↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

58/156

52瓶 塔の町

 朝 目覚めると、広すぎる部屋に‥一瞬、どこ?と なる。

まだ慣れてませんね・・。


・・とにかく今日は、野菜が欲しいです。

 キトゥリノ州‥2日め。


野菜 求めて、エレフ セリアの町から‥ほど近い場所に在る‥塔。


 その周囲を囲むように、町が出来ている場所に、来ました。


‥他の町と違って、門も無いし‥兵士も居ないから、どこが入口かと思ったけど、問題 無く入れたみたい。


 さて、お野菜は‥どこに売ってるのでしょうね?




「おい!そこの子供!」ん?


「おまえだ‥赤い髪の!」え?‥私?


 真後ろから‥・・・冒険者だろうか? 背中に剣を装備してるなんて、冒険者くらいだ。長剣なら腰ですよ‥普通は・・。



 何?いきなり・・。



「通行料を払え!」はい?

「通行料‥ですか?」


‥入る際には、通行料・・?? それ、塔じゃなくって? 今 ⁇

何か‥変に聞こえるのは、気のせい?


「まだ、町に入った所ですが?」

「すでに入ったのだろう?払う義務がある!」義務って‥ホントかなぁ?



「‥その前に、名乗らないんですか?‥本当に払うのだとしても、あなたに払わないといけない理由が無いと、払いにくいです」


・・まだ、町に入って‥数歩しか歩いてませんのに・・・。


「‥なんだと? ココでは、俺様がルールなんだよ!さっさと、出すもん出せ!」

そも そも、いくら なのよ・・?



 どうしたもんか‥と、こちらに向かって来る人が‥目の前に来るまで、幾分か‥時は あるが・・・。




『おい‥おまえ‥』ん?

私の後ろに、屈む‥誰かが居る。


『‥3つ数えたら、身を低くして‥ついて来い。逃がしてやる』えぇ?!


「ん? おい!聞いてんのか?!」

聞いてませんでした! 値段 言ってたかも‥。


『3!』と、誰かが言った瞬間。


 私と その冒険者の間に、煙玉のような物が投げられ、辺りが白くなる・・・。



 冒険者の小さく、驚いた声が聞こえたが・・。私は、言われた通り…身を低くして‥黄土色のマントのような布の‥人物に ついて行く。


・・・しばらくすると、煙から出て・・。


「ここ に 入れ」と、どこかの家の中に入った。

‥入った先で、金 取られるって話じゃないよね?


「来れたみたいだな‥」


部屋の中・・・かと思ったけど、外枠だけの石の壁の中・・・。


 奥に、長椅子のようなソファ‥かなり、ボロいけど。


 私を通り過ぎ、ソファに座った少年・・。その周囲に、男子も 女子も来た。

何の集まり??



「ぁ‥あの、助けてくれたみたいだね、ありがとう」

「おう! あいつは別に、この町 仕切ってる とかじゃねーから」そうなの?


「おい おい。まずは、お互い‥自己紹介から‥だろう?」

リーダーっぽい子が‥みんなを横に並ばせる。


「俺達は、アルクス団! 俺はリーダーの、シェルタだ!」

やんちゃ‥そうなイメージの元気な男子だなぁ。助けてくれたのは、この子か。


そして、こちらから見て、左から順に挨拶される。一度に‥覚えられるかなぁ?

・・と言う事で…しれっと勝手に、鑑定させてもらった。


一度 鑑定しておけば、忘れても、すぐ人物図鑑から見れるし。


「今度は、おまえの番だ」

えっと‥「僕は、商人の リモン と言います」よろしく‥で、良いのかな?


 みんな、顔を見合わせてる‥何?


「おまえが、リモン?‥本当か?」うん。


「リモンって、もっと大きい‥大人じゃないの?」

「子供なのに‥騎士団の扉から、来たって言ってた!」

「かなり 変わった薬 や 素材 を 扱うって‥」


・・・何か、いろいろ言ってるけど・・。大人じゃないね。

中身は・・30歳ですけど・・ねぇ。


「とにかく! リモン!」はいっ‥?


「良かったら、アルクス団に入らないか?」え?


「ちょっと!親分!‥いきなり誘わないでよ!‥まだ、本人と 決まってないじゃない」と女の子・・えーと、フェリータっていう・・リモーネと同い年の女子が、親分と呼ばれた、シェルタに文句を言ってる。


「申し訳ないけど、お断りします」そんなのに入ってられないし・・。

「!!・・・そうか‥」なんで、残念そうなの?


「じゃあ、さっきの冒険者は何?」逆に‥聞いてみた。


「あいつは、ただの冒険者だよ。ランクは4だったかな」

「カラーって言うんだ」名前?‥あ、いや違うな。


「冒険者のランクの名前‥だよね?」

「そう。まだ4なのにさ、威張ってて‥」


冒険者ランク4の カラー は、スクレットのメンバーと、同じランクって事ね。

・・・ヴェルナーさん達、元気かな?


「‥そういえば、ここに在る塔って、ダンジョンなの?」

「だん じょん??・・って、何だ?」あ、ごめん・・。


「えーと、魔物 出る?」

「出るよ。そりゃ もちろん・・」


「おまえは、入れないぞ」と親分。

ん?‥いや、入りたい訳じゃないよ。ただの確認。


「入れるのは、冒険者だけって事?」「そうだよ」


「おまえが、冒険者のギルド証も、持ってるなら別だけど・・」いや、無いよ。


「別に入りたい訳じゃないよ‥。聞いただけ」などと、話をしてる内に‥昼頃になり、ギフトという、小太りの14歳 少年のおなかが‥盛大に鳴った。


「フェリーター‥」「もう ちょっと!」


 いつの間にか、フェリータさんは‥居なかった。

他で声が聴こえるから・・台所が、別の所に在るのかな?


「そうだ、ここ‥野菜って、どこに売ってる?」今の内に聞いておこう。

「それなら、塔の前の市場で買えるよ」そう教えてくれたのは、同じ商人のクレオくん。14歳。大きめな目と、そばかすが印象的な子。


「塔の前に市場・・と」手帳に書いていく。

「そのブローチって事は、やっぱ‥君が、本物の・・」ん?


・・自分 以外に『リモン』を名乗ってる人でも、居るのだろうか?

それとも、単に‥同じ名前の人も・・商人なのだろうか?


「おまえ、野菜を買いに‥わざ わざ、ここ まで来たのか?」うん。

「‥森には、入らないの?」まだ‥入ってないね。


「市場で買った方が良いわよ。たまに変なの拾って来た人が、お腹 壊してるの、見た事あるもの・・」そうなの?‥冒険者なら、鑑定 使えない人が多いせいだね‥。


「そうなんだ‥」


「はい。あなたの分よ」と、器を渡される。スープが入ってる。

「ありがとう」


みんなが、器を受け取ると‥お祈りのポーズみたいなのをしてる。

・・・してる人、初めてみた。


この世界にも ” 神様 ” って存在は、居 る み た い なんだけど・・。



 その姿も、名前も 知 ら れ て ない。




・・一応、大きな町の中に、教会や神殿が在るんだけど‥。行って無い。


みんなが、食べ始めてから、自分も いただく。おぉ・・美味しい!


「リモン、おまえは冒険者の奴らには、近づかない方が良いぞ‥」

「狙われるよ・・」え・・困るなぁ・・。


「そう言えば、あの人・・『通行料』って言ってたけど、いくら なのかな?」

「100Rだぜ」安・・いや、普通は高いのか・・。


「ふーーん‥」今度 遭遇したら、小銀貨1枚 投げて、逃げよう・・よし。


「ねえ ねえ、ヘクドって商人さん‥知らない?」・・ん??


前髪で ほぼ、顔が見えない少女‥。ラーナちゃん・・12歳。


「ラーナは、その商人さんから、目の色を変える物を買う為に、お金を貯めてるんだ。次に来るのは、いつだろう?‥知らない?」今度は、水色の髪が印象的な、11歳の少女‥ドロルちゃん・・。


・・・知ってる。けど、来れないよ・・。あれ?‥。


「前に、ここ に 来た事が‥あったの?」

「うん。去年にね・・」


え・・? あれ?? 変に思うのは、私だけ??


「‥聞いた事‥少し あるけど、いつ来るかまでは、知らないかな‥」

「そっか‥」


・・・あの人、今‥ウィリディス州軍に捕まってるし・・。

当分、来ないと思われる。来ない・・っていうより、来 れ な い ‥だけど。


「まだ、お金・・貯まってないんだろ?」「うん…」


「貯まった頃に、丁度 来ると良いな」


・・・あれを使いたいの?

「ちなみに、それって いくら って、言われた?」気になる。


「‥小金貨‥1枚分」えぇ?!そんなに??…ぼったくり・・。いや、そも そもが、何で出来てるかも分からないから、ホントに そんな値段なのかも・・。


けっこうな額だし‥「‥大変だね・・」



食事を終え、市場に案内してくれると言う クレオくん。


「シェルタ‥さん?」さん?くん??・・呼び捨て?うぅーーん。

「‥シェルタで良いぞ」


「じゃあ、シェルタ‥。助けてもらって、ご飯も頂いて、ありがとう」

何か・・お礼になるような・・ものは‥ごそ ごそ・・。

「別に何も要らん」え?


「もし、何かあったら・・助けてよ」

親分の右腕と名乗ってた、ヴェレーノくん 15歳・・。さっきの、ドロルちゃんの お兄さんでも‥あるらしい。


「うん。分かった!」


クレオくんに、ついて行き・・。塔を右側に見ながら‥建物を抜ける。

 すぐに、市場の並ぶ場所に来れた。


「野菜は、こっち!」


野菜や果物が並ぶ場所に来た。おぉ!どれも、新鮮!!


「‥じゃ、僕は配達が あるから」「うん。ありがと!」



よーーし、買うぞーー!



‥なんか、いろいろ‥新しい野菜も買った。

レチュガなどの お馴染み野菜も、もちろん購入!



 気になったのが、懐かしの・・コーレニが 大量。

なんか、めっちゃ収穫する時期らしい。


 なので、10本とか まとめて買った。

たくさん買う人は少ないらしくて、しかも‥あんま食べないみたい。


・・? 大量に収穫するのに、食べないの? 栄養も食物繊維も、あるだろうに。

それで・・なのか、大量に買った事を喜んでくれてた。


よし。野菜・・ゲット!


・・あ、もう夕方だ・・。帰りたいけど・・。ここには、宿 在るのかな?

コーレニ売ってた、おばさんに聞くと、あるには‥在るらしい。



・・だけど、今は‥とある冒険者グループが陣取ってて、他の人は泊まれないんだって。逆にギルドは?と聞いたら、そんなものは 無い って言われた。そうなの?!



 無い所も‥あるんだなー・・。


元々、ここには 塔が在っただけ だったから、無いのかもね。


町の地図らしいものも、無さそうだな・・この分じゃ。


仕方ない。走って帰ろう。


「おい・・見つけたぞ‥。小僧」

ん?‥なんか、聞いた気がする声ですね・・。



後ろを振り返ると、さっき‥煙に撒《ま》いた・・・冒険者でした。

 えーと、小銀貨1枚を持って・・。


「‥まだ、この町に居たとはな。さっさと、通行料を寄越しやがれ!」

大きく振りかぶって・・投げます! びゅんっ!


・・の内に、逃げます!さいならっ!


「ぅおっ⁈」


そんな声を後ろで聞きながら、町から出て‥時々 魔物を倒しながら‥。


 逃げながら・・門から町へ入ったーーー。


はぁぁぁぁ~‥疲れた~・・・。


「‥おい」はい?


・・あぁ。朝の‥兵士さん。グミ、食べたかな?


「これ…1粒で、かなり回復するんだな・・」そうだった かな?

・・・うん?‥そうでもないよ・・。30だよ。


「噛んで食べました?」

「おう。無くなるまで、ずっと回復してたぞ」ん?


アメ使った事のある人達も、前に‥そんな事、言ってたような気がする。

グミもって事か。


「‥味は、どうでしたか?」

「あぁ。丁度 良かったぞ」よし!


 それから・・と、横を向いた。なに?と同じように向くと、何やら 見られたくない って顔を背ける‥反対側の兵士さん。何だろ?


「…あいつも、欲しいらしいぞ」え?


 どうやら、こちらの兵士さんに渡した後‥。ずっと気にしてたし、食べたそうにしてたらしい。あげればイイじゃん・・とか思ったのだけど・・・。


「え‥嫌だけど?」何故??

自分が貰った物だから‥だそうで。そういうものなの??


じゃあ、少し‥3つくらいかな。小袋に入れて・・。

「あの、良ければ どうぞ・・」「どうも‥」って、受け取ってた。


 新 商品としては、5つで1袋。・・まだ 回復薬バージョンは、作ってないので‥アメの時みたいな、オマケは無いのだ。


お二人に お辞儀して、家へと戻った。


・・今日も、いろんな事が・・あったなぁ・・・。



ピグロくん 以外の、若者に‥初めて遭遇したかも。

 今まで、大人ばかりだったものね。


さすがに‥あっち行って、こっちも・・とは、行けないなぁ‥という感想。


疲れたから、お風呂 使おう。


‥コーレニと水・・だけで、スープになるかな?

いや、モヒートを出汁‥扱いで、どうにか ならないかな?‥やってみよ。



お風呂から出て、スープを作り‥うん。モヒート・水・コーレニで出来た。

 よし・・と、あとは・・・。



久し振りの お野菜でフィトを作って食べた。お野菜三昧。

・・・明日こそ、森へ行こうっと・・。

【アンビジョ塔町(とうまち)】(英語・野心)

何百年も前から、その地に聳(そび)え立っている塔。1階のみ何も出ない。他は その階層ごとに様々な魔物が出現する。主に冒険者が腕試しとして利用している。5年ほど前から塔の周囲にテントを張る冒険者たちだったが 2,3年前辺りから家が作られるようになり、今では『町』となっている。他の町とは違い、町を囲む白い塀も無く 門も無く 騎士団も常駐してる訳ではない為、今や‥大人数の冒険者グループの拠点と化していて、訪れる商人や旅人、他 冒険者に通行料と称して金(かね)を 要求するらしい。


※アルクス団 = リーダー・シェルタ率いる子供だけのグループ。塔に書かれてた名前を、そのまま使って名乗っている。外壁しか無くなった家 ( 床は地面 剥き出し ) を拠点として、使っている。


【シェルタ】塔の町の子供の集団の1つアルクス団のリーダー

みんなからは「親分」と呼ばれる。身長ほどの大きな剣を 振り回す冒険者 ( ランク3 ) でもある。同じような子供が困ってれば助けに動くのが『アルクス団の存在理由』‥と言う。男 / 15歳 / 160cm / ツンツンしたオレンジの髪 / 黄色の瞳 / 大剣 / 冒険者ランク3 / 黄土色のマントがトレードマーク / アルクス団のリーダー。


【フェリータ】アルクス団のメンバー

女子の中では 一番上で、しっかり者。男子たちを叱るのも彼女の役目。女 / 14歳 / 155cm / 黄緑の長い髪 / 緑の瞳 / 食料管理と料理担当 / まだ20歳になってないので、町から‥というより、家からも出ないようにしている。


※冒険者ランク・商人同様に色分けで、ランクが決まっている。冒険者の場合は、0 ( 灰色 ) ・1 ( 白 ) ・2 ( 橙 ) ・4 ( 紅 ) ・5 ( 紺 ) ‥となり、各ランクに名前も付いている。4 = 一人前とされて書状を貰い他所の土地へも行けるようになる。


【ギフト】アルクス団のメンバー

主に食料調達する為に、冒険者になった。男 / 14歳 / 155cm / 小太り / 黄色の髪 / 赤の瞳 / 冒険者ランク2 / 弓&短剣 / 魚釣りや獣を狩ってくるのが日課。彼の腹が鳴る音を、鐘代わりにしてる気がする・・。


【クレオ】アルクス団のメンバー

大人しそうな外見。塔の町の案内役や商人依頼の配達で日銭を稼いでいる。男 / 14歳 / 153cm / 商人ランク3 / 茶髪 / オレンジの瞳 / そばかす / 棒 ( 棍棒の類 )。優しくて穏やかな印象の子供。


【ラーナ】アルクス団のメンバー

自分の目の色が嫌いで前髪で顔を隠してる少女。去年 町で出会った商人から、小金貨1枚もする、目の色を変えれる物‥を買う為に、みんなの稼ぎから少しづつ お金を貯めている。女 / 12歳 / 130cm / 痩せてる / オレンジの髪 / 紫の瞳 / 普段は、ずっと家の中で過ごす。


【ドロル】アルクス団のメンバー

最年少。大人しい雰囲気だが言いたい事はハッキリ言うタイプ。リーダーの右腕と自称する兄の事が、一番 好き。女 / 11歳 / 140cm / 水色の髪 / 黄緑の瞳 / 普段は家の中の草を抜いたり、虫を追い払ったりしている。


【ヴェレーノ】アルクス団のメンバー

リーダーの右腕として、シェルタと 一緒に 冒険者として 行動している。冷静でクールを気取ってるけど、そうでもなく‥。フェリータと話す時は必死に真っ赤になってるのを隠してるつもり ( フェリータ本人にはバレてないが他のメンバーにはバレてる ) 男 / 15歳 / 水色の髪 / 黄緑の瞳 / ドロルの兄 / 冒険者ランク3 / 短剣 / 157cm


※門兵に渡した物は、他の人に渡す物では無いという認識。友人や同期であれ、渡す必要は無いと思ってる。周りが欲しがっても渡す事は少ない。人に寄るかもしれないが‥。


次回は・・やっと、森へ 行けますね・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。