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42瓶 物資班

素材採取にと山へ来たものの・・。

 洞窟の先に進むのが怖くなり‥どうしたもんかと考えていた。


‥そこへ、ビハイルさんが‥今日も・・

 毎朝 恒例化してきたけど、ビハイルさんが、元気に やってきた。


「おはようございます!リモン殿!」

「おはようございます。ビハイルさん!」‥元気に返してみた。

多きな声の方が、嬉しかったのか‥ニコ ニコしている。


「本日は、武器のみですね‥では、お願いします!」

1本づつ、計20本を納品した。


「‥」

ん? いつもなら、すぐに去って行くビハイルさんが、なぜか留まっている。

「どうかしましたか?足らなかったですか?」

「!‥いえ、確かに‥20本あります!‥その‥材料は、どうしますか?」

材料?‥あぁ、素材?


「商館などで、依頼を出す予定です」

「‥しばし、お待ちを!聞いてみますゆえ!」唐突に、走って去って行った。


…お待ち・・を? えぇ‥?

ここで待つのは、邪魔になるんだけどな・・。

「誰か来たら、また呼ぶから‥それまで‥」と言いかけた所へ、再び‥ビハイルさんが やってきた。


‥女性?を担いでるけど・・何事?!

宿に着くと、地面にその人は、降ろされた。

ぺ こ り っ と、お辞儀をしてくれたので、こちらも、お辞儀する。



…何が・・・始まるのだろうか?


「初めまして、自分はウィリディス州軍 所属、ダスク物資班の者で、ジェニーと申します。以後、お見知りおきを」

「ご丁寧に、どうも‥商人のリモンです。こちらこそ」‥ダスク班?


「では!ジェニー殿、あとは頼みましたぞ!失礼します!」

‥ビハイルさん‥‥行っちゃった。


「武具作成に必要な素材が、入用いりようと言う事でした。必要な素材名は、分かりますか?どのくらい必要かも、教えて頂ければ、私共が調達してまいります」


マジ?‥え・・有難い! 騎士団の人なら、見習いに‥足止めされないし。


「武器が、あと20本・盾が40必要なので‥えっと」


 手帳に、書いてた部分を開く。ステータス画面のレシピとか、見せたくても‥見れないもんね。依頼 出す予定だったから、ざっと計算してみたんだ。


「イエロ岩が60・魔物の骨系の素材・植物系の魔物素材・木の枝や鉱石・小石などが、欲しいですね‥」ちょっと、ざっくり過ぎたかな?


「イエロ岩は、分かりますが‥。魔物の、骨の素材ですか?例えば?」

「歯や爪、牙‥とかですね。骨でも良いです」

「ふむ。では、植物系の素材とは、主に どういった物でしょうか?」

「‥枝が良いです」葉っぱの部分は、違う物になりやすいんだ。


 ジェニーさん・・。

どこぞの人形みたいな お名前だけど、内容を手帳に書いてるみたい。


「‥それから、イエロ岩 以外の鉱石や・・小石?」

「鉱石は、何でも良いです。簡単に入手可能な素材で、十分です」


 小石は‥と、最近採取して‥緑の石になってしまった、フイブーヨせきを見せる。これは、武器の色が‥緑になるオマケ付き・・だった。


「こういった物で、十分です」

 鉱石も、下層で入手 出来るような物でなくても、ハルコス岩とか、ヘボコ石とかジン石とかでも、なんでも良いと伝える。


「分かりました。在庫を確認後、こちらに‥お持ちしても?」と、店主の顔見ながら言う。私も、店主さんを見る・・。

「えぇ。構いませんよ」許可が降りた!良かった。


「分かりました。では‥えと…昼頃に、お持ち致しますね」

お辞儀して、去って行った。


…商館で、依頼・・出さなくて良くなってしまった!


 持って来てくれるのは、やはり‥ジェニーさんだけ‥なのかな?

何か‥お礼をしたいね。騎士団が使う物になるから、経費で落ちる‥とか言うのかしら?‥現代みたいに・・。


女性だったからなのか、物資班の服装なのかは‥ちょっと知らないけど・・。


黄緑のマントだけでなく、ポンチョみたいな感じのを身に着けてた。

 ジェニーさんの髪の色も、黄緑でキレイだったなぁ。


しかも、メガネ女子・・だったわ・・。


お礼は‥お菓子アメで、良いかな?…8味バージョン!を。

…多く来た場合に備えて…。20個入れた物も、用意しておく。



 お昼頃と言うより、おなか空いた時点で、食べて…。

食べ終わった頃、外で何人かの声と‥馬車の音が聴こえた。来たのかな?



階下へ行くと、店主と話してる‥黄色のマントの‥あれ?

「こんにちは、ダスクさん」声をかけると、振り返り・・。

軽く会釈しながら「リモン殿。素材一式を、お持ち致しました」と言って、宿から‥外へ出るように促された。


 宿の前には、3台の馬車が停まってる!

それぞれに‥人が居ますね‥。水色の人も居る。傷薬アメにした方が‥良さそうね。…え?そうじゃないだろうって?‥とか、言われそう。


「凄い量になってしまいましたね‥。すみません‥」

「いえ。まず、最初のコチラが‥イエロ岩となります」と言って、中くらいの袋を渡される。鑑定後‥鞄に仕舞っていく。


「‥こちらは、魔木の素材となります。‥ただ、大きさが不揃いでして‥」

「それは、お構いなく」どんな大きさでも、大丈夫!入るから!


‥ただ、バラダーの枝を予定してたけど‥。なんか知らないの‥あった。あとで、じっくり見てみよう・・。今は、とにかく回収だ。


 途中、荷台が空になった時点で、何か渡そうとする度、ダスクさんに止められた。任務中なので、受け取れない・・って。えー…受け取ってくれても‥と 言ったけど、首を横に振り・・却下された。


‥見習いが、貰える物と‥錯覚して、他の商人や店に強要するようになるのは、マズイから‥って。それもそうか・・。残念。


「3台もの量を運んで頂き、ありがとうございました」

「いえ、これも任務の内ですから」

ダスクさん、兵士の甲冑付けてる時は、雰囲気が全然‥違うね。

‥荷台と共に、ぞろぞろ ‥帰って行くのを見送る。


姿が見えなくなってから、宿の店主に会釈して、部屋へと戻った。

 じゃ、さっそく錬成しないとっ。



まずは、大剣5個‥。

イエロ岩+魔物の骨‥えーと?‥うん‥これで良いか。

 それから‥魔木素材。バラダーじゃないもの。


【 オリゴロゴスの枝 】中級・魔木

オリゴロゴスは、何の気配もしない間に、音も無く攻撃してくる魔木。森の中で、普通の木に紛れてる為、探しにくい。その魔木が落とす素材のひとつ。


オリゴロゴスって‥名前、ちょっと物騒だけど‥。

 攻撃方法の方が‥物騒だった!


 とりま、これが沢山あるので、使ってみる。

錬成!‥まぁ、何も言わなくても、手を合わせれば良いだけ‥なんだけどね、


[ ボーヤの大剣 ] 坊や?・・・イヤ‥そっちじゃない・・。




【 ボーヤの大剣 】Lv.5 攻撃力57

振り回しても、風切りおんがせず‥恐怖する相手には、即死となるほどの攻撃を放つ。恐怖してない相手には、怯えさせる効果を付与する。


‥こわい・・。危ない!


名前が怖くないせいで、余計に怖い!ひゃーーー…


 え‥えっとー‥確か他にも、魔木の枝はあったから、次のは他のになるだろ・・ね!‥うん。気を取り直して・・。




夕暮れ時・・・。疲れた~…。途中‥気を失ったりして‥ベッドで寝てた。


‥レベルの高いのは、いっぺんに持ってかれるよ‥体力…。

大剣、長剣は‥出来た。長剣‥多め。


夕飯に、最後のフィッシュサンドを食べて‥野菜ジュースを飲む。

・・食休みしたら、今度は盾だ。



魔木‥素材・・・。いろいろ‥あったけど、物騒なのが多くなった。

ま、まー‥いいかっ! 私が使う訳じゃないし・・。ね‥うん。

…そういう事にしておこう。


盾は、中くらいのを10個・・問題 無ければ‥同じのを作る。


 中盾‥は、イエロ岩と、ヘボコ岩‥とか、一旦 加工した鉱物と、小石で‥出来る。小石で良いのか?!と、初めて作った時は、思ったものだが・・。


これは、問題 無く作れた。10個。


‥他は 小盾にする。なんか、大きいのとか、中は‥そこまで必要じゃない的な事を、最初の時にビハイルさんに、言われたからね。


 お菓子アメを1粒 口に入れて、作業 再開だ!



 小盾は、イエロ岩と植物素材‥これは、主に取っ手とか、装備する部分になって、鉱石を加える事で、強度と形が決まるみたい。


鉱石に見慣れないのが在ったので、試しに使ってみる。

‥なんか、小さな魔石入ってたけど・・。


・・私まだ‥魔石や魔鉱石は、使えないので鞄に仕舞った。


【フピテル石】

アトス山の洞窟内で見つける、緑がかった石。頂上に近づくほどに、深い緑の色の岩となる。風属性の魔力が確認されている。


‥ウィリディス州は、やたらと 風 に関係する素材 や 魔物が多い印象だよ。

とにかく、やってみよう。


錬成・・・おぉ。キレイな緑色になった~。

 小さい盾なのに・・四角い・・・・。


‥緑が好きな土地柄だし、喜ばれる?かも・・知らないけど。


石でも良いって言ったからか、多い。これで予定数‥作れるかな?

 よし・・やるぞーーー!!




ベッドの下で‥寄りかかって寝てたようで、気づいたら‥夜になってた。


 お腹も空いた。起き上がる元気が無いから、余り物のお肉サンド‥最後の1つを食べ、甘めな飲み薬を飲んで‥。


 っちゃは、体に悪そうだけど‥如何いかんせん‥疲れた。もそ もそ と、ベッドの布団に潜り込んで‥寝てしまった。



朝。ぐっすり眠れたのか‥すっきりと目が覚めた。

布ぎゅうぅぅっと‥は、疲れるので‥相変わらずマズイけど、ウラトノやくを飲む。


 直後に、甘いアメを放り込む。これで、少しマズイのは軽減するのよね。

これをマズイって思いながら飲むの、涙出るけど‥。


 甘いのと、いくら組み合わせても‥傷薬や回復薬に変化してしまって‥相変わらず、こ の ま ま なのよね。もういっそ、カプセルが作れたら良いのに・・。


‥そも そも、口に入れて溶けないと‥いけないから、そういうのを作れてから‥だろうけどね。いつになるやら・・。


『リモン‥どのーー!』あ・・ビハイルさん、来た。


 今日は、少し大きめな袋‥これも、魔道具で‥いつもより倍は入るらしい。私の鞄と同じで、全部入れても最初の袋の重さのままって所は、凄いよね・・。


「明日で揃いそうですな!これで、戦いにおもむけますぞ!」

「今日中に、残りを納品に行けますよ」私が返すと驚いてた。


「そうなのですか?! さすが!リモン殿ですな!!」

なんか、声のボリューム‥大きくなってません?


「では、その際も‥自分をお呼びくだされ!ではっ!」とまた、去りながら喋って‥去って行った。


 相変わらず、毎日・・元気な人だな。


‥ビハイルさんって、何気に謎なんだよね。



赤いマントの人って、強いんでしょ?

・・・なのに、物資回収に来てるんだけど・・。なぜ??


そういうのは、青い一般兵でも良さそうなもの・・なのにね。

 不思議。


 とにかく、今日中に納品終わらせないと!

あと、ちょい足らなかったから‥朝食後に作って・・。


昼前には、騎士団 施設の入口に到着。


 見習いの人達だったけど、ビハイルさんを呼んでもらい、いつも朝やってる事をやって・・元気良く、お礼を言われ‥る。声・・大きいよっ!


「報酬は、討伐が完了次第‥となるそうですが、宜しいですかな?」

「はい。それは‥いつでも」

そう答えると、少しホッとした顔をしたような気がした。


お辞儀して宿へ戻ろうと、歩いていたら‥後方から鉄の音が響く。

・・それも、1つや2つじゃない。何?


 振り返ると、門へ向かう黒いマントを筆頭に、赤いマントの十数人程度と、その後ろに緑のマントの人が、ちょろろっと・・。その後には、青のマントが‥何人だろ?10人以上は居ると思う集団が、行進してきた足音だった。


・・・門への大通りに、人だかりが出来てた。


 私も、その人込みへ入って見てると・・。かなり後方‥終わり頃に、ソルさんの姿や、ダスクさんの黄色や黄緑のマントの人も居た。


‥さすがに、ラフェヌさんは居ないけど・・・。


 ソルさんが、私に気付いたみたいで目が合う。

強い意思 持った目で私を見て、うなづく。


「いってらっしゃい!お願いします!」

声をかけると、ダスクさんやジェニーさんも、頷いて答えてくれた。


『‥リモンどのーー‥行って参りますぞーーー!』と、もう外に居ただろうビハイルさんの声が響いて聞こえた・・・。ビハイルさん、私の声、聴こえたの??


私は‥びっくりした顔で、門の外を見るが・・姿は見えず。


 また声をかけると、声が返って来そうだったから、心の中で『皆さん、ご武運を…』と願った。どうか、無事に戻ってきますように・・・。

【ジェニー】(フランス語=天才)

ウィリディス州軍 所属/ダスク物資班員 ( 黄緑 ) / 女 / 21歳 / 弓使い / 黄緑の髪 ( 後ろで1つの三つ編みになっている ) / 緑の瞳 / 150cm / 偏見 無し / 小柄だが、力持ち / 眼鏡かけている。班長を尊敬している。


※馬車=軽トラックの荷台部分くらいの大きさで、屋根の無いタイプが今回、使われた。

※ウラトノ(やく)=性別変換薬。味わってないのに、物凄くマズイ。1回500mlくらいの量を一気飲み。直後から、変化し4日程度維持して、その後‥ゆっくり戻る。

※基本的に赤マントの移動速度に、ついて行けるのは、赤マント以上の人しか居ない。なので誰か連れて来る際は抱えられる事になる為、今回はジェニーさんが来たもよう・・。


<騎士団の序列とマントの色>

黒=軍団長 ※今回は、ウィリディス州軍のみ。

赤=攻撃特化 ( 武器 )・精鋭部隊※基本は国所属。 ※ビハイル

赤紫=攻撃特化 ( 魔法 )・精鋭部隊※同上。

緑=治癒術師 ( 魔法による回復 ) 

黄=物資班・班長 ※ダスク

黄緑=物資班・班員 ※ジェニー

紺=一般兵・班長 ※ラオフェン

青=一般兵・班員 ※ソル

水色=見習い

紫=研究班 ※ラフェヌ

※基本は甲冑+マントだが、物資班や魔法使う者は、もう少し柔らかい素材の装備を身に着けている。

※物資班は後方支援と薬の供給などを行う。


次回、討伐の知らせを待つまで・・さて、何をしましょうかね?・・・

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