45瓶 活力剤
ラフェヌさんに呼ばれ‥森で、救助活動しました。
‥新しい特別な薬、粒と紙の薬を使って。
森再生の薬剤は、これで良いのだろうか?と思って、森に戻りたい・・私です。
兵士の人達は、粒の‥[ トゥット ] と、シートの [ ヴェーシ ]で、完全に傷も無く‥治った事に、ホッとした。
物資班の人に渡した薬の数々も、有効活用して頂き、魔法使える人達が喜んでたと、後で教えてもらった。
さてと、私は私で‥森を復活させる為の薬剤・・これで良いのかな?
・・戻って来たばかりだけど、森へ戻った。少し走って・・。
森は、もう・・人が居なかった。入口の‥見張りも 居 な い 。
森の奥・・巨木の捧樹さんの所に来た。
まずは、傷薬で起こさないと・・。
『ぉおおっ!‥また、来てくれたのじゃな・・』樹液も、もちろん貰う。
『あやつは、倒されたようじゃなぁ・・』
「はい。あの、これ‥森を治すのに使えるか、判断してもらえますか?」
そう言って、活力剤‥名称が [ リモン薬 ] になってて・・。説明は、森の力を復活出来そう‥的な事が書いてあるんだけどね。 ‥それを注ぐ。
『ほう‥。面白い味じゃな・・』おもしろいの?
『ふむ。これは‥一時 凌ぎじゃのぅ』そうなの?
「何が、足りないでしょうか?」
『うむ‥。そうじゃのぅ・・。これだけでは、地下の結晶に吸われて‥森は、戻らんのう』「その結晶に魔力満たせたら‥どうですか?」
『それでも、これは普通の植物だけならば良いが‥。おぉ‥そうじゃ。アレの‥‥‥。なんじゃったかな?』おじーちゃん!しっかりして!‥‥と、思わず言いそうになった。
『あの、青白く光る虫‥の、体液でも混ぜたら‥良いんじゃないか?』
青白く‥光る虫?・・なんだろ?
『あやつの体液は、土と混ざると留まる性質があった‥はずじゃ』
なるほど。「分かりました!‥じゃあ、探して使ってみますね」そしたら、また来ます!と言って、森から出よう・・と‥思ったけど、ちょっと待って。
‥ラフェヌさんの言ってた、石って・・スフェラ石?と思ったんだよね。
このウィリディス州のスフェラは、山の洞窟内にあるらしくて、ダスクさんが「もし良ければ、お使い下さい」と、数本入った特殊な袋に入れて、他の物資と同じように、受け取ったんだよね。
だから、ウィリディス州の青緑の薄いのはミント色?‥風属性 入ってたけど、それも玉の形にした‥スフェラ石にしてある。
1つから取れた欠片で、相当多い‥みたいな事を話してたし。
3つくらい、まとまってる物なら…どうだろう?
エキャルラット州の、白とピンクと・・ウィリディス州の‥ミント色‥。
3つを まとめて・・まとまる‥かな?
‥って、作ったのが・・3属性の・・になったら良かったのに・・。
弾かれたんだよ・・。え・・って感じで、びっくりした。
3属性は、難しいみたい。
なので、1つの属性だけで、やってみる事にした。
ウィリディス州の結晶に戻すなら、ウィリディス州で取れた、スフェラ石 3つで、もう一度‥やったら・・・出来た。
・・スフェラ岩 ( 緑 ) になった。
3つで 岩 になった。一回り大きな塊になったし、色も緑色に。
・・これを、置いてみよう。
なんて考えて、人の居ない所で作って、仕舞い直し‥地下への入口に近づくと‥あれ?・・人が居る。兵士だ・・。赤い?
「どこへ 向かわれますか?」と聞かれたので、最深部へ‥と説明。
1人同行する事になった。安全の為に‥という話で。
・・まだ、起きないんじゃないの?‥ミロウルススは。
降りて行くと、ミロウルススの洞穴に、もう結界は無くて。
‥だから、赤いマントの人が同行したのね・・。
・・さらに深い所まで、来た。
赤いマントの人‥連れ回してるようなものだけど・・文句らしい文句‥言わないな。緑の髪だし、緑の目だけど・・。偏見‥持ってない人‥なのかな?
昨日は居た人達が、居なくなってたので、中央の‥魔結晶の所に腰を下ろす。そして、あの‥スフェラ岩を置く。
置くだけで、良いのだろうか?とも思ったけど・・。
なんとも、風のようにも聴こえる音と共に、スフェラ岩から‥凄い勢いで‥中の魔力?‥が、吸われてる感じになってる!
・・吸われた後は、外側のは膜だったの?と思うような部分まで、カシャッ と、音が鳴って崩れて‥消えていく。・・・消えちゃった。
「‥何をした!?」後ろを振り返ると、赤マントの人‥驚いた顔になってる。
魔結晶は・・お!‥良いんじゃない?
〈 ウィリディスの魔結晶 〉
充分な魔力を蓄えた状態。問題無し。
「この魔結晶に、魔力を戻しました」
「…」・・大丈夫かな?‥なんか、信じられない物を見た‥みたいな顔してますけど。ラフェヌさんにも、報告した方が良いかな?それとも‥。
「もう、用は済んだので戻ります」その言葉で、赤いマントの方‥やっとキリリッとした顔に戻って、また‥来た道を戻った。
地上の出口で、お礼と共に何か渡そうとすると「自分は既に、受け取ってますので要りません」と言われちゃった。何を受け取ったの?はて??
・・遠慮しないで、貰ってくれれば良いのに・・・。
最近、受け取ってもらえてない気がする。良いのかしら?
とりあえず、お辞儀して・・森から出た。
町へ戻ると‥なんだろう‥反響して・・・。
町の奥の方で‥なんか、自分を呼ぶ声がしてるんだけど・・何事??
「‥もしかして、ビハイルさんかな?」
なんで、走り回ってるような感じなんだろ?
「ビハイルさーーん!」と少し、大きな声で呼んでみた。
・・この間、外から声 聞こえたくらいだし。気づくかも・・と思って。
すると、直後に‥風と共にやってきた。走って来たのかな?
「リモン殿!」やっぱり、ビハイルさんでした。
「お呼びですか?」私を・・。
「はい!」と、テント・・じゃなかった。騎士団用の簡易 天幕を受け取る。赤いのが来るかと思ってたけど、赤と緑の織り交ざった刺繍で彩られた天幕だった。白地に赤と緑の刺繍がしてある。綺麗・・。
「わぁ!ありがとうございます!嬉しいです!」
私を見て、ニコ ニコしてます・・ビハイルさん。
「ラフェヌ殿も、呼んでますぞ!」去って行った・・・。
‥え!?
ラフェヌさんが呼んでる??
・・って事で、騎士団の入口へ向かった。
ラフェヌさんを呼んで貰うのかと思ってたけど、見習いに案内される。
「リモン殿をお連れしました」‥研究室みたいな所。なんというか、実験室?科学室?‥何って言ったかな・・。
「あぁ。ありがと」兵士は去って行ったけど・・帰り、分かるかな?と、兵士が去った方を見てた。
「リモンくん、わざわざ呼んで悪かったね」
「いえ。それで、どうされたんですか?」
「森の地下に、魔結晶 在ったの・・知ってるよね?」
「はい。見ました」さっきも、見たけど。
「先程、報告が来てね・・」 ん?
「枯渇しかかってたのが、復活したんだって。何か‥知ってる?」
「えーとー‥自分が‥作ったので、なんとかなって‥」
「スフェラ石じゃ、足らないんじゃない?」
「その~ 武具の素材 貰った際に、このウィリディス州のスフェラも、3本貰ってて。まず石にして‥。さらにそれを、岩にして‥それで」
『!?!』
部屋に居た、他の人も驚いた顔して、こっち見る。
・・・ひとり、目の前で‥キラ キラしてますけど。相変わらず。
「なるほど!それで?」
「魔結晶 部分に置いたら‥吸われて・・。戻ったようです‥」
「なるほど。それってさ、同じ属性で合わせたの?」
「はい」違うのは、反発されたんで‥って言うと、ふむ ふむ‥って。
「次は、森に何かするのかな?」あれ?‥真面目な顔になってる。
「はい。ただ、それには‥青白く光る虫の体液が、必要なんですよ」
捧樹の助言を伝えると、青白く光る・・虫に、心当たりが 無い みたい。
「‥ラフェヌ殿」と、聞き慣れた声が後ろからした。
部屋の入口を見ると、甲冑姿のソルさんが居た。
「リモン殿も居たのですか。ラフェヌ殿、軍団長から催促が来てますよ」
「‥まだ、言って無い」・・何を?
「リモン殿が持ってた、我らを治した薬の値段が、知りたいそうです」
‥軍団長が?
「‥‥高いですよ」
興味深そうに見てる‥ラフェヌさんに聞かせないように‥ソルさんに、耳打ちする事に。 ごにょ ごにょ「‼」
「そんなに、高いんですか・・」はい。そうなんですよ・・。
騎士団といえど、おいそれと購入‥は、出来ないと思われる。
「‥一応、伝えておきますね‥」
あ‥そうだ「ソルさん‥青白く光る虫・・知らないですか?」
「青白く光る‥? アレでしょうか?」
どうやら それは、エキャルラット州の洞窟に生息する、夜にしか出現しない虫らしい。虫は虫だけど・・魔虫だって。
エキャルラット州の・・洞窟?「コロカジールの洞窟ですか?」
「そう。ただし、夜にしか出ないよ」
「名前は何ですか?」
夜は、うろつかなかったから、知らなかったな…。
「セントライって名前だよ。それが、どうかしたのか?」
「その体液が、森を戻す薬の素材で‥必要なんです。‥他所の州になるから、自分は今 行けなくて・・」白紙 遂行中だし。
「それなら、騎士団からの納品にしておくよ。どのくらい必要なんだい?」
どのくらい・・・?
「そもそも・・どのくらいの大きさか、知らないんですけど・・」
ソルさんが、このくらい・・と、手で形を作ってくれた。
‥トイレットペーパー1つ分・・くらい? なんか、そんな感じ。
「うんと、じゃあ・・」「取れるだけで良いんじゃない?」乱獲したら、居なくなるのでは?と思うのに、なんか‥そういう方向で話、進んでる!
・・大丈夫かな?
‥セントライって卵は持ってるけど‥。これは薬師に渡す物だからな…。
「とにかく‥お願いします」
「分かった。伝えておく。納品は物資班からとなるが、前と同じ宿で良いか?」頷くと、ソルさんは去って行った。
「じゃあ、森に緑が戻ったら‥僕の番だね」
「番?」
どうやら、ラフェヌさん・・。騎士団 扉 使って良いかの‥。
森の復活後に、鑑定する内の ひとり だったみたい。
森 戻ったら・・「はい。お願いします」
‥戻れそうになかったけど、見習い兵士が来て‥町の入口へ‥送ってくれた。
ありがたい。迷子になる所だったよ・・。
もう、夕方だ。
ぐぅ~‥お昼、そういえば‥食べてない。
宿へ戻ってから・・なんて、思ってたんだよね。
その手前に、ビハイルさんの声で、そのまま‥こっちに来たから。
宿で簡単に、食事して・・お風呂に入る。
・・騎士団‥。買えるかしらね?‥これ・・・。
あとは、体液‥受け取ったら‥錬成し直して‥。
出来た物に、錬成したら組み合わされるかな?・・なら、先に出来るだけ作っておこうかな。うん。そうしよ。
・・寝る前の 一仕事・・状態で、さくっと作ってから・・眠った。
翌日、昼頃に‥ダスクさんが来た。
大きな‥タル・・お酒入ってそうな形の。
「えっと・・?」「ご要望の、セントライの体液です」
・・タルで来ました。そうですか。これは、どうやって出すのかな?
「‥ここに、小さな蓋が‥あります」
ダスクさんが、上部の嵌ってるフタにある、焼き印みたいな所を指さす。え?・・そんな所に?
・・実演してくださり「こちらを、お使い下さい」と・・なんか、手桶の・・もっと細い・・うーん。かき氷に、シロップかける時に使うみたいな・・持ち手が長いタイプの お玉‥みたいな感じ・・かな。
それを受け取る。1回分と考えれば良いのかな?
・・・ここ で?‥どうしよう・・。せめて、小瓶に入れたい‥。
「部屋に、運びましょうか?」
「え・・あ、はい。お願いしたいです」
‥これ、持ち上がらなそうだし。自分には‥無理。
フタを付け直して、ひょいっ・・と持ち上げ、部屋へ案内して‥。
入口付近に、置いてくれた。
「ありがとうございます。助かります」
「では、これにて」・・早々に、去った。お仕事だもんね。
さてと。掬うのは‥置いてってくれたので、蓋を取り、小瓶に入れて。・・青緑に光る・・液体だ・・。ごめんよー・・セントライ。
・・・どんな姿か、いまいち想像 出来ないけどね・・。
リモン薬・・という名の、森用の活力剤と合成してみる。
【サラーサブマ薬】
森に魔力を注ぎ、活性化させる薬。人は飲めない。
材料 / 捧樹の樹液・フピテル石粉・モヒート・セントライの体液
作成者・リモン
よし!出来た。
明日は、鍛冶屋さんに寄って・・受け取ったら‥刺して・・あ。
・・先に捧樹さんの、お墨付きが欲しいかも・・。
じゃ、数‥用意して・・あとは・・ふわぁぁぁ・・・ねむー‥。
明日にしよう。おやすみ・・
【リモン薬】森の植物の栄養剤。ただし、これでは一時凌ぎと言われる。
【セントライ】テントウ虫のような丸みのある体で、鉱物を齧る魔虫。人は襲わないが、甲冑を身に着けた兵士は、なぜか襲われる。スフェラも齧るが魔法は発動しない。夜に出現し青白い光を放つ。
【スフェラ】水晶のような結晶体で、一応 魔鉱石なのだが、ほぼ魔力しか含まれてない為、リモンでも加工出来る。1つを属性無効の手袋で挟んだ状態で、錬成すれば‥スフェラ石となる。こうすれば、手袋無しでも、落としても‥魔法が自動で発動したりしなくなる。同じ属性を3つで、岩となった。
※エキャルラット州のスフェラ→白=光属性・ピンク=炎属性。
※ウィリディス州のスフェラ→ミント=風属性
※救助活動などで、凄い薬を使った事で‥全員が「リモンという少年は凄い」という共通認識になった事と、ビハイル ( 赤 ) により、叱責があった事もあり、誰も偏見的な行動や言動をしなくなった。
※赤いマントの人が「受け取った物」とは、リモンが討伐前に準備していた、武器や盾の事。
【騎士団専用 簡易天幕】基本は白地に、各州の色で刺繍されている。リモンのは、特注品。白地に、緑と赤の編まれたような刺繍で彩られている。ビハイルが、個人的に注文したらしい。
【セントライの体液】セントライを倒す‥前に、体液を取る事でしか入手出来ない素材。1度でも取った事があれば、倒した後でも素材として出るようになる。青緑のやや、粘り気のある液体。
次回は、森に薬剤を。森復活になるかな?・・・




