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47瓶 2人の鑑定士

自身の憂いを晴らすべく、ラフェヌさんに会った後に‥2人の鑑定士に会う。


 今日は、2人に同行して‥森へ向かいます。

 森を ぶ わ わ っ と復活させた私 自身が、一番‥びっくりしてます。

‥もっと、時間かかるもの‥と、思ってたんですけどね・・・。


ただ、これで終わりじゃなく‥この先が、大変なんじゃない⁈と思ってる。


‥ラフェヌさんは、見知った方ってのもあって、すんなり貰えた印象でしたけど…他の人は、どうだろうか?


 少し、不安・・。



お約束した日は、早く起きて‥ウラトノ薬を飲んでから、着替える。


 なるべく、ボロくない‥綺麗めな服装を選んだ。・・まぁ、ポンチョで大部分が、隠れるとはいえ、見えない訳じゃないからね。


身支度、手早く済ませて‥早めに、門の前の広場にある、噴水の前に来た。

・・・さすがに、まだ 誰も 居なかった。



 こんな、朝 早くなのに‥行商人の馬車が‥何台も行き来してたり、お店の人だろうか?‥店の前の掃除をしてたりするのが見えている。


‥もっと、早起きなんだろうな・・。






 この世界って 時計 が、無い。


時間になれば、鐘が ゴーーン‥とか、鳴らないし。


‥ご自身の体内時計と、太陽・・って言うか知らないけど、日の高さで、時間を把握してるみたいなんだよね。


朝昼晩は、あるけど。人によって、多少のズレは‥あるみたい。


 私自身も、朝‥と言っても、しっかり明るくなってから起きる。


 たぶん・・7時とか8時くらいなんじゃ?と思う。港町の鐘の音にびっくりして、起きた時は‥たぶん、5時くらい‥かな?とは思った。


お腹空いたら‥昼食‥と思ってるくらいだからね。


 朝は、起きたら‥だけど。昼と夜は、お腹の空き具合で、食べる物を考えてたりするんだ。食堂が在るような宿なら、宿に戻った時に食べるのだけど。



「リモン殿、お早いですな・・」ん?


振り返ると前日に会った、老齢な方・・えっと・・。


「おはようございます、シプレス様」‥様・・って付けたくなるんだよね。

「ほっほっほっ‥シプレスで構いませんよ、リモン殿」

「あはは‥。僕もリモンで、良いんですけど‥」


あ・・後ろに誰か居る・・。

「あぁ。この者は、私の護衛騎士ですよ」と言うと、前に出て来た。

「リモン殿、自分は シプレス様の護衛として同行する、ガリーと申します!」

「よろしく お願いします」お辞儀で返す。


‥騎士の人達、みんな お辞儀するなぁ・・。

青のマントの人だ。同行先が町中でも、護衛が居たりするのかな?


 なんか、このガリーって人‥ビハイルさんみたいな雰囲気 在るんだけど‥親戚?違うか。私を見る目‥っていうか‥なんて事を考えてた。


「僕が最後でしたか。お待たせして、すみません‥」顔を向けると、昨日は薄暗い中で見たし、兵士の方が気になったから‥よく見て無かったみたい。

思ってたより、優しい雰囲気をまとった人だな・・って感想。


「ほっほっ‥。わしらも、今しがた 来たばかりですよ」


「おはようございます。ヴェンデ‥様・・?」


少し微笑んで「おはようございます、リモン殿。様でなくても構いませんよ」

‥なんで ” 様 ” って付けて、呼びたがるんだろ?私・・。なんだろ?


「そちらの方は、護衛の方ですか?」

「えぇ」


こちらも、護衛の騎士が 一緒だ。こっちは‥赤マントだったけど・・。

「自分は、ヴェンデ様の護衛騎士、レックスと申します」


「リモン殿の護衛は?」


え・・「居ません‥」よ・・うん。必要?


居ない事に驚かれたけど‥。

「まぁ、我らの護衛が居れば、事足りるじゃろう」

「そうですね。では、参りましょうか‥。そうでした。皆様、これを‥」


ヴェンデさんから‥手渡されたのは‥ベル?

・・なんか、熊ベルみたいな‥ガラガラ鳴る、鐘のような鈴のような‥何?


【セッルバイト】魔石品

小さなベルの形をした、魔物を寄せ付けぬ魔石品。ベルの音で、人の周囲に魔石の波動を響かせ、持つ者を守る事が出来る。魔物から、その存在を隠す効果がある。ただし、こちらから攻撃すると、ベルは壊れ機能しなくなるので、注意する事。


「これ、魔石品なんですね‥」

「!‥はい。これで移動時に、魔物に足止めされずに済みます。どこかに付けて下さい」・・鞄にでも付けよう。


「なお、こちらに戻った際に、返して頂きたいのですが‥」

「分かりました」


皆さんが付けたのを確認し合った後、やっと門の外へ出る。


 赤いマント の レックスさんが先行し、その後ろに ヴェンデさん・・私、シプレスさん、青マント の ガリーさんと続いた。


いつもなら、数分後には襲われてたのに、ガラガラ鳴ってるせいで来ない。

・・1度も会う事なく、森に到着した。


 ラフェヌさんから、シプレスさんは‥植物学者で‥。ヴェンデさんは、魔力を計測する人・・みたいな説明を受けたんだけど・・。どこを見るのかな?


「シプレス殿は、巨木へ向かわれますか?」

「えぇ。まだ、中央には戻っておらぬようじゃから、どこじゃろう・・?」

「‥巨木の捧樹さんの事ですか?‥それなら、こちらですよ」


巨木‥って、捧樹さんしか居ないものね。

 私が、案内すると皆さん‥来た。


「あのー…。中央に戻る・・って何ですか?」

「リモン殿は、ご存じ無いでしょうな。昔のボトルグの森の‥今は、穴になってる場所には かつて、捧樹の巨木が居たのですよ」え?!そうなの??


 あの大穴、何かと思った。

最初はザンザーラの子供が居るんじゃ?とか、思った時もあったんだよね。



 巨木の捧樹さんの所に・・到着。

‥もう、葉が緑だ。良かった。


「では、少しお待ち頂きたい」はい。


‥袖のたるんだ所から、何か液剤のような物を取り出して‥捧樹の穴に入れてる。


『‥ぉおぉ‥懐かしい味じゃ・・。シプレスかのぅ?』

「えぇ。そうですよ」と、何か世間話してるみたいに、いろいろ お話してる。


‥樹液は、出さないんだ・・。出さない場合も在るんだなぁ‥。


「お待たせ致しました」いえ。


ガリーさんの方を少し見て「リモン殿…私共は、ここで別れたいのですが‥」

「‥はい‥。構いません」


「では、ヴェンデ殿、リモン殿‥失礼しますぞ‥」と、ガリーさんを連れ‥去って行く。いいの?…行っちゃった・・・。


「リモン殿、自分は魔結晶の元へ、向かいたいのですが‥」

「はい。では、向かいましょう」


レックスさんが、再び先行して‥ミロウルススの縄張りに入ったけど‥。

地下への入口の周囲を見て「まだ、出てきた形跡は、ありませんね‥」

「良かった。それなら‥奥へ向かおう」



 魔結晶は、ミロウルススの幼獣が居る所を通るから、赤マントの人を‥連れて来たのかも・・。私‥何も 考 え て な か っ た ・・。


ミロウルススの成獣は、中級以上らしいし。獣と言えど‥油断し過ぎよね。



でも、無事に奥の奥まで来れて‥ヴェンデさんは、魔結晶の所に来ると・・。

「リモン殿、計測しますので‥。少し待っていて頂けますか?」はい。


邪魔しない程度に離れて、見てると・・。


 いつか見た、騎士団の魔道具の袋から、何やら機材を出して組み立ててる。

赤マントの人は、ヴェンデさんと私の‥丁度 真ん中 辺りに立って、警戒してる。




 そういえば、前に‥。

最初に見に来た時‥天井部分に穴が開いてたけど・・。



‥上を見上げたけど‥。なんか、前は普通の洞窟の天井‥って感じだったのに、今は剣で切ったの?って感じの切れた後とか、穴どころか‥なんか、ボロボロな状態になってて、逆にびっくりした。


「リモン殿‥」ん・・はい。

顔を戻すと、ヴェンデさん‥片付けも、終わってたらしい。


「では、町へ戻りましょう」

「もう、良いんですか?」「はい」

そうなんだ。


‥という事で、帰りも‥何にも襲われずに‥町へ戻って来た。

レックスさんに何か話してる間に、借りてたベルを外す。


「リモン殿、同行頂き、ありがとうございました」

「いえ。あ‥これ、ありがとうございました」と、ベルを返す。


「はい。それでは、これにて失礼致します」

そう言って、レックスさんを連れ‥去って行った。お辞儀して見送る。




ふぅ~‥なんか、緊張した。

 でも、何事も無く終わったみたいで、良かった。



さて、何しようかな?  昼には早いし・・・。

・・思いつかないし、宿に戻ろう。




宿に戻ると、兵士が居た。青の・・知らない人だ。何してるんだろ?

「あ‥お帰り」「ただいまです」


店主は、兵士に声をかけてる‥ん?


「リモン殿?」

「はい?」何?・・私に用事だったの??


「明日 軍団長が、お会いするそうです」へ?‥もう会ってくれるの?

「まだ、書状‥1枚しか受け取ってませんけど・・」


「‥その‥とりあえず、明日‥自分が、お迎えにあがりますので‥」

「はい。えっと‥」何さん でしょうかね?


「‥あ‥。申し遅れました‥自分は、バティ‥と申します‥」うん。

「わかりました。明日‥朝ですか?」

どうやら、昼頃‥らしい。早めに、ご飯 食べておこうかな。


「‥それじゃあ、これを軍団長様に、渡して頂けますか?」今までの経緯や、今後の薬剤に関してなどを、まとめて記載した紙を渡す。


「承りました」お辞儀してから、去って行ったけど・・。



「今の子、青になりたて なのかもね」と。そうなの?


「あ、そういえば‥こんなのも預かってたんだ‥」と紙・・。


  白い。



「‥あれ?依頼書じゃない??」ただの白い紙に、戻られたら騎士団 入口にて、ガリーを呼んで欲しい‥と書いてある。‥シプレスさんだ。


「誰か、分かったかい?」

「今日 同行した人で、先に帰った方ですね‥。行ってみます」


紙を持って、騎士団 入口へ。宿からは、ほど近い所にあるのよね。



「すみません、ガリーさんを 呼んで頂けますか?」

「!?‥今、誰って言った?」


・・ん?

「ガリー‥さん・・です」何?・・赤マントじゃないよ?あの人。

「少し待て・・」…はい。



・・・。


「お待たせしました」あ・・ガリーさんだ。

「えっと、紙を受け取って‥」

話ながら、中へと‥いつものように案内される。


どこへ行くのかな?‥シプレスさんの所かな?


案内されたのは、入って最初の分岐点を、初めて左に曲がって‥。


 奥の部屋の入口に来た。ガリーさんがノックすると、中からシプレスさんの声がして扉を開け入る。


「呼びたてて、すまなかったね‥。リモン殿」

「いえ。それで、何か‥ご用でしょうか?」


「ふふっ‥いえね、これを渡しておこうと思ってな‥」

1枚の書状。薄い緑の紙だ。


「捧樹の話でも、少し採取してきた植物のどれもが、以前と同じ‥ボトルグの森の植物たちに なっていたからね‥。書状を出しても良いと思ったのよ」

「ありがとうございます!」わーい!


「いやいや、我らの方が 礼を 言わねばならぬのよ‥。今まで何をしても、戻らぬ森じゃったからのぅ」遠い目をされてる・・。


「それは、きっと‥あの上級魔物が居座ってたせいですよ‥」

騎士団が討伐してくれたから‥で。うん。


「ほっほっほっ‥。リモン殿は、謙虚ですな‥」ん?そう?

と、ノックの音が響く。


扉が開かれると、あれ?見た事ある人・・。

「レックス殿‥どうした?」

「こちらに、リモン殿が来てると聞いたが?」


私の姿を見つけると・・。

「一緒に、来て欲しいのだが・・。シプレス様、よろしいでしょうか?」

「あぁ。わしの用事は済んでおる。もう、良いぞ」

「感謝する。では、リモン殿・・よろしいか?」はい。


 お辞儀して、シプレスさんの部屋から出ると、道なりに進んだ先の‥とある部屋の前で止まって、ノックした。


・・今度は、ヴェンデさんだった。

「リモン殿を、お連れしました!」


「おや、早かったね・・」

レックスさんが、シプレスさんの部屋に居た経緯を話してる。


「でも、丁度 良かったよ」ん?‥もしかするの??

今度は・・薄い紫の紙を出した。


「あの魔結晶は、もう枯渇寸前だったのを、君が魔力を補充したと聞いている。本当か、確かめたくてね‥」


 今回、同行したのも、私‥リモンを見てみたかったらしい。

怪しい商人‥とか、思ってたのかしら?


でも、何はともあれ・・無事‥3枚めの書状だ!

「ありがとうございます!」嬉しい。


「明日、軍団長との面談だろう?」はい・・そういえば。


…その時、自分たちも呼ばれてるって。

鑑定士3名も・・みたいな事、前に見たような気がする。


「これで、君も‥」‥ん?


「いえ、なんでも無いですよ‥。さぁ、レックス‥。リモン殿を、町方面の入口へ送って差し上げなさい」「はっ!」


 レックスさんに促され、ヴェンデさんに お辞儀して‥部屋から出ると、来た道を戻る形で、町側の入口へ案内してもらえた。


‥迷子になりやすいって、知られてる?


‥レックスさんに、お礼を言って、お辞儀し合うと、レックスさんは‥戻って行った。入口の両側の兵士が、かなり驚いた顔で、私を見てる・・。


 そんな顔されても・・。

護衛騎士の人達って、普通の騎士と・・何か違うのかもね。まぁ いいか。


とにかく‥お腹空いたから、何か食べよう・・。

ついでに、港へ行こう。

【シプレス】(スペイン語・糸杉) ウィリディス州軍 所属 植物学研究班 班長。騎士団内部では、古株の研究者。まだまだ若い者には負けてないと思ってる。側近として行動を共にする兵士や、護衛が必ず1名は共に行動している。男 / 77歳 / 180cm / 薄い緑の長い髪を1つにまとめている / 緑の瞳 / 杖 ( 治癒 ) / 植物学者 / 長いロープを身に着けている / 貴族。


【ガリー】(アラビア語・大胆) シプレスの護衛騎士 ( シプレスの私兵 ) として、同行するため来た兵士。護衛騎士に任命されるまでは、一般兵として日々の鍛錬時に、ビハイルを師としていたので、雰囲気が似ている。声は普通。男 / 28歳 / 剣と名が付けば 何でも扱える / 188cm / 動物や子供が好き / 緑の髪 ( 短髪 ) / 黄緑の瞳 / 偏見無し / 一般兵 ( 青 ) から、指名を受け護衛騎士になったのは、最近の話。


【ヴェンデ】(ドイツ語・朝顔) ウィリディス州軍 所属 魔力計測班 班長。線の細い印象を受ける、物腰が柔らかい男性。リモンやシプレスと共に、森に同行する事となった。男 / 30歳 / 176cm / 緑の髪 / 深緑の瞳 / 色白 ( 肌 ) / 杖 ( 多彩な魔法が使える ) / 普段からローブ姿 / 常に側近となる兵士や、護衛騎士と行動を共にする / 貴族。


【レックス】ヴェンデの護衛騎士として行動する。ヴェンデの家からの指名で、護衛騎士となって長い。男 / 26歳 / 短剣などのナイフ使い ( 一応、全種の武器が使える ) / 181cm / 緑の髪 / 緑の瞳 / 偏見無し。24歳時に赤に昇格後、すぐに指名され‥今に至る。


【セッルバイト】

( セッル=アラビア語・秘密 / バイト=アラビア語・家 )

魔物除けの魔石品。ヴェンデが作った魔石品のひとつ。音により外の世界との境界を作り、家のように身を隠す事で、魔物に気付かれなくなるアイテム。ただし、1度でも何かに攻撃すると壊れる。なお、音が鳴ってると思ってるのは、身に着けてる人だけで、魔物には聞こえていない。


※リモンが魔石品と言った事に、普通に周囲は驚きます。見ただけでは、普通は分からない物だから。

※シプレスが出した液剤は、過去に森を戻す際に改良していた、植物用の栄養剤。

※もしも、リモンが同行の為に騎士を連れる事になると、ビハイルが飛んで来そうです。(実際には、同行する話が出た時点で、申請しないと来れませんでした)


【バティ】(バティー=アラビア語・鈍感) 軍団長に言われるまま、リモンに伝言を伝えに来た‥青になりたての兵士。男 / 21歳 / 長剣 / ウィリディス州軍 所属の青 / 178cm / 緑の髪 / 緑の瞳 / 肌白い / 偏見無し / 自身の名前が嫌いで、なるべく名乗りたくないらしい。


※ヴェンデは、偏見を持つタイプの人物だったので、疑ってた部分がある。そうは見せない人。軍団長が重用していたイグラーから、辛口にしろと言われていた。同行時のリモンを見て、考えが変わった。

※護衛騎士=主に貴族を護衛する為に 選ばれる騎士の事。一応 騎士団 所属だが、各 貴族の私兵として立ち回る事が多い。護衛騎士になるには、貴族から指名される以外になれず、とても名誉な役職とされる。そして護衛騎士=貴族と知り合い‥と思ったせいで、リモンに驚いてました。


次回、港で・・襲われる?!・・・

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