51瓶 キトゥリノ州
貰った騎士団の印章を見せ、不思議な構造の扉を くぐった先はキトゥリノ州。
・・入った直後に‥身体検査されるとは…しく しく。
キトゥリノ州に、入る事には 入ったのだが・・。
よもや、家を借りるとは思わず。1か月‥3,000Rだけど。
全然 ある ので、問題は・・無い。
買う?とか、聞かれたけど・・・いや、お金は持ってるけど‥ねぇ。
‥定住する訳じゃないし‥そう思って、断った。
果物や魚は、大量に在るけど‥。野菜が無い。
もう、毎度 恒例になって驚かなくなった‥地図 消える現象。
‥まずは、野菜が欲しいので‥市場・・?
ん?‥市場は・・無さそう。商館なのかな?
よし。まだ早い時間だから、まずは商館へ 行こう。
この辺りの素材の話とかも知りたいから‥また本棚が あるのかな‥?
チェントロ国の地図だと、丁度‥エキャルラット州の反対側に在るのが、キトゥリノ州で‥この町は、隣の州との境目に在るから‥かなり、北にある。
この町の近くには、大きな塔があって、そこに町が出来てるみたい。
そ れ か ら 、この州の最大の特徴が‥大きく、広い森があって・・。
その中央にはチェントロ国の、騎士団 本部の砦が・・あるらしい。
・・・らしいってのは、絵では‥そうなってるってだけで、本当に在るかは‥実際に、行ってみないとね。でも これって、森を抜けないと‥辿り着けないのでは?
‥行けないかも。ま、呼ばれない限りは‥行かなくて・・・・いいよね!?
そして南には、隣のカエルレウス州との境に・・山脈が、広がってるみたい。
‥中を通るんだよね?‥誰かに、同行を頼む必要が…あるかな??
とにかく今は、野菜 と 薬師 情報だっ!
‥一応、お仕事もしないとなー・・。あ・・到着~‥。
中に入ると、凄い人だな・・。冒険ギルドとは違い、ここ も商館だから‥商人しか居ない‥はず・・なんだけど。
‥いっぱい居るせいで、どこに何が あるやら・・。
「今度は、何を探してるの?」え?‥あれ? さっきの お兄さん?
「えっと、素材 情報 とか 野菜 売ってる所とかが知りたくて‥」
「野菜?」あー‥はい。ご飯用に‥。
「この町じゃ市場が無いから、少し離れた町に‥買いに行くしかないよ」え?!
「その町って、どこの事ですか?」
胸のポケットから、紙を出し広げると、地図で・・「ココ。塔のある町だね」
・・地図の上では、割と近いけど・・・。
「冒険者でも雇って行くか、他の商人に依頼出しても 良いと思うよ」野菜は‥って。「えっと、じゃあ‥この辺りの素材については?」
それは向こうの‥と、人を掻き分け‥「こっち!」と、呼ばれて行く。
本棚と椅子付きの机も‥在る。
「この中の‥本に あると思う」「ありがとうございました」
お礼を言うと、お兄さんは‥他の困った顔してる人の所へ‥向かった。
えっとーー・・素材。 森?‥塔?‥いや、塔は いいや・・。
森‥にしよう。分厚いな‥。よっこらしょっ・・と。ふー・・。
森の名前は、ペリペティアの森。
・・森の入口は、5か所あり・・え? 5か所も あるの⁇
えー‥と、それぞれ‥異なる森へと繋がる。へぇ。
植物 素材が豊富な森。匂いのキツイ森・・何それ?
‥それから森の中に‥鉱山?!‥。え・・えーと、モーグーが採れる森・・。
モーグーとは??
最後は、祭壇の‥? これは、森じゃないみたい。祭壇?遺跡かな?
‥とまぁ、いろ いろ あるってさ。
無難に、植物系の素材が豊富な所から‥入りたいね。
祭壇も気になるけど・・。
素材は‥うわぁっ! 凄い!‥豊富に ・・ある!
見た事のある名前や、知らない素材も多い…。見てるだけで 楽 し い !
‥でもこれ、全部‥書き写すのは・・時間 掛かるかも。
図鑑みたいに・・分厚いもの‥。
そも そも・・図書館の本じゃないから、借りる事は‥出来ないものね・・。
持って帰って‥じっくり読みたいけど。
これはもう、その森に直接 行って‥鑑定した方が、早そうね・・。
・・あ、依頼って何があるんだろ?と、本を片付け椅子も戻して‥掲示板の方へ。
そういえば、今まで・・ピンクの紙って、見た事 無かったけど・・。
‥無いみたいだね。
赤・・黄色、時々‥緑が在ったりは‥するけど。ほぼ黒とグレーだ。
ん?‥依頼の納品 場所、町の名前が違う?
あの塔の町に納品‥ってのも、あるみたい。
・・うーーん。迷うなぁ・・。
それに、どれも‥見た事 無い素材ばかりだ。まずは、知る事が大事だね。
ともかく、今日‥依頼は、受けない事にして、食事 出来る所を探そう。
・・商館を出ると‥お昼ぐらいだろうか?
近くに・・食事 出来る所・・は・・。
・・・そう思って、お店に行ったけど・・どこも、いっぱい。
待ってるのもな‥と思うと、他へ・・と動いて、結局 夕方。お腹‥空いた。
無難に、家に戻って‥何か食べれば良かった。
ぐる ぐる 回ったら・・大きな酒場が、見えてきた。
少し前も、酒場は在ったけど‥。
宿と併設してる所だったし、子供は・・ダメって、入れてもらえなかったのよね。
・・まぁ、普通は‥そうよね。
こっちは、どうかな?・・入っても・・良い?
「いらっしゃい!」元気な お姉さんの声だ。
「‥子供ですが、大丈夫ですか?」「大丈夫よ!カウンターへ どうぞ!」
かなり、大きな お店みたい。
・・お立ち台? 小上がりのような、舞台のような場所もある。
「子供なら、この木の枠のメニューから 選んでね」
それから、なるべく‥カウンターで食べる事‥と、耳打ちされた。
・・危ないから・・かな? 酔っ払いとかに絡まれる‥とか?
えっと・・。 相変わらず、何が 何やら‥ですけど。
「おい、リムエラ!‥こいつは、なんでぃ?」
「お客さんだよ!」・・コイツ・・とは、私の事です?
・・・怪訝な顔のご主人・・かな?
「注文は?」
「じゃあ、ぺス ホタオ定食で・・」定食なんて、あるんだ・・。
「‥待ってろ」
「おい‥あのガキ、ぺスなんて頼んでるぞ‥。食べれるのか?」
・・食べますよ・・。ぺスって付いてるのは、基本的に食べれる魚にしか、付いてないもの。たぶん。今の所は・・。
「お待ち!」でんっ‥というか、ドンッ・・って置かれた。
いただきます・・。 美味しい~!!
「…美味そうに食う奴だな・・」
「え?‥美味しいですよ‥」
美味しいからこその!・・あー・・ お い し い 。
白身魚の ふわ ふわ 感が、たまらん・・・。
‥とろける‥って言うか・・・。
私の食レポは・・期待されても、言葉は出ない!‥ってオチですよ・・うん。
「これは、サービスだ‥」と、何か赤い液体が・・。何??
【 ウラウラ 実汁 】飲み物。
キトゥリノ州だけで育つ、ウラウラの実を絞った飲み物。他の甘い果物が混ざっており、すっきりと飲みやすい。ウラウラの実だけでは、酸味が強い。
へぇ~。
「ありがとうございます」ごくりっ‥うん!おいしい!
食事を終える頃になると、大人のお客さんが多く来て、お酒を注文するようになった。そろ そろ、帰ろう。
「あの、いくらですか?」
「50Rだ」「はい‥」ご主人かな?‥の、手に置く。
「ごちそうさまでした」と、お辞儀して‥人込み・・避けながら、扉から出る。
外は、少し冷える気がした・・。すでに、薄暗くなってる。
・・地図 見ながら・・戻ろう。
家に戻り・・って言うのも、なんか慣れないけど・・。
入って鍵を閉め・・。ドアのカーテンを降ろす。
・・入口のドア‥窓が付いてるタイプだったからね。
おしゃれで、良いけど‥。
‥カーテンを、全部‥閉める。明かりは、電気なのか?って思うほどに、明るかったけど・・これも、魔石品だった。
スイッチは・・壁にあるから、普通に 電気製品 みたい。
・・野菜は‥塔の町に・・かぁ。
とにかく、こっちでは‥何が出るか分からないけど。
きっと私が、今 倒せる魔物だろうから、行ってみよう。
・・森も、どこが‥どこに繋がってるかも・・確認したいから・・ね。
森の中の鉱山とか・・。それ、ダンジョンって言わないの?
‥鑑定 駆使して、危険を回避したいな・・。
素材が、何 って分からないと・・。依頼も…安易に受けられないし。
酒場で・・。ウィリディス州の、枯れ木の森が復活したって話、たくさん聞いたなぁ。‥何が起きたんだ?!って、驚いてる人が多かったけど・・・。
情報、こっちまで‥伝わってないのかな? 隣なのに。
今日は、美味しい ご飯を頂いたなぁ・・。ホント、美味しかった。
明日は、塔の町と・・森へ、行ってみよう。
2階の寝室に入る。・・・人生 初 の・・ダブルベッド・・。
現代の時も、こんな大きなベッドを‥置ける部屋じゃなかったから‥。
とうっ!・・・ば ふ ん っ
・・ふか ふか だ。
布団・・干してませんけども。
どんなに寝返りしても・・落ち無さそうね…。そこじゃないだろうって?
・・とにかく、今日は寝よう。おやすみ・・・・
むくり。
‥周囲を見渡し、そっか‥家を借りたんだった‥と、思い出した。
そろそろ、服も買わないと。
昨日、忘れてた・・エシェック先生の行方‥聞くの・・・。
料理が 美味し過ぎて、うっかり忘れてた…はぁ~‥。
何やってるのかしらね?・・。
朝食は、ダスク班の お弁当作りに、使った残りが在るから‥。
柔らかなパンとー・・魚と‥。レチュガは無いけど、フィッシュサンドー!
・・レチュガ無くても、出来ちゃったよ・・・。うーーん。
でも、やっぱ‥野菜は欲しいね。
よし。外への門は・・かなり下の方に、あったの見たから‥。
行ってみよう。装備してから‥と・・。鍵をかけ、誰に言う訳でも無いけど‥・・心の中で、行ってきます‥と言って、門へ向かう。
「‥商人か?」門の兵士に、首を傾げられた。
「はい」書状と、ギルド証‥。まだ、何か必要?
「‥印章を持ってる赤毛とは、おまえか?」あ・・はい。
印章を・・水戸黄門様みたいな感じで、出してしまった・・。
でも、自分以外 持てないんだから、若干‥仕方ないって思う。
「よし」何か渡す物はあるか?みたいな顔と‥手だ。
何にしようかな・・。じゃ、新商品で。
「…ん? 傷薬のアメ・・とか言うやつではないのか?」
1粒を つまんで、指で・・ むに むに 動かしてる。
「それは、傷薬グミ・・です。新しいのです。アメと違って、噛んで食べて下さい」「噛むのか?」はい。グミだからね。
「‥よし、通って良いぞ」「ありがとうございまーす」良かった。
ちらり・・と、振り返ると‥まだ、むに むに してる・・。
・・帰る頃には、感想・・聞けると良いけど。
外は紅葉のような‥黄色や オレンジ、黄緑や緑など・・様々な色の木々と、草原が広がっている。
枯れてるように見えても、そういう色の草と…表示された。
門からすぐ目の前に・・森が広がっていて、エリアごとに‥木々の色も、雰囲気も違っている。・・あれなら、目的に合わせて…入口を選べそうね。
ただ、今日は‥斜め右に聳える‥塔の方へ。
数歩・・で、何か迫ってる?!
うわっと‥! 避けれた!
・・何?
【 エカイユ セルフ 】魔獣に近い魔物。小型~中型と個体差あり。
涼しい地域に生息。縄張りと決めた範囲に 人 や 物 が入ると、突撃して攻撃を始める。その体には無数の 青白い鱗 がはえていて、安い装備では傷ひとつ、付けられない。鱗よりも価格が高い装備ならば、鱗を落とす事も、傷を与える事も可能。
素材 / ツノ・鱗・蹄・セルフ肉・皮・魔石 ( 鱗を作る )
‥安い武器? 鱗1枚・・いくらか、知らないよ?
ともかく、攻撃してみないと・・。
痺れ系の矢を打って、動きを止めて‥短剣で・・攻撃!
魔物が、びっくりしてる・・・・。
傷・・与えれた‥ね。短剣‥新調したから・・。
数回 攻撃すると・・ボンッ 素材が出た。
鱗は、なぜか小袋に沢山 入っている状態だった。
‥うっ・・。ふぅ・・。
今までは、攻撃しても、たいして 血 みたいなのは出なかった。
でも、あのセルフって鹿みたいなのは・・斬る度に、血が出る・・。
・・あんまり遭遇したくないなぁ・・・・。
森の近くだと、近くの森 特有のが出るのか、懐かしの バラダー が、出たりもした・・。あんまり、近づくのも‥良く無いと判断し、足早に・・塔の町へ。
・・どこから、町扱いなんだろ?
数歩 歩いた時に・・ピコンッ
『 アンビジョの塔町 』と出た。
【ペリペティアの森】( ギリシャ語・冒険 )
キトゥリノ州というよりチェントロ国 最大の森。5つのエリアが在り、それぞれに特徴の違う素材や魔物が存在している。各 エリアの入口は分かれており中で繋がってない。この森を抜けた先にはチェントロ国 騎士団の 本部 となる砦が在る。
【リムエラ】
エレフセリアの町にある、大きな酒場の看板娘。元気にハキ ハキ話す。彼女を目当てに、毎日大勢が来るらしい。女 / 22歳 / 独身 / ウエーブの金髪をポニーテールにしている / 水色の瞳 / 160cm / 明るく元気 / 騎士団に想い人が居るらしい。
【ぺス ホタオ定食】
ぺス ホタオの塩焼き・ライ・フキア ソパのセット。50R。魚は、ウィリディス州から商人を通して購入している。※ぺス ホタオ=白身魚。
【ウラ ウラの実】(ウラウラ=ハワイ語・赤 ※レッドカラント)
キトゥリノ州でしか、育たない木になる果実。小さな赤い実の果物。酸味が強く基本的に他の甘い果物とのミックスジュース。
※枯れ木の森 = ウィリディス州 カイチェットの森のこと。現在は復活しボトルグの森になった。
【傷薬グミ】
1粒・体力30回復。噛む事で 体力を回復する薬。傷薬・スライム玉・果物で錬成して出来た薬。スライム玉の効果なのか傷薬の繊維質 部分は溶けてるのか噛んでも気にならない。5つ入って1袋。傷薬アメよりも安価で50R予定。兵士に渡したのは味 色々5つ入った方。
魔物の種類 → 魔物 ( 基本 )・魔虫※魔力を持った虫・魔木※魔物の植物・魔獣※かなり大型の魔物の事。魔物以外でも、突然変異したものも、一般的には『魔物』と呼ばれている。
【エカイユ セルフ】
( エカイユ=フランス語・鱗 / セルフ=フランス語・鹿 )
対峙した相手の武器の 価格 に反応して、攻撃が通るかが決まる。基本的に 武器それぞれのレベルが5以上であれば良い。鱗は高値で取引される。冒険者や商人が喜ぶ素材。武具の素材にもなる。
次回は、塔の町で懐かしいもの と 新しい出会い・・・




