8瓶 念願の・・
自分の作ったアイテムが、通常の物と違う事に ただ、ただ 驚く。
やっと、黄色にランクアップ出来たが・・まだ…なのだろうか?
ランクアップした事が嬉しくて、スキップしたい所だったが・・目立ちそうなので、止めておいた。
宿へ戻り、夕食を済ませて・・部屋へと戻る。
さてと今日は‥草を引き抜く際に、花も抜いてきたので‥この花だけでも、何か作れないかと試す為・・ベッドの上で、もう手慣れた『錬成』を行う。
今度は、丸みを帯びた小瓶だ。
白い液体になってる。という事は、回復薬かな?
‥鑑定してみた。
【リモン回復薬】 ・・・やはり、回復薬だ。
一般的な回復薬。疲れを回復する。
効果・魔力20 回復 材料・雑花の花部分を3つ
・・・はい?‥‥いや・・材料の所。花 部分・・3つ??
え? 今、根っこまで付いてるの‥1本で 作りましたけども・・・。
・・・・じゃ、じゃあ‥花部分を3つ分 取って、作ってみようか・・。
小さな花ばかり・・・・。
・・3コ・・出来ましたけど?
効果は? えーーと・・・
【 リモン回復薬y 】
少し効果の高い回復薬。魔法を扱う者にオススメ。
効果・魔力40 回復 材料・花1本分
・・なんか『y』ってのが、付いたし・・色も‥白く無くて、黄色っぽい。
内容も変わったし。花1本分??
いやいや・・普通の回復薬を作ろうと思ったんですけど?‥私・・・。
頭が混乱してくるぞ・・・。どうなってるんだ・・。どんどん、オカシナ方向へ‥行ってる気がする。
あと、気になったから・・依頼は受けて無かったけど、石 も拾ってきてた。
気を取り直して、石を1つ・・掌に包んで・・・。何になるんだろうね?
・・・・・ん? あれ?? 変化しない。単品じゃダメなのかな?
・・・少し考えて、掌に収まるくらい・・。
だから、小石3コくらいを持って、もう一度やってみる。
・・・。無反応。 こういう事も あるのか・・。
もしかしたら、石 単品では何にもならない・・のかもね。
とりあえず試せたので すっきり している。気分は。
・・・しかし、風呂・・・・・。
町の中で、いくつか服屋も見かけたから、行って・・服を見繕いたい。
顔や手は、トイレで手が洗える所があるので、そこで そら使って 顔も洗ってる。あまり長居するのは‥他の人に迷惑になりそうなので、早々に部屋へ戻るけどね。
あと、土も少し持ってきた。その場で何か出来ないかと、やってみたけど・・今の石のように、無 反 応 だったんだよね。
出来ないものもメモに、書いていく。
いつか、何かの役に立つかも・・しれないし。ねぇ。
・・・ギルド長、何か言いたげだったけど、何だろ?
・・書状・・貰えるのかな? なんか、まだ・・な、気がするけどね。
欠伸が出たので、もう眠る事にする。鍵が閉まってる事を確認してからでないと、眠れない。うん。ちゃんと かかってる。
おやすみ
サアァァァァ
? 静かな音だけど、もしや・・・雨?!と、勢いよく起きる。
カーテンを開くと、やはり・・雨だった。
・・・えーーー。 雨の中‥行くのか。
・・・。
昨日『明日も来い』と言われて、当然という感じで「来ます」って答えた手前、行かない訳にも・・・。傘は・・・無いみたい。外を移動してる人が、みんな小走りしてるくらいだから。
・・・小走り・・つか、走って行かなくては。
鞄は濡れるだろうけど、中身が アイテムボックス みたいな異次元になってるので、中の物は濡れないと思う。まぁ その検証がてら・・行くってのもアリだろう。
朝食を済ませて、宿屋から一気にっ 駆けだす。
商館に着くと・・・すでに、びしょ濡れ。・・・寒い。
ある程度、雨水を払ってから・・商館へ入る。黒い帽子は絞ってから、鞄に入れる。元々持ってた帽子をかぶり直して、ギルド長に声をかける。
「おはようございます」
私を見て、新聞のような紙を折りたたみ、横へ置くと‥私の方へ向き直る。
「おまえ、ケントニスの道具屋に納品したのは、どんな薬だった?」
ん? あー・・前に、納品した・・。
えっと、これです・・と、昨日・・効果が高いと言われて、高く買い取られた・・傷薬を、1つ取り出した。
「…やはりか」
・・なんだろう? 怒られる と か ??
「これを明日までに 30個、用意‥出来るか?」
怒られるって身構えたものの・・・。はい? 30個・・?
「はい。既に・・ありますけど…」
昨日の草が、大量だったので錬成しまくってたせいです。
” 既にある ” と聞いたからか、驚かれる。
・・最近、やたらと驚かれてばかりだな・・・と思いながら・・薬を出そうとしたら、止められ‥「おい・・」と、売店カウンターのお兄さんが呼ばれた。
カウンターの下に置いて在ったのだろうか? 木箱を1つ持ってくる。
私の横に置かれ「その傷薬を30個、入れろ」・・と言われた。
その場で作業するのは、気が引けた。
・・なので、以前…女性に " ギルドの案内された場所 " へと運び、薬を入れていく。15コ入れた時点で中蓋のようなものが欲しい・・。でないと、これ以上は入らない。というか、壊れたり・・傷が付きそうで・・・。
すると、先ほど木箱を運んで来た人が、薄い木の板を持って来てくれて、中にはめた。さらに、15コ入れると、今度は少し厚めの木の板で‥蓋をした。
「ギルド長‥商品を受け取れたので、配達に行ってきます」と言って、この雨の中・・商館から出て行った。ケントニスさんのお店まで行くのは、大変だろうな・・と見送る。そして、奥から出てきた‥あの時の女性に、何か指示を出しているのが見える。
「‥随分、濡れてますね・・・」と声をかけられ、宿は近かったのですけど・・と、苦笑いするしかなかった。某ゲームの‥赤毛の女性じゃないけど、洗濯出来て良かった‥と言うしかないだろうな。・・なんて思っていると、女性が「こちらへ」と言うので、何だろう?と ついて行く。
売店横の扉の先へと案内される。
こっちは、登録したての時に 説明されてない。
ここにも、多くの人が忙しく働いている。
さらに、奥の部屋まで来ると・・。 え? これって・・・・。
「濡れたままでは、病気になりますからね。ココを使って下さい」
風呂場・・小さな桶というか、盥が置いてある。
「え? 使って良いんですか?」
女性は頷き、首元の黄色のネクタイを見ながら「トパジィ以上は、使えますよ」隣に、トイレもある。ドアに‥鍵もかけれる。
タオルも、近くに置いてあるのを使って、横のカゴに‥使ったものを入れるように説明される。
有 難 い !
ずっとお風呂どうすれば~…なんて、考えてたんだよね・・。
女性が部屋から出たら・・扉を閉めて、鍵をかける。
盥に水を出す・・と思ったのだけど、既に お湯 で出てきた。
丁度いい。
鍵もかけられるから、いきなり入られる心配が無いのは、安心 出来るね。
窓らしい窓も無い。換気の為の穴・・みたいなのは、あるけど‥人の手すら・・・まともに入らなそうな小さなものだった。服を脱ぐ。胸を抑える為の布も外す。・・棚に、ひとまず置いておく。他も全部ね。
お湯の溜まった盥 ( 少し小さなお風呂くらいの大きさ ) に入る。
はぁ~ あ っ た か ー い ・ ・ ・ 。
周囲を見渡すと、何やら四角い緑の・・見ためは…石鹸だけども・・。
そういや、異世界の話に出て来る石鹸って、泡立たないみたいだね。これは、どうだろ? ついでに鑑定もする。
【サポーネ】
全身に使える日用品。水やお湯を付けて擦れば、汚れを落とせる。
材料・サボ石/水/香り付け用のハーブ
・・・まぁつまりは、石鹸だね。
体用だけじゃなくて、食器とか服もこれで洗いそうね・・。
使ってみた。体を洗う為のタオルが欲しいと思った。なんせ、お湯に付けては、手の中で コロ コロ して、泡を出し体や髪を洗って・・の繰り返しだったから。
・・せめて、体を洗うブラシ が欲しい。
あと桶も。お湯を汲めないのは、疲れるな・・・という感想。
こざっぱり。
タオルで拭いて・・・・服・・どうしようか・・悩む・・。
ん? なんだろ・・これ・・・。
タオルの横に、黒い丸い物体が・・ある。
鑑 定 !
【セーカ】
髪の毛や服を、素早く乾かす道具。
イフェスティオ ザウラの魔石が 内包されてる。
また、魔石だ。魔物だろうね。
どんなのか、全然・・姿を 思 い つ き ま せ ん が、使ってみる事にした。
盥のお湯で 服を濡らす。・・さ・・サポーネ?という石鹸を付けて、あまり擦らないようにして洗い、お湯で濯いで‥。絞ったものを片手で持ちながら、スイッチも何も無いけど、近づけると・・・穴部分から、温風が出て・・すぐに乾く!
早っ!! すごい、道具だな・・・・。欲しい。
どうやって作るか?とか、材料 何・・とか書いてない。
たぶん自分には、まだ・・作れないのだろう。
そうやって、全部を洗って乾かして・・服一式、靴も髪も乾く。鞄の中に入れてたものは、雨に濡れる事も無かったと確認出来た。
盥の底の方に、丸い…栓・・かな? これを取ると、水が流れていった。
・・・一応、この盥・・木製だし‥乾かした方が・・・良いよね?
これで盥まで乾かす事が、出来るのか? という実験みたいになったが、難なく乾いたので、ヨシとする。
・・忘れ物 無いかの確認をして、鍵を開け・・忙しくしてる人の合間をぬって、元の部屋に戻って来た。女性にお礼を言うと…
ギルド長が、何やら小袋を放り投げっ?!
へっ?! はっ! よいしょっ・・と、受け取る。
・・・いきなり、投げないで下さい。危うく落とす所でしたよ…。
中身を確認すると、小銀貨5枚入ってた。
「さっきの薬の代金だ」
15R × 30個 なら、小銀貨4枚と大銅貨5枚では?
・・と思ったけど、急ぎの注文だったらしく・・その日の内に納品出来たから、ある意味ボーナスというか”色を付ける”みたいなイメージなのだとか。
ふいに、ふわっと風が吹く。また、レベル上がったかな?と思ってると、ギルド長が私を見て「おまえは、この町で‥専属を目指してるのか?」と聞かれた。
私は、首を横に振る。
専属って、定住する・・って意味だろう。
・・リモーネの母親の薬を作れる人を 探したい から、それは無いなって。
「そうか」と、それ以上はまた、話さなくなった。
気を取り直して、何か・・無いかな?依頼。
・・うん? ケントニスさんの納品依頼で、回復薬もある。
・・・・回復薬は、10個となってたので・・在庫無い。
昨日作ったのは、普通・・・。たぶん。 普通の回復薬2コ と上級なのか『y』と付いた、回復薬が1つ だったから。
雑草ならぬ、雑花・・・は、そんなに咲いてない。草 同様に、グレーの紙での依頼だから‥きっと、近場には生えてないんだろうね。
・・あ…そういえば、ランクが上がったから、黄色紙のも選べるじゃんっ
黄色の紙のは、上の方に‥在る。
この位置からでは・・届きそうにないな・・。
依頼内容は・・・薬草 を使った傷薬の納品や、エキスの素材 採取・・と、各種エキスの買取・・? とか、傷薬の納品の数が、一気に30とか50とかになってたりする。
依頼カウンターのお兄さんが、暇そうだったので・・聞いてみた。
「あの、すみません・・聞きたい事が・・」と声をかける。
「どうかした?」
「あの‥薬草は、どこにあるんでしょうか? エキスってのは?」
黄色の依頼の紙を‥指さして聞く。
分かりやすく教えてくれる。親切。
・・薬草は、町の北部 や門の外に出ると、草原に群生してたりするらしい。
・・・・門からは、出られませんよっ お兄さん!という言葉を呑み込んで、話の続きを聞いてくと、エキスは・・状態異常 回復薬・・の事と知った。効果によって『薬』『エキス』って付くらしい。エキスの買取は、お店で買い取られるから‥商館に戻って来ても、報酬が別に 支払われたりしないらしい。
・・ふむふむ。メモに書き込みながら聞く。
終わる頃には、他の商人の人達が来てたので、今日は‥お風呂に入れたし、薬の納品で報酬もらったから、帰る事にした。
雨の中・・帰るのは、嫌だな・・とか思ってたけど、帰る頃には既に・・雨は上がっていた。良かった~・・。せっかく洗ったのに、また・・って思ってたからね。
宿へ戻ると「どこかで風呂にでも入ったのか?」と聞かれた。商館で・・と言うと「その歳で、もうトパジィか!凄いな!」と言われる。
・・・・凄い・・のか?
美味しい夕食を頂き、部屋に戻る。
明日は、どうしようか?
・・・書状じゃなくて、傷薬 納品・・だった ね。
やっぱ、もう1ランクアップしないと・・難しいかー・・。
・・そういえば、レベル上がったのか?…と、再びステータス画面を開く。
最近は、思うだけで 瞬時に 出るようになったので、楽だ。
特殊スキルの所に、赤粒が。
『錬成 Lv.2』素材1つ~2つ 使って、アイテムが作れる。
お ぉ !
草と花・・とか、今の手持ちは少ないけれど・・。
いろんな組み合わせを‥試したいね!
あと、今更なのだけど・・ホント、今更感 満載。傷薬も回復薬もそうだけど・・。使い方は、飲むんじゃなく・・かける‥なんだよね。
飲める方が良いと思うけど・・元が、草だけじゃ・・流石に・・無理かなって思う。今回 錬成 が‥レベルアップした事で、草の傷薬も飲めるようにならないかな?とか思ってる。明日、晴れたら・・また、市場で素材 買いたいね。ケントニス店に向かっても良さそう。あの辺りで『薬草』情報を探したいから。
一日が経つのは、本当に早い。
でも、しばらくは・・お風呂に入れるそうだし、助かった。
・・石鹸と、桶・・タオル・・・。それから、セーカも欲しい!
・・・洗えるとはいえ、服も欲しい。ズボンや・・靴下も。
明日は、観光しようかな?・・・とか思いながら、眠りについたのだった。
[ そら使って ]※ちゃっかり‥と同じ意味。方言。
[ こざっぱり ]※すっきり‥と同じ意味。たぶん、方言。
【イフェスティオ ザウラ】ブルカーン国に生息する魔獣。
【リモン回復薬】
魔力の回復用の薬。普通が分からず、普通であれ‥と密かに願っている。
※[y]は、色の表記としての記号でしかない。黄色っぽいから、yなだけ。
[ 一般的な ]と書いてあるが、これは色だけの判断で表示されている。
次回、再び観光して‥日用品の買い出しへ・・




