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140瓶 治癒術

『転生』ある ある なのか‥魔法適性に『金色』が 出てしまう。


魔法を覚えて、のち の・・大規模 作戦に参加する事になってる。


‥暇だし・・予習しておきたい。

 初歩魔法の本を読んでる。読んでるだけ‥なのだけど。

足を速くする魔法とか、使い易そうかと思ってた。


・・だけど、人を 選 ぶ 魔法みたい。誰かれ構わず‥かけたらダメって。

元々、動きが早い戦い方の人には良いけど‥。


私みたいに、遠くで構えて戦う人や‥盾で守りながらの人には使いにくい。

・・その速さに‥目や、体が 追い付かないから‥だそう。


けっこう初歩魔法は‥細かく沢山ある。どれを覚えておくのが良いのか‥。

 分からなくなってきた。


  回復魔法も‥予習しておきたい。


そう思っただけなのに、今読んでた本は‥勝手に閉じて‥元の所に入った。

 代わりに‥2冊ほど 右横から‥1冊 出て来た。


…何?? 本に魔法でも、かかってたの??


開いた本は・・確かに治癒魔法の本だった。でも・・。



  こ れ だ け ?


 初歩しか・・無い?

それとも、まだ初歩も身に付いて無いから‥見れないだけ?


 本と言うには薄いし‥。数ページしか無いみたい。


 方法は、最初の『放出』に魔力をどのくらい出せば…回復するのかを、身をもって認識する事で‥自在に使えるようになる‥みたい。


 あとは、これの応用で‥1人を回復したり、周囲を回復したり出来るらしい。

うーーーん。けっこう、量の調節が難しそうだね…。


 数ページの‥後ろは、見れないや‥。残念。

安易に発動させない為・・かも。


 出来ない前提でやって‥不発かと思ったら暴走とか、魔力 無くなったりする‥なんて、事も起こりそうだものね。


攻撃魔法の初歩は‥どんなだろ?


・・私が、覚えたいのは・・空・海・地中に 攻撃 出来る魔法だ。



 また、回復の本が仕舞われ‥3冊‥やって来て、目の前で開いた。



空には、風の魔法。真空の風の刃を飛ばす魔法みたい。

 海には、氷の魔法。水中で作り出し 目標に飛ばす魔法だ。


・・地中は‥これ、初歩は‥無いみたい。

特定の地面を、動かす魔法‥だ・・。



 思ったけど‥この本。

『この魔法では、こういう事が出来ます』って説明してるだけみたい。


具体的な方法は・・書かれてない。例えば‥呪文や、魔法自体の名前。

 そういった類(たぐい)が・・ 一切 無いのも不思議。


やっぱ、先生となる人達からの『 口伝 』だけ なのかな?

 予習しておきたかったのに・・。


『・・・さま』

「うーん・・どうしよう‥暇 潰せないじゃない」


『リモン様』

・・ん? え?呼んだ??


『手紙です』

また、お母様から? え?お父様から!?


短く『リモンとして、州施設に 来なさい』だけ。

・・・はい。はぁ~


戸締り確認して‥家を出る。施設に行く時は‥飛ばない。

・・だって近いし。


「こんにちは」

「リモン殿、お待ちして おりました」


 また、軍団長室へ・・・かと思ったら、違った。

珍しく‥上の階だ。緑のマントの人が多いな‥って所を進んで行く。


「コン コン コン‥‥。リモン殿を、お連れしました!」

「入って」お父様の声だ。


「どうぞ‥」はい。

「失礼します」


‥8帖くらいの部屋に、緑のマントの人が・・沢山いる。

皆さん・・服装 自由ですか・・ってくらい、色々だった。


 私に背を向けてたスーツの人・・ん?

「待っていたぞ‥リモン殿」あ!‥とぅ・・ぃぇ。

「ここに…呼ばれた理由は、何でしょうか?」


「治癒術師の訓練を、貴殿にも 行(おこな)って頂きたく思ってな」

どういう事??


「リーダー、私から‥ご説明しても、よろしいでしょうか?」

「‥ああ。頼む」


真正面には、お父様で・・右側の人が、こっちに来た。


 緑は、班長が誰か‥分からない。

父のように『リーダー』と、呼ばれれば‥まだ‥分かるけど。


「リモン殿‥こちらへ」入口付近から右側に移動した。


「まず、軍団長より通達がございまして‥貴殿の魔法習得に、協力する事に なりました」それは‥どうも。お手数 おかけします・・。



  腹心さんが言うには・・・。


 これから、時間が合えば‥この施設内で治癒術師の皆さんと一緒に、普段の訓練に参加するって事らしい。


「具体的な内容は?」

そも そも‥まだ、治癒魔法の基礎すら…習ってませんよ?


「基礎は‥リーダーが、教えるそうです」ぁぁ‥お父様がね。



「訓練は、他兵士の訓練 時間後に、治療の為に行きます」

・・つまりは、実践だ。


「怪我した人を‥実際に治すんですね‥」

「はい。そうして‥治癒の術を高めます。ご安心下さい。最初は、軽い怪我からですから」私の不安そうな顔を見て、優しく笑って‥教えてくれた。いい人だな。



 気になるのは、視界から外れた位置で、私を睨(にら)んでる‥父の左側に立ってる・・お姉さんの方。何だろ・・。


 説明の後、青 兵士に呼ばれ・・ぞろ ぞろ と、階下へ 移動して行く。

父や 腹心の おふたりと共に、その後ろを付いて行く。


 訓練所に到着すると、怪我の具合で分けられた場所に、慣れた動きで散って‥治癒魔法を使ってる。それ ぞれ 5~6人で1グループとして動いてるみたい。


 でも兵士の数は・・20人以上 居るんじゃないかな・・って くらい…多い。



「では、リモン殿」はい。


訓練所 横の部屋に移動して、基礎を学ぶ事になった。

「まずは、最も基本的な『放出』が、出来るかを確認する。やってみてくれ」


目を閉じて‥カルム様を想えば・・


「ふむ。出来るようだな‥目を開けた状態で、出来るか?」

え・・やった事 無いな・・。


 考え方は、同じだし・・やってみた。




・・・出ません。しく しく。見えてるの・・お父様だもの。

お父様に‥と思っても・・出ません。えーん・・


「出来ません」

「‥そうか。まぁ、まだ覚えた始めたばかりだからな。仕方ない」


 次は、治癒魔法の根幹のような考え方を習う。

基本的に、1つの治癒魔法を覚えたら、あとは そ れ の 応用らしい。


「治癒魔法には、名前は無いのですか?」

「治癒魔法‥以外か?」はい。


 例えば、ゲームで言う所の「ヒール」とか。

そういうのが有れば‥イメージしやすいのだけど・・。



「…特に・・無いな」

そっか…。今まで考えた人も居なかったのかな?


「‥以前に、かなり昔の話だが・・」と、教えてくれたのは・・・。




 過去に、まぁ‥約60年くらい前に‥治癒魔法でも、攻撃魔法でも‥技のような『名前』を 付けた人が居たらしい。


 だけど‥魔法に名前を付けて使ったら、力が暴走して‥その人自身の魔法で‥灰に・・。うわー・・悲惨。


・・・それで、今後 一切・・魔法に名前を付けても、口に出さない事‥と 禁止事項になったそう。


そうだよね・・。

 また、暴走したら‥今度は 周囲まで、巻き込むかも知れないものね。


「ん? では、名前を付けてたとしても‥口に出さない限りは良いのですか?」

「ああ。そうなるな‥。ただ、誰かに話すのも禁止だから、注意しなさい」はい。


『私は、こう呼んでるんだー』とかって話でも、言う事になるものね。


 この世界には、魔力が常に 空気と 一緒に在る から・・そういう暴走が起こり易いんだって。気をつけよう。安易に口走っては・・いけない。


・・・なんか、魔石品とかの名前 付ける時みたいね‥。



「治癒魔法は、自分の魔力を糧に‥相手の傷を癒す魔法だ」はい。


 基本は『放出』。出来るだけ、目を開けて行う方が‥良いとされてる。

出来て無い人や‥敢て、目を閉じてる人も居るらしい。


「相手の怪我の具合で、どの程度の魔力を放出すれば良いかを決め、癒す緑の力を練り‥放出する‥という流れで使う」へぇ・・。


「‥ひとりに対しては‥なんとなく、出来そうな気がしてますが‥」


「まず、少しづつ 覚えていきなさい」

‥はい。応用は・・出来てからだって。


「‥ところで」

はい? 何かを心配する顔してます。



「‥‥血は、平気か?」

「はい」・・なんで、そんなに疑う顔してるのですか?


‥今まで、散々‥見て来ましたけど? 自分のも‥他人のも。


 ただ これからは、飲薬などのアイテムではなく、この『魔法』を使えるようになる事が必要なんだ・・。薬が飲める状態じゃなくても、回復させる為にも。


「‥まぁ、やってみるしか あるまい・・」

お父様の…何か‥嫌そうな顔してるのが・・気になるけど。


部屋から出て、擦(す)り傷 程度の人を適当に選んで‥離れた位置に移動させてる。

 あ・・呼んでる・・はーい‥。


擦り傷‥けっこう、痛そうっ‥。

「‥大丈夫か?」え・・はい。痛そうだなって思っただけだし。


 では、やってみろ・・と言われる。は・・はい。

実験台にされる兵士の方が‥可哀そうな気がする‥すみませんね。


 心を落ち着けて‥怪我の具合‥で・・とか言ってたけど‥。

どのくらいが良いのか‥分からない。少なめで‥良いかな?


 魔力の10pくらいを掌に集める‥イメージで‥。

治す為の 緑色をイメージしろ って、お父様は言ってたから‥緑‥軽く回復‥。



・・放出‥。

カルム様を治療する日が来るかもだし。

  来て欲しくないけど…そんな日は・・。



「治りました!」お?

目を開けると、ちゃんと治ってる‥良かった。


 ぐいっ わっ!? ぉっとと・・何~‥。



ど、どうしたのでしょう‥治ったって‥さっきの兵士・・言ってたよ?

何で‥そんな顔なのですか? お父様??


「‥何か・・不手際でも?」


はぁ~~…と、大きな溜息。何?? 何か、やらかした?!



「リモン殿・・やり過ぎだ‥」

はい? え‥10pは・・多かったの?


 父が、さっきの所を見るように言う。

え・・あれ? 他の治癒術師の皆さんまで、こっち見てる・・??


えー・・何??


「分からんか?」はい。ちっとも・・。

ありゃ‥また、溜息付いてる。何だろうか…。


「そなたの周囲の者まで回復させて、どうする・・」


  え? 目の前の方に、集中してましたよ??


・・どうやら、周囲の2,30人を‥一度に・・回復しちゃってた・・らしい。


「…規格外な」と、腹心の二人に言われた。

そんな事 言われても・・こっちの方が、予想外だよ。


 10pじゃ、多かったのか・・。


「リモン殿‥」

 はい・・すみませんでした。


「いえ。それより、どのくらいの魔力を放出したのですか?」

10pくらい‥と 言ったら、目を見開かれた。驚くくらいなの?


「リーダー‥教えなかったのですか?」

「‥う・・うむ」


 今度は、腹心 兄さんが溜息ついてる・・。


「良いですか、リモン殿。擦り傷 程度では、1pよりも少なくても良いのです」

・・そ・・え? 1pの下って‥0.5とか‥そういうイメージ?


「10pは、大怪我を治したり‥周囲に・・今 なさったように、周囲を回復したりするくらいの力です」それに‥と、話が続いて‥。


 攻撃や補助にも魔法を使うから、使い過ぎないよう節約した方が良いって言われた。はい・・。


・・私の今の魔力…。216p ある けどね。


治癒魔法が、これじゃ・・先が思いやられそう‥って言われそう。はぁ~



「そなたは、まず‥魔力を抑える訓練をしよう」はい‥。



 でも・・何日かした時には、この怪我には『この くらい』が分かって来たし、ひとり か 大勢かも、分けられるようになった。


「素晴らしいです!リモン殿!」

腹心兄さんこと、テムサーフ(通称・テム)さんは、いつも‥褒めてくれる。



・・あの睨む姉さんとは、話してない。


「よし・・これならば‥誰にも、文句は言われぬだろう」

「ありがとうございました!」



 その夜。

「リモーネ‥治癒魔法が使えるようになったと聞いたわ」

「はい‥お母様。お父様からも、褒めて頂きました」


・・これで、1つめの条件・・・クリア。


 あと、問題は‥攻撃魔法ね‥。何か‥破壊しないと‥良いけど…。

ちょっと・・不安。


 魔法の練習しながらも、商人としての仕事も来てたから‥やってた。

新しい回復薬も‥作ってみてるけど・・まだ、数 出来て無い。


・・ニーリーにも、会えて無い。会いたいな‥。

明日、会いに行ってみようかな‥。

※治癒術師は全員『緑色のマント』で リーダーは 長い杖を持ってる くらいの区別しか出来ない。各 州内では3人程度 リーダーが居る。


※緑・黄・黄緑・紫は、甲冑を着ない為、服装は自由。主にローブを着る者が多い。甲冑を着る者も居る。リモーネの父・ロチェスは真っ白なスーツを着てる。腹心の二人は制服のような服装。


【テムサーフ】(アラビア語・ワニ) 仲間からは『テム』と呼ばれてる。

エキャルラット州軍 所属の緑。ロチェス リーダーの 腹心の ひとり。ひとりに対しての治療よりも 周囲を回復する魔法が得意。面倒見の良い兄さん。皆から「テム」と 呼ばれてた為、最初‥テムさんと 呼んで‥本名を知る事になった。男 / 25歳 / 既婚者 / 緑 / 杖 / 黄緑の髪 / 緑の瞳 / 165cm / リーダーの横に 常に立つ。


次回、氷 と 風を習い・・コレ 作って・・・

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