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65瓶 お守り効果

『マルールの家』で 魔石品を作り出し ” お守り ” を作れるようになった。


 家まで、直通で帰宅。


せっ せっと、家の中に護符の葉を貼り・・それで・・

「ところで‥人を招きたい時は・・どうするの?」

だって…許可しない人は 入 れ な い って。


『ドアを開いた状態で、その者が 入る 前まで に‥リモン様が、その者の名前を言い「許可する」と唱えれば‥入れます』ふむ。メモっておこう。


『なお、一度 許可した者であっても、家の中でリモン様が「拒否」と、唱えれば 強制的に 家の中から排除しますので、ご安心下さいませ』おぉ! 凄いっ!


 良かった。これで‥。





 いや、まだ確認は・・出来てない。



魔石品が言う事を‥自分で、確認してからでないと…安心までは‥出来ない。



あ・・さっきの護符みたいな葉…。鑑定するの‥忘れてた。しく しく。


コビト、首を傾げてる?

「ん?‥どうかした?」


『リモン様は、何を嘆いておられるのか?と』


 あぁ。さっきの・・って言ったら、角に近づいてみて・・と‥言われるまま、壁の‥貼った所に行くと・・。


「あれ? 見えてる・・」

『リモン様の 呪文 で 発動しています。リモン様は、近づけば ご覧になれます』


じゃ、鑑定っと・・また? あぁ・・そう・・。うんと‥護符かな。


【 護符(ピュハッコ) 】魔石品 ( 札 )

室内の全角に貼りつける為の 紙 のようなもの。貼り付けが完了した後、主人による『呪文』を唱える事で起動する。起動 後は主人の許可 無き者は、どのような理由であっても入る事が不可能となる。なお許可され 入った後に 主人により「拒否」の言葉で、室内から強制 排除となる。


 コビトの説明のままだった・・。



今回・・葉っぱの形なのは、一番 多かった物 だったから。

・・紙が大量に在れば‥もっと、それっぽいのに‥なったかもね・・。


 私のネーミングセンスは‥ホントに 無い けど・・。

この世界の言葉に直されるから、恰好が付いてる…気がする。



 ひとまず、お風呂にでも‥入るか・・・。


お風呂の準備中に・・ 視線 や 気配 に気づいたけど・・。

・・家の近くには‥相変わらず来ない。


しっかり眠ったからか、視線に怖さを感じて無かった。

「いや、ソルさんの‥お守りの お陰かな」ありがとう‥ソルさん。



夜・・。


 久しぶりに‥ダブルベッドの布団に、潜り込んで・・待ってみた。

いつもなら、こうやって布団に入った‥すぐ後には、もう居る。




あれ? 来ない? 布団から出てみたけど・・。気配もしない。


あの女でも、入れない? ‥って事は、成功?

‥それとも・・まだ、近くに居ない・・だけ‥とか?



布団に入って、いつもとは逆に‥待ってみたけど‥。

 その内に眠たらしくて‥ 朝 に なってた。


・・・成功だ。結界が効いてる!!


これで、家の中で眠れる!! やった! やったよ~!!



・・布団の上で、飛ぶのは止めよう。‥落ちそうになって、そう思った。

危ない 危ない。違う意味で、危険だったわ・・・。




朝食も、ゆっくり出来た。商館にも、行ってみようかな・・。



‥念のために・・。


 コビトに・・サクッ と鍵穴に 何かしたら ビリッ ってなる‥昨日の爪サイズのお守りを、新しく作ってもらった。それを鍵穴 近くに、貼り付けておく。よし。


ビリっ・・の材料で、ディングル草を‥食べてた。




 商館へ 行くと、門の兵士が心配してた・・って 聞く。


 そっか。門から 帰って来なかった からか。

家まで・・・直通ルートを開いてもらったせい‥ですね。


・・あとで、行ってみよう。


お仕事は‥特に無い。代わりに‥なぜかギルド内で、手紙を受け取った。


 アフティさんの知り合い‥って、名乗ってたけど…ホントかなぁ?


依頼の仕事は・・納品先とかが・・なんか全部‥ルカー になってて。

・・やりませんっ!  はぁ~‥とに・・もう。


 仕方ないので、家に戻る事にした。来た意味 無かった・・・。




・・また、付いて来てる…。後ろを振り返っても‥誰も 居ない けど・・・。


 居る。また だ。・・だけど、今日は 女 じゃなく‥ 男 ? 知らない人。


 知らない人なら、違うかも・・とは思う。そう、思いたかったけど‥。

それなら‥振り返った時に、隠れる必要なんて 無い。でも居ない。


・・・次第に、足早になる。

まだ‥少し あと・・少し。 よし・・見えてっ?!ぅわっ⁉



 痛いっ・・。

いつの間にか、地面に・・横たわっていた。え?・・・何?。


 目の前には‥さっきまで、後ろを歩いてた‥はずの・・・男。

こいつも、やっぱり ルカー の・・・・。


「悪いねぇ‥少年」悪いと思ってるなら、止めてよね・・。

「どいて下さい!」って言っても 笑って‥腹に座られた!?


「ちょっ‥」身動き・・出来ない。ヤバい・・。

「悪いとは‥思ってるけど、これも 命令な訳。君の心を 壊す為 の・・ね」


そんな言葉を並べながら、そいつは服を破く・・やだっ! やめて!!


「君は、強情だった‥。姉御の執拗《しつよう》な尾行も、室内での監視も‥」

細身の男なのにっ! ステータス‥高い。いやだっ! 助け‥。


 ソルさん!・・助けて!!・・誰かっ・・。


「悪いねぇ~‥。誰か呼ばれると、俺が ヤバいから~」

既に、人払い…出来てるよ・・って‥耳元で囁く。


 いやだ・・せっかく、家は・・・安全になった・・のに。


涙が溢れ 零(こぼ)れ・・・・・。嫌だ! こんなのは・・嫌っ!


「‥ふぅ・・もう、一声《ひとこえ》・・かな?」知ってる?って聞いて来る。


何・・? 止めて!触らないでっ!!


「君は さぁ~…俺らの好意を、無碍(むげ)にしたんだよ~」

何 言ってんのよ⁈



‥ソルさん・・ ぐすっ・・ うぅ・・『 た す け て 』


   瞬間・・・。

目の前が、真っ白になった・・何?と‥思った‥ら・・。



周囲の景色が、町中では無く・・室内?‥に替わって・・。


ドサッ  わっ⁉何? 何かに‥ぶつかった?


 !っ・・あの男は?! 居た!目の前‥あれ?でも‥。



そいつは、なぜか 離れた位置 に居て‥・・。


「ガルゲン‥」 ん? ‥誰?

直後‥かなり太い鎖で、巻き付かれ・・・身動きが取れなくなっていった。



・・何? 何が・・起きたの・・?


「ご無事ですか⁈ リモン殿!」え? 後ろから声?


そ・・・ソル‥さん?? うぅっ うぇええぇぇ~ん。

ソルさんが居る! 奇跡?! 怖かったよ・・。怖かったぁー。


 必死に、縋(しが)みついた。怖い‥震える体と、止められない‥涙。


‥泣き止まない私の背を、ポン ポン 軽く叩きながら‥待ってくれる。

うぐっ‥うぅ。う・・うぇぇん・・。





少し、落ち着いてきたら‥ 現状 が見えるわけで・・・。


‥長く、ソルさんの 上に乗っていた事 に、気が付き‥慌てて降りるっ!

「すっ‥すみませんっ!!」知らなかった‥というより、気づかず‥。


 服・・汚れちゃった・・。

私の涙や‥きっと・・鼻水も。啜(すす)り過ぎて、鼻 痛いけど。


 洗います!と言ったけど‥気にしなくて良いって‥また言ってる。いや でも‥。


 いつの間にか‥鎖に 覆われてた男は、別の兵士達に…連れてかれてた。


「落ち着きましたか?」はい・・。うぅ‥恥ずかしい。

・・人前で、あんなに 泣いた のなんて、子供の頃‥以来だったかも・・。


「あの‥何で‥その、どうやって‥ゎ‥えっと・・」

「以前に渡した、お守りの力ですよ」


 え? あ・・あれ?無い。無くなってる⁈


「落ち着いて下さい リモン殿。使えば 無くなるのですよ」そうなの?


 あの お守り‥。ソルさん自身が、私の 過剰な感情 を 感知した時に、とある呪文を唱えると・・自分の所に 飛ぶ ようにしてあったみたい。


少し笑って‥って、苦笑?

「リモン殿だけでなく、ルカーの幹部まで来たので、驚きましたが」って。


「結果的に、手間が省けたんだから‥良かったじゃないか」

「あ・・ラフェヌさん‥」


「えぇ。そうですね」

今 気づいたけど・・。ここ、医務室じゃ・・ないや。


あのー「‥ここって・・?」


 「俺の部屋ですよ」!!?!


 どうやら、施設内に在る‥寮の 一角らしい。3帖くらいしか‥無いよ?

ベッドと‥机と椅子・・だけ。


 普通の兵士は、家から通うか・・寮のような兵舎に泊まるかの、ど ち ら か なんだって。ソルさんは‥見習い時代は通い‥だったらしい。今は兵舎なのだそう。


・・そこへ 飛んで来たの? 私??



男子の体で‥今、ホント・・・良かったぁ~…。



「そうだ‥リモンくん」はい?

「ちょ‥ラフェヌ殿・・。ここではなく、せめて‥」


首を振る‥ラフェヌさん。

「君の・・偽者に関係してるんだ。あのルカーという集団は‥」は? え・・。


 詳しい事は「僕の研究室で」と言うので‥そちらへ 移動。

途中、ソルさんは 見習いに任せてる 事を‥手伝いに・・行ってしまった。


‥お礼、ちゃんと‥言えてないや。また会ったら‥。



「君の偽者が出たと、エキャルラット州で 聞いてね‥」


どうやら、ランケアを北上して、アルドルの町に入った時に そいつ‥。

「俺は リモン と言うのですよ」って、名乗ったらしい。


「でも、君の 最初に 居た町 が・・アルドルなんだろぅ?」はい。


 だから早々に 偽者 とバレて、誰も相手にしなかったんだって。

早めに注意 喚起の手紙・・送ってたのも 良かったみたい。


「その時に回収した・・傷薬アメ‥」あー・・あれね。


袋ごと、見せてくれた。うん。前に‥アルクス団で見たのと‥同じ。

・・・あれ? 袋の横に‥こんなの、付いてたかなぁ?


タグ‥。あー・・うん。あったね・・。こっちの方が、ハッキリ見えてる。


「君のとは、まるで別物だったよ」大きい事‥何よりも『不味《マズ》い』事。

「でしょうね‥。僕も友人たちの家で、見せてもらって」


 経緯を話すと、ふむ ふむって聞いくれてる。


「でも その‥ヴァルタって、情報 収集し無かったんですね‥」

アルドルの町で、書状を貰った‥私のこと。


 『本物』と 名乗る にしても、お粗末な・・。



「‥リモンくん?」はい?


「どうして、偽者の名前を‥知ってたんだい?」ん?

「え‥。その‥袋に書いてあったのを、言っただけで‥」


 袋の横の‥白いタグの部分。どうやら それは、その店 専用の商品という扱いで、他と区別する為に付いてるもの‥らしい。


「あ‥でも、お店の名前かもって 思ってましたけどね‥」本当に、その偽者の名前だったのか・・。びっくりした。


「こんなに小さいし、繋がってるのに‥読めるの?」はい。

「ほら・・ヴァ ル‥ タ・・って」1文字づつ、指を沿えて見せた。


「なるほど。これなら‥僕にも読めたよ」

良かった。文字が‥繋がってるのは、そういう風にしか出来ない‥か、カモフラージュ って所だろうね。


・・私は‥読めたけど。


「‥そういえば、この傷薬アメ‥。1粒が、かなり 大きい ですよね‥ちょっと欲しいかも・・」いろ いろ 実験するのに 良さそう!


 自分は、ノイゼルを大量に・・入手 出来ない。

いち いち、危険なんだもの‥あやつ。


だから、今は作ってない。欠片 残ってた分は‥すっぱいの と混ぜてしまった。



「ふふふっ」え? 錬成の事で考えてる時に、笑い声で顔を上げたら・・。


「君は、本当に‥面白い子だね‥ふふっ」 そうかな?



…普通の商人なら、自分が 作り出した商品 の類似品《るいじひん》が出たら、物凄く怒りだして‥作った相手に 怒鳴り込む事も、あるらしい‥。えーー??


「いえ‥でも、いろんな人 や 店 が 新しいのを出す事で、もっと良くなると思うのですよ。そしたら自分も、負けじ と 改良したのを出していけば・・」もっと、新しい物が出来るかも‥。そうなったら良いと思う。



 現代の・・様々な企業の努力で、次々と‥新しい商品に出会えてた。あの感じに‥なれば良いと思って。



「君は・・すごいな…」え? 何を言ってるんですか?? 普通‥よね?


確かに、丸パクリじゃ・・二番煎じも良い所でしょうけど・・。

・・大きな マズ傷薬も、砕いて甘いのと混ぜたら‥使えるし。



 時間 経っても、毒にならないだけ・・マ シ だと思う。



そこは、ちゃんと『商人』だなって思えたもの。




自分の‥『 商人 リモン 』という肩書は利用する・・。

 子供の商人として、目立ってるのが・・気に入らないのか?


私の‥評判を落としたい・・誰か なのか?

 似た物を作って‥儲けようと考えてるんだろう。だけど・・。



 そ れ だ け ?



私を狙ってるのは・・どんな理由なの? 心壊して‥って、あいつは 言ってた。


 壊して・・従順にでもしたいの?


偽者を動かしてまで、何をしたかったのだろう?


「ラフェヌ殿‥」ごにょ ごにょ ??

振り返ると、ラフェヌさんが‥こっちを見て‥。


「リモンくん、偽者・・捕まえたよ」に こ り ・・と、笑うのだった。

【護符(ピュハッコ)】(フィンランド語・聖域) 魔石品

室内など 壁の角に貼る事と 家の主人が起動の 呪文 を唱えて発動する 守りの力を持つ。薄い物を素材としており 魔物の粘液で 貼り付けている。剥(は)がすのは 解除する事 で 全部 落下し 塵(ちり)となって消える。起動したままなら 無くならない。人を招く際は 入口で 入る者の名と「許可する」。逆に家の中に居ても「拒否」で 家の外に強制 排除されるという。創造者・リモン


【ガルゲン】(ドイツ語・絞首台)

ソルが使った、補助 魔法の1つ。相手の 自由を奪(うば)う 効果のある鎖を 撒(ま)きつかせる魔法。使ってく内に 細かった鎖も 徐々に太くなる。なお ソルは 魔力が少ない為 この魔法しか使えません。しかし見習い時から 使ってるので 瞬時に魔法が発動します。


【兵舎(へいしゃ)】

騎士団 施設内にある 兵士寮の事。食堂・水回り・訓練場・装備一式の保管庫 ( 個人で鍵は管理 ) ・個室は青 兵士 以上。見習いは大部屋(4人~6人部屋)。実家から通う兵士も居るが 食堂などの施設は 個人の部屋が無くても 利用 可能。


【ヴァルタ】

『商人のリモン』だと名乗って、各地で活動してた商人。傷薬アメは不味いと評判で 場所によっては高く売っていたようだ。傷薬アメの袋は特注品で とある店の専用の 商品 と知らせる為に作られ 白いタグのような物が付いてるのが特徴。


次回、アフティさん探して・・塔町で・・・

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