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53瓶 森の遺跡

塔の町‥アンビジョ。


『通行料』を払えと冒険者に言われたり・・・。

 アルクス団の子供たちと、出会ったりした。


でも、今日は・・今日こそは・・・!

 昨日は、野菜 求めて塔の町へ行った。

帰りは遅くなったけど・・・門が閉まる前に、帰宅 出来た。


 今日こそは・・・森へ 向かいます。


・・薄曇りだけど、雨は降らなそうな感じだから、行ってみよう。

まぁ、雨に降られても、ポンチョ あるから、大丈夫!


 朝食を、しっかりめ に食べて‥出発。



 門の・・昨日の兵士さんから、仲間からも「早く 買えるようにしてくれ」って言われたって。


そう言われましても・・。まだ、作ったばかり‥ですが?

 お店に卸せるほど、数 ありませんよ・・。



 とにかく、今日は 何か 渡さなくても‥通れた。


 鹿みたいなのに‥追いかけられる・・って、走ってると‥ヒルードーまで登場。・・いや もう、勘弁して!




 はぁ はぁ ・・・。




 森は、森でも‥祭壇の場所に・・・入ったらしい。


入口、どこでも‥いいやっ と‥入ったせい‥だね。


 まぁ…襲われる心配が、ここ には‥無い みたいだから良かった。

休憩所みたいな場所みたい。



 白で統一されている 遺跡。


 両側が木々‥中央には、白い石畳が真っすぐ伸びて、石碑と‥その奥に‥丸い小さなテーブルのような、祭壇・・?かな。


 祭壇は 5つ あり、石碑の裏に1つ、少し離れて両側に2つ づつ、置かれている。・・その奥は‥壁で塞がれてた。


 祭壇も壁も、草花の彫刻が施されていて、とても 素敵だ と思った。



目の前には、ツヤッ ツヤッに、磨かれた‥黒い石の・・石碑。

 文字が書いてあるけど・・読める・・かな?


 ブ ゥ ゥ ゥ ン  ・・はい?


 あ・・・文字が・・変換されてく。



えーーと…「この地を‥訪れし者に 課題 と 報酬 を与えん‥?」


石の前 半分には、この場所の説明と、各エリアに在る‥石の場所・・。

 後半 部分には、この場所の謎かけ・・が、記載されていた。


 とりあえず、その『謎』を解いて‥対応する 素材 か何かを、祭壇に乗せる事で、どっかが開いて、報酬‥という名の お宝でも‥入手 出来る仕組み・・みたいだね・・。


・・・文字は・・読める。うん。



 読めるのだけど、所々の単語は・・知らない物のせいで、何 と分からず…。

結局…まずは様々な素材を、知らない事には、話が始まらない‥と思った。


一旦、外に出てから‥上 行って‥っていうか、隣!・・・に入った。



鳥の声や、虫の声?などが重なって‥聴こえる。

 深い‥緑の森・・という印象を持つ森だ。


・・さてと、警戒しながら進もうか。



‥気になったのは地面の‥。なんか大勢が踏みました‥みたいな足跡で。

何だろう?・・他にも誰か入ってるのかもね。冒険者グループの人とかが。


遭遇するのが、必ずしも・・良い人 とは、限らないけれど・・・。


 うん。気をつけて・・・行こう。



木々や、地面の草 や 薬草 類、葉っぱ・・・も、採取していく。

・・・でも、不思議な事に‥花が、一輪も咲いてない。なぜ?


まぁ、この辺は‥比較的、入口に近いし。‥もう、採取されたのかもね。


途中、大きな葉が何枚も出来てる、濡手葉を見つけて、錬成したり採取した。

・・不純物、一切入ってない水になる から、何気に重宝してます。


 それから、石ころも‥いくつか拾ってく。ただの石ころ?

いや いや、なんか属性 入ってるのが、混ざってるんだもの。


・・・。




 あれ?



今の所、何にも 襲 わ れ な い のだけど、今まさに・・狙われてる?!

・・・とか、言わないのかな?


‥勢いよく、後ろを 振り返った りしたけど・・何も来ない。


 逆に不安になるくらい、何も出ない。

出ない所‥では 無い…と思うのだけど・・。



 森の近く通った際に、バラダーが出たくらいだし居るはず・・なんですけどね。なぞー。


 あ・・謎と言えば、道中でも・・祭壇の所に在った、碑文と同じ物を見つけたので、書いてあった言葉は‥メモってある。


・・所々の言葉が、何か分からないけど・・。


まぁ追々‥分かると思う。分からないままでも・・特に問題は・・無し!



ふぅ・・・・お腹 空いて来たな。



 あ・・・ちょい、小さいけど‥ここ、休息地だ。よし。ここで、ご飯 食べて‥もう少し進んだら、家へ戻ろう。・・簡単サンドを作って、食べる。



ジャムを作っても良さそうなくらい、果物を持ってるけど・・。

 それより、薬の改良に使いたいから‥なか なか ね。




『‥!・・・ぃ‥』『‥!!‥っ‥・・ ‥!・・』ん?


  何 だ ろ ?



・・かなり、遠くで‥何か話してるみたいな感じで、聞こえるけど・・。

森の中の事なのか、それともフィールドで‥なのか、分からないな…。



 そういえば、昨日の・・。

ヘクドって、商人の話 聞いてて、違和感 あったんだ・・。


 あの人、意味不明な雑貨を、市場の屋台に 置いたまま放置 する‥あの、商人でもあったらしい。それよりも‥門の出入りは、書状が有れば…通れる。



 だけど、キトゥリノ と カエルレウス‥から、こちら側の エキャルラット や ウィリディス へ来るには、騎士団の門 を 通る必要がある・・はず。


・・・そんな証‥持ってるの‥かな?



・・実は、凄い商人とか・・・・言うのかな??

なんか、そんなイメージが‥ 湧 か な い 人 だ っ た んだよね。


 いや、意外に‥凄い人なのかも・・うん。私が知らないだけで・・ねぇ。

人は、見かけでは‥ 分 か ら な い のだから。


・・・気になるなぁ・・・・。



 家 戻ったら、騎士団のソルさんに‥手紙・・。書いても良いけど、それって‥どこで頼むの? 騎士団⁇ 商館?



・・商人 宛てなら・・商館で良いと思う。今まで、そうだったし。



 騎士団は?・・安易に手紙 送って・・良いのかな?!

聞きたいけど・・聞けるだろうか? いや、うーーーん。



ともかく、今は森の先へ‥もう少し、行ってみよう。

・・考えるのは、手紙 書いたら…兵士にでも聞こう・・。よし。



 休息地を出て、さらに奥へと進む。



 鬱蒼《うっそう》とした 森が続いてる だけで、池も無いし・・沼・・も、無い。木々が所狭《ところせま》しと はえてる感じ。


‥途中、大きな・・薄い葉っぱ・・。綺麗な若草色だ・・。


 近くで石を拾い、そのまま‥石 持った手で触ったら‥石の形に凹んだまま‥戻らない。ありゃ?・・何これ・・。


 変に、凹んでる・・。



【 タギールの葉 】葉 植物。

硬い物が葉に当たると、物の重みに合わせて、そこだけ凹む。一度 跡が付くと戻らない。主に、ペリペティアの森など。


・・・え・・戻らないの? なんだか、申し訳ない・・。



葉だけで錬成しようとしたが・・・なぜか、出来なかった。


‥魔力量・・・とやらが、無かったのかな?

まぁ いいか。気をつけて進も・・え?!魔物⁈



 目の前に居たけど・・・あれ? 襲って来ない?

黒い・・棒みたいな・・魔物・・。何かに、似 て る 気がする。



[ サミシン棒 ] ・・・名称・・・どうよ?



 えーと・・。




【 サミシン棒 】低級・超小型 魔物・人は襲わない。

黒く短い棒のような姿の魔物。森の中で ひっそりと、他の木に寄生して生きている。寄生している木から、切り離されたりすると、足を生やして逃げ出す。 小さな果物か花を渡すと、自ら寄生を止め‥物をくれた もの に寄生する。

素材 / 黒いコーレニ ( 食用ではない ) ・スミの棒・魔石 ( 少し離れると戻って来る)


・・だそうな。そっとしておけ・・って事よね。襲わない魔物なら、こちらも手を出しませんよ。黒いコーレニは、食 べ れ な い‥と。


 だいぶ・・来たけど‥。まだまだ、先は長そうだから‥今回は、この辺にしておこう。出たら夜だった・・・ら、怖いけど・・・。



 ちょい足早に出たけど・・・まだ、大丈夫だった!

じゃ、ゆっくり帰ろう。そういや、さっきの声・・。何だったんだろう?



 走ってると、ヒルードー出るし。夕方に出るんじゃなかった?!と、思ったけど・・。朝も出るのかもね・・・なんて、考えながら歩く。




 途中‥街道で何か・・赤黒い・・・?


・・え? 血?・・街道に、血が・・ある・・。誰のよ・・。

うーーん。微量 過ぎなのか‥分からず。


 怪我した人に遭遇したら、傷薬の何か‥渡そう。



・・と、考えてたけど、遭遇せずに‥町に戻って来た。

兵士に聞いても、それっぽい人は見てない・・って。そうなんだ。


こっちじゃなく、向こうの・・・。塔の町へ 向かったのかもね・・

 まぁ いいか。あ・・今日は、酒場で ご飯 食べよう!



・・・珍しい料理・・って だけ じゃなく、碑文に書かれてる言葉が、何か分かるかも・・だし、何より‥聞き忘れた話を、聞きに行きたい。



 今日は、もう けっこうな人が来てた。

カウンター席に座り、今日は・・っと、メニューを見る。


 ちょい高いけど・・。

「セルフとモーグーの炒め物ください」「おうよ!」


・・セルフは、最近戦う事が多い‥鹿みたいな魔物のお肉でしょ。

モーグーだよ・・・・問題は。


 はて さて、一体・・何が 出る やら。


「ライは欲しいか?」あ・・「はい」

・・炒め物には、ご飯も欲しいものね。


 今日は定食・・じゃないから、わざ わざ 聞いてくれたのかも。

店主さん、優しい。


「ほらよ」



【 セルフとモーグー炒め 】料理。

エカイユ セルフの肉と、ペリペティアの森の オリヘン で採取された、モーグーを割いて調味料で炒めた料理。セルフ肉もモーグーも腹に溜まるが、栄養も多い一品《ひとしな》。



 モーグー・・は、キノコ!でした。モーグー もぐ もぐ 美味しいよ。


 食感は、しめじ‥みたい。味・・は、しいたけ?かな。調味料は、たぶん‥塩やコショウだと思うから、見た感じより あっさりめ。


 もぐ もぐ‥ライと‥よく合う。美味しい。


オリヘン・・って、エリアの名前かな?

・・オリヘンは、キノコゾーン・・っと、メモしておく。


「おまえは、毎度・・美味そうに食うな・・」また言ってる。

「普通では?」・・普通・・だよね?


ふいに、すぐ横で・・この間の お姉さんが笑う。

「ヴァ―ルさんの前で食べる人は、そんな顔しないのよ」え?


・・ヴァ―ルさんとは、店主の名前のよう。


でも、なんでだろう?‥別に 怖くない けど?

「ヴァ―ルさんを怖がらない子供は、珍しいっすね」首を傾げる私に、同じカウンター席の‥左側に居た、お兄さんが‥付け加えた。


「‥坊主は、怖くないのか?」俺の顔・・と言ってるけど・・・。

「そんな風に、思ってないです」優しいもの。


普通は、怖がるのだろうか?

・・殺気も放たない人を、怖いと思わないけどな…。


 声が‥大き過ぎる人は、びっくりは‥するけど・・。



良かったですね~ マスター・・と、お姉さん・・。嬉しそうな顔の店主。

 それを見て、笑ってる兄さん。なんとも言えない顔の私・・。




「君、リモンくん‥で、合ってるかい?」はい?

「そう・・ですが?」突然、お兄さんに聞かれて、びっくりした。


「おぉ、やはりか。そのブローチ‥付けてるもんね‥」

「‥ずっと、付けてない方が良いんでしょうか?」

ブローチを 付けっぱなしだった事に、今頃 気づいた・・。


「いや、それは君しか 触れない から、気にしなくて良いんじゃないかな」

知ってるって事は・・「商人ですか?」うん・・って。



「そうだ、君・・『ルカー』って冒険者グループには、気を付けなよ」

「‥ルカー?」


「今は、アンビジョの‥塔の町に、居座ってるらしいけどね」へぇ。


・・特に、そのグループの中に居る『女』に、気をつけろって言われた。

気 を つ け ろ ‥と言われても。



「何に、気をつければ?」


「そうだね‥。とにかく、協力したい‥って言われても、断る事だね」

・・なんか、詐欺みたいな事をしてくるらしい。やだなぁ・・。


「あと、塔には‥なるべく・・近づかない方が 良いね」

「興味 無いので、行きません」と言うと、笑ってた。



子供は、塔へ入りたがる‥らしい。そりゃ、普通の子供は‥ねぇ。

 中身・・30代では、入る?・・いえ、良いです‥私は。



「あ、そうだ店主・・」は、今は‥忙しそうだ。


「どうしたの?」…お兄さん、知ってるかな?

「えっと、エシェックっていう名前の、薬師を探してるんですけど・・知ってますか? どこに居るか‥とか」


少し悩んだ後、お兄さんは「もしかしたら‥だけど・・」と言って・・。


 ペリペティアの森の、ど こ か に 在 る と言う『マルールの家』に、行ったかも‥と言う。


 そこは、簡単には 辿り着けない場所 にあり、迷い込んで‥使った人も居る・・・という話だった。


「マルールの家‥ですか」どこに‥在るんだろう?

「どこから、どう行って入れるかは、知らないんだ」と言い、それは…入った人も覚えてないらしい。


「探してみます。ありがとうございます」


店主が振り返り‥「ん?会計か?」はい。


「今日は、85 R だな」はい・・と、さくっと出して、店主や お兄さんに お辞儀して、酒場から出ると・・夜!・・暗い。


 そんで‥少し寒いから、薄手の上着を羽織った。



エキャルラット州で買ったものの、ずっと使って無かった上着。暖かい。

 さて・・家に戻ろう。明日は、何か‥商館で、依頼を受けよう。



・・・ルカー‥かぁ。女・・ねぇ。 まぁ、気を付けておこう。

【遺跡エリア】キトゥリノ州 ペリペティアの森のエリアの1つ

白が基調の彫刻の祭壇と奥には壁があり、それ以上 進めない。魔物が出ないので休息地として利用される事が多い。石碑に近づくと音が鳴るが祭壇に物が置かれると即 反応する為の起動音‥と言われている。石碑1つに1つの祭壇が関係している。


※濡手葉(ぬれてば) エキャルラット州の森では、1枚の大きな葉だけだったが、ここでは、木のように密集して育ってるので、根本から錬成すると大きな盥(たらい)に、清水(きよみず)が出現する。これを瓶に入れ直して、空にすると盥部分は消える・・謎。濡手葉も葉 植物。


※サミシン棒の魔石は各ギルド長の持つハンコに 使われている。黒いコーレニを加工した中に魔石は含まれていて、持ち主 設定した後は、一定の距離 離れると、瞬間的に戻る。


【スミの棒】魔物・サミシン棒の素材の ひとつ。

触ると、すぐ粉に替わるので扱い注意。主に、この世界での ペンの中身。周囲に漂う魔力を吸収し、インクとなってペン先から出る仕組みの大元。


※リモンが購入したコーレニはベージュの皮で中は白い。繊維質で固いし灰汁(あく)抜きしないと えぐさ の残る食材。キトゥリノ州では、多く収穫されるが‥食べる人は少ない。


※魔物の血は、その魔物が倒された瞬間に、素材が出現すると同時に、本体や血は消し飛ぶので残らない。状態 異常にするような液体などが、魔物由来なら倒すと、それも消えて無くなる。


【オリヘン】(スペイン語・原初)

キトゥリノ州 ペリペティアの森・キノコ エリアの名称。一番 最初の頃から在った‥と言われる。


【ヴァール】(ドイツ語・クジラ)

キトゥリノ州 エレフセリアの町で、大きなBARを経営してる店主。若者には、怖がられる顔をしてる。男 / 45歳 / バツイチ ( 子供は 母親の方に居るらしい ) / オレンジの短髪 / 黄色の瞳 / 189cm / 子供好き / 巨大な棍 / 子供が好きなのに、子供らに怖がられてる人。


※リモンの中身‥凛の‥現代での上司が顔が怖いのに 優しい人だった事もあり、怖い顔は見慣れてる為、全く怖がらないのです。


次回、酒場で知り合いになった、兄さんに・・・

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