50瓶 騎士団 門
前日、軍団長から‥騎士団 扉の通行許可証ならぬ、許可の印章を貰う。
そして商人ギルド長から。ランクアップの通達と‥ブローチを受け取った。
でも、すぐに行けないのは、相 変 わ ら ず ですね。
‥準備も そうだけど、依頼が来てるので‥早朝に、港へ向かう‥私です。
・・市場だと、残して買う必要があるから、買いにくいんだよね。
って事で‥大きめな木の盥を受け取り、好きな魚を入れるように言われる。
フィッシュサンド用の魚‥アジみたいなの・・を、入れていく。
ダスクさん用に、少し大きめな お魚も選んだ。
倉庫みたいな所へ持って行くと‥お魚たちは、袋に入れられ‥。
そういえば、この袋‥いつも、不思議だったんだよ・・。鑑定してみよう。
【ジャルウォク・シビーチの胃袋】
海の魔物・中型で、胃袋が多いのが特徴の魔物。海に出る際には、必ず遭遇し‥退治される事が多い。胃袋の数が多く、そのいくつかは、食材の保存に良いと判断され、使われるようになった。
・・・魔物の胃袋だったの?!・・・びっくりした。
帰り際、捨てると言う‥食べれると鑑定で出た お魚たちを、タダ‥で貰ってしまった。海に戻すのではなく・・・破棄じゃ、勿体ないからね。
宿に戻って、せっせっと‥数は 作れない のが難点‥とか思いながら。
帰りに買って来た 柔らかいパンと、お魚焼いて‥シュールな‥アレ‥ね。
レチュガ数枚とパン、焼き魚で‥錬成で出来ます。
・・錬成で‥作らなくても良いくらいに、簡単だけど・・。
錬成の方が、小骨 抜いたりしなくて良いし‥勝手に処理されるので‥楽‥。
帰り際に雑貨屋さんで、パンを入れて持って行く、手提げカゴを買ったから、それに布しいて‥ダスクさんの大きいのは横に。普通のを縦に並べ 仕舞う。
レシピの紙は、少し乾かした‥魔獣 胃袋‥の、小さいのに入れた。
よし。あとは、お届けだ。
騎士団 入口で、ジェニーさんを呼んでもらって渡す。
「これは、班長からの報酬です」と言って、ネックレスを貰った。
ジェニーさんが去って、戻ろうとしたら‥ラフェヌさんが呼んでる と言う‥兵士が迎えに来たので、ついて行く事になった。
‥ダスクさん‥。一応‥ぼく、男の子‥なのですが・・。なぜ、ネックレス??
まぁ いいか。有難く貰っておこう。鑑定は後にして、仕舞った。
「こんにちは、ラフェヌさん」
「やぁ、丁度 呼べて良かったよ」
どうやら、他の人からも呼んでくれ‥と、言われてたらしい。
まず・・・その人の所へ来た。
「スフェラ石‥というのを、持ってるそうじゃないか?」まぁ、はい。
「金は払うから、売ってくれ」と言われて、白とピンクを出すと、それぞれ1個づつ お買い上げになった。
「‥僕も欲しいけど‥」と言うので、出したけど・・。
「僕は、粒の方が欲しい!」と。
「え?‥出せるんですか?」25万 Rですが・・。
「なんとかね‥」どうやら、研究資金から‥ではなく、個人の給料を貯めた物のよう。「では、どこに入れましょうか?」1粒‥だけの袋とか、無いよ?
悩んだ末に、試験管を持って来たので、そこへ1粒入れた。ピンセットで。
「放置して、液体に戻っても知らないですからね」文句は 受け付けませんよ。
「え?!‥戻るの?」「いえ。分かりません‥」検証してないし。
ラフェヌさんから、大金を受け取った。また、増えてしまったな。
効果が高いものは、おいそれと‥渡す気には なれなかったせいですが。
「そういえばね、ソルが感謝してたよ」ん?ソルさんが?何故??
「君に昨日、壊れかけの魔石の鳥を‥貸したでしょ?」
「はい。途中で‥壊れたんですよね・・」
「それで、集会が始まる前に、バサバサ飛んで来て‥」‥。
「‥ソルの前に停まったんだけど‥姿が違うから、最初は戸惑ってたんだ」
‥そうでしょうね。「すみません・・」直す時に、変わってしまったんです。
「でも、感謝してたよ」・・? 何を?
「鳥がね、無事に町の入口まで、案内した事を告げて、ソルは ホッ としてたんだ。その後、鳥が『私は、一度 壊れました。修理された時に、姿が変わりました』って言ったんだよね」うん・・。
直せる人が居ると思ってなかったから、僕は‥そこに びっくり したけど・・と。‥え? 直せる人・・居ないの??
「なんか、前に素材 供給で持って来てくれた中に、混ざってたので使いました」
なるほどって顔して、ソルさんが感謝してたのは・・名前・・だった。
「鳥がね『鳥ちゃん‥で、良かったのですが‥』って言った辺りで、ソル以外もホッとした顔してたよ」あぁ・・ や は り ですか。
「あの鳥、ずっと変更しましょうって、言ってました・・」
ラフェヌさんも‥笑ってる。
「ソルだけじゃなくて‥他の兵士も使う事があるからね‥」なるほど。
あの時、持って来てくれた素材は、素材 集めに‥多くの見習いが動員されて、山や周辺での素材を、採取してくれたらしい。
そうなんだ。お疲れ様です・・。
「でも、なぜか ビハイルくん まで、来てて‥」えぇ?!
「なぜ・・ですか??」‥暇だったみたいだね・・って。そんな理由⁇
「リモンくんに渡す物と知ったからか、張り切って‥。山の頂上まで、駆けあがって‥様々な素材を持って、戻って来たね・・」
・・だからか!‥なんか、御大層な素材も在った理由は!!
「そういえば、騎士団の門って‥どこに在るんですか?」
「騎士団の入口よりも、もっと奥だよ。通るのは、いつ に なるんだい?」
近日中には・・と、答えると‥騎士団の‥いつもの出入り口まで来てから、町に出て‥アトス山が、真正面に見える位置まで進んだ先の、隣との間の・・塀・・。
「あそこに、兵士が立ってるでしょう?」はい。
いつもの鉄で出来たような甲冑ではなく、白い甲冑‥見た目は同じの‥を着ている兵士が、間隔を開けて立っているのが見える。
でも‥門のような物は、見えない。
「近づいても、分からないかも知れないけど‥。その証を持ってれば反応して、開くから大丈夫」「そうなんですね…」
「じゃあ、僕は戻るよ」行く方向は、ほぼ同じなので途中まで、ご一緒する。
騎士団の いつもの出入り口で、別れ‥私は宿に戻った。もう、行こうかな?
・・長く居ると、いろ いろ依頼が来そうだし。
だとしたら‥港には、一応・・寄りたい。
港へ行ったら、また‥や ら か し た みたいで、果物を大量に、購入 出来た。
しばらくは、来れない事を伝え、鍛冶屋でも‥キトゥリノ州へ行く事を伝えた。
お風呂に入って、夕食を食べ…就寝。
朝 早く。宿で、今までの分の支払いを済ませる。
「また、利用してね」はい‥また!
そして小さなカゴに、肉サンドを2つ入れ‥ソルさんに案内鳥の、お礼として届けてもらった。
そして、そのまま・・騎士団の門が在る‥らしい所の、兵士に近づく。
「止まれ!」
‥証を出すと、それに驚いた顔をした。
ひとりが、扉の前に行き‥何かを呟いたのか、円のような光が回りだし‥。
少し‥開いた穴のようなものが出来た。
「その証を、この穴に入れろ」
言われるまま‥どっち?とか思いながら近づけると、光る紐みたいな糸みたいなのが、出て‥証を運んで、名前が 表 になるようにして、収まった。
すると 門 自体に・・名前の横のレリーフと同じように、赤いツタと蕾‥は、開いて花となり 一瞬 光る。そして、先程と同じ糸に運ばれ・・私の手に戻された。
…光る糸が消えると、ゴゴンッと‥何かが動く音が聞こえて‥。
ズ ズ ズ ッ ‥‥ ゆ っ く り と、扉が開く。
開かれた扉の先にも、同じような姿の兵士が・・。
なんか緊迫感みたいなのを、感じるのだけど‥気のせい?
騎士じゃなく、商人が通るから?
キトゥリノ州側へ移動すると、門は再び・・閉まった。
2人の兵士は、私の前に立つと‥ひとりが屈んで‥。
「すまんが、本当に男児か・・確認させてもらうぞ」え?‥確認??
…うぅ・・触られてる‥ふぅ・・ううぅ・・。
「‥」 まだ何か?
「少し外して、肌を見せろ」マジ?!
いつものアレ‥飲んで来ましたから、大丈夫だけども・・見せるの?!
若干、涙目で数個‥ボタンを外す。ぐすっ・・。
「もう良い。すまなかったな‥」と、頭を よし よし された。
見上げる兵士達は、なんだか‥申し訳 無さそうな顔だった。
「ギルド証は在るか?」はい。手を出してるから、出して渡す。
‥何か、ギルド長の持つような、細長いハンコ‥黒じゃなく、黄色だけど‥。
ギルド証のピンクの帯の空白部分に、黄色の州マークが押された。
「これで確認された証となった。もし、誰かに疑われるようなら、この証を見せろ」と言われ、ギルド証は返された。
「もう、通って良い。それと今後は、確認される事は無いようにしておく」
「‥ありがとうございます」ぺこり・・と お辞儀して、白い門から出て‥。
ピコンッ! 「新しい‥州の町だ・・」
『 エレフセリアの町 』と、表記が出た。
こっちは、黄色やオレンジ‥な家や街並みだ。木々も‥紅葉してるのかな?
・・ありゃ? 鑑定したら、別にそういう訳じゃなく、そのままの色の葉っぱで、出るらしい。なんだ。紅葉してるんじゃないのか・・。
門から、すぐの距離に・・宿が在る。
・・門前払いされない?とか、加減してたけど・・されなかった。
だけど・・・。
「‥長く泊まるなら、家を借りな」はい??
宿の女将さんに、数日‥と答えたら、そう言われた。
「え?‥借りるんですか?」
「そうだよ。キトゥリノじゃ、長く滞在するような冒険者とかは、商人ギルドで、家を借りて住むのが 普通 なのさ」
・・そうなんだ。今まで普通に、宿で‥泊まれてたのに。仕方ない。
「じゃあ、聞いてみます。教えて頂き、ありがとうございました」
おばさんに、お礼言って‥わりと近くに ででんっ と大きな建物が、商館のよう。受付で聞いてみよう。
受付は‥用途によって、カウンターが違うみたい。どれだろ?
・・えっと・・?
「何を探してる?」え?‥振り返ると、ギルド服の人だ。
「あの‥長期 滞在には、家を借りろと言われて‥」
「それなら、真ん中のカウンターだよ」「ありがとうございます」
真ん中は、紺の髪の お兄さんだった。
「えっと‥家を借りたい‥のですが・・」
「どの程度の家が、宜しいでしょうか?」
・・どの程度??‥えーー・・と・・。
「‥滞在は、何日ほどですか?」
「まだ、来たばかりで‥数日間は・・」
そんな、やり取りの後・・・。
数枚の家の外観や、内装が描かれた紙を見せられる。
「金額は、どこも同じなので‥。どれが、よろしいですか?」
1つは、庭付き 一軒家・・いや、そんなに要らないし・・。お庭も要らない・・。
次は、家は家だけど・・屋敷みたい。大き過ぎ!・・違うな‥。
せめて・・普通の・・アパートみたいなので、良いのに・・。
3枚めは、両側も家という形で、挟まってるみたいな・・2階建て・・・。
・・ワンルームみたいなイメージの部屋とかは無いの?と聞いたけど、在るみたいだけど、どこも いっぱい らしい…。仕方ないので、3枚めにした。
「では、こちらが鍵となります。失くさないように願います」はい。
鍵は、なんともカワイイ感じの鍵だった。
「鍵を、こちらに返却する際に、今までの使用料を払って頂きます」
「‥すみません・・。この町の地図って、売ってないですか?」
「ございます」と、出してくれた。大銅貨1枚 払って‥受け取る。
お兄さんが、家の場所を指で教えてくれた。
「ありがとうございます」お辞儀して、商館から出て‥まずは、家に向かった。
・・よもや、家を借りる事になるとは。
14歳にして、一軒家に住む事に・・。なんとも凄い展開ね・・・。
カラフルな家の外壁の中に、借りた家は・・なぜか水色で・・。なぜ?
まー・・いっか・・。
鍵で開く。少し、ひんやりした空気と‥若干の埃っぽさを感じながら‥入る。
1階には、台所‥と、リビング・・家具も備え付け。ソファと、ローテーブルも在る。台所奥に‥食材 置き場・・だろうか?
そこに、勝手口・・。出てみたけど‥。裏道というよりも、細い‥人ひとりが、通れるくらいの狭さの、暗い道に出るだけだった。こっちの鍵は閉めておこう。
階段の横に、手洗い所と・・奥に、お風呂が在った。
2階は・・左手に‥少し大きめの寝室・・。右に曲がって、ドアを開くと・・執務室‥みたいな印象の書斎。その横に、手洗い所・・小さめ。
‥奥は、倉庫? 何も置いて無い‥少し狭い。
2帖半‥というくらいの部屋・・納戸かな?‥が、在った。
それと、また扉が在ったけど、テラスのような場所に繋がってた。へぇ・・。
テラスからは、大通りが見えてて‥多くの人達が、行き交っている。
明日は、とにかく‥情報収集だな。薬師さん・・居るの…かな?
・・居て欲しいけど。
その前にまず、少し・・掃除しよう・・。窓も開けよう・・。
よし、やるぞー!
【ジャルウォク・シビーチ】
( ジャルウォク=ポーランド語・大食漢 / シビーチ=ロシア語・アシカ )
海の魔物・中型・個体差があり、初級~中級まで。胃袋の多い魔物として、一般的に知られている。全体的に青い肌で、腹は白く‥目が黄色の角を持った姿。海に出る船を襲う。船が嫌いらしい。人が泳いでいても襲わない。
※リモンの錬成について → 薬などを作る際には、場合によっては数個 出る場合もある。料理に関しては、魚を多めに焼こうとして、2尾持ったりすると、別の料理になってしまうので、まとめて‥は、出来ない。調理器具も無いし、コンロも使えないので、わざわざ調理して‥という事が出来ない。
※スフェラ石を購入した研究員 = ラフェヌとは別の班の人。ラフェヌと仲が良い。
※キトゥリノ州では往来が多い事もあり宿は1泊しか泊まれない。すぐに満室になる為、家を借りる人が多い。ギルド証などを持ってれば、すぐ借りれる。
【商人ギルド 取扱い物件】
どの州の商館でも空家を管理している。1週間以上の滞在予定・ギルド証などの 身分証 を出せる者・犯罪歴の無い者ならば借りれる。州や町によって家の値段が変わる。ワンルーム~屋敷まで取扱物件は‥様々。ギルド証で、どの程度まで払えるかを逆算して提案してる為、リモンは 一軒家が妥当 と判断された。1Rは1週間程度で人が変わるので長期滞在しそうな‥もしくは購入しそうな人物には「満室です」…と伝える事が多い。キトゥリノ州 エレフセリアでは 一軒家は3000R ( 大穴銀貨3枚 )※1か月。
次回は、この州や町の事を、調べたい所だけどね・・・




