46瓶 早過ぎる復活
捧樹の助言で、青白い虫が謎だったけど・・。
ソルさんのお陰で、また騎士団から素材を受け取って‥これで、やっと完成だ!
森で、使わないとね。その前に、まずは鍛冶屋だ・・。
うぅーーーん! 伸びして、起きた。
朝食のち、身支度して・・。昨日の続きで、全部を新しい版に錬成していく。
それから・・残った液体は、大瓶に近い中瓶に、汲み入れていく。
2瓶分・・残った。‥何かで、使う時・・ある かな?
鞄に仕舞って‥軽くなったタルを、ちょい斜めに傾け‥コロ コロと風呂場へ。
中を洗って‥乾かす。汲んだ時に使った道具も、ついでに。
フタは戻して、それぞれ仕舞おうとしたけど・・。
タル・・。大き過ぎて‥持てないから、入れられないみたい・・。
どうしようか?‥出前で食べた 器みたいに、外に置いたら‥受け取りに来たり・・・・しなそう。・・店主さんに、相談しよう。
部屋を出る時に、タルをコロ コロしてたけど・・他の部屋から出てきた、男性客が‥下まで運んで下さった。
「ありがとうございました」お礼言うと、手を振って外へ出て行ってしまった。何か お礼を‥と思った矢先で。
「おはよう。リモンくん・・足らなかったのかい?」
「おはようございます。いえ・・余ったくらいです」残りは瓶に入れて洗ったけど、タルは‥どうすれば?と聞くと、たぶん兵士が受け取りに来るから、預かるよ‥って、言ってくれた。助かる。
「じゃあ僕は、鍛冶屋へ寄ってから、森へ向かいます」
「もう、薬が出来たのかい?」
はい!…と、大きく返事して‥宿を出る。
・・まずは、鍛冶屋で受け取るから、お金‥払わないとね。
「おう!リモン。出来てるぞ!」 同じ物が、勢ぞろい!
「ありがとうございます!1個、いくらに なりましたか?」
「ホルン!」「はい!‥リモン様、こちらへ」
カウンターで、注文書と思われる紙を見せられ・・。
「1個辺り、200Rなので‥試作品まで買取であれば‥2,600Rとなります」
大穴銀貨2枚と、小銀貨6枚 出す。
「確かに、受け取りました」
「その紙、貰っても良いですか?騎士団での報告に使いたいんですけど・・」
「えっとこれは、渡せない‥です・・」
じゃあ、書き写させて下さい・・と言って、手帳に書いていく。
「騎士団に、報告すんのか?」
「はい。今後も定期的に薬を使ってもらう為に、薬の作り方や‥こちらで、頼んだフタも‥必要ですから」‥なんだか、納得頂いたので、よし‥としよう。
「ありがとうございました!」
鍛冶屋の皆さんに見送られ、今度は 森だ!
門が見えて来た頃・・。
「おい‥まだ森で、何か あるのかな?」?‥どうしたんだろ?
「さぁなぁ・・。もう、ヤバいのは、倒したんだろ?」
「そう聞いてるけどな・・」
‥なんか、町の人達の話を聞いてたら、森に・・また、兵士が集まってるらしい。・・まだ、薬 刺してないから‥森は戻って無いですよー‥。
まぁ いいか。もし、止められたら‥ラフェヌさんの名前 出せば良いって、ご本人が言ってたからね。
‥森の入口で、確かに‥10人以上居る。
青いのと水色のが。2人1組 状態で。
訓練? 分からないけど・・。
ぺこり‥軽く お辞儀して、捧樹の巨木へと向かう。
予備のノズル付けてない物を、捧樹さんに注ぐ。
『おぉ‥改良品じゃな・・。ふむ。これならば‥良い。森は、戻るじゃろう』
「本当ですか?!‥ただ、どこに‥」
『それなら、わしが印を付けてやろう。そこに注げば、良いじゃろう』
助かる~。捧樹様・・ありがとう。
入口に戻ると、バラバラに居た人達が整列してた。やっぱ、訓練?
「リモン殿‥」はい?
「あれ?ソルさん‥おはようございます」
「‥おはよう。その‥薬が出来た…と、聞いたのですが‥」
「はい。出来ましたし、これから刺しに行こうかと」刺す?と怪訝な顔をされたので、地面に刺すんですよ‥と、説明して「なるほど」と言ってる。
「では、兵士を同行させても、宜しいですか?」
「え?どうして‥ですか?」首を傾げながら、聞く‥と・・。
どうやら…私の行動が早すぎて、軍団長が慌てて、水色の訓練 兼ねて、自分に同行させ報告させよう・・という話になったらしい。
・・だから、バタ バタと移動してたせいで・・・町の人たちも、何かと思ったみたいだね‥。え? 私のせいなの??
‥まぁ、この人達が‥今後は私の代わりに、薬を刺しに来るかもだし、丁度 良かったのかもね。「分かりました。どうぞ」
でも、しばらくは・・ぞろ ぞろ・・うぅーーん・・。
あ、これかもって思った所に、双葉の葉っぱが、ぴょこっ と生えてる。
近づくと、シュッ‥と引っ込んで、穴になった。
・・ここに 刺せ って事よね?
刺して、一晩 経ってから・・そんな風に、考えでいましたよ…私。
・・・いや、普通は‥そうよね?!
屈んで‥刺して。
立ち上がると同時くらいに、ぶわわっ‥って、緑の草、出てきたけど⁈
‥怖い。 え・・そんな、唐突になる‥もの…なの?!
自分の近くに居た人だけじゃなく、そのエリアに入ってた兵士 全員が、驚いた声を出してた。だよねー・・びっくりするよね・・。
‥正直、自分が 一番 び っ く り してるんですけどね・・・。あはは …
刺した場所から移動する時に、一組の兵士たちが、その場に留まってた。草を触ったりもしてる・・。
・・・そんな感じで、薬を刺した瞬間に、地面から 草 が生え‥木々の葉が散り、その直後に新しい葉が、出て来て・・。最後は、巨木さんのエリア。
「これで、最後!」
もう、ぶわわっと広がる緑に、慣れました・・・私は。
・・兵士達は、まだ若干…固まってますけど・・。
全域に刺して入口に戻った際、ソルさんに報告する。
「お疲れ様です。リモン殿。騎士団への報告は、自分に お任せを」と、言ってくれたので‥お願いした。
ソルさんも‥今は、仕事中だからか、口調が硬い。
お辞儀して・・森から出た。
次へ向かう為の準備、何から始めようかな?
なんて事を考えながら、フォレポンバじゃなくなって‥別の鳥型 魔物の・・。
【ピッキョ】低級・ウィリディス州などの、森の近くに生息する魔物。
普段は木の枝に居たり、飛んでたりするが、人を見つけると襲い掛かってくる。嘴での突き攻撃が主。特に盾を穴だらけにするのが好きらしい。
素材 / 嘴・羽・魔石 ( 穴を開ける )
‥って奴に、襲われます!
でも、盾‥ありませんので、頑張って避けます!
‥たまに、当たるけどね・・。痛いよ‥。もう‥。
お薬 あるので、回復してから・・町に入るけどね。
宿屋へ帰る予定だったけど、鍛冶屋の横に出来てた食事処へ寄って、昼食を食べる。なか なかに美味しい!
・・さて、あとは鑑定士って呼ばれてる3人が、調査して‥って話だし。
待てば‥良いのかな?
宿屋へ戻ると、タルが無くなってた。
「あぁ。兵士が取りに来てたよ。でも、これは君にって」
汲む時に使った道具は‥戻って来た。貰えました。有難く。
部屋に戻って・・最初は、ぼーーっとしてたけど、報告用に紙が欲しくなったから、商館へ寄って‥紙を数枚・・買った。
部屋に戻って、報告書として‥まず、調査した事。その時に判明した事。
‥武具に関しての、素材 供給に‥感謝の言葉を添えて・・。
次に、兵士の救助活動に関してと、その際に使った薬の製法とか、完成品に関してのあれこれ。それと、森の為の薬の製法と、素材に関しての・・。
まぁ、同じような素材で、同じもの・・出来るんだろうか?‥と、ちょっと思ってしまった。
作り方は‥ある。でも、レシピ通りに作って‥作れなかったら?
‥前提が、崩れてしまわない?
・・・・。
ラフェヌさん・・今日、居るかな?‥いつも、居るイメージだけど。
騎士団へ行こうかな・・明日にしようかな・・うーーーん。
なんて、だら だら考えてたから、行動する前に夕方になった。
・・もう、明日にしよ。
夕食後、報告書に鍛冶屋での注文の仕方や、値段に関してを記載していく。どの鍛冶屋に頼んだのか?も。
よし・・・まぁ、こんなものかな。
明日は、ラフェヌさんに会いに行こう。
翌日は、良い天気に 晴 れ た 。
町の人達が笑顔で「森が戻った!」と、口々に言っている。
だけど、まだ‥確認されてないと思うんだよね。
・・私も、戻った‥って 思うけども。
騎士団へ行くと、ラフェヌさんの研究室へ案内してくれた。
毎度、すみませんね‥とも思うけど、これも訓練かな?‥水色だから。
「おはようございます。ラフェヌさん」
「おや、おはよう。リモンくん。どうしたんだい?」
「ちょっと、このレシピで‥僕のと同じ物が出来るか、作ってもらえませんか?」素材は、ある・・まだ少しね。
レシピを書いた紙を見て、そこら辺で寝てる人達は、起こされていく…。
‥そして、機材を準備して‥出した素材を計量して・・。
入口付近の椅子に座って‥見てる事に。
・・これで、作れれば‥憂い無し!になるんだけど・・どうかな?
時間としては、10分ほど‥だろうか・・。
「リモンくんも、鑑定してくれないかい?」
ラフェヌさんが茶色の液体を、持って来た。
・・こんな色だったかな?と、思ったけど、自分のは最初から『茶色の瓶に入ってた』ので、色は知らなかったのよね・・。
鑑定!
サラーサブマ薬・・になってる!
うん。効果も同じだし、作成者がラフェヌさんになってるって、違いしかない・・。良かった。同じのだ。
「同じ物になってます!」
セントライの体液も入れて、4種類だったけど‥。出来た。
「ラフェヌさん、ありがとうございます」
「良かったよ。これで君が居なくても、薬が作れるね」はい。
「このレシピは、貰って良いのかな?」
「はい。どうぞ」その為に、書いてきたんだし。
そうだ・・と‥ラフェヌさん?
「君に、これを渡しておくよ」
ん?・・書状?
〈 鑑定士・生物研究班 班長 ラフェヌの書状 〉
カイチェットの森から、ボトルグの森に変化したと、報告を受け現地を調査。
新しく実を付けた木々を発見し、ミロウルススの数体が、起き始めた事により、森の復活の確認が取れたとする事を、ここに報告するものである。
カイチェットの森の調査に始まり、救助活動を含め、商人リモンの、多大な貢献を保証するものである。 鑑定人・ラフェヌ
・・って、書いてある!!
「これって、もしかして・・必要な‥」
「うん。君は、頑張ったからね」珍しく 微笑んだ ラフェヌさん。
‥そんなに柔らかく笑うんだ‥初めて見た。
良かった。まずは・・1枚め。大事に丸めて‥鞄に仕舞った。
「そういえば、他の鑑定人たちが、リモンくんに、森へ同行して欲しいと言ってたよ」と言うので、いつでも構いません‥って伝えてもらう事になった。
「まぁ、あの森を見れば‥2人も、書状を出してくれるさ」
そうだと良いけど・・。
何も連絡無くても、騎士団に来て催促すれば良いよ‥とか言ってます。
良いのかな?・・そりゃ、急いでる と言えば、急いでるけども。
「じゃあ、また明日‥」「誰か、送ってあげて」
・・すみません。もう そろ そろ 覚えても良さそうなんですけど、案内してくれる人‥毎回、違う道 進むから‥分からないのよ!しくしく。
・・帰る道中。まだ、騎士団内だったけど・・「もし…。リモン殿では?」と呼び止められ、振り返ると‥ローブに身を包んだ老齢な男性が居た。
「はい。自分が、リモンですが?」
「明日、森の調査へ向かいたいので、同行を願えますかな?」
「はい。聞いてますので、構いません。朝‥向かいますか?」
「そうですな・・」と、話をしてる間に、近くの扉から兵士が出てきた。
・・その後から、ローブに身を包んだ若い男性も出てきた。
「ヴェンデ‥君も、明日 一緒にどうだね?」と老齢な方が、若者の方を向いて声をかける。え?・・あの人も‥そうなの?
「シプレス殿‥。そちらが?」
「えぇ。リモン殿だそうで。一緒に同行してくれるのですよ」
私は、紹介されたので‥お辞儀した。
「ふむ。‥では、同行しましょう。昼前には、戻ってきたいのですが‥」
「では、朝方‥門の前で待ち合わせるとしようかの‥。良いかな?」
「はい。分かりました」お二人に、お辞儀して‥案内してくれてる人に声をかけて、入口までの案内を再開してもらい、無事に戻ってきた。
・・シプレスって呼ばれてた方が、老齢の方で・・。
ヴェ・・ヴェンデか・・。そっちが、若い方‥と。
明日・・門の前で‥待ち合わせ。
・・門の内側・・よね?‥たぶん。
・・早めに来たいかも。
・・・・うん。
お小言 言われたり、印象悪いのは、何かと良く無いだろうし。
でも、気になったのは‥お二人よりも・・・。
ヴェンデさんの前に出てきた‥兵士・・。
変な感じしたけど‥何だろう?‥気のせい‥かな?
※宿屋の店主は、リモンの返事を聞いて、直後‥騎士団に報告に行きました。そういう役目もある。
※本来 ソルは青なので、出張って来る事は少ないのですが‥。彼の班長(上官)が出たがらずに、ソルを指名して働かせてる為、班長みたいな立ち回りをする事になってます。
※タルから液体を汲む際に使った道具も『手桶』と表示される。” おたま ”じゃないのか‥。
次回、お二人に同行して、再び‥森へ・・・




