72瓶 マズい
ルカー、アフティさん‥塔の中での あれ これ・・。
いろんな事が終わって、あとは安否 確認…出来てない 2人を 探してた。
ボッカさん‥今日は、居るかな?
平穏が戻って来た事を‥実感していた。
昨日の夜は‥ボッカさんの店、閉まってたのよね・・。
仕方ないから‥帰って来たけども・・。
納品 依頼で、商館へ出したのと同じ物‥ツクルス を錬成したら、砂糖になった。この状態なら・・水でも 湯でも 溶ける!
これで、麦粉‥とやらが‥入手 出来れば・・ね。
今日は、朝から‥。
昨日、リムヌラさんが 教えてくれた、お店に行ってみよう。
・・まだ、やってない?・・とか思いながら。
ありゃ? けっこうな賑わい。
なんか、行列 出来てるの‥食事処じゃ、初めて見たかも・・。
とりあえず、最後尾に 並んで・・・。
賑わってる‥と、思ってたけど・・・違う?
「不味い!」「なんだこりゃ?!」「安いけど、不味いぞ!」
・・もっぱら『不味い』って、聞こえるのですが??
店の中‥の部分は、厨房だけで‥。ほぼ、外に テーブル と 椅子 が在る。
そこで、食べてる料理は‥見ため は、おいしそう。
だから こそ、口に 出来るのだろう。けど すぐ「マズい!」って言う。
吐き 出すほど ではない・・みたい。お金 払うからか、涙目で食べてる。
空いた所に 座ると、メニュー表を渡される。
所々、知ってる単語が 出て来たので、無難な所を‥選んでおこう、
・・ん?! え!! ケーキ?!
見ためは・・見知ってる形に切られた・・ケーキだ。食べたい!
と、いう事で・・注文。動き回ってる店員さん‥大変そう。
「お待たせしました!」
『パップリー と サブル炒め』に ライ付き。
『ジャウズ と ボルトカーリー の スヌーブ フート』
頼んだの・・来た。炒め物なら、そこまでの心配は無い‥と 思ってる。
じゃ、いただきます。 ぱくっ・・ん?
もぐ・・ もぐ…?? 味・・・・ある?
パップリーは、キャベツみたいな食材で、私も‥よく使う。
問題は、もう ひとつの方。・・この半透明な緑っぽい‥四角いの。
【 サブル 】植物
乾燥に強く、果肉に多くの 栄養素 と 水分 を含む。様々な形が あるが、味は 無く、何にでも 合わせやすい食材。皮などは 薬の材料などに 使われる。
なんか、アロエ?・・みたいな印象。アロエは‥味、あるのにな‥。
味 無い食材 と パップリー 合わせて炒めた‥って、調味料は?!
・・マズイ・・とも言えないけど、美味しい‥とも言えない。
なんだろう? なんか、デジャブ…。
あ・・そっか。スライム食べた時と 同じ だ。
ライ‥あったのが幸いで、なんとか完食。さて、こちらは?
ふと周囲を見渡すと、同じように頭上に ? を浮かべ 固まってる人も居れば‥。
食べるけど「不味い!」を連呼してる人も居る・・。
あと、珍しいからなのか・・。
私と同じ‥ケーキのような物を 注文した人たち。
・・・美味しそうな‥顔・・・してないけど、食べて大丈夫?これ??
【 ジャウズ と ボルトカーリー の スヌーブ フート 】お菓子
ジャウズは飾りに、ボルトカーリーの汁 と ミルクを 合わせ、冷やして固めた お菓子。甘味となる物が 新しい 一品。作り手・スピール
ジャウズ‥は、見た感じは、クルミに近い。うん・・味も。
‥では、一口・・。甘い! ケーキだぁ!
と、喜んだのも・・束の間。これは・・何??
口の中で、溶けずに‥うろ うろしてる‥繊維のような?
手で隠して、口から出して・・見た。
・・ちょっと‥これ、そのまま使ったの??
鑑定‥出来ないのかな? ありそう・・。はぁ~
飲み込んでも、たぶん大丈夫‥だろうけど・・気になるし。飲み込み たがらない自分‥。結局‥勿体ないけど…全部は、食べれなかった。
ツクルス・・昨日、納品したけど・・まさか?
糸くず みたいな食感。噛んでも舐めても‥そこに存在感 強く居る・・。
・・これは、使ったらダメだよ・・。さすがに…無理。
味を 無視して 飲む‥なら、分かるけど‥。ケーキに これは・・。
一応、お金を払って…去った。何度も行きたい店‥じゃないね。
他の食事処が 混んでる。食べ直し・・かしら?‥さすがに、私は‥要らないかな。
・・・あれ? あ!・・お店やってる?
「いらっしゃ‥って、なんだ・・おまえか」ボッカさん!居た!
「こんにちは!‥お店、やってますか?」「おう」
「何か用か?」用が、ある から 来たんですよ!
「薬師の情報を…教えて欲しくて‥」
「情報・・な。あぁ、エシェックとかっていう?」そうです!
「‥まだ、こっちには戻ってない・・な。城からも、出てないって話だぞ」
おぉ! よし。あとは、染まったら行ける!
「えっと、お代は?」
「‥うーん・・」
棚の書類とか見てる・・何になるかな?
「‥レシピ か 購入だな」また ですか?
家・・気に入ったけど・・。持っててもなぁ・・。
「家を買えるくらいの金は、あるんだろ?」ありますけど・・。
「その薬師が見つかるまでは、どうせ 家 か 宿 暮らしだろうが」
まぁ そうですね。
「借りっぱなしより、買っておいて‥。要らんくなったら、また売れば いい」
・・・うーん。
「レシピは?」
「レシピは・・飲み‥いや、なんか売ってない 飲み物 が、あるらしいじゃねーか」 売ってない・・・飲み物? え? 野菜ジュースって事?!
‥どうやら、トラッシュくん、飲まずに…ルカーに渡した事が、あったみたいね。
それは‥マエロルさんからも、言われたけど・・。別に 良い。
「いろんな野菜を、混ぜ合わせた だけ ですよ」
「配分は?」え?‥それは・・知らない。
材料を、まとめて5つ‥合わせただけの‥だし。
「お好みで・・・どうぞ」果物を入れるのがコツ‥とは、言っておいた。
でも、情報は・・高いみたい。仕方ない。
「分かりました。買います・・家」
「ふっ 商談 成立だ!」
契約書・・みたいな紙を、最初から最後まで読んで‥。
2枚 重なってないかも確認して、自分の‥サインを書く。
・・そして、代金‥思ったほどでは無いけど‥袋に入れ渡す。
代金を受け取った、ボッカさんの サイン も、書いて‥。
「ギルド証を 出せ」なんで?と、思いつつ 出すと・・。
さっきの契約書‥えぇ!? ギルド証に…吸い込まれた???
「‥え?・・何が・・」
「あぁ、おまえ‥初めて見たのか」
え・・はい。家を買うのも 初 ですよ。人生・・初。
「今の紙は、特殊でよ‥。証に触れると 中に 入っちまうんだ」
俺も詳しくは‥聞いたが 覚えられんかった・・らしい。
「そういう もん と覚えておけば いい」はい。
ギルド証を 受け取り仕舞った。
「‥まだ、聞きたい事、あんのか?」はい。
「マエロルさんと、トラッシュくんは・・どうしてますか?」
「‥なんで、俺に聞く?」
「僕が 塔町に行った時に、遠くの道の先‥馬車で‥移動してましたよね?」
マエロルさんが居た事までは、確認 出来たけど・・。
「‥おまえの、能力か・・」はい。
「今から、時間あるか?」ありますよ・・?
棚の片付けを、手早く済ませ・・店の灯りを消す。
そして‥裏口から、外に出る。
「どこへ 向かうんですか?」
聞いても、黙って ついて来い・・みたいな顔する。
‥しばらく進んで、かなり町外れな 位置に ある‥家に‥到着した。
「ボッカさん」知らない人だ・・。
「変わり‥ねぇか?」「はい‥」
あ・・この人も、薬師さんだ。「こんにちは」
「ボッカ、この子は?」
「マエロルたちと、面識が ある奴だ」
入って・・右側にあった部屋へ‥案内される。
その部屋には簡易的なベッド・・病室みたい・・。
あ・・マエロルさんが居た。怪我でも‥したのかな?
「こんにちは‥マエロルさん」声を かけたけど・・寝てる?
顔を覗くと、目は開いてた・・けど・・。
心‥ここ に 在らず・・。
「‥どう・・したんですか?」何が・・あったの?
「アフティから頼まれて、事が起こる前に‥2人を逃がすって約束だった」
ボッカさん。・・うん。だから、一緒に 居たんだよね・・。
「だが‥」途中で、予想外な事が起きて・・。
「トラッシュの奴は、動いてる馬車から 落ちたし‥。大怪我 負ったマエロルが、後を追いそうになるのを‥必死に止めて・・」
マエロルさんにとって、トラッシュくんは‥あの場所で過ごす為の、生きがい って知ってる。彼の為に‥って、いつも‥口癖のように・・言ってたもの。
動いてる‥馬車から・・落下?・・引き返す事も…出来ずに‥。
「それは‥心労・・お察し します」
マエロルさん・・怪我・・まだ、良くなってないのか・・。
・・生きる‥意思が 無い と、アメ や グミ も 効果 無い。
「トラッシュくん、探してみますね‥マエロルさん」
ボッカさんの方を向くと、お二人で 何か話してる‥。
「‥‥リ・・」ん?
「マエロルさん?」
「…リモ・・・ン‥ど・・の」はい。こ こ に居ますよ。
「マエロル!」
「気づいたのか?!」
‥目は‥どこか遠くを見たまま・・・声だけ‥反応してくれた。
その後は、また・・何も‥話す事は、無かった・・・。
でも『 頼 み ま す 』って、言われた 気がした。
「ボッカさん、見つけたら また、ここに 来ても‥良いですか?」
「‥ここに 直接は、やめろ」え?
「俺の店に、まず来い」はい。
‥トラッシュくん・・。塔町の みんな にも、また会わないと。
「とりあえず、今日は‥ありがとうございました」
マエロルさんは、生きてた。それだけで‥今は、いいよ。
「‥トラッシュを、探すのか?」はい。
「相手が ガキでも、油断すんなよ・・」はい?‥わかり‥ました。
ボッカさんは、何か 言いたげ だったけど、それ以上 言わず・・。
…マエロルさん、元気になると良いな。
あのグレー髪の 男性は、薬師だったから‥自分の薬 出すのは 止めといた。
頼まれるなら‥‥出すけど‥ね。
家に戻ろうかと 思ったけど、昼を 過ぎたくらい の頃だし、塔町に行こう。
いつもの あやつは‥相変わらず出るけど。
出ない?と 思ってると、なんか突進してくるし・・。まったく‥。
お肉・・どっかで、買い取ってくれないかなぁ?
そうだ。塔町に入る前に‥周辺‥‥‥・。
・・まだ、見当たらない。
塔町に近づきつつ‥倒しつつ、周辺を探る。
…? 見当たらない。
せめてボッカさんに、どこから‥どう逃げたのか、聞いておけば良かった‥。
あとは塔町から、探すしか・・・。
いつもと違う場所から、町の中へ‥入る。
少し、賑わいが‥戻って来たみたい。
ただ、市場が乱立してた所は「あんまり‥無いなぁ・・」
「そこの少年!」ん?はい?
市場のおじさんに、声をかけられた。
「何ですか?」
「市場に店が少なくて、驚いただろ?」はい。
・・どうやら、さっそく活用されてるらしい・・塔の中。
なるほど。それで、こっちは 少ないのか・・。
外に 店を構えてるのは、農家 や 狩人さんが 多いみたい。
そういや、エカイユ セルフの‥セルフ肉。売ってたけど‥。
なんで、あんな 細切れ なんだろ? わざと??
使いやすさ重視・・とか 言うのかな?って思った。
塔まで来たら、凄く賑わってる~!!
いろんな お店があって、見てるだけでも 楽 し い !
・・わぁ~ 珍しい物も ある!・・ふふふ‥‥変な笑い方しちゃった。
鑑定していこう! ふむ ふむ・・ へぇ~ そうなの?!
ん? あれ?‥シェルタたちだ。武器屋の所で、何か唸ってる?
気になったので、行ってみる事にしたけど・・人も‥多いなぁ・・。
「すまんな、直すのは専門外なんだ。そういうのは、鍛冶屋に頼むと良いぞ」
「そうですか‥」「シェルタ‥気を落とすなよ‥」
「みんな!」ん? シェルタ‥後ろに隠したの‥シェルタの武器?
「リモン!・・さっそく お前が見つけたの、活用されてるぜ!」ホントにね!
「まぁ、利用料は…取るみたいだけどな‥」そうなんだ。
それでも、少し前までは『場所 代』として ルカーに 払ってたって話も 聞いたくらいだし。ギルドに払う方が、ずっと良いと思う。
「今日は、何をしに来たの?」
「ちょっと探し人‥」
「薬屋は、こういう所には来ないぜ」薬屋・・。
薬師の話はしてあるけど、薬屋‥って 言い方に なってる。なんか、似てるけど‥違う気が するよ・・。
「ううん。その人は、隣の州に居るって聞いたから」
「向こうで‥話そう」ここは、人が多過ぎって。それも そうだね。
塔から出て、塔のアルクス団 拠点側…横の日陰に来た。
「それで、探してるのって・・」「マエロルさん?」
「ううん。トラッシュくんの方」
何? みんなして、顔を合わせて。もしかして‥。
「何か、知ってんの?!」
「うん。トラッシュなら、ヴェレーノが 見つけた」
良かった!見つかってたんだ!
「それで、今は‥どこに?」
「‥知りたいか?」うん。
今度は、塔の北を目指して‥歩き出し・・・。
石板 横目に進む。
北の出入り口‥。そこは、ささやかな塀が、両側に伸び・・。
その塀の‥外側に・・。
お墓が…在った・・・。
※パップリー = キャベツ サブル = アロエに近いが、味・無し
※ライ = ライスのこと。
【ジャウズ】※クルミの事・見ため や 味 が同じ。
鬼ジャウズという魔樹に 近い 木 の 種 部分を食べる。採れる季節 以外で 採ろうとすると、棘で 攻撃されるので、時期は 選ぶ必要がある。栄養が 豊富に 含まれており、1粒で 十分な量を補える とされる。食べ過ぎると 気絶する。
【ボルトカーリー】※オレンジに似た果物
皮は赤黒く、中は 酸味も含む 甘酸っぱい オレンジの果肉 の 果物。皮まで 食べる者も 居るらしい。
【スヌーブフート】※ケーキのような お菓子
様々な形が 在るが、多くの材料で 作られる お菓子 と言う意味。こういった物は 貴族 や 王族 が 食べる物と思われてる為、一般的な食堂で 出る事 自体が 珍しい。高級品の 砂糖を 使う必要がある ので なか なか 作りにくい と されている。
※ツクルス‥糸くず‥もしくは、毛糸の切れ端の細い物‥。
※家・・借りる → ひと月 3,000 R 購入 → 5,000 R ※ボッカの物件
※大きな 買い物をした際には 契約書 という名の 紙に サインして 身分証に 内包される。身分証 そのものが 特殊素材で 出来ているので、紙も 同じ物から 作られてる。しかし 鑑定しても『紙』と『証』としか 出ない。
※店で 売られてた セルフ肉の状態 = 倒し方によって 出る形が 違うせい。1撃なら 2個の塊肉・5撃 以内なら塊肉1つ・それ以上になると 細切れとなる。
次回・・祈りと‥うろこ‥と、商売レクチャー?・・・




