20瓶 とある薬が大問題!
デトリチュスの森で、依頼の素材 集めに四苦八苦・・主に、逃草で。そんな中、冒険者たちの会話が聞こえ、道の途中で倒れてる人を発見した。
その人を助けられないかと、自分の傷薬を‥かけ直す。
どうか・・効いてと願って・・・。
私自身は 無効化する能力があるから、毒の人を触っても問題無いと判断して、傷に乗ってた傷薬を払い落し、水で流して…今は私の傷薬を乗せている。
…・・・ジゥュゥウゥゥ ? 何の音?
あ!足の方から・・変な色だったのが、普通の肌色に戻って来た!
「‥ぅ・・うぅーん・・」お? 起きた? 気絶回復?
「大丈夫ですか?!」 飲める傷薬の蓋を開け「これを飲んで下さい」と言って、口元へ向ける。毒 解除はしないと思うけど・・少しでも・・回復すれば・・。
「‥う・・うん・・お い し い ・・」
ステータス確認!
・・ん? 毒・・無くなってる? ・・ホッ‥良かった。
なんか、消えてくれたらしい。体力値もMAXだ。
お兄さんを起こして、木に寄りかからせる。
話せるくらい 落ち着くのを‥待った。
「…君・・誰? でも、ありがと・・」
「毒は消えたので、もう大丈夫ですよ」
「・・俺の仲間・・知らない?」
「…大きな町へ・・行ったかも知れません」解毒薬を買いに。
「そっか」
私は、なんで こ ん な 事 に、なったのかを聞いた。
「あぁ。俺たち、昨日‥アルドルから、トラストに来てて」
旅費の為に、魔物討伐へ‥来てたんだって。それで、森に来て‥売れる素材を探してた時に、お兄さんは 怪我 を し た。たいした怪我じゃないけど、痛かくて傷薬を使ったんだそう。
「‥昨日、買ったばかりの新品だったんだよ…。今まで、こんな事になった事なんて無かったのに・・びっくりさ」そうでしょうね・・・。
・・アルドルの道具屋で、低い効果 の 安い傷薬 を5個 買った。在庫処分でいつもよりも、更に安かったみたい。傷薬、腐らないんだけどねぇ・・在庫処分って…。入れ替えたかったのかな?
「買った時は、緑色だったんだ。でも‥」ん? でも??
「使う前は、なんか青っぽくなってて‥。変だな‥って 思ってたんだよね」
「それで、使ったら毒に?」「うん。痺れるみたいな感じで痛くなって‥」
あっ という間に全身に巡って…周りの声すら聞こえなくなって‥。
怖かったでしょうに。
「‥その薬って、まだありますか?」
「俺は在庫 管理してないから‥。だけど、宿屋になら在るかも」
お兄さんを町に送るついでに、薬を見せてもらう約束をして、一緒にトラストの町へと戻って来た。
宿屋へ戻って、お兄さん・・ノックスさんは、仲間ふたりと再会。
事情を聞いた2人から、持ってる薬を確認させてもらった。
「おまえ、鑑定 使えるのか?」
「はい。・・これで、全部ですか?」計 15本入ってる箱。
え・・ちょっ 嘘でしょ?!
「‥ほぼ・・毒に変化しています。‥これだけ、違うけど」
3本は、普通の傷薬のまま『 アルト傷薬 / 体力10 回復 』
他は・・・12個が・・『 傷薬 (毒) 』になってる。
しかも・・・元の傷薬 作った奴の名前が・・・。
『 ピ グ ロ 傷薬 / 毒 』・・・どういう事・・・??
「おい?何が分かったんだ?」
「この 12個は、既に 毒 に変化してます。僕の手持ちの傷薬と、交換させて下さい!」「え・・そりゃ、有難いけど・・いいのか?」‥こんな物・・危険 過ぎる。
30の方を出したら・・「待て 待て!」って止められた。
「そこまで高い効果じゃなくて良いんだ」と言われた。仕方ないので、半分づつにして薄めた方と‥交換する事にした。
「でも、どうする? これから‥」「傷薬 買いにくいな・・」
「それなら、店主に『ピグロ』と名のついた薬 以外で‥と、確認してもらって買うようにして下さい」
「ピグロ?」
問題児くんの薬が、大問題 状態になってるんだもの!
「ピグロ・・ね。よし。書いておいた。今後は気を付けるよ」
「…もしかしたら、回復薬にも‥同じ名前があるかも・・」
3人は顔を見合わせ、別の箱を出して来た。
「こっちは、回復薬なんだけど・・」
アルドルの町で購入したのが、5本くらいあるらしいが、混ぜてしまったので、どれか分からないという。
・・・あ! あった・・。 3本出す。
「これでした。こっちは、今の所・・変化無いですけど・・」
一応、交換しましょうか?と聞くと、頷いたので自分のを出す。
あ‥そうだ。
これは、お試し品で・・と3本、飲み薬を渡した。
「何これ?」
「‥僕が作った 飲 め る 傷薬で、体力50回復です。お試し下さい」
「飲み薬か・・」
いくらだ? と言われたけど、金額は・・どうだろ?
・・今度 考えておかないと。
今は‥どこにも 卸せるほど無い から「お試し品なので無いです」
でも…代わりにと、お願いしておく。
「他の冒険者の方に、注意を‥呼び掛けてもらえますか?」「いいけど‥」
「ピグロと名の付いた薬は、買わない 使わないと。自分も商人ギルドに報告しますので‥」と伝え、挨拶したら‥そのまま部屋に戻らず、商館・・いや、ギルドに納品して、報酬を受け取る。自分が請け負った仕事もこなさないとね。
問題の薬の話もしようと思ったら、隣のカウンターで‥「またか? おまえも、マメな奴だなぁ・・」という声で横を向くと、若い冒険者の兄さんが、受付に 手紙 を出してる・・・。え? 手紙??
「あの‥手紙‥って、送れるんですか?」
お姉さんも、横を見て頷き「えぇ。ギルド同士、やり取りがありますから。その際に渡す事は出来ますよ。数枚の銅貨は、払ってもらいますけど‥」
でも待って・・紙が無いよ?
「紙は、どこで入手 出来るんでしょうか?」「1枚、小銀貨1枚ですよ」
へ? とお姉さんを見ると、普通の便箋より、一回り大きな紙を1枚 出して見せてくれた。それ、買います!って、小銀貨1枚出して・・机の所で書く。
私の知り合いなんて、アルドルにしか居ないし。ピグロは、知ってる!
商館のギルド長に言えば・・きっとお店から回収してくれて、本人にも確認取ってくれるはず! お店の信用 問題にもなるし…売上にも関わってくるもの・・。
えーと・・どう書くのが‥いいのやら?
拝啓? うーん・・まぁいいか。
と、とにかく‥
1⃣ ピグロの傷薬が 毒 に変化してること
2⃣ ピグロの薬回収・売らない・買わないようにと注意喚起
・・それと、本人が‥どの素材で、どのように作ってるかの確認を!って書いた。
・・これは、緊急だもんね。
封筒の話してないけど、いいや‥。高校時代のお手紙みたいに、折りたたんで…っと、よし。
これで表にアルドルのギルド長へ 裏に、私・・リモンって書いて‥。
「すみません。これをアルドルの町のギルド長に、お願い出来ますか?」
直接 行っても良いけど…。行ったら‥アルドルの町から、出られなくなるかも知れない。予感だけど・・。それに ここで、門が開くの‥待っていたいし。
「アルドルの商館ですね。・・大銅貨3枚です」
お金を払った。「お預かりします」「お願いします」と伝え、お風呂の事より‥何が どうして そうなった?!って・・頭が混乱していた。
・・草・・は、薬効成分で・・半永久・・とまでは言わないかもだけど、腐らない。でも・・それ以外って言っても・・『水』しか使わないって聞いた。
この世界、井戸で汲む場合も‥あるみたいだけど、ほとんど家の水道で、水が出るから・・オカシクなる訳・・無いのに‥‥。謎 過ぎる。
・・考えてたら、お腹 空いてきた。
今日は、下から2番めのを…食べてみよう。
名称・・謎のばかりだし。
「今日は、何にするんだ?」
下から2番めを注文すると、お肉が出てきた。
『ガッルスの肉焼き』ガッルスが何?! えーと・・5R・・。
食べたら・・美味しい! 鶏肉だぁ! 普通に美味しい!!
・・明日も、これで・・良いかも知れないってくらい。
夜
明日・・鉱石も採りに行ってみようかな・・・。
手紙・・・いつ、届くんだろ? 近いから、すぐかな?
・・お兄さん、毒・・抜けて・・良かった良かった。
捧樹・・しゃべってたな・・・。あれには、びっくり。
・・まぁもっと、びっくりした事あったけど・・・なんて、考えてる内に・・眠ったようだった。
朝
部屋で食べそうになって、慌てて部屋から出る。BARは昼からって話だったけど・・お店自体は、入れるみたいだし‥テーブル、使っていいみたいだから、そこで朝用のパンと野菜ジュースを飲んだ。
今日は、まず‥鉱石が採掘‥出来る場所を、確認する事にした。昨日みたいに安易に受けて‥間に合うか 分からないような展開 になったら‥困るからね。
‥森は、近いから…そこまで気にしなくても良いけど‥。山は、アルドルの町から‥さらに南に在るみたいだからね。行き来だけで…時間かかりそうだし。
・・という事で、早めに出かける。
もう、ザコ状態のフトールニクは、なんか・・近づいて来なくなったみたい。代わりに、カラコゥって魔物が、出るようになった。見ためは、小さい人くらいの大きさの・・カタツムリ・・でした。足が遅いと油断してたら、殻に入って、猛スピードで転がって追いかけて来るし・・。けっこう、怖いよ。
殻、素材として出る時は、大きかったり 小さかったりするけど、あの鞄・・大きさ無関係に入ると知って、驚いたね・・。まだ驚く所・・在ったんだ・・って。
そうこうして、山に面した洞窟の入口には…森の時とは違って、看板があった。
< この先、コロカジールの洞窟 >・・だってさ。
入る際に警戒してしまうのは、某ゲームの洞窟入口で、コウモリが‥いっぱい出てきたりして、慌てる事が多かったせいもある。
・・でも、何も出てこなかった。夜は、違うかも‥だけどね。
少し入ると、既に‥いろんな鉱石がある事に気付いた。よし!と小さいピッケル・・何って言った?コレ・・えーと・・ペーナ・・そうそう。それな。
・・結局、小さいピッケルって、言うと思う・・・。
まぁそれは さておき『イエロ岩』とか『ハルコス岩』とかも採っていく。
少し進んで行くと…。壁に 白い部分が あちこちに在る。どうやらこの 白い のが、ヘボコ石らしい。壁に埋まってるから、取りにくいって事?
・・触ってみる。 ぐにゃ・・?!! な・・何?・・今の・・って、手の指の跡が・・ついてる。・・・はい? どういう事?
まぁなんか、すっごく・・・ 柔 ら か い みたい。
‥もらったスコップで‥掬ってみる。半液体みたいなイメージの・・これのどこが・・『石』? って感じのドロドロ具合。仕方ないので、中瓶に入れていく。
・・・確かに、これは‥違う意味で・・扱い難いね。
他の ” 岩 ” って付いてるのは、普通の鉱石だし・・多い。
たくさん採掘 出来た。大量!大量♪
そういえばね・・ここ、魔物が出てこない。何だろ? まぁ油断しないように気を張ってるから出て来ても、たぶん大丈夫。
洞窟内が広いのは‥最初の入口だけで、少し進むと‥少しづつ狭くなってる。
よし。この辺りは、あらかた採ったかな。
・・少し奥へ進む。ひとまず、ヘボコ石は…もう要らないから、鉱石岩・・・あれ? もしかして…あの、水晶みたいなの・・。
鑑定したけど、やっぱりそうだ!
『 スフェラ (白) 』『 スフェラ (ピンク) 』・・衝撃を与えると・・魔法発動…って危険な鉱石‥って言うより、宝石みたいな色。手袋をはめて…ゆっくり近づき、ゆっくり持つと、勝手に離れたので、ぶつけないように鞄へ・・。
・・や・・やった。 それを‥いくつか取る。
他にも在ったけど‥もう、集中力・・続かない感じがしたので、今回は終了という事にした。
戻ろうと‥少し、足を大きく動かして地面を踏んだ、次の瞬間・・
ボ ン ッ !!
ひぃゃあぁ!!
炎の塊が‥洞窟の壁を這うような動きをして、頭上に降ってくる!
横に飛んだお陰で、直撃は・・無かったけど・・。
こ・・こわっ・・わぁぁーー・・ゴロ ゴロ ゴロッ
地面に落ちた衝撃の爆風で転がった。壁際に‥うつ伏せになって、止まる。
・・うっ いてて・・・足が・・火傷したみたい。うえぇ・・爛れてる・・。掠って、これ?・・ひぇぇ・・
横になった状態でも、薬は出せます。顔だけ上げて、飲みます。
かけないと・・ダメ? とか思ってたけど、少ししたら・・火傷が、キレイに…無くなりました。・・痛みも引いた。
飲む傷薬・・・最高じゃない? え? 自画 自賛?
いいじゃないですか・・誰も居ないし。
・・でもズボンは、ズ タ ボ ロ ・・。
買ったばかりですけどね・・これ・・・。
ちゃんとした防具としての‥ズボンが、必要だね。
・・防具も、自分で作れたら良いのに。
もう少し休んだら、今度は‥慎重に進んで・・戻ろう。
【アルト傷薬】アルドルの町の道具屋の傷薬。体力10 回復。以前に、リモンが面白半分で痺れ薬を買った所と同じ人が作ったもの。
【ピグロ傷薬】基本は同じ体力10 回復。彼なりの こだわり の 一品。今回、何故か毒になってた問題の薬。※なぜ彼の薬が‥のヒントは、彼のエピソード読んだ方は‥わかるかも?
【便箋】1枚100R。大きさはルーズリーフB5 1枚くらいの大きさ。実は封筒も、50Rで買える。
【カラコゥ】(カラコゥ=ポルトガル語・カタツムリ)
低級の魔物。殻に入っての猛スピード突進や、粘着物質での足止め、触覚での叩き攻撃など。素材*殻 ( 殻の大きさに関係無く、物を10個 収納出来る 性質がある ) ・粘着 物質 ( 横広がりの瓶に入った状態で出る )
【コロカジールの洞窟】(コロカジール=ロシア語・ワニ)
入口は尖った石のツララがあり、奥に進むほどに狭くなる。入口のある上層には、日中は魔物が出ない。夜は 小型の魔虫が、多く出現する。中層~魔物も出るし強くなる。道もどんどん狭まってくるが、奥へ進むほどに貴重な鉱石・宝石が出る。なお上層で、最も注意すべきは『スフェラ』という魔鉱石。少しの振動も感知して、内部の魔力が魔法変換して発動する。発動した場合は全力で 避ける べし。
【イエロ岩】(イエロ=スペイン語・鉄)
基本的な武器を作る際に必ず必要になる鉱石。これ自体に特別な効果は無い。扱いやすい鉱石。
【ハルコス岩】(ハルコス=ギリシア語・銅)
この世界の銅貨になる元の鉱石。貨幣にする以外無い。簡単に採掘出来ても、貨幣にするには特殊な魔道具を通さなければならず、普通の者には作れない。偽銅貨はすぐバレて捕まる。
【スフェラ】
採取も錬成も難しい鉱石。透明度が高いほど、価値が高い。コロカジール上層のは半透明。専用の手袋を付け、注意して取る以外での入手は難しい。専用の袋も実は必要。少しの振動・衝撃でも内包された魔法が発動し、近くに居る者に攻撃する。色により発動魔法が異なる。白=光属性・ピンク=炎属性
次回・・ギルド長からお手紙届く・・かな?




