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小瓶5札 ( 表 ) ニヒ のトラッシュ

※キャラクター エピソードです。

※興味無い人は、飛ばして下さい。

※今回は、リモンが出会った兄弟の少年の方。

※文字数は、通常と大差ないです。

僕は、トラッシュ。13歳。14歳 離れたマエロル兄さんと‥2人暮らし。


 僕は、塔の周囲に出来た‥新しい町で生きてる。


町の住人は大抵‥塔のギルドで登録して、冒険者 か 商人になるんだ。


 僕は、大人数の冒険者グループ『ルカー』に 取り立てて貰えて、メンバーに入ってる。団員としての『ニヒ』に所属してるんだ。


 最初、兄さんは入るのを嫌がってたけど、僕がグループの良い所を説明してたら‥その内「おまえが、そういうなら‥」って喜んでくれるようになった。



 ルカーは、大きなグループなんだ。

大人数だから、いろ いろ大変だろうな・・って、前に僕が言ったら・・。


「他国の大店《おおだな》の旦那が、物資を送ってくれるから、そんなに大変じゃねーんだ」

って、教えてくれた。凄い! 他国と繋がりを持ってるなんて!


「そういや、そろ そろじゃね?」ん?

「そうねぇ。トラッシュも、今度 参加しなよぅ」って、マジョールさん と シジさんが言ってくれる。集会の事だ! やったー!


 団員になって、初めてだ!


嬉しくって、兄さんに話した事・・。今でも覚えてる。



それから数日後、塔の中の1階・・奥。ギルドとかの受付の・・丁度 裏 辺り。


 たくさんの『ニヒ』と、情報 提供者の‥『ポルソ』‥。それに、物資を運ぶ人達‥『アルム』も居る。


 僕たちの前には、5人の幹部の皆さんと、その更に奥に・・この国でのボスが、居た。すごい・・全員と会えるなんて!! 感激だ!


「よう、全員‥揃ってるな?」ボスの声だぁ! 凄く響く。カッコいい!


 『は!!』はっ ・・言い忘れた・・。失敗。


「今、このキトゥリノに‥赤毛で子供の商人が来ている‥知っているな?」


 ボスの お話は‥最後まで聞かないと、答えたらダメなんだって。前に 途中で口を挟んだ団員は、メンバーから外されたらしいって聞いたんだ。


「‥あいつを、うちの物資班に入れたい。誰か・・出来るか?」

あ・・マジョールさん‥前に出た。


「ボス、私(わたくし)めに・・お任せを。たかが、少年でございましょう?」

「おぉ、マジョールか。遅くても‥1か月以内で頼むぞ」


いつもの、自信に満ち溢れた笑顔を見せてるの・・分かる!素敵です!


 集会では‥他にも、新しい人が入った・・とか、商人リモンさんの活躍とかが聞けた。楽しかった~・・。次は、来月かぁ。


「やぁ、トラッシュも 来てたんだ」あ、クレオ。うん。初めてで興奮した!


こいつは、クレオ。子供だけで生活してる・・って聞いた。


『アルクス団』なんて、塔の入口に書いてあるって言う名前を、そのまま名乗るようになった ガキたち だ。大した事ないんだ。ルカーの方が凄いんだ。


・・いつも、自慢気に言って来るのが、少し腹立つ。


「‥ヘクドさんの情報、無かったなぁ・・」ん?そういえば・・。


「何? お金、貯まったの?」

首を軽く振って「ううん。まだ・・だけど。いつ来るか分かれば‥ね」


来る日に、ちゃんと渡せるようにする為だって。確かにな。

「じゃ、僕は他の仕事もあるから…」じゃーなー!


家に戻った僕は、兄さんが家でする‥仕事の手伝いだ。

「いつも‥悪いな」何 言ってんだ、兄さんの お陰で、毎日ご飯 食べれるんだから。「ううん。ありがとう兄さん」



 翌日・・町の中を歩いてた。



集会で言ってた・・アフティ‥って名前の男。気を付けろって言われてる。

・・そいつが、なんで この町に?


確か・・商人だったはず。ランクは知らない。

 黒い帽子を被ってないから、僕にはわからない。


クレオが、黒い帽子を被ってた。あ・・今は、確か‥黄色いの‥付けてた。


黄色・・も無い。うーん。

「何か、僕に用かな?」!?‥前に居たはずなのに・・なんで後ろに⁈


「えっとー‥商人‥なんですか?」何を聞いてるんだ?僕はっ!

「この町に来る時は、冒険者なんだ。商人は、お金 欲しい時に‥やってるかな」


あ~‥。逆も居るけど、どっちの証も持ってる人なんだ。

「へ‥へぇ・・そうなんですね」


「うん。で、僕に用だった?」ううん。

「知らない人が居たから、気になった‥だけで」似顔絵 見た‥って言えない。


「そっか。用じゃないなら、もう行くね」・・・行っちゃった。びっくりした。


塔に来たのか・・。


 塔へ 行くと、さっきの奴・・何か‥ニヒに・・渡してる?


あ・・「マジョールさん!」

「やぁ、トラッシュ‥来てたのかぃ?」とっても綺麗な お姉さんなんだ。


 いつも、ひとりで塔に登って‥鍛錬してるんだ。戻って来ると‥いつもの場所に椅子が、ニヒによって用意されて・・。


お姉さんの周囲に居るニヒは、マジョールさんの部下なんだって!

良いなぁ~。僕も、幹部になって‥部下を従えてみたい!


 それが、僕の夢。


 あれ? さっき‥あいつが、渡してたのじゃ?‥それ・・危ない!

マジョールさんが食べようとした お菓子‥!食べ‥ごくんっ


「ちょっと、トラッシュ・・。欲しいなら言えば良いのにさ‥」

う・・うぐ・・ぅ・・。うぉええぇぇぇ。


「!?!」


うえっ うぇぇ~・・。


「これ、何が入ってたんだい?! 誰か、マエロルを呼んで来な!」「はっ」



…兄さんが、来た頃には・・。僕は‥水しか‥飲めない体に‥なってた。

何を口にしても・・吐いて‥食べれないと知った。


「トラッシュ、助かったよ。あたしの為に‥ありがとね」いいえ。

マジョールさんが無事で・・・良かった。



それから 毎日。何も受け付けない体のまま・・水だけ飲んで‥寝てばかり。


「兄さん‥僕・・もう、このまま…」

「そんな事には しない!絶対、何とか するから!」


‥でも、兄さん。僕・・もう、体・・細く…なり過ぎたよ・・。

集会にも、行けなかった。起き上がれ‥なかった・・。


いつかの夢も、このまま‥夢で、終わるんだ。


コン コン


 ガチャッ


「あ・・いつも、ありがとうございます…」

「トラッシュは‥どうだ?」


「ねぇ、マエロル。あのニセモノ商人の飲薬を、買ったら良いじゃない」

「‥しかし、高いと評判ですよ・・」


ニセモノ…商人。


商人リモンさんの真似して、子供なのに商人してるって言う・・。


 赤い髪で、傷薬アメだって・・リモンさんの商品なのに。

真似して売ってるって、酷い奴だ。僕・・嫌い。


「何本か、買って飲ませたら良い‥」普通は、飲薬‥1本50Rだって話。


なのに‥そいつ、350Rも‥ぼったくってるんだ!悪い奴なんだ!

 嫌だよ!そんな奴のなんて、欲しくないよ!!


「トラッシュ‥。よく考えてみて」マジョールさん・・。


「その偽者はさ『お人好し』って話だぜ?」ケンサルさん・・。

「だからね、悪者の前で‥トラッシュが名演技して、病弱な心優しい弟として、振る舞えば‥」あいつ、騙されて‥タダで何か 違う物を出す だろうって。


「マエロル、そういう事だから‥まずは、買取で依頼を出しておきなよ」

どうせ‥飲薬を この辺で扱ってるのは、そいつだけ・・だからって。


数日後・・・。


 コン コン ・・・。ん?


「ご依頼の飲薬を、持ってきました」高い声だ・・。女みたい。

『トラッシュ‥いいな』うん。


兄さんが、ドアを開ける。

「失礼します。えっと、どこへ出せば‥良いですか?」


台所の所しか‥置く場所なんて無いよ。バカにしてるぞ・・こいつ。

…我慢・・がまん。


「1瓶‥350Rですが…?」やっぱり!偽者だ!そいつ!!


「え・・・そんなに、高い物なのか?」偽者めぇ。

布団の中に隠してるナイフ‥いつでも出せるぞ‥。


「今回の依頼は、買取ですので‥払えないと出せません」

・・・あ・・・合図‥。ちっ 命拾いしたな・・。


か細い感じで‥えっと・・「‥にぃ ちゃ‥」


「トラッシュ‥。待ってろ‥なんとか するから‥」

「‥いいよ‥。商人さんに‥わるい‥もの・・」

僕たちの現状の姿を見せれば良いって‥マジョールさん、言ってたけど‥。



‥定価で売れよ!それなら、買えるのに!!


「‥売り物の商品じゃなくて、売り物に‥ならない方を‥差し上げましょうか?」

え・・? やった!‥成功?!


「‥それなら‥」タダか? タダなら、何本か奪って‥転売してやる!


「‥どうすれば‥良い?!」兄さん、名演技! さっすが!!

「代わりに、5回分の情報と交換です」ん?交換だと?


兄さんが、情報として渡す事で・・実質・・タダ! やりぃ!


 また、ここに来るのが‥ちょっと嫌だけど。

でも、あいつ‥なんか知らない液体まで置いてった。へへっ


「さぁ、トラッシュ‥飲んで」うん。戦利品だもんね。

「俺は‥こっちを飲んでみるから」あー‥置いてった方?


「…凄い‥」

・・あ・・え? あれ?「兄さん‥」


‥なんだ・・これ? お腹・・空いて来た・・?

今まで、食べ物のニオイだけでも‥吐いてたのに。


「勢いで食べると、また吐いてしまうよ。これを飲むと良い」

・・緑の液体を飲んだ。なんだ・・美味いじゃん。


不思議な事に、1回 飲んだ だけで・・今までの苦労が、嘘みたいに消えた。

 吐く事も無くて・・少しづつ だけど、物を食べれるようになった。


兄さんは、相変わらず‥あのニセモノと‥話したりしてる。

 僕の為だったとはいえ、何だか‥兄さんにばかり任せてるみたいだ。




「そういえば、マジョールさん」「ん?」


あいつ・・あのニセモノ。

「あの偽者の商人『自分が本物』って言ってたんですよ?」笑っちゃいますよね。


「フッ‥そうね。本物は、キトゥリノには居ないのに。今頃、ランケアの町に居るんじゃない?」そうなんだ。また会いたいなぁ・・。


「もう少ししたら、こっちに戻って来るって‥連絡‥あったわよねぇ?」

「はい。アルドルという町に寄った後に、ウィリディス州を通って‥戻って来る予定だそうです」わぁ~


「そういえば、ヘクドさんは‥どうしたの?」最近、名前を聞かなくなった。


「そうねぇ。どこで油を売ってるのかしら?」みんな、首を傾げてる。



‥あれから、アフティって奴も‥見てない。


「あの偽者、金払いが良いぜ‥」ケンサルさんだ!

「何よ‥。あのガキから通行料は、取れたって言うの?ケンサル‥」


指で挟んで‥光る小銀貨を見せてくれた。


「ま、投げて‥よこしたけどな・・」あれには驚いたぜ‥って話してる。

「ます ます、楽しみになって来たわ」


もう、家の周囲はマジョールさんの部下が見張ってる。

 夜は‥マジョールさんの得意な魔法で‥家の中に侵入してるんだ!


凄い! カッコいい!!


‥でも偽者の奴・・ケンサルさんに、酷い態度だ。知らないのか?この人の凄さを‥って、知らないか。メンバーじゃないもんな。


‥それに、いつか仲間に入って来るのも・・嫌だな。


 でも、そう言うとケンサルさんに「そいつを部下にして、好きなように使えば、良いじゃねーか!」って 笑って言うから、僕も そうしよう!



「あ! 兄さん」「お帰り、トラッシュ」


今日はねー・・。

「トラッシュ‥町から、少し・・離れないか?」え?・・何で?


「やだ!」ココから、離れたくない!

みんな‥居るもん! マジョールさん や ケンサルさんが居るんだ!


「‥ここは、危ないかも‥知れないんだぞ・・」何‥言ってんの?

「意味わかんないよ!そんな事 無いよ!!」


「トラッシュ‥」


そんな、哀しい顔したってダメさ。 僕は、離れない!



塔に行けば‥皆、居るんだ。

「どうかした?トラッシュ…?」兄さんが‥。


「おい‥トラッシュ。それは、いつ・・って話だ?」え?知らない。


 そう言ったら、聞いて来てと頼まれた。

兄さんに聞いて、すぐマジョールさん達に 伝えに戻った。


「ケンサル‥すぐ、招集よ!」「あぁ!」


僕は、ケンサルさんに頭を撫でられ‥二人は、ボスの所へ‥行っちゃった。


・・・。


「よぅ! トラッシュじゃねーか!」

「病気、治って良かったじゃん」ん?


なんだ・・アルクス団か。

「うん。まあね‥」そっちは、何してんの?


「俺達? 今は、人を待ってるんだ」

「俺の師匠をよ‥」師匠だって、アホくさー・・。



「そ。僕は家に帰る所だから」

「そうなのか?」じゃーなー・・


アルクス団・・なんて、カッコ悪い。



 家に戻ると‥兄さん?・・何してんの!?


「今すぐ、離れるんだ!」何・・慌ててるの‥?

手首を引っ張られる! 痛いっ!


「兄さん⁈ 止めて!痛いよ‥っ」あ・・抱き上げられた!


‥待って! どこへ行くの?!


嫌だ! 何!? 兄さん…。え・・・何・・あれ・・・・。


兵士? なんで、ココ・・・に? え??


「だって・・3日後って・・」兄さん?!

「マエロルっ! こっちだ!」誰だ?あいつ‥。



塔のとこ・・・何で? あいつが・・ココに?

 シェルタの‥師匠って・・。



「兄さん⁈ どう言う事?!」

「説明してる‥時間は無いんだ!逃げないと!」


‥今 気づいたけど‥町の中・・静かだ。

いつもは、うるさいくらいに‥賑わってるのに。


・・・に い さ ん ?


「ウソ‥だよね?‥さっきのは‥」3日後って、言っちゃった。


あぁ・・マジョールさん! ケンサルさん!! みんな‥!



馬車に乗せられ・・走り出す・・。あぁ・・。あぁ…。



 ごめんなさい。僕・・。


『冒険者グループ、ルカーに告ぐ! 今すぐ抵抗せずに投降しろ!』

・・兵士の・・声が、響いた…。


「すまない。トラッシュ…」

【トラッシュ】(英語・ゴミ)

アンビジョの塔町で生まれ育った。周囲がギルドに加入していく中、ルカーという組織に入った少年。将来は『ルカー幹部になり部下を持つ事』。14離れた兄を慕う。同じ町に居る『アルクス団』を馬鹿にしている。わりと好戦的な少年。ルカー幹部に気に入られている。ヘクドや商人リモン(大人)や幹部達を尊敬している。兄により 戦い前には既に町から離れていた。


【マエロル】

トラッシュの兄であり、塔町で生きる為に 様々な事で 金を稼いでいた。ただし ギルドに 所属していない。弟を守る為に覚悟しているようで、弟と逃げる選択をした。弟と同様に騎士団 到着 直後には 町から離れたようだ。


【冒険者グループ・ルカー】(ルカー = ロシア語・手)

親分 > リーダー > 幹部5人 > 団員 > 情報屋・運搬係の順で構成。


親分=クラーク ( ロシア語・拳 )


・リーダー = ラドーニ ( ロシア語・掌(てのひら) )

幹部

① サム ( 英語・親指 )

② シジ ( 中国語・人差し指 )

③ マジョール ( フランス語・中指 )

④ ベンサル ( アラビア語・薬指 )

⑤ ケンサル ( アラビア語・小指 )

・団員=ニヒ ( ギリシャ語・爪 )※トラッシュ

・情報屋 ( 主に商人 ) = ポルソ ( イタリア語・手首 )※クレオ

・物資 運搬 班 = アルム ( ドイツ語・腕 )


【クレオ】

アンビジョの塔町で『アルクス団』として拠点となる家を貰い 住んでいる 少年のひとり。ルカーにも 所属してる扱いだが 本人は そのつもりは無く 物資の運搬などで ギルドに来た際に 会話する程度という認識だった。しかし そこで話した内容で リモンが危険に晒されてたと あとで知る事になった。


※トラッシュが誤って飲み込んだ物=固形物を 食べるだけで 吐き気が起こる 毒 が入っていた。マジョールを弱らせる為に 用意された物だった。


【マジョール】※本名ではなく、コードネーム。

幹部 唯一の女性。過去を知る者は 居ないらしい。特殊な ” 魔法 ”を 使えると 言われている。とても美しい人。しかし瞳に光は無く 怖い印象を与える。


【シジ】※本名ではなくコードネーム。

幹部のひとりで、普段から神出鬼没な人物。基本は他の者のフォローに動いてる事が多い。


※偽者の商人 = 子供商人・主人公の事。


※商人リモン(偽者)が売ってる飲薬・@50R 体力30回復。味は 現代で言う所の 粉ジュース のような感じ。おいしい‥らしい。ただしリモンのとは違い、即効性は無い。胃で消化される頃に効く。


※商人リモン(本物)が 店に卸してる 飲薬・@350R 体力70回復 ( or 魔力100回復は@500R )。味は 果汁100%のジュースくらい。兵士用に すっきりなタイプになっている。リモンが作った物は 飲みだしたら即 効果が 発揮されるので 驚かれる。金額は最初に卸した店が設定したまま。即効性が高い為 値段に文句 言う人は少ない。リモン自身は高いから安くしたいとは思っているが‥。


【ケンサル】※本名ではなくコードネーム。

塔町で 冒険者や旅人から 何かしらで 金を 巻き上げている男。集金屋‥とも呼ばれている。能力値としては高いが‥一般兵 程度の実力。戦闘 経験が少ない。


※ヘクドは この時点で既に捕まってるので‥戻って来れません。情報として外に出してない為、事件に遭遇してない人以外は知り得ない。騎士団で箝口令(かんこうれい)もしてたのでルカーは知らない。


※アフティが塔町を うろついてた理由は、キャラエピ(裏)・マエロル編で。


キャラエピソードの裏は、マエロル側から見た お話です。

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