142瓶 説明会
魔法の習得は 順調だった。
懐かしい人とも再会 出来たし・・。
‥新しい薬は‥ややこしくなり易いけど、仕方ない。
今日は、朝から・・リモンで 別荘に居る。
土の魔法を教えてくれる先生が来る予定なので。
『 キン コン 』はーい。
・・扉を開けると・・小さな…おじさん。見た事が、あ る ような‥な い ような?
「久しぶりじゃの」あれ?‥知り合い??
「何じゃ‥覚えてないか」うーーん。
庭の土の見える所に移動して・・地面に六角形の‥木の板で組んだ枠を置いてる。
「前に、スフェラ石を依頼で出して・・もう1色を買った者だ」
スフェラ石・・・あ! もしかして・・。
「改めて名乗ろう。わしは、ヘネラルだ。ウィリディスのワングとは、顔見知りでな」ワングさんと‥お知り合いなんですか? へぇ
・・だから『スフェラ石』の事、知ってたのか。
確か、魔石品を作る職人だとか・・。
「今日は、お主に‥土の魔法を伝授しに来た」
「ありがとうございます」
基本は、全部 同じ。属性の色を意識して‥魔力を放出。これだけ。
「まずは‥この枠の中だけを動かすように、地中から地上‥空に‥突き上げるようにして魔力を放出するんだ」はい。
掌を地面に置いて‥ヘネラルさんが 実演してくれた後に‥やってみる。
『枠の中』という、分かり易い目印の お陰で難なく出来た。
場所を変えても・・遠くても・・出来た。
昼食を ご 一緒して・・午後に、枠無しで‥同じようにやってみろ‥と、言われた。
だけど・・・。
出 来 な い っ !!
枠が無いと、この辺・・とか思っても、違う所が ボコッ と出て来るし・・。
その場所で‥小さい枠くらいの範囲を‥なのに・・・。
けっこう、広範囲だったり・・ヒビ割れたりして危なくなったりした。
枠と同じイメージのハズなのに、上手く出来ない。
「今日の所は、終わりにしようぞ・・明日は、軍に呼ばれてるのだろう?」
「・・はい」
午後に・・来てくれる事になった。
騎士団の門を通れるらしいから、移動時間は 気にするな と 言われ驚いたよ。
ランクの高い人なのかも。凄いなぁ・・。
先生と お別れし家に帰って・・お風呂だ。ふぅ~‥。
なんで、上手く出来なかったんだろう?
・・同じ感じで、やってるつもりだけど‥。
何がダメだったのかも‥分からない。うーーん。
考えても仕方ない。明日も早く‥リモンで居ないと‥。
ねむー・・すぅ・・・・
翌日も、エナに起こされ‥半ば、寝ぼけた顔で見送って・・。
すぐさま・・リモンになり、別荘へ。
土魔法の本を読み直したけど・・よく分からず。
1階に降りて来たタイミングで、チャイムが鳴り…兵士が迎えに来た。
騎士団 施設奥の・・会議室と言ってたけど‥体育館 程度の場所に来た。
どうやら、兵士達が毎日‥州 朝礼する所らしい。
たくさんの・・冒険者や商人の姿もある。騎士団兵も多い。
前の方、少し‥高くなってる場所に・・エキャルラット州 軍団長や副官さん達が居る。その横に・・見知らぬ人達も 居るけど・・。
ざわ ざわ してる会場に・・軍団長の声が響くと、皆 一様に・・前を向く。
「では、此度の作戦について・・説明する!」
「まず初めに‥今回の作戦では『英雄の遺産』を捜索するのが目的である。7つの遺産を見つけ出す事に、尽力して貰いたい」
軍団長の前フリの後・・副官さんが、細かい説明を始めた‥と、同時に兵士が紙を配ってる。印刷機も無いのに・・手書き?‥大変ね。
この紙には、概要と やる事‥今、副官さんが説明している事が 書かれてる。
忘れても・・これを、読めばいい。
「英雄の遺産は、場所が特定された物から順に‥探す事になっている」
所在がハッキリと、分かってる物…。
アリスモスの持っている『オクレントの笛』は別として・・。
チュリマー山脈の扉を開けた先の『リスティヒの短剣』
騎士団 内部にある『ガラクスの大剣』と『モルドーモの案内鳥』
ロムメット内 メドレグにある『ハザオンの本』くらい。
『マルールの鍵』や『アクニヤーの盾』は、まだ不明みたい。
マルールさんの鍵だって、誰の手に在るのか‥分からないし。
アクニヤーの盾も‥あの森に、そんな隠し要素あるとか・・知らないもの。
「まず第1班は、黄色の布の者達で・・リスティヒの短剣 入手の為に、最後の鍵を探してくれ。第2班は‥赤色の布で、ロムメットのメドレグに赴き、ハザオンの本を見つけ出してくれ。第3班は緑色の布で、ウィリディスのボトルグの森の調査に向かってくれ。他に・・名を呼ばれて無いのは居るか?」はーい!
・・どこの班にも、属してないと思う‥私。
「リモン殿には、作戦に参加可能になり次第‥騎士団内の案内鳥と剣が、それ ぞれ どのような状態にあるのかを確認して頂きたいので、しばし班には組み込まぬ」
そうですか。
準備 期間として、明日から5 日 間 程度、時間を作って‥出発するそう。
1つの班ごとに‥違いが あるらしいけど・・。
・・私、まずは魔法習得を目指して、両親からの許可を貰ってから・・だそう。
早々に帰ろうとした矢先に‥声をかけられた。
「リモン!」ん?
あ・・団長さん・・え?‥ここでは、名前で?・・はい。
「カセィールさん、お久しぶりです」
「元気そうだな」はい。そちらは?
「こいつは、俺らのグループで‥俺以外の団長の‥ユラニュスだ」
「はじめまして‥リモン」よろしく お願いします。
キレイな お姉さん にしか、見えないのに。
金髪で紫って・・凄い人だ。魔法 習いだしたから、余計‥目に入るのかも。
「あたし達は、リスティヒの短剣で・・黄色の班よ」
「おまえが来れる頃には、見つけてるかもな」そうですね。
もう ひとりの団長さんは、別件らしい。
「これを渡しておく。部屋に戻ったら読んでくれ」はい。
茶色の封筒だ。すぐ、鞄に仕舞う。
お姉さん共々・・第1班の人達に呼ばれたようで‥行ってしまった。
「リモン殿」あ・・副官さん・・どうも。
「あなたには、後日・・改めて依頼を出しますので、その時に すぐ動けるようにしておいて下さい」わかりました。
近くの兵士に声をかけ、入口まで‥案内してもらった。
新しい回復シート・・『コレ』を差し上げる。
「コレ・・」はい。ややこしいけど、名前です・・それの。
不思議な顔して‥去って行った。
家に戻ろうとしたら、道中で・・ヘネラル先生に遭遇。一緒に別荘へ。
そして、すぐさま・・魔法の特訓だ!
「昨日、おまえさんが出来なかった理由を、儂の弟子が言ってたように‥」
・・どうやら、ここ・・と 決める前から、私は魔力を注いでるのでは? という話になって、昨日みたいにやってみたら‥。
「やはり、そのようだな」
「どうすれば‥」上手く出来るんだろう?
「まず、手を地面に置く前に‥場所を指定する。目印になるように、小石でも投げて置け。その次に魔力を練って地面に手を付けばよい」と言われるまま・・。
素材にも活用しないような小石を‥この辺‥と・・ちょっとズレたけど、やってみた。石の真下から魔法が発動! 出来た!!
「ふむ。出来たな」はい! やったー‥良かったぁ。
「目印が置けないような場所なら、代わりに目印を決めて‥放つと良いだろう」
「なるほど・・」メモしとく。
こうして、なんとか 今は 及第点‥という感じで、合格となった。
追々‥慣れて来たら、目印 無くても狙った場所に発動 出来るようになる‥と言われた。いつになるやら・・だけど。それまでは、目印 必須だ。
「それで、報酬は何が良いですか?」
「うーむ‥そうじゃのう‥」
数分‥悩まれたのち・・『ジン』と『フェッダ』を1つ づつ欲しがったので、差し上げた。受け取ったヘネラル先生‥嬉しそう。
「では、これからも‥精進せいよ‥」
「はい! ありがとうございました!」見送ってから、鍵を閉め‥家に戻る。
思ってたより、時間 掛からなかったな‥。
説明 聞いた・・その日には、出来たんだもの。
お父様が帰宅後に、話すと‥私以上に驚いていた。
だけど‥すぐ、いつもの顔に戻って・・・。
「それでも、準備に5日は設けられている。その5日を、どう過ごすか決めておきなさい」ぁー・・はい。
「決めたら、紙に書いて‥私達に見せるのですよ」え・・。
学校の‥レポートみたいな・・宿題になってしまった。予想外。
父から、軍団長に‥報告するのは明日となった。
5日間かぁ・・何しようかな?
5日間は・・準備期間。
その後の作戦は、成果が出るまで継続で、最悪 年末まで らしい。
・・説明会で受け取った紙に書いてあった。
私‥リモンは、最初は別行動・・これも、書いてあった。ちっさく・・。
小さ過ぎですよ・・。
ともかく、最初は騎士団内で眠ってる‥剣と案内鳥の確認から。
それが済んだら、ペリペティアの森で‥祭壇に、何が 必要かを 考えてくれ‥って、書いてあるけど・・。
オリヘン‥まだ、当分 入れないのに・・どうするんだろ?
各森の石碑とか・・気にしてなかったから、読んでない。
行って無い場所・・まだ、もう1つ在るし。
・・とりあえず、私は‥他の班とは別行動なんだな・・って感想ね。
用意するのは、お昼だけで‥良いかな?
同行者の事・・何も書いてないけれど‥多めに用意しておこう。
この鞄に入ってれば、腐らないもの。ホント、便利よね‥これ。
薬も・・必要 無いかもだけど・・ある程度は、用意しておこう。
そう そう。回復量の多くなった薬・・。どうやって、他国に届ければ良いんだろ?
これは‥質問 出来る時に、聞いてみよう。別に用意もして・・よし。
とにかく、明日にしよう。考えるのは・・もぅ‥眠いし。
・・おやすみ‥…
いつも通りの朝が来て、見送りして・・。
昨日までとは違い、部屋で5日間を考えてる。
必要な物を揃える事・・と、あるけれど・・・。
薬は・・バラエティ豊かに、いろ いろ ある。昼食も‥錬成で用意した。
昔みたいに、どこかの食事処でパンを作って貰う事なく・・家で、頼んでおけば‥必要な時に受け取れるから‥本当に助かってる。
食材は、リモン時に・・ちょい ちょい 買い足してたから‥十分にある。
武器と防具は・・新調する事にした。
色々と、珍しい素材を受け取ったから‥それを、使う予定。
それに‥着て行ったら‥駄目と言われた、ラフェヌさんの服を、防具に加工する。
・・色とか、デザインも変わるし‥これなら良いって言われたからね。
新しい短剣は『ビオニエ』。
細長い‥短剣って書いてあるけど、短刀に近い。
もう1つは『ドレト』。
こっちは、長弓になった。でも、中~長距離 可能らしい。
どっちも、今までのよりも‥攻撃力が高い。付加価値は‥特に付いて無い。
いつもなら・・何かしら付いてるけど・・無かった。
防具は‥くくっ・・笑っちゃう名前になってしまった。
ワシャクの毛皮と、ホイも使ってみた‥。+ ラフェヌさんから貰った服。
『ワシャホイ服』・・いや、どうよ? ぷっ・・ふふ。
元々が、ワシャクの毛皮だったからか‥属性や 状態異常を、弾く効果が付いてる。薬 要らず服‥でも ある って事ね。
しかも、ホイの効果で‥魔法を弾くって所が、強化されてるみたい。
よく着るマントも、新調しといた。
‥靴も‥新しいのを‥これは、どっちも‥防具屋で購入した。
薬師 探しの時に、高くて買えなかった防具‥今は、買えるから。
うん。あの・・ブルジュさんの お店で。
弓用の矢は・・いつも、ロムフさんの所で買ってる。もう 常連。
細々とした雑貨は、自分でも作れなくは無いけど・・やっぱ、タオルとかは買いたいって思って、ケントニス店に行ってる。
店主さんにも、この間‥やっと会えた。
眩しい笑顔の お兄さんは・・お孫さんだそう。彼女さん‥居なかった。
アルドルの商館も‥よく行く。
あそこから‥始まったから馴染みで居心地 良くて。
今日は・・あと、4日をどう過ごすか決めるまでは、家かな。
さて・・やっておきたい事や、行きたい所を‥まずは、書き出そう。
【ヘネラル】(スペイン語・将軍)
魔石品を作る職人として 名と顔が 知られてる人物。見た目が ドワーフだが この世界に そういった種族は居ない。キトゥリノ州の騎士団 施設に 埋まるような家に住んで居る。ウィリディス州の ワングとは 顔馴染みで 時々手紙で 情報交換をしている。本当は もう1つ 凄い事で有名なのだが…。今回は、土魔法を教える為に騎士団 要請で来た。
※騎士団の兵士は 全州の青以上は 基本的に 早朝 訓練と同時に キトゥリノ州にある砦に集合し 全集会をしているが、各州に戻った際に 州単位での朝礼などがある。昼や夜の場合も ある。
[ 第1班・黄 ] リスティヒの短剣 入手の為に 扉の鍵を探すのが目的。赤1 / 青2班 / 冒険者 2グループ ( 内1つは アリスモス ) / 黄1班
[ 第2班・赤 ] ハザオンの本 入手の為に メドレグ内捜査が目的。青2班 / 商人1グループ ( ブロスバ と その護衛 ) / 紫2班 / 黄1班
[ 第3班・緑 ] アクニヤーの盾 入手の為に ボトルグの森の調査が目的。赤2/ 青1班 / 緑1班 / 黄1班 / 冒険者 2グループ / 商人 1グループ
※ユラニュス = アリスモスの3人居る 団長の1人。女性。カセィールとは 仲間という概念しか無い。
※ジン = 金の塊。フェッダ = 銀の塊。
【ビオニエ】(フランス語・先駆け) 短剣 Lv.7 攻撃力73
細刃が珍しい短剣。斬り払うよりも突き刺しの方が威力が増す。軽い。
【ドレト】(ドイツ語・飛距離 / 射程) 弓 Lv.6 攻撃力68
長弓の姿。中 ~ 長距離を放つ事に 特化している。専用の矢は 必要 無く 通常の矢で かなりの距離を飛ばせる。引き具合で 調節 可能。
【ワシャホイ服】防具 ( 服 ) 防御力50
状態異常 攻撃や 魔法攻撃すら 弾く 効果が付いている。厚手なので暖かい。通気性は良いので 風が吹けば涼しい。名前は オ カ シ イ が 能力が高い防具。
※ブルジュ = 15瓶 武具 調達にて登場。
次回、書庫で読書・・あれ?英雄って・・・




