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小瓶3札(グレー) / ギルド長 - 商館 メンバー 紹介 -

※今回は、アルドル商館のギルド長 視点のエピソードです。

※長いので、3回に分けての公開となります。

※今後、誰かのエピソード公開は、昼 12時 とします。

※気が向いたら、読めば良いお話です。興味の無い方はスルーで。

※ギルドメンバーの紹介と、2人の子供の違いについての お話。

…俺は、アルドルってぇ町で‥商館ギルドの長を、国から任されてる フォルス ってぇ者だ。嫁に裏方を全部任せて、俺は商館ギルドの裏で、商人の仕事を‥見てやってる。


長男のクセロは、表の商館の方で相談役としても‥優秀に育った。


 次男のフージーは、俺の横で‥売れ行きの悪い素材の売買をやってたり、大口の納品 依頼が来た時に、商品の配達に行ったりもしてる。動いてる方が良いらしい。


 この町は…デカいからな。 い ろ ん な 奴が、やってくる。

まぁほとんどが、商人よりも‥冒険者として来る奴の方が・・・多いがな。


 俺が任された‥この商館の1階に、各方面からの依頼を ランクごとの色の紙に、内容を書いて張り出すのが‥受付を任せてる ビボワーヌで‥。


 その依頼を受け付けたり商品を確認したり、説明するのに2人の若者を期用した。1人は人当たりの良い‥キントリヒ。ラーゴんとこの、宿屋の息子だ。


 もうひとりは、淡々と真面目に仕事する…バハル国から兄弟で、この国にやってきた兄の方 セウー。頭が良く‥仕事 以外の知識も持ってる奴だ。


 それから、2階に‥余ってる素材や薬を売ってもらい、他国から来た商人が置いてく商品を、売ったりしている場所を設けた。基本的な薬の取引担当は、イリョスって女で、素材の取引は、これも女で‥ヴェネレ。よく休む女だがな・・。


 それから他国の商品の取引は、ズイアスが やってくれてる。元騎士団 出身で、怪我で引退したらしいが重い荷物を運ぶのに躊躇ためらいは無いし、元気なんだが‥戻らんで良いのか?と聞いても、戻らん‥としか答えん。


 この町の商人は、見習いが数人・・一人前は 3人 程度だな。

グレーは、そんなに居ないが、黒と黄色が‥多いな。


 いつだったか、黄色のトパジィにまでなった…町のガキんちょが、子分とあなどって 他所よその商人に、ギルド証を 売っちまいやがって・・。ギルドの証なんぞ、他人は使えないってのによ。はぁーーー・・。


「あの‥」ん? 見慣れんガキだな・・


「こちらで登録したいのですが・・」あぁ‥商人になりたい奴か。

俺は、カウンターの下の引き出しから、登録用の紙を出し「書け」とだけ伝える。


・・ふーん。 読み書きは・・出来るようだな。


 この町に住んでるガキは、読み書きが 出来ない奴 が多い。だから最初は、代わりに書いてグレーの見習いにする。それから、読み書き出来たと確認出来れば、黒にしてやってる。だが、こいつは‥他所の所から来た・・のか?


「書きました」 紙を見る。しっかりした字だな。

・・リモン 男 14・・か。赤髪だから、この国の生まれだろうが…まぁいい。


 登録が済んだ事を示す、何も書いてないギルド証と、グレーの布ベルトを渡す。俺の役目は、そこまでだ。しかし・・動かない。どうした?


・・分からんのか? あぁ、商人を あまり見た事が、無いのかもな。

「ビボワーヌ、説明してやれ」「はい」


 ビボワーヌが 奥で説明し始めたのを見て、俺は書類に記載する。新しい商人の登録だからだ。


・・ちらりと見ると、やっとベルトを 付けている。


 次に見た時は、依頼の説明中だっだ。もう任せて‥大丈夫だろうな。俺は、今日の取引予定の確認で・・帳簿を見ていた。


「‥‥許可書状は‥‥」 ・・ん? 門から出るのか?

「まず、依頼をこなせ!」そっからだ。そもそも、そんな最低ランクで、他所へ出す気は無い。依頼を いくつか こなせたら、ランクは‥上げてやる。


 一人前くらいにならねーと、出せんがな。


キントリヒが、依頼の説明してるな…。


 しかし、珍しい奴だ。落ち着いてると言うか‥大人でも‥あんなに聞く奴は少ない。大抵は…分かった顔して‥失敗する奴が 多い んだが。そういう奴が、周りに居たのかもな。俺も、そうだったしな・・。



 次の日、初の依頼 達成での報酬を、文句も言わずに受け取って、キントリヒが‥逆に不思議そうな顔をしているな。大抵は、見習いだってのに 草で金貰えるだけ、有難いと思わないのか、自身を過大評価してんのか知らんが、普通なら小銅貨 数枚の所を、多めに払ってやってんのに・・。ケチ付ける奴が多い。


・・まぁ 商売人 としては、分かるんだがな。

 見習いが それ ってのは感心せん。


 文句 言わない奴の方が珍しい‥‥。少ないと思って‥言わないだけかも知れんがな。もう・・ランク上げてやっても良いだろ。


「おい‥」キントリヒが気づいて促している。 やっと来たか、


「おまえさん、カード出せ」


 出された証を受け取り、懐に仕舞ってある‥魔石品を出す。

証の中央に、これを押し付けると色が付く。


 よし。そんじゃ、帽子だな。カードと帽子を置いた。

「早く被れ」今回は、すぐに身に着けた。よし。


「このベルト、返しますか?」

「やる」‥返されても困るんだがな・・・。


キントリヒが説明の為に呼んで、リモンが離れた途端に‥ピグロの奴が来た。

・・・相変わらず、騒々しい奴だな。


「おっちゃん!これ、違うじゃねーかー!」はぁぁ~・・・

「また、おまえか…。話、聞かずに‥飛び出す方が悪いだろうが…」


 この騒がしい奴は、ピグロ。13歳のガキんちょだ。この町の生まれで、最初は読み書きもろくに出来ない…悪ガキ だった。黄色ランクに上がった事に浮かれて、ギルド証を…他所の商人に、安金やすがねで売っちまった アホ だ。


 一昨日も‥ギルドの制服 着てない奴には使えない札を盗んで、持って行っちまった挙句に、門の兵士に怒られてた って話を聞いたな・・。まったく。


・・こいつは人の話を聞く気も無い。説得を試みた事も‥あった。


 だが「自分は悪く無い。悪いのは周りだ」と、言い張ってる奴だから、すぐに説得は諦めた。疲れるんだよ・・コイツと話すのは。


‥良いから‥仕事でもしろ。その方が、大人しくなってるしな。



夜になって、やっと帰りやがった・・。全く…仕事の邪魔だってのに。

「お疲れ様でーす」キントリヒが挨拶して帰る頃には、人も まばらだ。


「あなた、お疲れ様。ピグロくんが来てたみたいね…。大変だったでしょう?」嫁と話しながら、商館の奥から進んだ先の‥我が家に戻って、夕食を食べ風呂に入って眠る。そして早朝に起きて、飯を食べて・・商館内の掃除だ。



 さて、今日の依頼は・・・ん? 保留?


・・あぁ、リモンの奴が‥納品 依頼を やりたいらしいってのは‥キントリヒの奴が言ってたな。それか。 傷薬なんぞ・・初級の傷薬で良いんだから‥ガキでも作れる代物だ。まぁ子供が作るもんだから…効果もランクも、最低レベルだがな。


1つ 8リンで 十分だろ。


 緑の液体とはいえ、ドロドロしたもん かけて‥肌が緑になるくらいなんだ。あんまり俺も、使いたくないもんだがな。まー…回復薬も、似たようなもんだ。


薬草で作る方は、効果が高いが・・基本は一緒だ…。使い難いったらないぜ。


…そういや、ケントニスの旦那も言ってたが、最近‥その『薬草』が無いって話だったな。薬草の取引は、他国から流れてきてるのは、効果に違いが出るって話だった。ランク低い商品 作る店なら、気にしないんだろうが…。旦那んとこは、こだわり過ぎてて‥他のは使えないって話だったな。


今は、諦めてガキの作る‥最低ランクの傷薬で、我慢してくれや。



 騎士団にも要請してるって聞いたが、こっちとしても、騎士団への納品があるからな・・。それも見越して‥用意しておかねーとな。


「おはようございまーす」ん? おぉ・・リモンか。

挨拶して入ってきたから、他の従業員かと思ったぜ。


・・・納品、やるみたいだな。商品は‥準備出来てるのか、これから作るのか知らねーが。まぁ難なく出来そうだな。なんか分からんが、そんな気がする。


・・・もちろん、俺の勘だ。



 その夜には、リモンの奴が来ない代わりに、ピグロの子分となってる奴らが、依頼の紙を持って行ったな。あいつらは、時々商人の仕事をして、あとは家の手伝いをしている。


 ピグロも‥母親が宿屋、父親が職人なんだから、どっちかを手伝えばいいと思うんだが・・あの性格だろ? どっちの親も「手伝わなくていい」と言ったもんだから、商人になったんだったな‥。


 自分でカード売ったくせに、もう忘れてやがるのか…。黄色の飾りを盗もうとしやがる。全く‥呆れる。あいつは‥問題児として町で 有名 だ。



「ギルド長、ケントニス店から報告が・・」なんだ? セウー・・。

「どうした? 何か、問題でもあったのか?」

セウーは首を横に振り、店からの納品 達成の紙を‥受け取る。


『本日の納品では ” 薬草を使用したと思われる ” 傷薬を10個 納品頂き、感謝 致します。通常の報酬が支払われたかと思いますが、効果の高い商品でしたので、今後の取引時に上乗せで‥報酬を払うよう、お願い申し上げます』


・・薬草も無いのに、効果が高い・・傷薬だと?


「報酬は、いくら払った?」

「キントリヒが対応していましたが、80Rでした」


「効果が高い・・か。まぁいい。今度、確認しておく」


 次の日は、少し雨が パラ つく日だった。リモンのやつも、また依頼ボードを見てるな・・。ん?横に居るのは、ピグロか?


・・まぁ、依頼こなしてる内は‥大人しいから放っておくか。



「‥ダメ‥‥」ん? 

 俺が顔を上げると、ピグロの奴が・・また、騒いでる。


・・・今度は、何だ?


「やりたい!やりたい!」


 キントリヒが‥説得しようとしてるな‥無駄だから止めとけ。リモンの奴も、ピグロに‥呆れてるな・・・。まぁ、セウーが対応したから 良いか。


「ギルド長~」キントリヒの情けない声が聞こえたから、腰を上げ・・ピグロの方を睨みつけて「まずは、簡単なのをやれ」「報酬 高いのやりたい!」「駄目だ」怒ってもダメだ。おまえには、やらせん。ランク違うと認識しろっ。


「くそー! 俺にだって出来るんだぞー!」と、言いながら走って出て行った。本当に、騒がしい奴め。


「キントリヒ、あいつを説得しようとするのは‥止めておけ」

「はい…そうします」

「今度から‥俺を呼ぶより、セウーに任せろ」


 セウーなら、あいつが駄々こねても 淡々と、対応するからな。ピグロの奴は、セウーが苦手みたいだしな。



 夕方。リモンの奴が、また傷薬の納品を終えた後の報告で、お礼と報酬を‥上乗せしてくれという要望があった。


  何だ? ま た なのか?



 ピグロの奴、依頼は終わったようだが、また黄色の紙を取ろうとして、セウーに阻まれてる事に腹を立て、この部屋の隅にうずくまってやがる。


おまえは、黒のランク1だってんだよ!って言っても 聞かねーし。


 こいつと違ってリモンは、店からの評価が高いな・・。もう上げてやっても いいな。キントリヒ も セウー も「もう上げても‥」なんて言ってやがったからな。



「おい‥そこの…」リモン・・


「カード出せ」


 出されたカードを受け取り、再び同じ物を線に合わせて‥押し付ける。よし、黄色になった。俺だけが開けれる引き出しから、黄色の飾りを出して置く。


「これを付けろ。ボタンに付く」あごで示す。


だが直後‥ピグロの奴が、リモンの分として出したもんを、奪いに動いた。

「えー?! なんでーーっ??」アホか。前の時に説明してたのを、聞いてなかったな・・こいつ。いや、もう忘れたのか?


「無駄だ。馬鹿者‥」この黄色の飾りは、魔道具によって編まれた布で出来てんだ。長の認めた奴にしか扱えない。これ以降の装備アイテムも 全部だ。


 ・・ん・・おい・・・こらっ・・ピグロ!


 リモンのをとろうとしてんのか?! 何やってんだ!無駄だって言ってんだろ!・・・相変わらず、聞こえてねーな・・・。


 2階から降りて来た、フージーの姿が見えた時に、ピグロの奴が‥リモンに飛び掛かって・・「止めろ!」バンッ 勢いよく、床に落ちた。


フージーが止めたようだ。すまんな・・はぁあぁぁ~・・・

【フォルス】(フォルス=フランス語・力強さ)

アルドルの町 商人ギルド ( 商館 / 裏 ) ギルド長。家族を含む、従業員を統括している。既婚者。奥さん ( 裏方業務全般 → 表受付で、取り扱う商品の準備や配送等の指示役 ) / 息子2人と商館 奥の従業員の住居部分に住んでいる。茶髪 / 顎鬚(あごひげ) / 小太り / 45歳 / 男 / 175cm


【クセロ】(クセロ=ギリシア語・知る)

アルドル商館 ( 表 ) の受付 / 鑑定士 / 相談役 / ギルド長の補佐として働く。ギルド長の長男 / 28歳 / 男 / 独身 / 170cm / こげ茶の髪 / 茶色の瞳。穏やかな物腰で、誰に対しても 丁寧な言葉 を使う。様々な方面の知識を持ち、日々勉強も欠かさない。


【フージー】(フージー=ポルトガル語・逃げる) やたらと動き回る 子供だった為 この名前に。商館1階 売店係&大口納品の配送もしている。常に動いてる方が良いらしい。女性に興味無いと公言。23歳 / 男 / 独身 / 185cm / 赤に近い茶髪 / 赤茶色の瞳。ギルド長の次男。


【ビボワーヌ】商館(裏)の主な受付・雑用係。23歳 / 女 / 赤いロング髪 / 桃色の瞳 / 170cm+ヒール履いてる。


【キントリヒ】(キントリヒ=ドイツ語・無邪気)

商館1階にて、依頼カウンター業務担当。明るく人当たりが良いと評判。元気にハキ ハキ話す。彼女は別の町に居るけど、まだ親にも紹介出来てなくて、結婚は考えて無い。24歳 / 男 / 175cm / 赤髪 / 黄緑の瞳 ( 目が大きめ ) 主人公リモンが、ずっと利用してた宿屋の息子


【ラーゴ】アルドルの町 / 宿屋ラーゴ 経営 / キントリヒの父 / 男 / 40歳 / 180cm / 緑の瞳 / 赤髪の坊主頭に手拭(てぬぐい)のような布を巻いている。嫁→キマ / 女 / 41歳 / キントリヒの母 / 160cm / 赤髪 / 黄色の瞳 /主に奥の厨房で料理を作る


【セウー】(セウー=ポルトガル語・雲)

バハル国から弟と共に、チェントロ国に旅して来て、定住し商人ギルドに就職した。物静かで必要以上の事は話さない。淡々と仕事をする。旅をしてきた経験から、様々な知識を持っている。紺の髪 / 水色の瞳 / 24歳/男 / 180cm / 独身 / 弟がひとり居る。キントリヒ同様、商館1階 依頼カウンター業務担当。


※バハル国は、水上都市。当分 行けません。


【イリョス】商館2階 薬の売買担当 / 女 / 33歳 / 独身 / 157cm / 栗色ウエーブロング髪 / 緑の瞳。淡々と仕事をする。


※ヴェネレと主人公は遭遇してないので‥出たタイミングで書きます。今回は無し。


【ズイアス】商館2階 雑貨 販売担当 / 男 / 既婚者 ( 嫁・パンジー ) / 30歳 / 182cm / 深緑の髪 / 赤い瞳。元 騎士団に所属してた過去があるが、怪我により引退。その後、商館に就職する。


※赤い髪は、この土地特有の髪色。髪の色で、だいたいの出身が分かる。


【特殊 魔石品】※ギルド長を任された者だけが持つ、特別な魔石品。見ためが、細くて黒いハンコ。先端部分に凄く小さな魔石が(はま)っていて、ギルドカードに使われている素材に反応し、押し付ける事で、1段階づつ色が変わる。ギルド長から1mでも離れると瞬間移動で懐に戻る性質がある。


※ピグロに関しては、彼のエピソードをご覧ください。疲れるけどね。


※この世界の傷薬は、材料が 草+水 で作られてる為、基本は直接 傷口に、かけて待つと回復します。ただしランクの低い商品は効果が低い上に、傷口がしばらく‥緑色に染まったままになります。一晩 経てば戻る。飲む薬は状態異常 回復薬のみ。今の所。

※ちなみに回復薬に白い粉を入れるのは、水に溶けてる薬効を吸着して皮膚 ( 掌 ) に置いた場合に効果として、ちゃんと取り込む為‥らしい。透明な水に花が潰れてるのが‥見えるだけだと、見ためが良く無いという理由で入れられたのが始まり。


この続きは(黒)で、騎士団の依頼に関連した‥お話です。

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