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70瓶 塔の見学 - 後編 -

キトゥリノ州軍 軍団長からの『白紙』で、塔1階の調査へ‥。


 アルクス団の みんなに案内されつつ、いろ いろ見つけた・・帰り。


‥初の『ピンク紙』の登場に…内心 焦ってる‥私です。

帰ろうとした矢先に、声をかけられ・・手渡された…紙。


今まで、見た事 無かった‥『ピンク紙』・・え・・何??

「前に間違えて、偽者の方にも出したけど‥すぐ居なくなっちゃって‥」


話が・・ 見えませんよ、お姉さん。



・・とにかく、紙を見て‥って言われる。

でも、シェルタたちは 見たらダメ みたいだったから、帰るように促(うなが)した。


「飯、残しておくから 来いよ!」うん!ありがと!

みんなを見送ると、紙を見た・・。


================================


 リモン殿 へ


アンビジョの塔を管理している、エレフセリアの冒険ギルドです。

古代語を読めると伺(うかが)いまして。


ぜひ あなた様に、この塔を 解明して 頂きたい。

各 施設の開放にも尽力 頂きたい。


石碑は、ギルドカウンター内・塔 入口近く・塔の外側の北 出口 付近・あなたが開いた門の横・塔の地下・2階フロア入口 横に、御座います。


読めたもの だけで構いませんので、当方 管理の紙に書いて頂きたい。

どうか、よろしく お願い申し上げる。


報酬は、いかようにも・・。


エレフセリアの町 冒険ギルド長 

 モンス・イグニフェール


=================================


‥だそうだけど?

「明日からで、良いですか?」「はい!お願いします!」


失礼しますって、アルクス団の拠点に行く頃には、もう真っ暗だった。


‥文章・・堅いなぁ。


 子供相手に コレ だと、普通は 意 味 不 明 になりそうなのに。

もしや‥私を子供扱い‥してない? してない気もする。



” どうせ、子供だろ? ” みたいな受け取られ方をしたのは、ウィリディス州の最初の頃くらいだったな・・・。



「…ぉ‥かえり‥」ん? え!今、タオくん‥喋った⁈

「ただいま」なんか、嬉しい。いつも無言なのに。


「おぅ!リモンが、帰って来たぞ!」

ヴェレーノの声で、奥から みんな来てくれる。


 食事と‥部屋も借りて‥眠った。


昨日は、ある意味‥夜更かししてたからね・・ぐっすり だよ。

・・もう視線を、気にしなくても‥良くなったものね。



翌朝「依頼で塔へ 行って来る」‥出かけるため、外に出た。


「あれ? クレオ? どうかした?」

「あ‥リモン。あの‥」何? 何か、気にしてる?


「ごめん!!」は??

凄い勢いで、お辞儀しながら言ったけど‥。


「え?‥何??」

「君の行先とか‥あの人達に教えてたの・・僕なんだ…」


 視線の理由や、行先での遭遇とか‥そっか。うん。

そうだとは‥思ってたけど、良いんだよ。もう・・終わった事だよ。


「今、謝ってくれたし‥もう、気にしなくて良いよ」

涙目になってるけど・・大丈夫だよ。


背中に手を添えて、よし よし‥したら‥ちょっと恥ずかしかった?ごめん。

 涙を拭ってるクレオに挨拶して、塔へ 向かった。



ギルドの人に声をかけて、挨拶すると・・。


「しばらく、冒険者も寄り付かないから、自由にして良いよ」

唯一 の男性‥ビルゴさん。来た人へ の案内や、登録 業務担当。


・・他は、全員‥女性。


塔での手続き全般を担当してる、昨日も出会った短髪のレオーネさん。


冒険者への‥各 依頼を担当‥ゲミニーさん。


そして、別の意味で‥唯一 商人ギルドの お姉さん、シュピカさん。


・・と、ご紹介…頂きました。

こちらも‥と、思ったけど…すでに ご存じ‥と・・はい。


 昨日も・・・会いましたね・・うん。


「まずは、どこからに する?」

「カウンター内にも、在る‥という事でしたが‥」


・・背が低いから‥だろうか? ここからじゃ、見えないけど?

「じゃ、カウンター内に入ってみて」‥ホントは、入 れ な い 場所。


今回は、依頼だから・・特別。


 入って‥書類の入った本棚を抜け‥ギルド長が 来た時のため にと、用意されてる部屋に入る。そこに・・在った。



あれ?‥これって、聞かせて良いの?


「聞いて良いって、言われましたか?」

「うん。聞いておけってさ」


・・なら‥いいか。


『 我ら アルクス団。再び集まりし時、この場所で 誓いの言葉 を共に言おう。その時、アンビジョの塔は完成する! アルクス団 一同 』だってさ。


 翻訳された言葉を‥読んでるだけ‥なんだけど・・。


メモに書いておこう。

「‥今の・・何って言ったんだ?」ん? あれ?

「え? どう、聴こえたんですか?」


「アルクス・・は、分かったけど‥」

「あとは、この塔の名前とか、ユーラーレ・・とか」


??? ‥もしや、ま た ‥ですかね?

 翻訳 機能の弊害!2回目・・たぶん。


「とりあえず、意味は‥」と、メモった事を話す。


「誓いの言葉?」何だろね?

「‥ここには、書いてないので‥他を読みましょう」


塔の入口・・と言えば、昨日のアルクス団の‥話の所かと思いきや…。


「え?‥こんな所に?」昨日 読んだ場所の‥すぐ近く‥。

地面に近い位置に‥ 一行。えっと・・?


『 我らの塔、遥か永劫‥この地に在り 』だけ・・だった。


非常口のは、昨日‥読んだし。扉を開けると‥みなさん・・驚いてる。

・・前にも・・開けましたよ?


地下へ続く階段は薄暗く・・。覗きこんでみるが‥。

「ここの地下って、何も出ないんですか?」


「‥ギルド長が 調べた限りでは、低級でも 出なかった そうです」


 一応、お守り・・あるし、この方々‥戦えるから、大丈夫‥よね?

入ったら‥いきなりボスとか、出て来ないでよっ!と、願いながら降りて行く。





 薄暗い‥青い光の中に・・大きな石碑が・・・在った。


「これ・・長いですね・・」


‥朗読も、疲れてきた。

しかも、言い直して聞かせないと、何って分からないんだもの。


って事で、朗読は やめる事にした。



「これは‥古代の‥歴史・・・・の話ですね・・」

どうして、この場所に‥この塔が建てられたのか?‥から、始まり・・。


 この地の近くに 在る という‥大陸からの 脅威を防ぐ 役目‥。


大陸に渡れる猛者(もさ)を 育てる意味・・。

      挑戦する気概を 持つ者たちの‥話・・・。



・・・そして『 誓い 』の言葉。 でも これは・・。


「これは、ただ言うだけじゃ‥機能しない そうです」

「え?‥それは、どうして?」


条件が‥書いてある。


 1・7人のアルクス・・全員で唱える事

 2・必ず『アルクスの証』を持っている事

 3・決まった日時に、その地に居る事・場所 不問

 4・神の武器を手にしている事

 5・神に捧げし、錬成水を持っている事


とにかく・・。

「まず、7人の人物が必要です」それに‥この『アルクスの証』とか『神の武器』が、何を指し示してるのか‥分からないと・・。


 それと『錬成水』って・・??


分からない事ばかりで、何とも‥説明 出来ない。

・・まー‥いいか。あとは‥ギルド側で、調べるだろうから。



 よし・・書けた。「次は、2階へ 行きましょう」


一昨日(おととい)は、アフティさん探してて、周りなんて見て無かったよ‥。



 2階・・フロア。

この‥フロア と、呼ばれる場所では、魔物は 出ない らしい。


・・魔物に追いかけられた冒険者が、ここに入ったら‥魔物は透明な壁に 遮(さえぎ)られて‥ぶつかった・・という話が残ってるそう。


 だから正確には『出ない』ではなく・・『入れない』だね。


2階に来たけど‥どこに? 


「リモン様、こちらに!」少し離れた位置に在ったみたい。

ゲミニーさんが見つけて、教えてくれた。


「ありがとうございます。…ここのも、長め‥ですね」ふむ ふむ。


『 選ばれし ” コンペチドル ” 達よ! 誓いの元 アルクスとなる、最初の場所なり。精進し 最上階を目指せ。そこに到達せし者に " アルクスの証 " を授けよう 』


コンペチドル?? 

・・塔に挑戦する者‥って意味かもね。


最上階まで行ければ、さっきの『アルクスの証』が、手に入るんだ。

・・・分かり易いね。



 あれ? なんか、この前・・お祝いしてたけど・・・。

「この塔で‥最上階まで、行った人とかって、誰か‥居るんですか?」


ギルドの人達、顔を見合わせてる・・・。


「我々の代では、まだ‥居ません」

「では、過去まで遡(さかのぼ)って、調べてみて下さい」

 これは、ギルドの人でないと‥閲覧 出来ないだろうからね。


ここは、これだけ・・だね。



「一旦、1階に戻って・・休憩しましょうか」

「そうですね‥」


1階に戻る頃には、お昼 近くになっていた。


 今日は、お弁当がある。自分で作ってない物‥久しぶり。

塔のカウンターの‥近くに在った‥。


 故障してるって思われてた『コリ』は‥。


 これまた、商人ギルド証で起動。

だけど、入口の所みたいに‥店が出る訳じゃなくて・・。


「休憩用の机 と 椅子 が出て来た時は、驚いたな・・」

ビルゴさん‥。そうですよね・・・。


 ギルドの人達、今まで休憩するにも‥酒場へ行ったり、ギルド長室で食べてたりしてたんだって。



 冒険者の為の塔・・・。


そう、考えられてきたから‥こそ の・・気づかれなさ‥だったね。


「私も‥もっと積極的に、関われば良かった‥」

「シュピカさんが忙しくなるのは、これから‥ですよ?」きっと。


「商人がお店を、簡単に出せるようになりますし、ここなら‥雨でも商売 出来ますから」出したがる人は 多そう。


「でも、ギルド証を持ってない人だって居るが・・」


「それなら‥お姉さんに お金を払う事で、店を出してもらって‥。貸出証‥みたいなのを渡して、その日の内に返却されたら仕舞う‥みたいにすれば・・」


‥そんな、昼休みを過ごした。


午後には、ちら ほら冒険者が来てた。


 今までは、塔に登りたくても‥『利用料を払え』と、ルカー メンバーに言われて、来れて無かった人達みたい。


これの事か・・シェルタが、前に言ってた‥「町を仕切ってるつもり」って所。

 町に入ったら‥通行料 を取り、塔を利用したら 利用料 を取り‥って。


 塔は、ギルドが管理してるんだから、そんな勝手な!


「‥でも他国の 大店の名前を出されて、こっちは‥何も言えなくてね」

 憤慨(ふんがい)してる私の横で、レオーネさんが‥言ってた。


「その話は、もう終わりましたし、これからは 同じような事を言うグループに対して、どう対処するかはギルド長と、よく ご相談下さい」


・・決めるのは、管理してる側‥なのだから。



いつもの業務に戻った皆さんを見送り・・塔の裏側 へ 



‥全周‥何メートル‥か、なんて‥分からない。とにかく‥大きい!としか。



 途中‥塔の壁に・・等間隔(とうかんかく)で・・。


 何か マーク みたいなのが、描かれているって・・気が付いた。

ちょい絵でメモっておこう。


・・そうして、裏側に着くと・・確かに、石板が嵌(は)め込まれていて‥。


『我ら アルクス団。かの地での戦いに勝利し この地に平穏を蘇らせん。再び脅威が迫りし刻(とき)に、我らの後継者が 彼の地へ 赴(おもむ)かん。我ら等しく アルクス団なり 』



・・・全部・・読めた。

でも‥これって‥今も関係してる・・事だったり する の?


魔物は、確かに居る。各地に、各国に居るだろう。



‥この塔が出来た理由も ” アルクス ” という 戦士を育てる 為。



” かの地 ” というのが、チェントロ国に、近い位置の国の事なのか?

・・それとも、大陸‥と あったから、近いようで遠い場所‥なのか・・。


『再び、脅威が迫りし刻』・・って 言葉が、気になる。


でも‥今すぐの話じゃない・・・と思う。何十年・・何百年か先の‥。



さすがに、翻訳 機能で読めても‥古代語は、書けないみたい。



あれ? アフティさんって、どうやって書いたんだろ?

・・習った‥とか、覚えたー・・とか??


 首を傾(かし)げても‥分からない。


分からない事は、きっと‥いつか、知る日が来る。その時で良い。



 ギルド内の休憩 場所を 出して 使ってると、来てた冒険者が‥やってたけど、出来てない。「おい‥これって、どうやって出した?」


「商人ギルド証なら、出せますよ」たまに、持ってる人も居るけど‥。

あ・・持ってるみたい。やってる。ふふっ 出て来たの、びっくりするよね~。


 さぁ、ギルド長の為に・・ え ん や こ ら ・・で書かないとね。

指定の便箋(びんせん)を受け取ったから、それに書き写してる。



 書けたから、お姉さんに声をかけ‥渡した。


帰りに、アルクス団に声をかけ・・エレフセリアの町へ

※リモンは 古代語が読める‥と言ったのは 今 幽閉されてる あの人の細(ささ)やかな逆襲です。


復習(おさらい) → 白紙 = ギルド長・騎士団から 依頼される場合に 使われる 依頼書。街中 や 特定の場所・物に 関する事が多い。渡された商人の 技量 を信じ 託す紙 なので これを断ったり 規則を破ると かなり重い罰となる効力がある。


【ピンク紙(がみ)】商人ランク4以上で あること。

ギルド長・騎士団からの 依頼書 という意味では 白紙 と 同じ だが‥。これには 別の意味 と 許可が 混ざっている。基本的に ギルド内・騎士団の 一部 区画は 関係者 以外の 立ち入りが 不可 となっている。物理的に 入れないようになっている。それを この紙を渡された者は『許可された』扱いになり ギルド内・騎士団 内部に入れる効力がある。


※偽者はピンク紙を受け取ったが、意味を分かって無かったので、早々に捨てたらしい。


※ギルド管理の紙 = 便箋(びんせん)のように見えるが 特殊な物で作られた紙に見える 何か。


【モンス・イグニフェール】(ラテン語・火山)

キトゥリノ州 エレフセリアの町・冒険ギルドの長。元・商人から冒険者になり‥今に至る。眉毛が特徴的。塔町での一件の取り調べ時に 押さえつける役として駆り出された際『古代語を読める商人』という認識になって 今回 依頼を出した。本当に読めるなら良し・違っても構わないと考えている。男 / 48歳 / オレンジの髪 / オレンジの瞳 / 177cm / 戦斧 / 筋肉質 / やや声が大きい


【ビルゴ】(スペイン語・おとめ座)

キトゥリノ州 アンビジョの塔でギルド活動の為に来た。主に 案内 業務 担当。冒険ギルドに所属してるので一応 戦えるが あまり戦いたがりではない。男 / 23歳 / 黄緑の髪 / オレンジの瞳 / 171cm / 長剣。


【レオーネ】(イタリア語・しし座)

元気でハキハキ話し活動的な人。他のメンバーと共に アンビジョの塔で ギルド活動している。主に塔の階層 案内 や 転移 装置 の 起動の手続き全般。女 / 25歳 / 短髪で金髪 / 紺の瞳 / 投げナイフ / 169cm


【ゲミニー】(ラテン語・ふたご座)

穏やかで落ち着いた女性。冒険ギルドの他メンバーと 塔で主に 各種 依頼の受理 業務。女 / 26歳 / 166cm / オレンジの髪 / 黄色の瞳 / 槍などの長物


【シュピカ】(ドイツ語・スピカ)

唯一 商人ギルドから塔へ来た人。冒険者でもある為 選ばれたようで‥。塔に来たものの‥ギルドへの依頼受理 業務以外でやる事が無く‥暇だった為に 冒険ギルドの手伝いで 素材 売買も 受け付ける事になったらしい。女 / 24歳 / 薄いウエーブの緑髪 / 緑の瞳 / 160cm / 杖 ( 補助魔法のみ )


※塔内での話は 今の時点では 関係 無 い 話です。忘れても 問題ありません。


次回‥印章が染まるには もう一声。さて‥どうしたものか・・・

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