145瓶 作戦前の
作戦 準備期間の‥2日めに、ニーリーに会えた。
3日めには、アルクス団の皆と会えたけど、予備隊になったらしい。
忙しそうだったから、早々に別荘に戻って‥読書の続きだ・・
塔についての本を読んでたら、突然のチャイムで転移してきた私。
本 持って来てた・・。ひとまず‥玄関の棚に置いて・・鍵を開ける。
「え?・・何故に‥ラオフェンさん??」
「リモン殿、突然すみません」いえ・・どうしました?
・・・ぁ・・うん・・そうです。えぇ・・あー・・はい。
昨日、お父様に話した・・英雄が10人だった件の話だった。
「一応・・書いて送ったはずですが…」
「はい。しかし‥」
「あの‥どうぞ・・」
玄関、開きっぱなしで話す内容じゃない。
「…失礼します」
応接室で座ってもらった。お茶を用意しようとしたら‥断られた。むぅ
「それよりも、英雄が7人以上居たという話は、軍内でも初耳だったようで」
城や 各州の施設内でも、記述が無いかと探し始めたらしい。
「それで、見つかったのですか?」
「はい。いろ いろ と、分かった事が増えたようです」
「ただ‥問題は、今年と来年だけで見つけられるのか?‥という所だと、伺っております」‥英雄の遺産・・7個…ではなく、10個になったんだものね。
「では、捜索班を増やすのですか?」
「そのようです。元々『予備隊』を、いくつか用意していたそうですから」
・・アルクス団のシェルタ達だね。
「あと数日後には、出発式が来ますが‥」
その前に、新しい班が2つほど‥増えるらしい。
・・ん? 出発式? そんなの‥やるんだ。
「リモン殿、出発式にも参加して欲しいとの事です」はい。
で、そのまま・・施設内 移動で、剣 と 鳥を見に行く・・と。
「その際の同行者のひとりが、自分なのです」へ?
あぁ! そうなんだ。
「よろしく お願いします」
「はい。こちらこそ」
・・確か、同行者・・2人だった気が‥。
「もう一人は、誰と聞いていますか?」
「確か‥古代語研究者の‥女性だとか」そうなんだ…。
『古代語 研究者』と言うから、てっきり‥あのベルダーさんかと思ったけど・・違った。女性なんだって。楽しみにしておこう。
「…その‥リモン殿・・」はい?
「我が愚妹が・・大変、失礼しました!!」ゴンッ
勢いよく・・頭 振り下ろしたから・・テーブルに当たった‥。
「‥いえ」求婚された事だろうね・・。お断りしたけど。
婚約者は・・自分には居ないし要らないと、ラオフェンさんへの手紙に書いておいた事に関係してる‥と思う。
「本当に‥申し訳 無い‥」もう、大丈夫ですよ。
「僕よりも、ラオフェンさんこそ‥婚約者は?」
「…今は・・居ません」相変わらずなようで。
人気あるって‥聞いたのにな・・・不思議。
選び放題で、逆に決められない・・とか、かなぁ?
「この話は、終わりに致しましょう」ぁ・・逃げられた。
ラオフェンさん、私の同行者になった事を‥伝えに来たかった‥だけみたいで、早々に帰られた。
ラオフェンさんが 一緒って・・中々 無い事だから、なんか嬉しい。
さて、塔の本の・・続きでも読もう。
仕掛けは、よくある‥レバーや、スイッチ‥。像などを動かす‥とかも、あるみたい。・・・けっこう‥大変そうね。
ゲームの中じゃ、キャラ動かして‥簡単にやってるように見えるけど、実際には‥かなり、体力 欲しそうな話だもの・・。
謎解きも・・これは、苦戦しそうって思えた。
内容が‥どう、という事よりもまず・・ ” 読めない ” って。
つまりは、古代語って事?
それとも‥暗号になってる・・とか、あの‥牢屋に在ったみたいな、パズルだったり・・とかも、ありそうよね。うぇぇ…頭、痛くなってきた・・。
試行錯誤した記録が あるけど・・。今も‥クリア出来た人が居ないなら‥。
これは役に立つかどうかも‥正直、分からない。ギルドの人に貸せたら‥とも思うけど、本は‥持ち出せないからなぁ・・。
書き写すにしても、この量は・・うーーん・・ちょっと、遠慮したい。
新しい お菓子を食べながら、スルクロ茶を飲んでる。美味しい!
今度は、神の武器‥の本を、書庫で読んでる。
武器の系統ごとに、10~15本程度‥作られたみたい。
色は 真っ白に 金の装飾・・って所は、変わらず。
だけど・・形状が‥全部 違う。長剣でも、長さや‥刃の形、装飾も…全部。
これは、他の武器でも…同様だった。
1つとして、同じ物が無かったみたい。書いてないだけ・・と思ってたけど、全部に同じ記載が在るのだから‥きっと、そうだったんだろう。
・・それに、魔力がある程度、高い者でないと‥神の武器にならない…って。
私には魔力‥けっこうあるから・・出来たって事?
あと・・防具系の盾とかは『神の武器』には な ら な い って。
まぁ ” 武器 ” じゃないものね・・。
作れたら『神の防具』だもの。鉱物が使える盾だからこそ‥だろうけど、難しいものが‥あったみたいね。当時は、防具でも作れないか‥試行錯誤してたみたい。
神の武器だけじゃなく…こぞって各 鍛冶職人が、武器や防具を作ってた事で、高性能な武具が‥溢れてたみたいだね。
・・・ほとんど、戦いの中で‥失われたそうだけど。
でも‥この間の石碑みたいに、どこかのヌシ級の魔物に刺さってるかもね・・。
刺さってるとは、限らないだろうけども。
また‥大量に武具を作れ‥って来そうで、怖いなー‥。
・・あれ? この本・・。
『塔とアルクス』だって。タイトル見ないで‥中身で、選んだから‥。
塔‥500年前に建てられたと思ってたけど…。それよりも前から?
遺跡群の1つだったみたい。
この世界の遺跡って‥あんまり、壊れてないのが‥不思議。
大抵‥壊れて廃墟なのに・・。この世界は、何か‥もっと別の要因が‥?
ぁー・・ダメ‥思いつかない。考えても分からないのは、後にしよう。
・・アルクスの証‥は、アルクス団として選ばれた時に、塔の最上部に全員で挑んで…到達した記念に‥置いて行った物・・みたい。そうなの?!
誓いの言葉も『必ず 巨悪を打ち滅ぼすぞー』・・みたいな、言葉らしい。
ガラクスさんが 叫んだ‥言葉っぽいな‥‥。
塔の中は・・何も改修してもないみたい。最初から、仕掛けやら謎やらが在った‥って事よね? 遺跡群は‥一体、どこまで遡った時代のもの‥?
目も疲れて来たから、今日は ココまで にしよう。
本を片付け‥食器類を片付ける。
ちょっと早いけど‥と戻ろうかと思ったら‥またしても‥。
『キン コン 』はーい・・。
今度は、誰だろ?
「お久しぶりです‥リモン殿」は? ソルさん??
「お邪魔しても、良いかな?」ラフェヌさんや‥ダスクさんまで。
「ど、どうぞ」
再び‥応接室へ。お茶を出す間に‥お菓子を摘まんで貰おうと小皿を出す。
「変わった形だね~‥これは、何だい?」
「お菓子ですよ。ラフェヌさん」
「‥これが‥菓子‥ですか・・」
じぃーって見てないで、食べて欲しいです…ダスクさん・・。
「では、頂きます」はい。
みなさんには、スルクロ茶を出す。
「皆さん・・非番の時みたいな恰好ですけど?」
「リモン殿が、私用で会いたいと言われたので‥」
・・軍団長や人事課みたいな所で、伝えられたらしい。
「今は、軍事作戦前で‥その‥」ん?
「わりと、どこも忙しいからね」
「‥すみません」
「ぃっ…いえ!‥大丈夫です」ソルさん‥。
「私用で‥というのが意外でしたが‥」
会 い た い と、思っただけ‥なのだけど、駄目だったのかな?
そう‥伝えたら‥ダスクさんとソルさんは 驚いた顔して、ラフェヌさんは‥笑顔だった。作戦前だからこそ、会いたかったんで‥。
「あなたから頂いた、お守りが ございますから」
・・それは、ちょっと忘れてたけど。
最近の‥他愛無い話をして‥夕方。
「ソルもダスクも、今回の作戦には参加しないけど‥」
「英雄の遺産ではなくとも、彼らの武器などは貴重なので、探す部隊が別に動くのです」・・そうなんですか。
そっちも、冒険者や商人のグループが参加するらしい。
「何か‥簡単に連絡 出来る手段が欲しい所ですね‥」
「それならば、モルドーモの石が‥その機能を持っていますよ」
・・え? そんな物が、在るのですか?!
青くて‥四角い‥石みたいに固い‥魔石品・・・らしい。
「それで‥短い言葉を、そのまま相手に届けられるんだ」
「その石、人が運ぶんですか?」
「いえ。相手を思い浮かべて上に投げるだけで、瞬間移動して 相手に届く仕組みなのです」へぇ‥。ワシャクの魔石なのかな?
「そっか、それなら‥」
「僕も ソル達と 一緒だから‥本当に、君とは‥しばらく‥ぐすっ‥会えない‥うぅ」へ? ありゃ・・・泣いてる‥ラフェヌさん。元気 出して‥。
「ラフェヌ殿‥気をしっかり持ってください」
ダスクさんに支えられ‥そのまま、お持ち帰り状態になったまま、3人共‥お帰りになった。明日・・会えるかと思ってたのに・・もう、会っちゃった。
あと、2日あるって事だけど・・どうしようかな?
まぁ‥ここで、本 読んでも良いかもね。さて、帰ろう。
「お帰りなさいませ、お父様」
「あぁ‥ただいた‥リモーネ」
ん? 何だか‥いつもよりも、疲れてます?
夕食後‥両親の部屋にて。
「リモーネ‥」はい?
「あなた・・どうしたのですか?」
「‥カルム殿に‥何を書いたのだ?」え?
何って・・この間の‥手紙の返事ですけど・・。
「一体‥どうしたのです?」
「アヴィド殿より‥我が家を名指しで、娘に文句を言っておけ‥と、言われてしまってな‥」えーー!!なんでーーー!?
書いた内容‥何だったかな?
怒らせるような事‥書いた??
えーーと…うーーーん・・・。
「カルム殿に、何か‥ありましたの?」
「‥どうやら‥仕事に支障が出ているそうだ」え”‥。
「も‥もう一度‥お手紙 送った方が‥よろしいでしょうか?」
「…うーん‥そうだな。状況が分からぬし」
…そういえば・・聞いてないな。
「あの、話が変わるのですけど‥お母様」
「どうしたの? リモーネ」
「結局、結婚の条件は・・何に なったのですか?」
「‥あぁ‥それはね・・」へ?
・・・どうやら、カルム様は‥長男では無いからと、どの国でも良いから移住して‥国から認められる偉業を成したら、認める‥って・・。
「何だか‥無茶振りな気がしますが?」
「‥あなたに苦手な事が、無いから‥こうなったのですわよ」えー!
そんなぁ~‥‥。
「優秀 過ぎる娘も・・大変だな」他人事ですか⁈ お父様!
他国って‥ロフォスや、チェントロじゃ‥ダメなの?
「ええ。それ以外‥と、仰ってたわね」
はぁ~‥。まぁ・・20歳まで、5年も『ある』し‥何とかしよう。
『国から認められる偉業』が、思いつかないよ‥。
「今、結婚は‥焦らなくても良いだろう」はい。
「それよりも、カルム殿ですわ。こちらでも調べてみますから‥。今日はもう、おやすみなさい‥リモーネ」はい。
「では、おやすみなさいませ」失礼します。
カルム様・・どうしちゃったんだろう?
何か‥ショックを与えるような事・・書いたかなぁ??
お守りが、早々に壊れた・・とか?
お守りに‥武具を強化するのも付けて あるのに…。
カルム様・・・・手紙‥書かない‥と‥‥くぅ・・・すぅ…
『リモーネ様!旦那様が お呼びですよ!』
‥ぅぅん…。まだ‥早いよ・・・。
無理やり起こされ‥立ち寝しながら‥着替えさせられ‥。
早朝‥4時とか5時くらいに起こされて‥目が開かない。
「リモーネ‥起きないか‥」おとうさま・・むにゃ‥。
「こんな‥早くに…何ですか・・」
「今すぐ起きろ!」ぅわっ! びっくりした。
「いきなり、大声 出さないで下さい‥もぅ」
「眠気覚ましのは、無いのか?」あれは部屋に‥ねむい・・。
『すぐに眠気を覚まし、リモンになって‥軍団長に会え』
えー・・今ですかぁ?‥あとじゃダメなの? せめて‥明るくなって‥むにゃ…。
「こら!‥起きないか!」ふにっ うぅ・・眠いよぅ‥。
【モルドーモの石】魔石品
英雄のひとり・モルドーモの魔石品の1つで 短い言葉 (10文字 程度 ) を 録音するように吸収し 相手を思いながら上に軽く投げると その瞬間 消え、相手側に落ちて来る。頭に当たっても痛くは 無いくらいに 軽い素材だが 石よりも固いようで割れた事は無い。青い透明な四角い物。子供 ( 小学 低学年 ) の掌くらいの大きさ。騎士団 管理品。
次回、早朝に あれ これ あって‥カルム様からの手紙が‥うぅ・・・




