141瓶 コレ
父から‥というより、騎士団内で他の治癒術師の皆様と‥
訓練がてら・・教えて頂いた。
早々に や ら か し た けど・・。
まぁ、なんとかなって‥良かった。あとは・・・
朝から、リモンとして‥別荘で メチェーリ先生と会う。
こっちでは『 は じ め ま し て 』だ。
庭で…氷の魔法を、教えて頂く事になった。手桶に汲んだ水を使う事‥と 言われ‥小さな 氷を作ったり、それを 水に戻したり‥。
イメージを描いたまま‥魔力で包んだり‥外したり‥という使い方が、印象的だった。それを瞬時に出来るようになるまで・・同じ訓練が続いた。
秒で、変化させれるようになると‥大きさを変えたり、鋭さを付けたり‥上空に上げるのは‥風魔法も併用する必要がある・・などの勉強も 教えて下さった。
・・先生に、驚かれたのは…魔法の習得 速度と勘の良さ‥それと・・・。
「あなた、相当な魔力を持ってるわね‥」そうなのですか?
まぁ、メチェーリ先生の魔力‥200pだもんね。
先生が疲れない限りは、私も疲れない。
回復系のアイテムを使いながらだから、けっこう続けれた。
「それでは、今日は この辺にしておきましょう。また明日ね」はい。
「ありがとうございました。お気をつけて お戻りください」
まぁ…兄様が近くまで、迎えに来てるの知ってるから 大丈夫。
リモーネに戻って、両親に報告したりして‥日々が過ぎていく。
・・ニーリーに会っておきたかったけど、まだ‥会えない。
「それよりも‥リモーネ」はい?
「あなた、カルム様への お返事は、もう書いたの?」ん?
・・・書いてないね。書く暇 無かった・・そういえば。
「明日には、書いて出すのですよ!」はい!
どうやら、手紙が来たら‥数日の内に出すのが 普通 だとか。
ごめんなさい‥カルム様。魔法の訓練が 楽しくて‥忘れてました。
家の封筒と便箋を使い‥書いた。赤レンガのような色味の封筒だ。
便箋は白いけど、赤い葉のレリーフが、四隅にあって‥おしゃれ。
労いと、謝罪と・・近況報告を書いた。
治癒 魔法 と 氷は覚えた事‥。風と 土も覚える予定と伝えた。
マントの効果は、どうだったのか?とか聞いたりも‥。
このくらいで、良いかな。
書くか‥迷った最後の文言は‥‥恥ずかしいけど、書いておいた。
封筒に仕舞い、封をすると‥ツェーンが送ってくれると言って、出かけて行った。夜なのに・・朝にすれば良かったかな…。
「心配せずとも、ツェーンは あれでも、元・冒険者ですから。大丈夫よ」
って・・そうなの?! 凄い!
ツェーンが、無事 戻って来たのを確認してから、眠りについた。
風の魔法は・・誰が、教えてくれるのだろう・・・むにゃ・・すぅ・・くー・・・
翌日・・。
『リモンとして、家で待ってなさい』と言われてたので、早々に玄関の灯りを点けておき、玄関 近くで‥待ってた。
『 キン コン 』
「はい‥どちら様でしょうか?」
『リモン殿‥開けて頂けませんか?』
ん? 何か・・聞いた事が あるような?
扉を開くと・・あれれ??
「え‥ヴェンデさん?!‥レックスさんも・・ぁ‥どうぞ」
「失礼 致します」
‥森の復活 直後・・以来ですね・・。レックスさんは、最近 会ったけど…。
「最近って言っても、けっこう前だったぞ?」そうでした?
「今日は、どうされたのですか?」
「リモン殿が15になられ、風の魔法を習得したいと聞きましたので」
・・どうやら、風魔法の先生として‥ヴェンデさんが来てくれたみたい!
「良かったのですか?」有難いけど・・。
「ええ。自分から‥志願 致しましたから」えー・・なんか、凄い。
石碑巡りの時に、レックスさんが来た事を話してると、あの足輪‥身に付けてくれてるみたい・・良かった。
庭に移動して、風魔法の話が始まる。
時々・・レックスさんが、私の治癒魔法や 氷と 水の切り替えの早さなどを話す。
「でも、氷と水のは‥先生が・・」
「ガロファノって奴の奥さんだろ?」はい。
「レックス‥その辺にしておきなさい」「は!」
・・レックスさん、口閉じたし‥離れた場所に移動した。
「簡単なものから‥覚えておきましょう。攻撃魔法の特性は、聞いていますか?」
「はい。全て‥凶器となるのを忘れぬこと・・です」
「そうです。では、少なく‥限りなく少なく‥魔力を練って下さい」はい。
氷水の辺りで、目を開いてても‥使えるようになった‥魔法。
小指の爪 程度の薄いものを想像して・・目の前の空間に飛ばす。
私の真横に‥ヴェンデ先生。シャッ と 音がして・・飛んで行った。
「良いですね。氷魔法の成果が出ていますね」そう?
氷にしたり、水に戻したり‥という変化は、魔力の扱いを調節しやすくする効果もあるらしく、特性的に 無くても‥感覚を掴むという点で、誰もが練習するって。
「では、次の段階に移りましょう」
今度は・・自然の力を応用したもの。今日は‥わりと風が吹いてる。
「自身の魔力が底を尽きそうな場合は、自然の風を使うのです」
ヴェンデさんが、実演して下さった。
吹いてる風を‥手で ぐいっ と、掴んだように見えた直後に、腕を振り‥奥に試し切り用の丸太に向け‥振り抜いた‥。
スパッ と、切れた。凄っ!!
「この世界は、魔力に満ちています」はい。
だから、その魔力を使えば‥自身の魔力を節約 出来るから、使えるなら使った方が良いという考えらしい。
ただ、これには‥ 一部で『邪道』という考えの人も居るから、使うのは ” 魔力が無くなりそうな場合のみ ” と、されてるらしい。
他の人と、行動を共にする事になるだろうから・・注意‥って。
メモっておこう…よし・・と。行く前に、読み直す事にする。
その後・・やってみて…と 言われて、やってみたら‥すんなり出来た。
「やった!」
・・・あれ?
後ろを振り返ると、無言の‥お二人…。
「何か・・ダメでしたか?」
「‥いえ・・出来た事に、驚いただけです」え?
やってみて・・と、言われたから‥やってみた・・だけ だよ?
「おまえが規格外なのは、今に始まった事じゃねーけど‥」
「流石に・・驚きました」
・・またしても、やらかした‥‥のでしょうか?!
「普通は、やってみろ‥って 言っても、出来ないんだぞ!」
・・・えぇ?!
「今日で、教える事が‥無くなるとは‥」え・・ぁ…すみません。
報酬は、薬草クッキー‥で、良いらしい。何故に??
「美味しいと評判でしたから」
「味は・・これだけか?」
「‥はい。今の所は」
他は‥丸いのになるし、それに‥あっちは贈答品 扱いで使う予定だからなー。
「もっと、いろんな味あると、面白いのに‥」
「それは僕も、そう思いますが‥美味く出来なくて」
いつもの作り方とは、また違うからね。
クッキーに こだわらずに作れば・・違うのも、出来そうだけど‥。
「今は、ほぼ‥魔法の訓練なので」時間 無いです。
「…何か、新しいの‥無いのか?」
新しいの・・ねぇ。
「じゃ、これは‥どうですか?」新しく作った‥回復シート。
円形に切り抜いた紙のようなものに、薬剤を染み込ませた‥もの。
「何だ?それ・・」
「紙のようですが・・これは?」
「この薄い膜を取って・・腕とかに貼ります」ペタリ‥。
「・・何するんだ?」
「ただの傷薬ですよ」
『!?』
ふたりで・・そんな、驚いた顔しなくても…。
口に含めなくても、体内に吸収されれば良いんだから‥って事で、紙にしただけ。
「これなら、安く出来るし‥貼り付けてるだけで回復するし、効果が切れたら‥紙は落ちるし・・で‥」
「かける‥でもなく、飲む・噛むでもなく・・貼る?!」はい。
・・どうしたのでしょうか? 頭 抱えてるけど‥。
何か・・マズイ感じ…でしょうかね?
「あなたの発想は、どこから来るのでしょうか?」
どこから・・って『現代知識から』とも言えず‥さて、どうしようか?
「名前は‥何なんだ?」あー‥これ?
「コレ薬‥です」貼る物‥と、言った途端・・これ よ・・。
「何だって?」 だから、コレ‥です。
「・・・名前が、か?」はい。ややこしいけど・・そうなのです。
「貼る薬では‥駄目なのでしょうか」
だから‥貼薬と書いて・・貼薬なのですよ‥。
好きで付けた訳じゃ無いんですよっ‥て、言いたい。
「コレ‥薬だろ・・。効果は?」
「薄い緑が50、少し緑なのが100で‥」と 説明していくと、何故か途中で遮られた。え・・まだ、途中だよ?
「そんなに、種類が 在るのですか?」はい。
「選べる方が‥良いかと思って」それに・・・。
以前、ロフォス軍 団長から、100以上の回復薬を‥と 言われた事を伝えると、ちょっと・・諦めモードに入ってしまった。
「あの方も‥大概に規格外ですからね…」ヴェンデさん‥諦め顔。
・・・私なんて、かわいいモノですよ。
ひとしきり お話して、昼を過ぎる頃・・レックスさんと共に帰られた。
明日は、土の魔法を教えてくれる人が‥来るらしい。
さて、誰になるやら、
・・レックスさんから、黒の軍団長には‥ な る べ く 従っておけ‥だって。
ヴェンデさんからも、高い回復薬は‥ロフォスに届けた方が良いと言われたけど‥どうやって??
・・私、お届け‥出来ないよ?
夕方・・帰る‥少し前に、キレイな薄紫の封筒が届いた。
「ヴェンデさんからだ。あー・・なるほど」
そこには、カルム様 経由で連絡して‥箱を贈って貰いなさい‥という話だった。
・・あの箱・・けっこう入るよ? ある程度‥数が揃ったら‥にしよう。
さて、そろ そろ 家に帰ろうかな。
『 キン コン 』 へ? あれ・・誰だろ‥。
転移 直前に・・鳴ったから‥びっくりした。
「はい?」
『リモン殿に至急 連絡がございます!』
・・仕方ないから、開ける。青兵士だ。若い人だな。
「すみません。軍団長より‥こちらを預かって参りました」
白紙・・・ですか…。
「受けて下さるかを聞いて来いと、言われまして‥」
今ですか? はい・・えっと・・・。
…明後日の‥捜索会議に参加する事・・はぁ・・はい。
「これは、朝でしょうか?」
「えっと昼頃‥と、聞いています」
まぁ、それなら大丈夫かな。
「構いません。参加すると、軍団長に お伝え下さい」
「承知しました。では、失礼 致します!」
勢いよく・・お辞儀して、走って・・戻ってった。
お母様たちには、伝えないと・・。じゃ、鍵かけて・・転移。
帰宅後‥早々に、父 帰宅し・・私の両腕を掴み・・「返事をしたか!?」と聞いて来た。帰りがけの事なら‥はい・・。
「‥はぁ~‥。言ってしまったのか・・」
はい・・駄目でしたか?
・・駄目だった・・ぽい。両親共々‥溜息ばかりだもの。
「ご・・ごめんなさい‥」
家に持ち帰りで‥返事するんだった。
「‥いや、兵士が返答を待ってたというのだから、一晩中 待たせる事になっていたぞ」え・・それは、それで‥兵士が、可哀そうね‥。
溜息の理由は・・。
どうやら、私の‥リモンの魔法 習得時間が短いから、早々に作戦に参加が出来るのでは?・・という憶測が飛び交い‥呼ばれる事になったみたい。
・・あはは‥はぁ~
「でも、最初ですし‥すぐに行くという訳では、無いのでは‥」
「そうかも知れませんけれど‥。リモーネが留守にする理由を‥何か、考えなくては」・・そっか。もう婚約したから『花嫁修業』は…理由に 使 え な い っ!
「…ま、何か考えておこう」
「そうね。明日は、土の先生が来て下さるからね」はい。
誰になるのか・・まだ、分からない。
知ってる人だと良いけど‥。でも、土魔法が使える人なんて・・知らないな。
今日も色々ありました。明日も‥いろ いろ・・ありそうね・・ふわぁぁ‥‥。
眠いから・・もう眠ろう。
※氷は 水を魔力の膜で 包む イメージで内部の水を変化させる。膜を外す事で 変化が リセットされ 水に戻るという現象。魔力操作が 秒で 変化可能になってから 応用を習う。
※メチェーリ先生への報酬 = 様々な 魔力 回復薬を試すこと。
※ヴェンデ = 47瓶 2人の鑑定士 で、登場しました。
※自然の力は 流動的で 自在に動かすのも困難な為、魔法を覚えたての者には 扱えない事の方が 普通。イメージを 具現化 出来る発想力が無いと 難しいらしい。目の前で 実演を見たからこそ出来た と 思ってる‥リモンでした。
【貼薬】(フランス語・貼る)
丸い紙に 薬剤が染み込んでいて 薄い膜のようなものを 剥がして 皮膚に 直接 貼る事で 傷を治したり 魔力を戻したり 出来る薬。膜も紙 部分も 元々 自然なものの為、地面に落ちた後の数分後には 消えて無くなる。※紙 部分は 元々 瀕死回復や 子供の治療時にも 使った物と 同 じ も の で 出来ている。
※コレ薬の効果 = 傷 回復 → 50・100・200 / 魔力 回復 → 50・80・120 とあり、傷の方は 緑色が 薄いものほど低く 濃いものが高い効果。魔力の方は 白いものは低く 黄色に近いものが効果が高い。
※コレ薬の材料は昔ながらの『かける傷薬』からエキス部分を出して使ってる。回復薬も そう。
次回、説明会に参加して・・土魔法の先生は・・・




