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144瓶 再会

まさか‥英雄が、10人も 居たとはね・・。


 でも、残り3人は‥特殊な印象を 持った。

遺産の在処(ありか)が‥分かり易くなった 気がする‥

 マルールの鍵って、魔物に? 彼女・・って‥え? もしかするの?

前に読んだ時の・・あの、ストーカーになる魔物?


えー・・けっこう、危ない気がするよ・・それ。



・・残り、3人のも・・ある‥みたい。


チェントロは 愛用していた槍を、デトリチュスの森の主に食わせたようだ。

誰にも、受け取れないのでは無いだろうか。


イーリオスは 愛用していた杖を、メラホソ湖(こ)の主が縄張りにしている場所に、海を 一時的に避けさせて中央に刺してきたと言う。


トドメキアンは 大樹の魔力が最も高まる時期に、その集約した魔力の葉を城の宝物殿の奥に隠して来たと言っていた。数ある箱の中から見つけるのは大変そうだ。


==================================


・・・これ・・知ってるのかな? 騎士団。

ここで、研究もしてたそうだし・・お父様も、きっと読んでる・・よね‥。


 でも、これで・・より‥探しやすいと思う。

一応・・メモに書いておこう。どこに応援に行くか・・分からないもの。



 よし‥と。あ・・もう夕暮れ・・早く、戻らないと。

転移して‥書庫に・・。


 片付けないと‥と、思いながら入った途端に・・。


    本が、勝手に・・戻ってった。

助かったけど・・本 自体に魔法・・ではなく、この書庫全体‥なのかも。


 とりあえず、戻ろう。お風呂に入って・・さっぱりした。

今日は、動き回ってないから‥そんなに、汚れてないけどね。


「お帰りなさいませ、お父様」

「うむ‥ただいま戻った」


 食事の後・・スケジュールについての話をした。



 兵士と会うには、申請書を出す必要があると‥聞いて、明日‥どこかに行く前に‥出しておけ‥と…言われてしまった。


「それから、作戦時でも‥夕方には戻れるようにと、言っておいた」え?

「それは 良いですわね」

・・リモンの両親の意向だ・・とか な ん と か 言ったらしい。


 それで要望に応えるの・・優しいな‥。


「別荘から戻る事になるゆえ、やや・・いつもよりは遅くなるだろうがな」

うーん・・そっか。


・・あとは、泊まる事になったら連絡しろって。まぁ、そうだね。

「その時は、家出中に仲良くなった家に泊ってる‥という事にしておく」はい。


そうだ・・お父様‥。

「‥どうかしたか?」


 今日、別荘で読んだ 本の話をした。遺産 入手の手がかりになりそうな話。

これは・・知ってますよね?‥と、確認した‥だけだったのに…。


「な⁈ そうなのか!?」


   お父様・・ 知 ら な か っ た みたい。


 置いて在る本の大半は・・貰い物・・らしく、当時は興味が無くて‥読んで無かったみたい。お父様・・予想外ですよ・・こっちは。


「では、便箋に書いて‥騎士団 団長に届けて貰いなさい」はい。

本は『持ち出し禁止』だからね。


 部屋に戻り・・今日の話を、まとめる事になった。

行く前に‥ギルドも寄るし、ついでに・・騎士団も‥。


書き終わったら、封筒に仕舞い・・あ・・行かなくても‥ポスト在ったわ。

・・忘れてた。一方通行じゃないのだもの。こっちからも送れたよ。


じゃ、リモンの拠点で出してから・・ニーリーの家に行こう!

 あ~・・楽しみ。ニーリー・・もうすぐ、会えるよ‥‥すぅ・・



 いつも以上に ワク ワクして‥リモンになって 飛ぶ。ポストからギルド 経由で団長さんに。騎士団 経由で‥軍団長さんに・・手紙を送った。


 選ぶだけで良いから‥迷わないし・・すぐ終わる。

じゃ、ニーリーの家・・もしくは、長老の家へ!


 ヒュンッ



・・・ここは・・ニーリーの家だ。


 でも、おじさんも居ない。

早い時間ではあるけど・・もう帰って来ても‥いい頃だと思う。


 それより、これじゃあ・・不法侵入だよ・・。裏口‥相変わらず‥開いてる。

出てから・・回り込んで浜辺に行くと、子供らが‥浜辺で遊んでる。


・・みんな、こんがり‥焼けてます。


 どれが‥ニーリーなんだか・・分からないまま‥近づいてく。

「あー! リモン来たー!!」へ?!


「リモン来たよー! ニーリー!!」と、海の方へ‥大声を出す‥子供たち。


海に居るの? 手を引っ張られて・・海に近づくと・・。


 なんだか・・黒い・・何か・・人?

鑑定・・あ! ニーリー‥。


「ニーリー! 来たよー!」気付いてくれたみたい。

やっと・・浜辺に戻って来てくれた。


「まっくろに‥なったねぇ」こんがり‥よりも、真っ黒だ。

「‥リモン・・遅かったな‥」


・・すねてる?

「なか なか 来れなくて・・ごめん」

本当は、もっと早くに来たかったんだけどね‥。


ニーリーには、魔法の話をしても大丈夫だけど‥周りの子達はまだ‥ダメだ。

 あとで理由を説明するとして、海に潜って何してたのか・・聞いてみた。


「‥ただ・・遊んでただけだ」そうなの?


 他の海じゃ、魔物が わ ん さ か 居るから・・こういう風に、泳ぐ事も‥潜る事も危険だけど・・。この漁村だけは『カラカテの加護』が あるから大丈夫。


「リモンも・・入らないか?」

  え・・私・・この村の子じゃないよ?


「リモンは、カラカテ様に選ばれたし・・大丈夫なんじゃないか?」

「えー・・入りたいけど、駄目かもだし‥やめとくー」

そんな顔しても・・確信 出来ない限りは遠慮したい。


 見えない範囲に入ったせいで、あの大暴れが‥起こったんだし‥。

そう言うと、ニーリー‥それ以上 言わなかった。


 途中・・ニーリーの お父さん・・に遭遇。お元気そうだ。

村の人達も‥みなさん、元気そうだった。家も・・既に、元通りになってた。


 あの時の爪痕は・・今は・・見当たらない。

泊ってくか?と聞かれたけど、今は‥旅をしてる訳じゃない。


・・だから、親が心配するから帰ります‥と言って、夕方‥。

「絶対・・また、来いよ」うん。

「渡し忘れてたけど・・これ、お菓子なんだ。食べてみて」


 甘いの苦手な ニーリーに、塩気のある物で‥チップスみたいなのにした。

普通に・・フルノスで作ったよ・・。


「おもしろい形だし・・もぐ もぐ ‥美味い」ふふっ 良かった。

何だ これ‥と言われて『チップス』って言ったけど‥発音 出来ない問題‥浮上。


・・またか。どうしたもんか…と、悩んでた私達の所に‥おじさん再び。


「こりゃあ‥薄いな‥」

  はい。薄く‥スライスは・・錬成です。


・・あれ? 鑑定したら‥名前が付いてる。

『ウスイ ( 菓子 ) 』・・良いの?‥それ・・微妙…。


まぁ・・良いか。売る時に・・名前、変えよう‥うん。


 2人に挨拶して・・飛んで帰る。

明日は・・アルクス団と‥マエロルさんだ。


 ここ最近は、何かの事件が・・とか・・無いから平和。

嵐の前の静けさ・・と、言わないと良いな‥って 思ってる。


 みんなにも、お菓子・・けっこう多めに持って行く。


そういえば‥最近、カミリア姉様が‥居ない。

 どうやら、婚約者様の ご自宅で、過ごされてるらしい。


「家での生活とは異なる事も ある だろうからと、向こう側の配慮が感じられますわね」と、お母様。なるほど。


  カミリア姉様の旦那様は、貴族では‥無かったもの。

大きな家では あるようだけど・・。


 だから、家の事は‥こちら同様に、メイドがしてくれるそう。

それでも‥勝手が違うからと、結婚前にはミュゲ姉様も、お泊りしてたそう。


・・私も‥いつか、同じように泊まったり・・するのかな?


「明日は、キトゥリノ州へ 行くのでしょう?」はい。

・・塔では‥連日、多くの冒険者が挑んでるらしい。


「それでも、まだ‥最上階に辿り着けないみたいですね‥」

「何でも‥魔物と戦うだけでは、無いそうよ」え・・。


 どうやら、上の階層に行く程に・・謎解きが在ったり‥仕掛けが多かったり‥と、まぁ いろ いろ 起こるらしい。


・・そういえば、塔についても‥本、あったな…。今度、読んでみよう。

夜も更(ふ)けて来たから‥挨拶して・・部屋に戻り眠った。




 『・・・・‥‥・・』



むくり・・また、夢を見た気がした・・覚えてないけど。

 何か…見た事のあるような‥無いような風景 と 場面。


  起きた途端に、スッ て‥消えてしまう。何だろう…。



今日は・・アルクス団と会う! シェルタ達・・元気かな。元気だろうけど。

「リモーネ」はい? あ、お父様・・今日は非番ですか?スーツじゃない。


「‥これを、騎士団より・・預かっている」は・・い・・あぁ・・白紙。


「今すぐ‥という訳ではなく、あと今日 含めて3日後で良いそうだ」

「分かりました」・・紙に書いてあった通りに、剣と鳥を見て‥それから、森の祭壇に行くって。護衛が2人? ふむ。


「‥今日は、早めに帰って来なさい」え・・はい。

じゃ、ちゃ ちゃっと 行ってきます!



アルクス団の皆は・・相変わらずな感じで居る・・のかと思ったら‥忙しそう。

「‥なんか、ごめんね・・」いいよ。フェリータ、気にしないで。


「おまえは、参加しないのか?」何に?


・・・どうやら、シェルタ・ヴェレーノ・クレオ・ギフトは‥今度の作戦の2班に入るらしい。そうなの?!


 予備隊みたいな扱いらしいけど・・。それでも、凄いね!


「知らなかった。僕は・・別動隊だから‥」

「そっか‥。おまえも、作戦には参加するんだな」まぁ・・うん。


「俺達、アルクス団の名前を‥知らしめる時だぜ!」

・・ヴェレーノが‥楽しそうに話してる。


 みんなが居ない間は、タオくんと‥女子たちで過ごすらしい。

ここにも結界あるから・・大丈夫だとは思うけど‥。


 ポストを複製して、あげる事にした。クレオの稼ぎの お陰か、良い防具を揃えてたし・・大丈夫そうだね。


「俺らだって、レベルは上がってる」

「塔にも挑戦して、鍛えてるからな!」

 シェルタも、ヴェレーノも‥頼もしいね。


クレオは、薬を管理する物資班の近くで 一緒に行動する事になったらしい。


「クレオも、ギフトも‥気をつけてね」

戦い方は、シェルタ達に習ってるとはいえ‥まだ まだ、低い体力だもの。


「それに、前にリモンがくれた‥お守りが ある から」って。

うん・・ワシャクの爪の お守りね。


「忙しそうだから、もう行くよ」

「おう!またな!」うん。


マエロルさんの家にも寄った・・けど、居ない。


 近くを通った人が教えてくれたけど、マエロルさんは‥ここ最近‥見てないらしい。どこに‥行ったのかな?


 騎士団からの要請で‥何か、調べてる・・とか? 普通に ありそう。

そっか・・会えないのか・・。少し、聞きたい事も あったけど‥。


 やる事も無いし、家に戻ろうかと思ったら・・お父様、呼び出されたらしくて居ないみたい。それなら・・また、本でも読もう。


 別荘に戻り、また書庫へ。


塔の話・・いろ いろ あるけど、内装や 攻略ノート・・みたいなのも見つけた。

 これを読もう。『アンビジョの塔 攻略日誌』だって。


・・始まり方が、物語の冒頭みたい。

=================================

 『 塔 』

    それは、各地に点在する謎の建造物である。


遥かなる太古に作られた遺跡が、今も なお そこに存在し続けるのだ。


=================================


‥だって。


 あれ? 点在・・って、いくつも在るんだ‥。


 そういえば前、塔を調べた時『どこの塔でも構わない』みたいに、書いてあったけど‥つまりは・・そういう事なんだ。


 いえ・・今は、それより・・攻略の内容だよ…。



 内装は‥最初の2層までは固定。3層から様子が変わり・・最上階まで、何層になるかは わ か ら な い ・・じゃ、意味ないよ・・。


 この本は・・・英雄達が、他国に渡って…10年も経った後に、参加した冒険者の記録みたいね。それまでにも‥多くの冒険者が挑んだけど…。


 中で‥命を落とす人も・・・出てたらしい。

だけど『最上階には宝が』みたいに伝わってて、それを目指してたみたい。


 いえ・・皆さん‥違うよ‥‥。

最上階に行っても『アルクスの証』しか、手に入らないよ・・・。


 まぁ、それを『 宝 』って言うなら‥別でしょうけれど。

たぶん・・この当時の人達には、違う物に思えたのだろうね。


『 キン コン 』あれ? 誰か・・来たみたいだ…。

玄関に・・転移っ!

※チップスにかけた塩『ショー』は、岩塩のような物を錬成したら サラ サラした ショーになった。


※カミリアは 婚約者宅で 寝泊まりしている。この間に 結婚式などの準備も 行われてる。


※予備隊は 説明会には 呼ばれてない為、アルクス団の4人は リモンに会って無かった。


次回、準備 期間中だけど‥いろ いろ あって・・・

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