74瓶 油断
トラッシュくんの 最後 を聞いて、墓参り。
・・お兄さんの方に 伝えたくても、ボッカさん 居なくて。
うだ うだ‥と 考えてる内に 眠ったらしく・・・。
・・気づいたら・・朝でした。
え?‥昨日、夕食も食べずに 寝ちゃったの?私・・・。
ぐぅぅ~・・ はい。お腹 空いてるね・・さて、今日は‥。
おっと、もうパンが少ない。固いパンでも良いから、買っておかないとね・・。
買い物の メモ に‥書いておこう。‥よし。
昨日‥ぐだ ぐだ 考えてたけど。
とりあえず、あと‥‥もう ちょい なので、商館で調べてから、依頼を受けて‥。染まったと確認が出来たら‥支度を整えて‥。
カエルレウス州へ 向かいたい。境めには、山脈が広がっていて‥洞窟の中を通るみたい。それも、確認しないとな・・。魔物‥出る?か、どうかを。
よし。鞄 持った。 鍵 閉めて‥。
商館・・相変わらずの…人の少なさ。ここ、一番 大きな町なのに。
・・なんだか、寂しい感じになってる。
そう そう・・この素材、何??
今、調べてるのは‥関所の町に 納品の・・『 ラブロ石 』という物。
・・・ 素材 だと…思う。
『石』と‥書いてあるので、鉱石かなと‥分厚い‥資料から、探してる。
「うぅーーん‥無いなぁ・・」どんな物か、分かればなぁ‥。
「‥何、唸ってるの?」
・・え? 今・・声がした?
顔を上げると、案内の お兄さんが‥首を傾げてる。
「えっと?」こっちは、何 聞かれたのか‥分かって無いです・・。
「何か、探してるみたいだけど・・」あぁ・・はい。
「この、ラブロ石って‥何でしょうか? 素材ですか?」
「ラブロ石?‥それは、素材というより『加工品』だね」
・・どうやら、大きなツルハシで、壊して入手 出来る‥ジャッド‥って、緑の鉱石を‥丁寧に 磨く と、出来る らしい。なるほど。
「まず、ジャッドを採掘しないと、難しいよ」
「ちなみに、依頼で納品・・という形みたいですけど、大きさは‥どのくらいを、想定して いるんでしょうか?」二度 ある 事は、三度ある と 言うし‥。
毎回 ヒヤ ヒヤしながら出すのは、もう良いかなって・・・。
「まぁ、ジャッドって‥かなり 重い 鉱石だから、どうしても 小さくなる んだよ。でも、このくらい‥で、良いと思うよ」‥指で、何か つまむ‥みたいにした感じからして、かなり小さめ?
「教えて頂き、ありがとうございます」まずは、ツルハシを作らないと・・。
「いえ いえ。これが 僕の 仕事だからね」
‥一旦、家に戻る。ツルハシ‥作るの・・忘れてた!
アトゥリ岩と‥軽くて丈夫な‥ラプティスの枝‥だけでも、良さそうだけど・・。
・・ま、やってみるか・・・。
・・・あれ? 無反応??
斧‥作る時の要領で・・プラスで、鉱石を‥何にしよ?
鉱石なら、大きな戦斧が出来て‥小石だと、片手斧になるんだけど・・。
片手で 持つ物 って いうより、両手で 持てる方が 良い と 思うから、鉱石を‥いろ いろ出して、1つ づつ やってく。
・・・ほぼ・・斧に‥なりました。
ボッカさんに 差し上げたくなる‥大きさも 出来た。
でも、結局‥イエロ岩を混ぜたら、ピッケル・・いや、鉱石を掘るから‥ツルハシ出来た。うん・・両手で持つなら‥扱えそう。
家の中では、穴 開けそうだったから・・試すのは、やめておいた・・。
よし。お昼 食べたら・・鉱山に 行こうっと。
門から出る手前の食事処で、パンを購入したい って言ったら‥作ってくれる事になった。良かった~。また、ふわ ふわな柔らかパンが、食べれる~。
夕方以降に、受け取りに 来る と 伝えて、門へ。
門の兵士に、塔町での ムニが盛況 と聞いた。それは何より。
・・兵士、非番の時に 買いに行ったらしい‥ふふっ どうぞ、ご贔屓に。
鉱山・・久しぶり・・・でも、ないか・・。
ツクルス 採りに・・来ましたね・・。
帰りに、持ち帰る 余裕あったら・・にして、緑の鉱床の所へ。
さて、これで壊れれば‥問題 無い・・んだけどっ・・よいしょっ!
ガンッ ガンッ 硬い音が響く・・・。
ツルハシは、壊れてない。ゴロ ゴロと転がって来るから、足に 落とさないように、気をつけて‥作業を続ける。
両手で、持てるだろうって塊を…持ってみようとして・・「痛っ」。
腰が‥痛くなった。重い。すっっっごく。
「こりゃ、私じゃ・・持てないや」
両手で、アトゥリ岩 持った時も 重い って 思ったけど、あれが‥3個?いや、5個くらい いっぺんに 持ったんじゃないか・・って くらい重い。
気をつけて‥塊を 小さな粒に 砕く。
片手で 軽く持てるくらいの 大きさ にしてみた・・。
「‥これでも、けっこう重いかも・・」私なら、両手で持つくらいで‥丁度いい。
あんまり、数は取れそうに無いな‥という感想となりました。
まぁ、依頼として こ な す だけ なんだし・・。少しで いいや。
砂みたいになった物も、小袋に入れて‥鞄に仕舞った。
壊すのは、問題 無いし・・。そこまで、疲れてない。
・・ただ、ジャッド・・重い。 仕舞うの‥大変だった。
下に行くより‥ツクルス、削って…サボ石 切り取ってこー・・と。
夕暮れになってきたから、帰る事にした・・。
いつもの鹿・・来ないな・・。
走ってみたけど・・疲れた だけ で、ヒルードーも‥来ない。どうした?
・・いえ 別に、戦いたい訳では・・無い‥。
門、見えて来た。他の所は閉まるけど・・。うん‥ここも 閉まる けど・・。
・・出入りは 出来るから。そこは、他と違う。
?
何か・・来てる?
立ち止まって、周囲を警戒‥した直後、それは いきなり出現!
『ガァオォォォッ!!』なっ?! 大きい!!
グレーの、毛むくじゃら・・両手を掲げて‥うわっ!
あ・・危ない‥油断してた。
ひゃあっ 短剣 出す‥が、爪の攻撃・・重っ・・・。
重さで、潰れ・・。っ!
一瞬ゆるんだ時に、転がって・・回避して、立ち上がる。
弓を構えられないから、短剣 振り抜くっ!
当たらないっ! 爪 攻撃 来る!!
ひぃやぁっ 避けるしか・・出来ない・・。
えっと…えっと、爆発物 とりゃっ 投げてみたりもした。
・・近いからか、とばっちり来る! いたっ
・・離れても、すぐ四足で‥ 二 三歩 走れば‥すぐ来る!
クマみたいな・・分からん・・けど。
うわっ 背を向けたら イ ケ ナ イ 気がする・・。
短剣は、届かない。槍は・・今 無いし、片手斧・・投げる‥。
何本かは、当たった・・!
うひゃぁっ 前転して・・転がった・・。危な~…。
あと、ちょっとで・・町なのに・・息が‥荒くなってる。
喉も乾いてきた。はぁ はぁ・・
やけくそで、果物 投げたりしたけど・・無反応・・勿体ない‥。
え?! 今、目・・光らなかった・・・??
『避けろ!!』後ろで、声が聴こえ !!!!
ぁ
…あぶ・・・危なかった・・。
目から光線なんて・・怪獣・・・じゃん。
また、雄叫び‥してる・・。マズい・・・これは。
‥投げナイフも、一応・・作ったから‥投げたりしたけど、命中率は‥イマ イチ。
・・・仕方ない。懐に入るしか・・倒 せ な い 。
なんとか、出来ないか‥今! 攻撃は、当たった!!よし。
断末魔・・なら、良かった。
のに・・・。
『ガァアアァァッ!』
ヤバッ
痛たい…避けきれなかった。
腕・・爪で・・切り裂かれ‥危な…ぃ・・・。
『こっちまで、逃げて来い!!』
後ずさり・・・しながら、すかさず・・ムニを‥噛み・・。
治ってく内に、また・・来る!
‥四足に・・走っても・・負ける。
それは、エカイユ セルフで‥学んだ。
昔の‥短い距離用の‥弓で、属性矢を放ち・・痺れてる間に・・走った。
‥痺れてるハズなのに、うそっ! またっ⁈・・ヤバいっ あぁっ
地面に‥叩きつけられ‥。足・・爪・・・刺さってる。痛いぃっ。
・・短剣で指だけ、斬って外し‥立ち上がる。ふぅ‥はぁ
もう少し・・頑張れ‥私・・。
足を引き摺りながら‥門へ・・あと、ちょい・・。
『ガァアオオオォォォ!!』
「あとは、俺らに任せろ!」
武器を構える・・音。門の兵士・・二人‥とも・・・。
私の前に立ち、戦って‥くれる・・・・。
はぁ はぁ はぁ・・。す…すみません・・・。
門の壁に 寄りかかり、飲み薬を飲んだ‥。
さっき、斬った‥刺さってた爪は、治ると同時に‥外れた・・。
爪・・だけ、残った。
ふと、前を向くと・・兵士たちが、倒した所だった。
‥お礼・・言わないと・・。何か・・お礼も‥し な い と ・・・。
な ん だ ろ う ?
今までは、上手く‥いってたのに…。あんなの・・出る…なんて。
クラ クラ・・・する。もう少し、落ち着いたら・・町に‥入…ろ…ぅ。
『おぃ! しっかりしろ!!』
『パクレット!・・』『どうした?!‥ぉぃ…』
・・・・。
・・あれ? 私・・いつ、寝たんだろ?
む く り と起きた‥そこは、どっかで‥見た場所。
「…騎士団内の‥医務室?」
『起きたのか?』はい。
カーテンが、開かれた。
「えっと、ここ は?」
「キトゥリノ州 側の、騎士団内の 医務室だ」やはり。
「‥自分、どうして‥ここに?」
「外で『ワシャク』と、戦ってたんだろ?‥ダバク と ティロが 助けに入って、倒したら‥おまえ・・」えぇ?! 門の所で・・気絶?!
「‥それは お手数を、おかけしました・・・」
「それは良いが‥」ん? 手・・出てる。お礼かな?
「何が、良いですか?」
「‥選べるのか?」はい。武器と盾とか、薬に・・・。
「ぁ‥待て 待て」・・? どうか したのかな・・。
なんか、止められたけど・・。
そのまま、医務室から出て‥どこへ?
・・・・着いた先は、食堂でした。
ちら ほら、商人風の人も‥兵士と一緒になって、ご飯食べてる・・良いの?
「ダバク・・こいつ起きたから、連れて来た」
いつもの・・門外の兵士たちだ。さっき、助けてくれた…。
勧められた席に座り・・今日のメニューが、運ばれて来た。
・・なんだか、懐かしい。
『セルフ肉 と いつも の ライルー』いつもの??
あ~‥野菜の事かな。 ” いつもの ” って。
「いきなり、倒れたから心配したぞ‥」すみません。
気絶する・・予定じゃなかったんですけど・・ねぇ。おかしいな‥。
「まぁ、目覚めたなら 良いんだ」
「ご心配 おかえしまして‥」
謝ろうとしたら、遮られた。謝らせて下さいよっ!
「そんな事よりも」えーー‥・・
「おまえ、冒険者じゃないよな?」はい。
戦いたい訳じゃないし、解体する必要 無いから、冒険者に なって ない。
・・・目的、それ じゃない からね。
「なのに‥だ」ん?
…話を聞いていると、どうやら・・さっき出て来た…『ワシャク』という魔物は、中級・中型で、商人の前に出る事は・・滅多に・・無い…らしい。
しかも、クマ・・じゃなく、ガト と 同じで‥猫の部類・・らしい。
ガトって‥町中でも、たまに見かける‥猫みたいな 生き物 の事ね。
色が‥変わってるんだよね・・。たまに、混ざってる子も 居るけど・・。
「おまえ、塔 行って‥自分の能力値、見た方が‥良いんじゃないか?」
「おい、冒険ギルド証が無いと、使えないって聞いたぞ」
・・・見れますけど・・自分で。言うべき?
「いや、さすがに‥班長ほどじゃ無いだろ‥」
「それなら、それで・・」と、話が盛り上がっております。
‥自分の 今の ステータスは・・・。
『 リモン 14歳 商人ランク4
体力 400 魔力 170 危険 回避率 110% 鋭さ 150 』
・・体力、高くなったなぁ。100%止まりかと思ってたけど、それ以上になるんだ。ふむ ふむ。
しかし、このカレー・・おいしい。 もぐ もぐ・・。
短剣のレベル アップと、新しく‥『投げ Lv1』が出た。
この兵士さんたちは、今の 私と同じくらい の 人が多い。
・・やっぱ、長剣かなぁ? いや‥でも、重いからなぁ・・。
「おい‥」はい? これ、美味しいですね。もぐ もぐ
「他人事のように聞いてるな・・」
「おまえの事だぞ」
美味しい料理に集中してました‥と言ったら、呆れられた。なぜ⁇
ん? 誰か‥こっちに・・来る?
「リモン殿?」はい? あれ?‥ソルさんじゃ‥。
「ソル班長!お疲れ様です!!」
・・さっきまで、ゆっくり話してたのが、いきなり 立ち上がって 言うから‥少し びっくり‥ん? あれ?・・今、何か・・・。
「こんにち・・いや、こんばんは‥ソルさん」
ソルさん‥立ち上がった兵士に、座るように促してから・・私の隣に 座った。
「‥どう されたのです?」こんな所に居るなんて‥と、聞かれた。
一応の‥経緯を・・簡単に説明した。
「え⁉ ワシャクが、リモン殿の前に?」はい。
爪1つ 握りしめた まま だった事を思い出し、鞄から 爪を 出して見せた。
「リモン殿は、商人ですから‥そのような 大物 と 出くわす事 自体が、珍しいでしょう」まぁ・・ね・・。湖に居る、固有のは 遭遇した事も、あった話も‥した。
「…そうでしたか」
武器‥もう少し 強いの‥装備しないと。あと、防具は‥長袖にしよう。あとは、あんま 属性のボムは、効かない感じしたから、他を‥考えておかないと。
「‥リモン殿は、相変わらずなのですね」ん?何??
「強い武器なんぞ、あるのか?」
「‥商人なんだから、冒険者でも 雇えば良いだろう‥」
・・また、口から‥言葉が零れてたようで・・・。
「相変わらずって‥」言ってたけど、どういう意味でしょう?
「ふっ 何かに 直面 しても、他の道を 探そうと 考える所‥ですよ」
・・だって‥ねぇ。ひとりでも、戦えないと‥困る時が ありそうだもの。
「そういえば、さっき‥班長って‥呼ばれて ませんでしたか?」気のせい?
※ジャッド ( 緑色の鉱床 )を加工した物が、ラブロ石。宝石。一般的な 大きさは、大豆1粒 程度。
【パクレット】
キトゥリノ州軍 所属で、外に繋がる扉の‥町側に居る門兵 ( 左 ) 。リモンに初めて『グミ』を貰い‥珍しい手触りで ずっと むに むに と動かしていた人。外での 魔物の雄叫びに 驚き、外門の兵士に 呼ばれて行くと、見知った商人の子が倒れていたので、医務室に運び‥起きるまで付き添った。男 / 23歳 / オレンジの髪 / オレンジの瞳 / 長剣 / 170cm / 青 / 彼女居る。
【ワシャク】(アラビア語・大山猫) 中級・中型
グレーの毛で 覆われた 大きな猫の姿を している。狂暴。爪での攻撃が 主で、目が 光ると 同時に 光線を発射 したりする。雄叫びは 能力アップの効果がある ので 危険度が増す。各 属性 攻撃 や 状態 異常に なりにくい。なお 他所の国では 属性 攻撃をする 個体も 出る との噂。素材 / 爪 ( 1つが細身の水筒くらいの大きさ )・毛皮・目・液体・魔石
【ダバク】
キトゥリノ州軍 所属・青。エレフセリアの町の外門・左側の兵士。日中のみ。暗くなると交代。男 / 黄色の髪 / 緑の瞳 / 28歳 / 槍 / 180cm / 女性は 苦手で 彼女なし。町に向かって来る 魔物を 倒したり、商人 や 旅人が 襲われたら加勢もする。リモンのような 子供の商人が 中型に 襲われてるのを 初めて見た。
【ティロ】
キトゥリノ州軍 所属・青。ダバク同様に外門の右側 担当の兵士。ダバクと共に、子供商人を助けに入る。ただ、一定の距離 以上に 離れるのは 規則 違反 となるため、なるべく門に 近づくよう 誘導してた。男 / 27歳 / うねってる オレンジの髪 / 黄色の瞳 / 長剣 / 181cm / 彼女なし ( 募集中‥らしい ) ・しかし真面目そうな印象 とは違い、女性に 見境なし‥。
※いつものライルー ( カレー ) の肉は、その日 多く 捕れた肉から 選ばれる が、野菜は 決まって‥カロッテ・チェプラ・ガムジャが 使われてる。
【ガト】(スペイン&ポルトガル語・猫)
町中で 稀に 見かける 小型の獣。現代の 日本のような 色合い で は な く、少し 変わった色の 毛並みが 多い。比較的 人に慣れてるものの、人に触られるのは 嫌なのか、高い位置に 居る事が多い。
※ワシャクの幼獣は、ガトより大きい。森の奥 や 洞窟の奥に 居る事が 多い。
※兵士たちの体力について。見習い~青になりたて → 体力 150 ~ 250 程度。青・300 程度。門兵 ( 青 ) 400 ~ 500 前後。紺 ( 班長クラス )・500 以上~1000 以下。赤・1000 以上~上限無し。軍団長 1500 以上~上限なし。
次回、原因よりも・・根本を どうにかしよう って話で・・・




