました」今のままじゃ、他の町にも行けないもの・・。
騎士団の出口まで見送られ‥お礼は後日‥という事になった。
・・ソルさんの お祝い‥何にしようかな?
武器が、相変わらず‥支給品なの・・・気になる‥。
気になるので、長剣にしよう。
家に戻り、お風呂に入る。キトゥリノの薬草入れて・・。
明日から‥訓練・・かぁ~・・。やる気‥出ないなぁ‥。
お昼は‥作ってこう。飲み物と・・果物‥切るか。
タッパー‥みたいな、入れ物が 欲 し い ・・。
売ってるの、木箱・・だけ・・・なんだよね。
ステンレス‥とまでは言わないから、鉄‥だから、イエロ岩で‥箱。
うーん・・・今度、鍛冶屋で 聞いてみようかな・・。
イエロ岩は、武器に使う事が多いから、見つけた時に‥根こそぎ‥くらいの勢いで、採掘しておくから・・かなり、大量に持ってる。
自分で作れたらな‥と思ってたけど、違う‥アトゥリ岩になってしまった。
いや、そうじゃなくって・・・と、何度…言ったことか・・。
そういうのが多いんだよね。自分で考えた物 が 出来てるようで‥そうでもないっていう。なんだかな~感、相変わらず。
「コビト、武器の切れ味を 妨げない程度に、武器を守る‥って物、作れる?」
『…小さい物ならば‥』なんだか、自信が‥無さそうだけど・・。
「お守りが、小さいって事? それで良いよ」
『では、お作りしますので・・・』うん。ふむ‥。へぇ?それも・・。
今回は、魔物の素材が 多め だ。
初期の頃の・・フトールニクの牙とか‥爪とか。大量に持ってる割に‥使う時、そんなに無くて。再 利用してる感じで、良いね。
『リモン様、2つほど出来そうですが‥』
今の量で?‥それなら、材料まだ有るし‥出来るだけ作ってもらおう。
「‥多過ぎた?」『問題ありません』
朝には、完成すると言うので・・先に眠るね‥おやすみ。
チュン チュン
鳥‥の声で、目が覚めた。起きると‥コビトの目の前に・・昨日の‥。
「たくさん、出来たね」
『残り、1枚です‥』まだ、作ってたらしい。徹夜・・お疲れ様。
頭 部分を・・よし よし‥すると、なんか喜んでるようなので‥最近は毎回やってる。ホント、お疲れ。
出来た物は、小袋‥に 入ったし、これで良いか。
ダスクさんに渡した時と‥同じくらいの武器。名前が違うし‥効果も違う。
うーん・・あ・・これ、使えないかな?
ヒルードーの魔石。布の色 変わるって鑑定では出たけど・・。
魔石品にしたい訳じゃないけど、今だけ・・布の色、変えたいんだよね‥。
うぅーーん・・。
『リモン様』ん?
『魔石だけを使うなら、魔石を持ったまま、変えたい物に 近づければ、変わりますよ』え?・・そうなの??
ヒルードーの魔石‥。布の色を変えれる。
雨 や 水 に 塗れると 元の色 に戻る‥って物。
ソルさんの為の 長剣 を入れた袋‥茶色の・・。
それに、魔石持ったまま・・近づける?
『 望む色を 想像して 下さいませ 』
ソルさんのイメージは、青と水色の間みたいな‥色。水色も良いけど‥。
さわやかなイメージなので。あ・・凄い! 一瞬で変わるんだ‥。
よし。これで鞄に・・よいしょっと‥入れて。魔石も仕舞って、コビトも「お疲れ様、ありがとね」と言って仕舞う。
朝食後、破れても良さそうな服装 と 簡易 防具を装備して、騎士団の入口に行く。「話は、聞いてます。どうぞ‥」と、案内してくれた。
・・毎度、すみませんね。
訓練場に到着すると、兵士は お辞儀してから‥戻って行く。
戦略シミュレーションで、紋章掲げて‥どこぞの学校に、先生として 就任する 主人公の お話に出て来た‥訓練場・・みたい。
周囲は 建物で 室内 訓練室。空が見える場所に、大きい‥屋外 訓練場。全体的に 白 や グレー で 作られてる。あと、柱とか‥けっこう、傷だらけだ…。
「リモン殿」はい・・・・あれ? え?!
「‥なんで、ラオフェンさんが、ココに??」
「ソルが、別件で来れず。代わりに鍛錬の お相手に、参りました」
そんな固い 口調じゃなくても、良いんですよ?‥性格が、許しません?‥そうですか。・・ラオフェンさん‥ら し い ですね。
「リモン殿のお使いの武器は・・」短剣と、弓ですね。
見せて、説明すると・・。普段の戦い方とかを聞かれ‥答えていく。
「なるほど…」
「では、屋外よりも‥こちらへ」と、室内へ・・。
「リモン殿の鍛錬には、その武器を扱う者に頼む方が、良さそうですね」
「短剣‥とか、弓ですよ?」誰が、使ってるのだろうか?
ただその人達は、来れそうに 無いからと、ラオフェン先生が 教えて下さる。
先生‥って呼んだら『止めてください』と‥言われてしまった‥。残念。じゃ、師匠で‥ダメ?‥はい。
武器の構え方や、動き方を習う。復習してる感じも する けど・・。
「短剣や弓は、少数では ありますが、使ってる者は居ますよ」へぇ~。
弓の構え方は‥矯正された。
どうやら、変な持ち方で 無理に 打ってたらしい。ゆっくり、構えれる時は‥良いのだけど‥。毎回 そういう訳にも いかないからね。
うぅ・・クセに なってるみたい。
「長く、そのまま 使ってたようですね」はい‥すみません。
謝ったら、困った顔に なってしまった。謝るのは‥やめとこ。
だいぶ、短剣 と 弓の切り替えが・・上手く、出来るようになってきた。
「少し、休憩しましょうか」はい。
ここには、ちゃんと‥休憩 場所も在った。
・・お腹‥空いたな・・・。
「‥リモン殿、昼食 時のようですが‥いかがしますか?」
あぁ・・食堂へ? 私は持ってきましたけど‥。
「ここで、食べても良い のですか?」
「良いと 思います。食べてた者も 居たので」
あ・・そうだ。
「ラオフェンさんも 一緒に、食べますか?」
・・もしかしたら、他の兵士も 来るかも‥と思って、多めに 作った。
もし、来なかったとしても、私の 夕食になる だけ。
「…」食堂が良いのかな? 好きな献立‥とか?
「‥いえ。頂きたいです」良かった。
ラオフェンさんと 一緒は、初だね。ちょっと嬉しい。
今日のは、小魚 と お肉 と 野菜の炒め物を 挟んだ サンドです!
・・これが、楽で良いのよ・・あはは・・。
小魚・・は、以前に港で『捨てる』って、言われた魚の 小さいの を 使ってる。お肉は、もう お馴染みの‥鹿。野菜は、中途 半端に余ってた物。
そして・・最近、買った・・柔らかなパン!
同じ『柔らかなパン』でも、香り や 味 ‥違うんだよね~。
飲み物も出す。兵士用に、さっぱり系。
・・私のは、甘いの。置き場所‥間違えて・・ないね‥よし。
いただきます! ぱくっ もぐ もぐ・・美味しい。
「…」ふふっ 反応が、ダスクさんの時と 一緒だ。
真面目さん・・特有?
「どうですか?」お味は・・。
「…美味しいです」それは良かった。気に入ってくれたみたい。
飲み物も、美味しい。
食べながら、ダスクさん‥の、奥様の話が 出て来た。
ダスクさん、森の調査から帰宅後‥。
奥様に‥「こういうのを 作って欲しい」って、頼んだんだって。
ほう ほう‥。
「ダスク殿の奥方は、サージュという。ご自身で、食事処を経営されているんだ」
ふむ ふむ。お料理は・・得意・・と。それで?
「‥何度か、作って頂いたのを‥私も食べたが、似たような味だったな‥」
どうやら、その頃には‥ぺス ( フィッシュ ) サンドを、どこの食事処でも、作るようになってたらしい。
まぁ、魚 焼いて・・身を ほぐして・・パンに挟む‥だけ ですものね。
でも、家でも作るけど・・ダスクさん‥「おいしい」も無く、無言で 食べる事が‥多かったそう。ダスクさん、感想くらい‥言えば良いのに‥。
「リモン殿が、印章を受け取り‥ランクも上がったと聞いた頃に…」
あぁ。渡しましたね‥レシピ。
「貰って しばらくは‥変わらなかったらしい」え?
「美味いが…違う」
奥様…ダスクさんに、言われたそう。
・・その後、メモを‥よく‥読み直したらしく・・。
『しっかり 焼く』に、注目したみたい。
え?それは、生 焼けは‥臭みの元だし‥って思って。
「いつもの焼き方では 足 ら な い と思ったそうで、鍋のフタを 被せたそうだ」
なるほど。
・・・あ、そっか。この世界では、フライパン‥みたいなのは在る。
だけど、それで長く焼くと・・真っ黒に焦げるんだって。
奥様、頭 良い! フタを乗せる・・とかって、書けば良かったね‥。
・・思いつかず。
そうして、作ったら‥‥。
「顔が‥あまり 変化しない ダスク殿だが、喜んだのが分かったそうだ」
さすが・・奥様・・。何よりですね。
食事処・サージュで、定番メニューとして‥人気になったらしい。ウィリディスなら港があるし、州内の流通で出来るし‥連日、大賑わい!になってそう。
「‥僕も、行きたくなってきました」
「うむ。港町に在るから‥また、寄ると良い」おや、港に在るんだ‥。
ダスクさん と 奥様との お話 聞けたから、丁度‥食休みにもなった。
「では、今度は‥私に向かって来なさい」えぇ?!
‥あんまり・・やりたくないよ…人 相手は‥。
「どうか、遠慮 無く」そんな事 言われても・・。嫌なものは‥嫌だよ。
ラオフェンさんが、木刀の小さい・・短剣くらいの 大きさの物を 持って来た。
・・どうやら、武器を持った事も無い、子供の為に‥用意してあるらしい。
「これならば、良いですか?」・・まぁ・・はい。
では、どうぞ・・と、言われるても‥さて、どうしたものか・・。
「考えずに、すぐ!行動を!」え⁈ はいっ!
・・ふぇ・・とうっ やー えいっ! このっ・・・・
‥‥‥ つ か れ た 。
全然‥当たりません。鎧も付けて‥マントも ひら ひら してるのに・・。
・・凄いなぁ・・。
「リモン殿・・」‥ふぇい‥。
「‥では、こちらから‥行きますよ」‥え?
ひゃあっ 早い! いや、速過ぎ! ‥うわっ・・避けるのに、精一杯・・。
ズルッ うわっ ドテッ 痛てて‥。
! ひゃー‥横にゴロ ゴロ・・回避!
た‥立ち上がらないとっ わととっ ひゃぃあっ カンッ カッ
短剣‥振り回されそうな‥勢いで来るっ! ひゃっ ととっ‥
ひえぇぇぇ・・・
・・・汗だく・・です。もう‥疲れた・・・よ・・・。
ラオフェンさん・・容赦‥無しですか・・そうですか・・。
「リモン殿、大丈夫ですか?」涼しそうな お顔ですこと・・。
さすがです‥「ラオフェン‥さま」「⁉」
寝転がる私を 覗き込む形で 立ってた、ラオフェンさんが…視界から、居なくなった。 ? むくっと‥起きる。
「…ラオフェン・・さん?」 居ない。はて?
※騎士団の食堂は、基本的に 寮に住む者、兵士、騎士団に来る商人など‥誰でも利用 出来る。ただしメニューは 選べない。その日の メニュー のみ。酒は 夜遅くならないと 出ない。
※木箱は 小さい物 ~ 大きいもの まで、様々なサイズがある。子供でも扱える 小さな木箱は、商品を 入れて納品するのに 使っている。板を 組み立てて 出来る簡素な物なので 普段は 板の状態で 鞄に仕舞っている。小さい物は、掌サイズも ある が、なんせ木で 出来てるだけ なので、商品 入れる時は 一工夫 欲しい所。
※武器を 守る お守りは、今後も 誰かに あげるだろうと思って、大量に 作ってもらった。
【サージュ】(フランス語・賢い)
ウィリディス州軍の物資班 班長ダスクの奥さん。ご実家が食堂で 結婚する前に引き継いだ。穏やかな 口調だが、芯の しっかりした女性。顔の表情が あまり変わらない旦那と 言われてるが、本人は そうは 思ってない。女 / 34歳 / 娘が1人 / 黄緑のウエーブの 長い髪 / 緑の瞳 / 155cm。港町トルミロスに店が在る。
次回も・・訓練の合間に・・お届けと・・・




