表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/54

41瓶 見習い

カイチェットの森の最奥の上級討伐の為、武具を要求されたのだけど・・。

 早々に、素材が足らなくなりそうです。


だから、港の近くの山へ行く事にしたんだ。でも、その前に・・・。

 昨日は、なんだ かんだ と作ってて‥。

武器‥30本‥と、盾は‥18盾‥で、素材・・無くなった。


という事で、本日は‥良い天気になった事だし、素材採集に‥行ってきます!って、行こうとした矢先に、先日来た‥兵士の‥えーーと、元気いっぱい大声の‥。


「ビハイルです!」‥が来た。宿屋に。

「‥どうしたんですか? まだ、出来てませんが・・」


「‥最初の10個づつ、受け取れないかと・・」え?

「‥10個づつなら、あります‥」


‥ここで、出すの?‥とか思ったら‥布で作られたような‥白っぽい袋を2つ出して、それぞれ10個づつ、入れて欲しいと言われる。


・・・この袋に?



【 ギゼムの袋 】

騎士団 管理の魔道具。容量 限定の袋。小型。


…魔道具だった。


「じゃ協力、お願い出来ますか?」声をかけると、宿屋1階 奥で‥私の鞄から取り出して、騎士団の袋に仕舞ってもらう。


「武器の系統は、同じ方が良いですか?」

「‥同じでなくとも構わないと、言われましたぞ」


「じゃ、渡しますね」と、短剣・長剣・大剣・棍棒・戦斧・手斧・杖・弓・槍‥と1本づつ出す。


 出す度に「おぉ!」「これは良い!」「なんと!」とか、ひと言あるのが、面白かったけど・・。ちょっと声が大きい・・。


‥店主さんも‥こちらの様子を見ながら、くす くす 笑ってる。


「次は、盾ですね・・」盾の方は、興味が無さそうな顔してたんだけど・・。


‥ほら、形状が変わってるのが多くてね‥。案の定・・。


「! こんな盾は、見た事が無い!」とか「これが盾とは!」って毎度‥驚いてる。


 手が止まってますよー・・・。


 なんとか、無事に入れる事が出来た。大きい盾も、最初に出した。

ひょいっ と‥持ち上げてくれたので、助かったよ。


「では!明日も、また来ます!」と言って去って行く。え?明日も??


‥無い場合は、どうするんだろう?‥いや、間に合わせよう。


「じゃあ、出かけてきますね」と店主に言ってから、出かけた。




門を出て、山へ向かう。地図上では、北東‥辺り・・。たぶん。

 今 居る町から見て・・だけど。


山の入口に、看板が在り‥〈 この先、アトスざん 〉と書いてある。

まぁ、気をつけて進もう。最初は、普通の登山道‥入口って感じ。



 周囲を鑑定しながら進む。‥入って早々に、あったのは‥ウィリディス州の薬草だ。姿は同じなんだけど‥こっちの方が、エキャルラット州で見つけた薬草よりも、色が濃いんだよね。


‥これ、港の市場で数枚 購入してたから知ってる。

面白いのが、同じ『薬草』なのに‥。


【 薬草 】+風属性 付与

噛む事でも体力を10回復する。湯に、入れる事によって体力20回復する。

小さな切傷 / すり傷 / 打身などに効く。お茶として飲むと、体力30回復する。※皮膚に直接貼り付けるのは、かぶれる為 やらない事。


 ウィリディス州の薬草には、風に耐性を与えたりする効果を、付けれるみたいなんだよね。エキャルラット州の薬草には、そういう追加効果‥みたいなのは、何も無かったのにね。


いくつか、採取しよう。近くに、ディングル草も数本 はえてる。

これは、手袋して‥ニジーで‥ちょきんっ・・と。


 少し登り、バッサッ バッサッという羽ばたき音で振り返ると、え?!知らない奴!


「キィェエェェェェ!」と爪で攻撃してくる!

‥こんな細い道で、襲って来ないでよーー!


えっと?


【 コルボー 】低級・小型・空・ウィリディス州 全域・日中

薄暗い場所を、人が通るとくちばしや、爪での攻撃を仕掛け、持ってる貴金属を盗む鳥。光る物なら何でも喜び、取られない為に小道具『ジンライ』を活用しよう。素材・特に無し


盗人ぬすっと鳥!?って言うより、ジンライってアイテム??


でも、外で戦う‥フォレポンバの方が、厄介だよ!っ

‥うん。問題無し・・。小銀貨1枚が素材って・・どうよ?



 薄暗い所‥木々のトンネルみたいで、涼しかったのに‥足早あしばやに、通り抜ける事になった。コルボーさんのせいで。


‥トンネルを抜けると、上の方で『キィイ』『キィィ』と‥高い声を上げる‥魔物の声が聴こえてくる。警戒しながら、木々の手前に在る‥低木は、実が成ってない、グーズコーンが多くあった。


 ここも、出来てないのか‥。魔力は足りてるような気がするけど、ウィリディス州 全域の魔力総量‥みたいなものがあった‥として、それが極端に少ないせい・・みたいに書いてあるんだもの。


 森だけじゃ‥無いのかもね。本当は。


 低木から視線を外すと、見慣れない草花を見つけた。

かわいいし、キレイ!


花かな?と思ってたけど・・。


【 ベントそう 】ウィリディス州 全域に分布。

花びらが細長く、渦を巻く形が特徴。その花部分には、風の属性を秘めている。安易に触れると、成人男性すら、空へ飛ばすほどの威力 の風を起こすため、必ず『属性 無効化』の装備やアイテムを使い、採取すること。



…成人男性も飛ばす風って・・・。こわっ・・。

えっと、属性無効の‥手袋と、ニジーで‥採取!


ふー…無事、採取 出来た。セウーさん、ホント感謝です!

2つ採取して、ガラス瓶へ仕舞う。


 ガラス瓶にも、属性 無効化っての‥欲しい気がする。草花は、気にならないけど‥。鉱石系は、ガラス瓶だと‥ヒビが入る事も多くて。これから先‥” ただの ” ガラス瓶だと、危ない気がしてる。


 さらに進むと・・・え・・・洞窟だ。・・鉱石欲しいけど‥。ひとりで入って、大丈夫かなぁ?・・・うーーーん。


 近くに在るかなって思ってたけど、無いっぽい。それに、こういう山とか森とか、ダンジョンになってる場所には、フィールドとは違って、固有の魔物が出やすいんだよね・・。いや‥少しだけでも、行こう。


 洞窟は、入口部分に立ってるだけなのに、ひんやり とした空気が流れてる。

遠くまで、鑑定出来るようになってたから、鉱石が無いかと調べたけど…。


…見当たらない。その代わり‥。



【 グラ 】

不安定な場所。地面がもろくなっており、下層へ落下の危険がある。わざと穴を開けても、数分後には閉じてしまう。鑑定が使える者を、同行させる事。


…落とし穴って事かな?

・・まぁ怖いって、鑑定使えても、これ・・穴にしないと、どこに それ が、在るかなんて、覚えられないくらい、たくさん‥在る・・。



 怖くなったので、商館で‥依頼 出す事にします。早々に帰る。


 町に入ろうとしたら‥兵士に止められ、見知らぬ人なのかな?と思ったので、書状を見せると、久し振りに‥驚かれた。


「なっ⁈ クセロ‥だと!!」

私を、うかがわしい顔で・・見てくる。


「他に、おまえの事を知ってる者は、この町に居るのか?」

「‥えっと、騎士団のビハイルさんや、ソルさん、ラフェヌさんは、ご存じかと」


「はぁ?‥ビハイル殿とか嘘だろ。冗談なら、もっとマシなのをつけ」

「では、ご本人を呼んで、確認されたら如何いかがですか?」


問答してるだけで、時間かかるんだし。

「…チッ・・おいっ!ロチェス!」「どうしたー?」

「ちょっとビハイルさん、呼んでくれねーかー?」「…分かった!」


門の両端から、動いては‥いけないって規則でも‥在るんだろうか?

大声で、やり取りしている。‥単純に、ただの横着?‥


「ビハイルさん みたいな、凄い人が‥おまえなんかを、知ってるはずが無い!」

‥まだ言ってる。


 白い紙の事、伝えて良いのか‥分からない。

この人も、さっき呼ばれた人も・・青でも紺でもなく、水色のマントだし。


なんとなく、言うべきじゃない・・・と思った。


 まぁ 言っても‥「お前如きが、そんなはずはない」‥とか、言われそうな予感も、あったからね。


‥書状・・返してくれないなー・・。

いつもは、見せるだけなのに。


「トレゾール!‥お越し頂いたぞっ」と言う声に、嬉しそうな顔だな‥この人。


「私を呼んだとは、何事だ?」

「は! こちらの者を、ご存じでしょうか?」


「ん?」ぺこり‥私は、会釈した。

「おお!リモン殿!」デカい!声がっ!


「…え?‥ご存じ‥なのですか?」

「どうされましたっ?」兵士 にいさんのセリフを無視して、私に声をかけてきた。


「‥書状を見せたのに、通してくれなくて。この町に知り合いは?と言われたので‥呼んでもらいまして」と説明すると、いきなり・・・。


 ゴンッッ!! 「ぅっ」


 え・・・・・・


「書状を早く返せ!」「‥・・・」

素直に従ってるけど、殴ったよ?!‥鉄兜みたいなのかぶってるのに‥凹んでる・・兜…。


・・び っ く り し た ー‥。


「見習いが、失礼しました!」書状、返してくれた。良かった。

「…見習い?」


「ささ、私と共に町へ入りましょう。あとで、キツーーーーく! 叱っておきますので!」と言いながら、中へ入るようにうながされる。


・・殴られた兄さんは、目が回ってるのかも・・知れない。

何も‥しゃべれてないし。


「‥リモン殿、申し訳!」「だっ大丈夫です!助かりました」

そうですか?と、直角お辞儀のまま、顔だけ上げて‥そんな顔してる。


「はい。来て下さって助かりました。白紙の話も、話して良いか迷って‥」

どうやら、見習いに白い紙の話をしても、戯言ざれごとと思われた可能性があったらしい。


 知 ら な い んだって。

だから、知り合いの兵士の名を伝え、呼んでもらうのが一番なのだとか。


 宿まで、送って頂いた。それと、盾の方‥明日は、間に合わない事を伝えた。素材の採取が‥思わしく無かったからと。


「ふむ。武器は・・?」

「武器なら、20本は有りますよ」

こうして、明日は‥武器の回収のみにする・・と言って、去って行った。


「‥兵士に送られて来たけど‥。何かあったの?」

私は、門で水色のマントの兵士に足止めされて、入れなかった事を伝える。


「ぁあ‥もう、そんな時期なんだね・・」ん?時期??


「時期って?」

「騎士団 見習い達の、実務 試験 時期なんだ」

…試験??


 あまり、詳しくないと言う店主からは…。


 騎士団兵は、見習い として入って1年間は‥様々な学習をして、武器の扱い方とかまで含めて、鍛錬や勉強をするのだとか。


‥その1年後、次の段階として‥実務経験を積ませるらしい。

だから、一般兵に同行する形で、活動する事が多くなるんだって。


「同行?‥門には、いつもの兵士さん達、居なかったですよ?」

「しばらくはザンザーラに注意しなくても、良いからじゃないかな」



今まで、門を守ってたのは‥赤いマントの人だった。ビハイルさん と同じ。


 赤いマントの人は、一般兵とは‥比べ物にならないくらいに、強い人達なんだって。だけど、魔物の脅威は無いと判断されたら、一般兵に代わるそう。


 なるほど。ザンザーラは、中級だけど…。その討伐は‥既に終わってるものね。



‥まぁ変な所で、見つけたのも居るけど・・。もしかしたら、そっちの討伐の為に、交代したのかな?…そんな気もする。


「見習いになると、改めて説明しないと いけなくてね‥」

事業の事、売上などの報告とか、門での出入りの やり取りとか・・。


「偏見 持ってる子は、今年も居るみたいだし‥。いちいち、人を呼ばないと‥入るのも‥ままならなくなるんだよ」と、私みたいに困る人が‥多くなるみたい。


「それじゃあ、なか なか 出るに、出られないですね・・」そうなんだよ…と店主。毎年の事なんだし、もう少し・・どうにか‥ならないのかなぁ?



 部屋に戻って、鍵を閉め・・。お風呂に入る。

ふぅーー・・きつかった・・胸が‥。アレ・・飲んでおこう。いや、明日で良いか。


商館に行って、素材採取の‥採掘?の‥依頼 出そうと思ったけど。


・・・入れなくなるような人には、頼めなくなるし‥。偏見持つような人なら、受けてもくれないだろうし・・。困ったなぁ・・。


‥やっぱ、また冒険者 連れて‥兵士も引き連れ・・いや‥うーーん。はぁ~


今日は、見つけたのだけ・・錬成して、明日‥商館で、相談しよう。よし。

※エキャルラット州の薬草=普通の緑色 / ウィリディス州の薬草=青緑の濃い色


【コルボー】(フランス語=カラス) ウィリディス州にある、アトス山の低い場所に生息する鳥。素材は特に無く、ため込んでた、お金を落とす。

※小銀貨1枚=100R ( 100円程度 )


【ジンライ】(英語=嘘)

表面だけ、ジンのように光るものを、塗られた木の棒。短めでチョークくらい。コルボー対策具として、5本で1セット@50R(リン)


次回、素材の事で‥ビハイルさんが人を連れて来て・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ