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17瓶 旅立ち

 白い依頼のお仕事に疲れ果て、風呂に ゆっくり浸かった翌日には‥‥いよいよ、門の外へと向かいます。


・・さて、無事に次の町に‥辿り着けるのでしょうか?!

ゆっ‥くりと、お風呂に入って、体や髪を洗って‥服も 洗濯して乾かし…。


・・先程の革袋を 確認する。大きめなコインが 5,6枚入ってる感じ。


・ ・ ・ ひ・・え?・・・うそ・・・・。



・き・・・き き き きん・・金貨! 小金貨・・6枚!!?


って事は・・あの、劇物・スコヴェル粉…1つ、3750R (大穴銀貨 3枚/小銀貨 7枚/大銅貨 5枚)?? ひょぇえええぇぇぇぇ・・・・


 今日の報酬分・・軽く凌駕しましたけど・・。


 でも、なんで大量に必要だったんだろ? うーーん・・大型魔物でも気絶させれそうだけど‥。軍の人達が、何かの作戦で使うんだろうね・・たぶん。


うん。考えても分からないし・・。 寝袋 情報を、聞かなくては!


 お風呂場を出て、そのまま・・2階へ上がる。この間のおじ・・おじさん?・・いや、お兄さんに声をかける。


「おう!何か忘れもんか?」

「‥外で寝る時って・・何か使うんですか?」寝袋が在るのかすら‥分からないから、念のため・・聞いてみた。


「天幕…は買ってたもんな。‥革袋のデカいのに入って、寝る奴が多いぞ」


‥アレ・・だろうか? 最初に この町を散策した時に‥売ってた‥。障害物 競走を思い出した・・あの・・・。


「‥寝袋・・って商品は、無いんですか?」と聞いたけど「聞いた事が 無い」と、言われてしまった。大きな袋を2枚買って・・間に綿わたみたいなの詰めれば・・・?


 いや、そもそも・・綿わたが売ってない。無理かぁ・・・。


・・・はぁぁ~ 残念。

お金は‥あっても買えないんじゃ・・仕方ないよね・・。帰ろう。



 宿屋さんにも報告して、明日 出る事を伝えよう。うん・・。



 宿屋に着いて、夕飯を頂く。ご主人に伝えると「そうか」と言って、明日の朝に、お会計だってさ‥。柔らかいパンは‥売ってないんだよね。一応・・あの固いパンは、売ってたのを買っておいたけど。


・・地図を確認する為に 開く。


 大きかった町・・アルドル。全部のお店には、全然 行けてないけど・・。また、来る事もあるだろうし、今は 先へ 向かおう。


目的地に、とにかく辿り着かないと・・話が始まらないものね。


 宿屋にお金を払ったら、商館に寄る。

・・その後、門の兵士さんに見せて、門の外へ。


・・商館へ行く時には、武具 装備していよう。他に‥着替える所は無いし。お風呂場なら・・。でも、行く直前に バタ バタ したくないからな。‥ここで、着替えて装備する。門に近づく時に 武器を装備しよう。よし。


金貨に驚き過ぎて・・市場 寄り損ねたけどね・・またしても・・・。


・・まったく。


うん。じゃあ・・もう、寝ますか。明日・・早く、起きれますように・・。




翌日。 今日は‥雲はあるけど・・おおむね 晴れ。

 赤い太いラインのシャツに、赤いスカーフを巻き・・長ズボン (パンツルック)と、靴下・深めの靴を履く。Myキャスケットを被り、弓を背負える 紐 と 短剣ホルダーをセットしておく。矢筒に20本の矢を入れて‥準備よし。


・・基本は、遠距離から弓…。近づかれたら短剣‥かな。


 怪我しても‥傷薬も、飲み薬もある。着替えも、天幕・火打ちセットもある。‥特に何にも 使 え な か っ た 枯葉シリーズ (枯葉・枯草) を使えば、焚火に良いし。食器は・・買いそびれたけど、片手で食べれる パン や 野菜、果物 があるし。


うん・・・。 あとは、自分が戦えるか?どうか・・だけど。


朝食を頂き、店主に挨拶して・・今までの分を支払う。

「毎度! また、この町に来たら、寄ってくれや」はい‥と頷く。


「リモン‥これは、餞別だよ」と奥さんが、柔らかいパンを1斤くれた!

「え?!わぁ!! ありがとうございます!嬉しい‥」


柔らかいパンは、売ってない。皆さん‥自分の家で 作る のが 普通だから。

「気をつけて行くんだよ」

お二人にお礼を言って、まだ・・誰も起きてない時間に・・宿屋から出た。


やったーー! 柔らかいパンだぁ! 大事に食べよう。


さて、次は商館だ。ギルド長・・もう居るかな?



いつもの、道を通る。もう覚えてしまった。

「‥ぉはよう・・」・・・。お兄さんたちの姿・・無し。


「‥随分と早いな・・」


あ・・ギルド長。「おはようございます」

「行くのか?」はい。


「武器は?」あ・・装備し忘れてた。鞄から出して、装備。矢筒も装備する。


「じゃ、門で兵士に、書状を開いて見せろ。それで基本的に、どこも通れる」


ん? 基本的に??

「‥基本的にって、何か他に‥あるんですか?」


「ここからが、重要だ」と言って 教えてくれたのは、商人としては‥よくある話で、将来的に『自分の店を持ちたい者』や『自分の作った ” 新しい商品 ” を売る予定の者』は、その宣伝用に・・兵士に、金やアイテムを渡すんだって。


・・・いわゆる・・袖の下・・ですね。つまり、賄賂ワイロ・・。


 州によって、国によって様々だけど…書状が在っても、通してくれない場合は、特に有効だそうな。


・・新しい商品? ・・あれで、良いかな? 飲める・・傷薬。

回復薬は、まだ作れてないけどね。傷薬は・・良いと思うのだよ。


「…それから、これは・・」と 立ち上がって、後ろの戸棚から、木箱を持って・・カウンターに乗せた。何? 何か・・いろいろ、入ってる?


「今まで、ここで働いて仕事した時に、出会った奴らからの‥餞別だそうだ」


 要らなかったら置いてけって言われたけど、貰える物は‥何でも貰います精神なんで!自分! と言ったら、フッ って笑われてしまった。



・・えっと、あ・・食器類。茶碗やお皿2種類・・小鉢‥スプーンやフォークだ、全部 木 で出来てる。なんか、ランチョンマットもある。緑の・・。


 それから、桶もある。手桶だ。有難い! あれ?何だろ・・。軽石みたいな・・見ための。あぁ・・これがサボ石なんだ。この世界の石鹸・サポーネの素材に書いてあったもの。


【 サボ石 】鉱石

水をかける事で、細かな穴から 泡が、出て来る不思議な石。様々なハーブと共に、サポーネの素材のひとつ。泡を出してると‥次第に小さくなり 消える。


消耗品なんだ。本体の石って言うより‥泡が重要なのかな?

・・今度、錬成してみよう。


あれ・・この折り畳まれてるのは・・大きな袋? あぁ・・寝袋用でしょうか?

あと・・え・・腕輪? うんと・・衝撃 吸収の効果があるみたい。


・・装備品、気休め・・ですものね。有難い。すぐに左手に付けた。


 それと・・ん? ハサミと、小さいスコップ・・あ・・伸びーる・・え?

何これ・・。あぁ採取用のハサミだって。属性持ちの植物を取るのに、ダメージ受けないみたい。・・私も、無効だからと…素手でむしりましたからね・・。


 伸びるスコップ・・有難いね。今は・・あんま使わないけど。


・・やたらと 小さな袋がある。じゃら じゃら・・音がする。開くと、これまた黒い豆のような?・・え?もしかするの?


【 スルクロ豆 】

暑い地方 原産の豆。そのまま茹でても、食べられない。砕いてお湯に数分 置いておくと、苦いが‥香り豊かな飲み物になる。体力20 回復※飲み物にした場合


レアーレさんからかな? いや・・あれから結局 行けてないから・・違うよね。


と、薄い白い袋に・・これは、チーズだ! チーズも、どこに売ってるのか、分からなかった食材なんだよね。わぁっ・・嬉しい。これも、大事に食べよう。


 と、中身の入ってない・・ガラス瓶。これも、有難い! 外に出たら・・また、見慣れない素材に、出会うかも知れないものね。


箱を返しに行くと・・ギルド長が受け取り、椅子の下へ置いた。

「あと‥これは、商館メンバーからだ」と 大きな袋・・パート2・・。


でも・・なんだか ふわ ふわ してる?


「パンセの家の娘が、形を整えたもんだ‥。少しは眠りやすいだろ」

「ありがとうございます!!」

「声が大きい。他の奴が起きる・・」


あ・・すみません。


寝袋・・もらった。有難い!嬉しい。顔が にやける。


「それでは。他の皆さんにも、また・・と」

「おう。元気でな」


 静かにドアを閉めて・・門へ向かう。少し・・肌寒い朝のハズなのに、心が温かくて・・足も軽い。


 門へ 来た。


前にも話した人と・・同じなのだろうか?


許可書状の紐をほどき…手に持つ。

「…かなり前にも、来たな‥君・・」

以前に会った 兵士だったようだ。なら、話が早い。

「許可書状、持ってきました」と言って見せる。

「うん・・よし。ほぅ…クセロさんのサインか‥凄いな・・」


はい? クセロ・・って誰? もしかする?


 この書状 書いてたの・・商館・表の方の受付の‥お兄さんだったし。あの人、クセロって名前なんだ。でも、なんで『凄い』になるんだろ?


「‥ん? なんだ?クセロさんを、知らないのか?」

知っては‥いますけど・・。


「あの人に、認められる商品を作れる人は、滅多に居ないんだ。あの人のお墨付きなら、どこへ行っても‥優遇してもらえるぞ」

と、書状を返してくれた。くるくる巻いて、紐を付けて・・仕舞う。


・・手が出てる。 あー・・はい。えっと・・これかな。


「ん? なんだ?薬か?」

「はい。飲める薬です」


「…飲める?」怪訝な顔だ。そりゃそうだ。


この世界に『飲める薬』が無いのだから。まぁ‥他の国には、あるかもだけど。


「ペッシェで作ったジュースに、ライムーンを少し加えて、傷薬の青を混ぜたので、体力と少し魔力も‥回復します。お試し あれ」


「‥おまえ、味見はしたのか?」「しましたよ」


ちなみに、ライムーンってのは‥レモンみたいな柑橘類で、すっぱい!

えっと・・酸味が強いって言うか。まぁ・・うん。

「‥まぁ、よし・・もう、通っていいぞ」

「はい。ありがとうございました」



大きな門を・・初めて・・・通る。塀は・・とても大きく・・分厚い。


外へと繋がる所に、また・・兵士が居る。また必要だろうか?要らない?


・・要らなかった。 地図を見て・・目的地・・・・。


 ウィリディス州を目指すので、ココから‥まずは、北の境の町へ‥向かう。外は‥広い・・・草原が…。すっごく!遠ぉぉくに‥町のような場所が、見えてる程度で‥西には 森が広がり・・東南には 山が連なっていた。


 まずは、境めの町へと向かう。こんな…ただっ広い場所で・・襲われたりするのだろうか?


 出入口の兵士が、私の事だろう・・ひとりで大丈夫か?‥と、言われてるが、大丈夫って言いたい。へっぴり腰でも・・戦えなくはない‥と思いたい。


 早い時間だから、そんなに出ない・・と思いたい。希望!


・・まだ、想像の範疇から 抜けれてないけど・・・。キィシャアアァァ!

はっ? 突然、飛び掛かってきた!何かっ!


弓と矢は 間に合わないから、短剣を取り、大きく切り払う!


キュウウゥゥゥ   ボンッ


あ・・剥ぎ取らなくて良いのか・・良かった。


 今のは、フトールニクって魔物だ。日中・・って朝も出るんだ。どっから来たのやら。弓は咄嗟には‥出来ないね。やはり、最初から構えてないと・・。


という事で、弓と矢をセットしたまま、ゆっくり進んでいく。


 ある程度 進むと、またフトールニクが、どこから と も な く やってきて・・・私に倒されるって事を‥繰り返した。


 時々、吹く風が・・普通の風なのか、レベルアップの風なのかは 分からないまま、草原を抜けていく。アルドルの町を振り返ると、けっこう遠くに見えるようになった。もうすぐ、夕暮れだ、


 襲い掛かってくるのも、まだ・・1匹、やってくる程度だから、対応出来てる。これが増えると、怪我も増えそうね・・。


・・・なんとか、町に辿り・・着けるだろうか?



辺りがもう、暗くなる時に‥町の入口までは、来れたのだけど・・。

夜は‥開けてくれないらしい。


 町を囲む塀の近くで、休んでも良いですか?‥と聞くと、なるべく町の入口付近に居ろ と言われる。お言葉に甘えて、兵士の居る・・目と鼻の先で、寝袋を敷いて‥天幕を広げ・・入口に灯ってる火を 灯りとして、柔らかいパンとチーズとレタス・・じゃなかった・・えっと、レチュガを挟み・・食べる。飲み物は、野菜ジュースを。


・・今回は、近くに兵士も居るし、この塀の効果で・・夜でも 襲われないけれど・・。今後は、何か 罠 とか作れるように…なりたいものだね。


 結界みたいなのが張れれば‥な とは思うけど、まだ素材は素材でも、植物とかだけで、石とか反応しないし。木の枝も、反応してくれないから・・。


眠るに‥眠れないまま・・夜が明けるのを待った。


 少し・・明るくなってきたかな・・って頃に、ポツンッ・・ポツンッと雨が降って来た! 急いで寝袋を鞄に仕舞い、ポンチョを被った。天幕も片付ける。


・・ぐぅ~・・腹が減ったって。どんな時でも、お腹は空くのね・・私。


今日は、固いパンと‥カロミリャのジュース飲んでヨシとする。

「おい‥もう、扉が開くぞ‥入る準備をしろ。書状は、持ってるな?」


片付けて、書状を開こうとしたけど「あるなら良い」と‥仕舞うように言われる。


ギィイイイィィ 雨の時に軋む音に近い音が鳴り響き・・・門は開かれた。


一歩・・中へ入れば・・ピコンッ え?!

 『 トラストの町 』と、表示された。

【柔らかいパン・チーズ】基本、店では買えない。自宅で作ってる家が多い。柔らかいパンは、日持ちしない。


【腕輪】金色に、光ってるブレスレット。細かい粒子が‥練り込まれていて、これが それぞれ魔石の欠片。衝撃を吸収して、無効化してくれる装備品。わりと高い。


【伸びるスコップ】()の部分が、少し伸びるスコップ。


【採取用ハサミ】属性無効・状態変化 無効が、付いている‥採取用のハサミ。特殊効果が付いてる物は、基本的に 価格が高い。性能も良く、壊れにくい。


※どれが誰からの贈り物かは、ギルド長のエピソード③ (①~③は昼公開)にて。


【寝袋】という名の商品は無く、大きな‥人も入れそうな袋を2枚重ね、間に綿を詰めて ステッチがかけられて 作られている。軽くて、ふわふわしている。


【クセロ】アルドル商館、表の受付係。彼が審査する目は厳しく、合格を勝ち取れた者は、数人しか居ない…と言われている。彼のサインの入った、書状を持ってる事は 誉れ と言われる。


【魔物の素材】倒すと、素材残して‥土に還ります。


【アルドル以外の町の門】基本、夜は閉めます。アルドルの町は、夜も行き来がある為、開いたままです。


次回、トラストの町を、うろうろ・・するハメに・・・。

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