71瓶 平穏
塔の中、古代語で刻まれてた 石碑 や 石板 を読み‥。
ギルド長には‥専用の紙に書いて、お姉さんに渡した。
今度は、キトゥリノ州 軍団長に 報告の手紙を 届けに‥町へ。
塔町を離れる前に‥アルクス団に、声を かけた。
フェリータに「お弁当、美味しかったよ!」って 言ったら、ちょっと照れてた。
ヴェレーノが横で、にらんでたけど‥「ね!ヴェレーノ!」と言うと‥。
フェリータが、振り向く時には‥居なくなってた。まったく・・。
シェルタは‥相変わらず‥呆けてる。
他のみんなは‥いつも通りな気がした。
「またね!」 「うん、またね~」
町で いつものように、軍団長宛ても‥頼もうと思ったら断られてって、えぇ⁈
「少し、待ってろ‥」はい。
あ・・この間 見た、副官さん登場。
この人に渡す・・え?‥違う?の・・そう・・。
一緒に、軍団長の部屋まで‥移動‥。
手紙・・渡すだけで、良いかと 思ってたけど・・。
あのー‥私は、騎士団の‥兵士じゃないんですよー。
「報告を聞こう」‥はい。
「ご依頼の『塔内の調査』ですが、まず‥使えて無かった機能の 一部は、商人ギルドの証が 必要 と、判明しました」
「ほう? 何が 出来るようになった?」
「1つは、塔の入口にある黒い板‥『コリ』と言いますが‥。商人に合わせた店を‥出せます」‥何か・・メモしてる。
「‥商人に合わせた‥店だと?」そう。
「簡単に申しますと、商人の持ち物 や 活動 内容により、店構えが 変わります。商品を置く 棚 や 台、カウンター や 敷物などに 変化が見られました」
‥詳しくは‥手紙に書いたんだけどな・・・。
「ふむ・・。他には?」
「はい。商人ギルドの カウンター 横に在ったコリもまた、商人ギルドの証で 起動し、こちらは テーブル と 椅子 が出てきます。一緒に居る人数に 合わせた物が 出るようです」
・・私、1人だけの時は・・テーブルも 小さめで、椅子も1つだけ。
その後 来た冒険者グループは4人で、大きめの 四角い テーブル と 4つの椅子が、出て来たんだよね・・。
‥これも、手紙に書いてますよっ!軍団長~。
「‥して、リモンよ・・」はい・・。
「‥古代語も‥」え”?‥。
「やはり、読む事が 出来るのですね!」って 横から副官さんが、言ってきた!
「グルーブ‥儂が 言う 言葉を、取るでない‥」
「!‥失礼 致しました」
‥副官さん・・謝ってる。いや、どっちにしろ‥バレてる~。しく しく。
ギルド長が‥バラしたのかな?‥うーーん。
「‥その方が『古代語を読める』と、言ったのは‥アフティの奴だぞ」
ん?・・・・えぇ!?
‥どうやら尋問の時に「リモン少年が、なぜ あの時間帯に 来たのか」という問いに「俺の手紙が、読めたからじゃ ないかなぁ~」と言ってて・・。
追及したら、森の祭壇の文字が 読める という話から・・『古代語を読める』って事に‥繋がったらしい。何の疑いも無く…森の祭壇の話‥してたよ・・。
あれ‥古代語だったのか・・・気 づ か な か っ た 。
「この町の‥冒険ギルド長の依頼も、やったのだろう?」聞いておるぞ・・と言ってる。聞いてるなら、聞かなくても良いのでは?‥と思うのに・・何か聞きたいみたいね・・。
「‥なんでしょうか…」
にこ にこ してる‥何だか嫌な予感がしますけど?
「アルクス団とは 何か‥おぬしは、どう思う?」え・・。
えっと‥俗に言うと『勇者』にさせよう・・みたいな イメージ なのだけど・・。
「アンビジョの塔を作った者であり ” 英雄 ” になった者か、もしくは‥これから成る者かと」思います。
「ほう‥。ふむ ふむ。しからば‥あの塔の最上階には 何が在る と思った?」
え・・何って・・。
「アルクスの証が在るようです」それ以外は、分からないよ‥。
「‥地下の石碑も‥読んだのだな?」はい・・一応。
「詳しくは、冒険ギルド長へ 提出した紙を ご覧ください」
‥ここで、いち いち 答えたくないよ。
少し、むすっ と‥してたかも知れない 私の顔を見て、お二人とも‥笑ってる・・。むー・・。
「‥塔の調査を進めねば‥な」「はい」
…勝手に‥やって下さい。
話し合ってる間に、軍団長の机に そっ と手紙を置いとく。
「では、此度の報酬は‥何が良い?」は?
「依頼でしたので、ご希望が在れば・・」
…今は、カエルレウス州に 行きたいだけなんで、特に困ってないよ。
「そろ そろ、染まる頃では‥ないのか?」
「‥そうですが。まだ、もう 一声‥という所でして・・」
「では、冒険ギルドに 入らぬか?その方‥」え?!
「‥嫌です」却下です! 戦いたくなーい!!
そんな驚いた顔したって、駄目なのです。
旅の目的、魔物 倒したい‥じゃないんだから。
「申し訳ありませんが、拒否します」
「‥そうか」
「‥ところで」少し聞きたい事が‥いや、入らないけど・・。
「冒険ギルドのランクは、どのように上がるのですか?」
・・塔で、ヴェレーノ の ステータスを 見て 思ったけど、けっこう 高い と思う。
あれで、まだランク3??
以前 見た‥毒になったけど、治った‥ノックスさん。
あの人、体力50ちょいだったよ? あれで もう、ランク4だったはず。
冒険者は、1‥スタートらしいから・・。
「冒険ギルドでは、ランクアップには‥明確な 条件 があります」
「例えば‥どのような?」
副官さん、丁寧に・・教えてくれる。
「ならば猶更‥友人の少年 ふたりが、未だにランク3なのが、気になります」 「報酬に しますか?」へ?
「その少年ふたり・・ってのは、どいつの事だ?」
「塔町に居る、シェルタ と ヴェレーノです」正直なとこ、能力値だけなら‥タオくんも…なんだけど、彼は‥どっちのギルドにも、入ってないからなー・・。
「では、確認してから‥おまえさんに、知らせる事にするか?」
「いえ。ランクアップの条件を満たしてたら、ランクを上げて欲しいです」
冒険ギルドでも、商人ギルドでも‥共通みたいだから。
『ギルド長』の試練を 受ける のは・・。
「よし!分かった。では、もう行って良い」はい。失礼 致します‥。
扉を閉めて‥さて・・戻れるかな?と、不安になったけど‥扉の横に居た兵士が‥入口まで、送ってくれた。
‥まぁ・・ちゃっかり、ムニ が・・・貰われて行った‥。
さて、家に戻ろう。そんで、ゆっくり‥お風呂に入りたい。
もう‥視線、無 い 。
周辺 感知で見えるのは、ご近所の人達くらい。悪意‥無し。
やっと‥平穏になった。
ただ、アフティさん捕まったし‥。マエロルさん・・居ないし。
ボッカさん・・あ!!
そうだよ‥。ボッカさんと、一緒だったじゃない・・マエロルさん。
2人は‥無事だろうか? ボッカさんは、元気そうだったけど‥。
情報屋‥というから・・薬師 情報・・無いかなぁ?
もう戻って来てるのか‥それとも・・・。
風呂から出て、明日の事を考える。
今回、このキトゥリノに来て‥初めて『情報屋』なんて、ゲーム世界でしか 聞かないような人達に 出会ったし‥。活用 出来るなら‥したい。
でも‥もう、今日は暗くなったし・・明日、お店に行ってみよう。
あと、商館で依頼も 受けたいし、森も 行っておきたい。あ、そうだった。
錬成も、ろくに出来て‥なかったから。作れてなかったけど、ツルハシとか‥装備 一式‥。それに、お守りも、同時に作ってもらおう。
よし。まずは・・いや‥とりま、明日にしよう。
久し振り?・・に感じる。ダブルベッドの布団へ・・おやすみ。
憂い 無く 眠れる し あ わ せ ・・。
翌日‥大きな伸びをして・・。
ここに‥来たばかりの頃を、思い出してた。
今まで宿 暮らしだったのが、いきなり‥一軒家に、一人 暮らし。
なんだか現代の自分‥凛の暮らしに、近いなって‥思ってた。
ルカー‥無くなって良かったけど・・。本当に、無くなったのかな?
だって、他国の大店が‥バックに居るんでしょ?
‥でも、関わりたくないね・・もう。
朝食を食べながら‥ちょっと、考えてたのは・・・偽者のこと。
…何で『大人』の・・商人だったのだろうか?
何が、どうして そうなった?!‥くらいの インパクト が あったのよ。
・・何?・・原因は??
他にも居そう‥とか思うと、少し嫌だな‥って思う。
まぁ‥あんまり、ぐだ ぐだ考えてたって‥どうにも ならないんだから。
気にしないように しよう。うん。
今日は、まず 商館へ行こう。もうルカーが、納品先の依頼は 無い でしょ。
‥あれ? 商館・・人・・少なっ!
え?‥今日、良い天気・・・ですよ?
「こんにちは‥。何か‥人が 少ない気が するんですが‥」何かあったの?
「今までは、ルカーが抱えてた、商人が来てたから‥」と、苦笑 気味に教えてくれた。あの人の多さは、ルカーの商人だったのか。
依頼の紙も・・激減してるね・・・。これも?‥そうなんだ。
お姉さんの方を振り返ると‥苦笑いで、返してくれた。
‥? これ、見た事 無い素材だ。入口・・付近??あったかな?
覚えてない・・。あの時は、ヘボコ石を取るのに‥夢中だったからね。
よし。これを 受けよう。
他は・・あ・・関所の町に納品‥とか あるけど、持ってないなぁ・・。
‥いつでも行けるように、境めの町も‥行って おきたい所だけど‥。
よく よく地図 見たら‥違う。
境めの ” 町 ” ・・じゃない。それは‥山脈 近くの・・ ” 村 ” だ。
町は、隣国との関所の・・だけ。
最近、少ないながら・・まだ、エカイユ セルフが出る。
・・そして、お肉が わんさか・・と。もう、要らないよ!
逃げても・・早いから、無理。振り切れない・・くぅっ
仕方ないので戦ってる。鱗も‥かなり大量に、あるけど・・。
はい。久しぶりの・・鉱山です!
・・ランプ、買って来るの…忘れた。はぁ~‥
まぁ、今日は‥そこまで必要じゃないから‥いいか。
とにかく、1階層に‥依頼品は 在るらしい。
あ・・・あれか・・・・。あぁ…うん。
前に、見た感じが‥気持ち悪いからって、鑑定もしなかった。あはは…。
【 ツクルス岩 】鉱石
岩肌に 白い繊維のような ツクルス が 出来る。ただし、水にも 湯にも 溶けない為、使う者は 少ない。甘味・食用。
うん?・・甘味? 食用‥。
でも、水 にも お湯 にも 溶 け な い ??
‥それじゃ、使いにくいんじゃ?‥だから、使う者は少ない・・のか。
タンの時みたいに、ガリ ガリ‥と‥削っていく。
中袋1つ分とあったので、せっ せっと‥‥お昼になる頃には‥終わった。
気になるから、お昼 食べたら‥自分の錬成用に・・も。
・・・という感じで夕方! やばっ・・早く帰ろう!!
つい、この間‥追っ手を撒くために、作った‥タイヌイで‥町まで急いだ。
・・ふぅ~・・間に合った・・・。
唐突に、出現した事に‥驚かれた。す、すみません。
もう少し 手前で 出ないと・・。
さすがに‥そのまま、門を行き来するのは‥気が引けたので。
商館に納品して、報酬を受け取り‥いつもの酒場へ。
アフティさんが捕まった事・・知 ら な い みたい。
「アフティったら、野暮用で‥しばらく 来れない って言ってたのよ」
「‥そうなんですか」前もって‥言ってたんだね。
‥夜だけど、ボッカさんの お店・・開いてるかな?
「今日は、何にするんでぃ?」「定食で!」
「そういえば、近々スピールが、お店を出すって‥言ってました」
「今度は、何の店やるんだ?」
「新しい物屋‥とかって、飲食店みたいです」
店主・・すっごく、嫌そうな顔してるけど・・。
「あの、スピールって人は?」
「私の友達なんだけどね・・」
‥今まで、いろんな お店を建てては‥半年 以内に必ず、潰れるらしい。
事業計画が‥杜撰‥なのかしら?
「やってる事の、発想は・・良いんだけどよ‥」
「私と 一緒で、味 や 商品の出来が‥いまいちで・・」
良かったら、行ってあげて‥と、言われてしまった・・・。
・・まぁ、行くくらいは。
明日にでも、行こうか。そう思って、お店の場所を聞いておいた。
サッ と地図に 旗を立てておく。これで、明日・・すぐ行けるね。
ボッカさんの店は‥店内 暗くて‥ノックしても、誰も出て来なかった。
帰宅後・・。
今日 採って来たばかりの・・白い・・繊維?
掌に乗る分だけで、ひとまず‥錬成!
サラ サラ‥わっとと・・零れる!ヤバい‥えっと、これに・・。
・・やっぱ、小瓶に入れて 錬成しなくては・・。
出来たのは?・・・名前が・・・うぅーーん。
【 ツクル 】加工品
鉱物・ツクルスから 作られた 甘味。お菓子など、材料のひとつ として 扱われる。ほとんどが 他国からの輸入品の為、かなり値段が 高額 となっている。鉱物から 作られたのは 初。作成者・リモン
ツクルス で 作る‥ツクール を・・って、ダジャレかっ!!
‥ツクル・・が、砂糖・・ですね。
今日 採って来た分‥は、明日‥全部‥錬成しておこう。よし。
【グルーブ】(アラビア語・黄昏)
キトゥリノ州軍 所属 軍団長の副官の一人。物腰 穏やかな人。軍団長と 常に 行動を共にしており、秘書のような 立ち回りが 多い。男 / 32歳 / 180cm / オレンジの髪 / 黄緑の瞳 目の下に ほくろ / 長剣・槍・魔法も少し / 婚約者が居る。
※軍団長が 聞いてたのは 塔の石板に 書かれてる 内容に ついて。
〈 冒険者ランク 〉
冒険者ランク1は、登録 直後の者。色はグレー。商人のような、身に 着ける アイテムは 特に 無い。ランクアップには、依頼を1枚クリアすること。2は、白で 条件は 討伐 依頼と、素材の売却‥と条件も増えていく。4で、商人 同様に書状を受け取る事で、他の町 や 州を 移動する事も 可能。
【スピール】
リムヌラの友人で、何か 奇抜な店 を 出しては‥続かずに 潰している。発想は 良いのに 行動が 伴ってないらしい。女 / 22歳 / 山吹色の髪 / 黄緑の瞳・そばかす / 長く 多い髪を 2つに 結んでいる。
【ツクルス岩】(リトアニア語・白い)
岩に 含まれる物が 大気に 触れていると 繊維質となって 岩肌に こびりつく。口にしても 問題は 無いし、甘味を 感じる。しかし‥糸くず のような感じ と 溶けない ので 使われる事は 無い。
【ツクル】(チェコ語・砂糖)
ツクルスで 作られた 加工品。輸入している物 と 比べても 遜色無い 味で、この状態なら 水でも お湯でも 溶ける。なお 一般に 出回ってる物は 植物 由来で 違う名。
次回は、ケーキと、ボッカさんと‥再会・・・




