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129瓶 長老

石碑 巡りツアーに、以前‥出会った レックスさんが 合流。


 山よりも先に・・砦に向かう。

はて さて、長老って・・誰だろう?

 ウィリディス州の‥アトス山を後回しに、キトゥリノ州の砦に来た。

入口が見当たらない‥不思議な砦に入ると・・。


 今度は『長老』に 会え・・と言う。


長老‥って、古株の方でも‥居るのだろうか?

 レックスさんを先頭に、トランさんの後ろを‥私が ついていく形。


「軍団長とは、違うのですか?」

「違う」


「‥人では、無いのです」え・・じゃ・・・何??


 かなり・・下まで来た‥という印象で、地面が‥透明で、ここより‥さらに・・下の方に・・何か・・居る。巨大な・・目玉いっぱいの・・魔獣?


・・なんで、あんなのが居るんだろ? 

「大丈夫ですよ。リモン殿」‥。


「あれは、この世界に魔力を行渡らせる為の魔獣で、神が創った存在なのです」

「悪いものや、要らないものは、あいつが・・食べてるらしいぞ」


そうなの??

・・・じゃあ、私の錬成で『不純物、どこ行った問題』は・・あの魔物が?


「じきに着く。口を閉じていろ」はい。

・・わりと、おしゃべりな‥レックスさんも・・喋らなくなった。


 白い‥いや、ガラス張りのような場所で、大樹の幹 部分が…遠くに見えてるような‥そんな場所。足元には・・あの魔獣が見えてる・・・。


『 赤の レックス と トラン・・商人・リモンが…参りました 』

不思議な声。この世界の言葉とも・・少し違う?


・・私の場合は、全部・・翻訳されてしまうけど。


『リモンだけ、こちらに‥』はい。


「おい・・どういう事だ?」

「僕だけ・・呼ばれました」


「‥そうなのですか?」

「俺らは?」


「ここで、待機‥だそうです」

じゃ、行ってきます。


 両側の人・・かなり、細いな・・。植物の人…みたい。


「失礼します」



入った先は・・上も 下も 無いような・・真っ白い空間。


・・・どこまで、進めば‥良いのだろう?



 ある程度、歩いて・・止まる。

周囲を見渡しても‥誰かが、居る気配すら‥無いよ? 


・・私が、分からない‥‥だけ?


『‥‥ 。。。 ‥‥』え?


・・あ、鑑定!


『よく来たね…リモンよ』

「どこに・・居るのですか?」


『我は‥石碑を残せし者の‥末裔なり』

石碑を?


『石碑には、我らの言葉で書いていて‥普通の者は・・読めん…はずじゃ』



『‥この国の『 神 』により、そなたは‥この地で・・目覚めた』

「私の・・役目は、何か‥ありますか?」


『あの者が呼んだ理由は、至極‥簡単な事じゃろう』

・・簡単?


『‥それよりも・・じゃ。我らの言葉を読む者・・リモンよ』はい。


『危機が…迫っておる・・。今 しばしの‥猶予は・・あろう』

「危機‥とは?」まさか…。



『‥そうじゃ。その・・ ま さ か ・・じゃ』そんな。



『揃えなくては‥ならぬ。 見つけて‥育てなければ‥ならぬ』

「新しい『アルクス団』ですね」



『そうじゃ。新たな・・アルクスの子。そして、英雄になる子らを‥探さねば‥』


「英雄の遺産は・・関係、ありますか?」

『…英雄の・・そうじゃ。あれも・・必要じゃな・・・見つけ‥られるか?』


「私には、分かりません」

『探してる物が、同じならば…助け合うのじゃ。塔も、登らなければ‥ならぬ』


” アルクスの証 ” が、必要だものね。

英雄の装備や、神の武器‥と 言われるものも。



『鍵は・・ そ な た じゃ・・』え? 鍵って?



『今は、気にせずとも・・良い・・・・。ガラクスの子らも‥アルクスの後継者も・・皆(みな)・・等しく‥集めるのじゃ‥‥』


「それは、私よりも・・国の王様に言った方が・・」

私、騎士団のトップじゃないから、どうも こうも・・出来ない。


冒険者に協力して、英雄の遺産くらいは・・見つけれると…思うけど・・。


『そなたの元に・・集う・・星を、手放さなぬようにな・・』


  集(つど)う・・・星?



『…神の武器は・・既に…作っておるじゃろう?』バレてましたか・・。


『ホッ ホッ ホッ・・・素材を持ち込む相手には・・作ってあげなさい』はい。



『丘より・・黒い兵が来る。敵では無い。それと共に・・力秘めし者も‥』


黒い・・兵?? なんか、物騒だけど?

 じゃあ、前に書いてあった『白の兵』は、騎士団の事なのかな・・。


『白の兵は・・』ん?


『アルクスの後継者の・・協力者…の事じゃ・・。ガラクスの兵達では無い』

そうなんですね。


 取り留めない会話の中でも・・気になる単語が、多くあった・・。



『リモンよ・・リモーネよ』!?


『異界からの転生者・・凛よ・・。どうか・・この世界を‥頼む・・・・』


・・・全てを・・知ってる‥の??



  神は、 あ な た では?


『我は‥この地に・・最初に降り立った、先祖の‥末裔に 過ぎぬ』



『リモンよ・・星を・・集めよ…。武器を・・仲間を‥協力者を・・・』



『・・・・・たのむ‥‥』


ブゥゥゥン


 え・・。さっきとは、見え方の違う・・白い部屋になった。

振り返ると、両開きの扉が見えた。


 振り返っても・・声‥聴こえない。仕方ない‥戻ろう。


開くと・・レックスさん、トランさんが 待ってた。

「お待たせしました」


「随分・・早かったな‥」そうですか?

けっこう…長く居た感覚だったけど・・・。


「この中での時間は、人によっては‥長くも、短くも感じると言います」

「何を言われた?」


「あんまり、よく分かりません。『星を集めよ』と‥」

『!?』え・・そこ、驚く所なんですか?


「‥まぁ良い。石碑・・読みに行くぞ」はい。

トランさんに聞いてる‥。

「では、案内します」お願いします。


両脇に立ってた人達は、いつの間にか・・居なくなってた。

 トランさんが、先行して‥レックスさんが 続く。


扉に、一礼して・・おふたりを、追いかけて・・。



砦から、再び・・森を抜ける必要が‥あぁ・・転移‥使いたいっ!

・・3人も居るので・・無理ですけど。


レックスさんが 先行して倒しつつ、横や 上から来た魔物に‥トランさんが対応。

私は、援護 程度で・・なんとか…切り抜けて‥森から出られた。はぁ・・大変。


ウィリディス州に戻る時・・あまり、時間が経ってない事に驚いた。

・・砦に入った辺りから、1時間以上‥経ってると思ってたのに‥。


 そのままの勢いで・・石碑が ある と言う‥洞窟内へ。


 ここって以前‥ひとりで行こうか迷った時は・・穴が開(あ)くって知って‥引き返したんだよね・・。


 だけど それを・・トランさんの技で…全部 開いて、残った足場を軽やかに移動する・・レックスさんに 感動してると・・。


 ひょいっ ん?


ひゃあっ と、言った直後には・・トランさんに抱えられ‥同じように‥。

・・びっくりしてる私を他所(よそ)に‥レックスさんは、笑いを堪えてるのが分かった。


 トランさんは、涼やかな顔ですけど・・。

文句を言いたいような・・言わない方が良いような‥うーーむ。


「リモン殿、こちらです」

案内されたのは、洞窟内に在る・・休憩所のような場所。


 ちゃんとした室内になってて、ドアも あった。

テーブルや 椅子のある場所に、メニュー看板のような‥横書きの‥石碑。


うん。いつもは、横に書いてあるようで・・何故か‥縦書きなんだよね…。


『 モルドーモの魔石品 眠る この地に この石碑を残そう

 星降る夜に オクレントの笛・マルールの歌・ガラクスの叫びを

 順番に 響かせよ  さすれば 

 かの魔石品は 起動し目覚め 起こした者の願いを 聞くだろう


 1つでも欠ければ 願う事 無く 飛ばされる

 安易に 試す事 無かれ 』


・・・オクレントの笛だけ、分かる。でも‥『マルールの歌』と『ガラクスの叫び』って‥謎だ。歌は‥まだしも・・叫ぶの??うーーん。


「どうした? 読めないのか?」

「いえ。読めましたけど‥内容が 謎で‥」

「書いたら、すぐさま戻りましょう。もうじき、夜が来ます」


「は・・はいっ」急いで書いて‥来た時と同じように‥戻って・・。

夕暮れに近くなってきたので、けっこう‥ダッシュ・・キツイ‥うぅ・・。


「よく、頑張ったな‥」レックスさん・・。

「今日は・・ありがとうございました…」って、何ですか?その手は‥。


「俺に、くれる物は無いか?」お土産ですか・・そうだなー・・。

「レックス‥」


「じゃあ、この腕輪を どうぞ」

「リモン殿‥」

「お! 綺麗な腕輪だな」喜んでるし・・良かった。


見ためは、華奢(きゃしゃ)で 女性が持ってても‥違和感 無いデザイン。

・・ビハイルさんの武器を送った後、粉が残ってて。


 それで、燃えない素材の木材と 合わせてみたんだ。

「‥効果は?」おや、聞きたいなんて‥珍しい。


・・大抵、説明を聞きたがらないのに。

「ヴェンデ様に問われた時に、答えられないのはな・・」


「それは、『ヘミニス』という名前で、実は‥足首に付けるのも‥ホントは、セットなんですけど‥ヴェンデさんに、どうぞ」

「…同じものが、2つ?」


「腕輪 と 足輪、1つが 防御力49で、もう一声でしたけど・・」

本当は、アンクレット‥って、言いたかった‥。


「…有難く‥貰っておく」

「両方を装備するより、ひとり1つ装備して、近くに居れば‥相乗効果で、さらに防御力が増します。それに‥結界も発動しますよ」


「‥『けっかい』とは、何なのでしょうか?」え?

説明する為に・・塀を指さして‥。


「町を囲む塀と同じで、中に居る者を守ります。塀ほど、高い効果は 無いですけど‥」たぶん。


「…そんな、高そうな物を‥」

「俺は、てっきり・・目覚めのムニでも…渡されるかと」


「替えましょうか?」あ・・首 振ってる。

「では、これにて失礼する。あと、もう少しだろ・・頑張れよ」はい。


「…それでは、食堂へ 行きましょうか」そうですね。

トランさんには、武器にしよう。だって・・赤なのに‥。


 まぁ、一般兵の武器とは違うけど・・攻撃力 低い。でも‥武器の性能は低いのに、あれだけ サクッ と 倒せてるから、凄い人だよ。


食事の後、残りを聞いてみた。


 明日は、キトゥリノ州では・・エレフセリアの町・・地下街の中‥?

それから・・カエルレウス州では、お城の中?!


「ぉ‥お城は・・入れないんじゃ??」

私の服を見て‥うん・・貴族らしい服でも無いよ?


・・・悩んでる。


「聞いておきますので、ひとまず‥リモン殿は、お休み下さい」

港にある施設の宿舎で・・・大丈夫かなぁ?


 気になる単語は、自分の手帳にも書いておく。

あとで、思い出すのに使えるだろうし・・。


 それに・・・私の周りに来る『星』を集めよ‥とか、手放すな‥とか・・。

気になるのは‥もう1つ。黒い兵‥って・・・?


『敵じゃない』とは言うけど‥ホントかな?


  黒 = 敵って、イメージが強いのよね。


あと、もう少しだ。石碑を読むのも‥この依頼も。


 まぁ『星』=『人』だとは思う。

ガラクスの子・・は、騎士団の人達だろう。


『騎士団』=『ガラクス』の名前が、付いてたもの。


『アルクスの後継者』『アルクス』・・やっぱり、塔の最上階に‥行ける人でないと、たぶん‥いろ いろ 知る事は、出来ないと思う。


・・私には、たぶん‥無理でしょ。

塔・・見た感じは、5階層くらいしかない。


 だけど、まだ上に辿り着けてない人の方が多くて‥何階まで‥なのかは、正直‥分かって無いみたい。


ギルド長とか‥軍団長とか・・行ってみたら‥良いのにね・・・・。


 ねむい・・もう・・眠ろう…。おやすみ・・すぅ・・・



『カン カン カン‥‥』遠くで鳴ってるような‥小さな音だな・・。


『リモン殿!』・・・え?


『起きて下さい!リモン殿!』何‥‥どうしたんだろ?

上着を羽織って‥ドアを開けると・・。


「おまえさんが、リモンか?」

目が大きくて‥眉毛が、飛んで行きそうな勢いのある・・おじいさん??

・・武術の達人・・みたいな印象だけど、どちら・・様?


「は・・はい。自分が、リモンですが‥」な・・何だろ?


「さっさと着替えて来(こ)んかっ!」は!はいーーっ!

ドアを閉め・・急いで着替える。


「お待たせしました」

「さっ さっ と 来い!」

言われるがまま、トランさんと共に‥ついて行く‥。


 誰・・なのでしょう?? 一体・・・。

※世界樹の根に 横たわってる魔獣 =『神』によって創られたと言われ、世界に漂う不純物や 異物すら 吸収し食べるという。世界樹で 神の魔力を 各地の魔結晶に、頭部の触手を 伸ばし 送っているらしい。


※長老の居る場所の 入口には、長老と 同じ種族が居る が 彼らの見ためは 細い木のよう。肌の色は この世界の人と 大差ない。古代語しか話せない人達。


※長老 = その存在は 謎に 包まれてるが、全てを 見通す力が あり、招かれた者の未来すら見える と 言われている。なお 赤 以上の兵士は 存在を知っているが 紺や 青は 知らない。赤・赤紫・黒になるには 長老から 許可を貰う必要が ある。兵士の場合は、通訳となる者が同席する事が多い。


※ヴェンデ が分からない方は、47瓶 2人の鑑定士 を読んで下さい。


【ヘルミス】(スペイン語・双子座) 1つ 辺り 防御力49

白地に 金の装飾 模様の入った細身の腕輪。腕用 と 足用の 2つが 出来た。魔を退ける力があり 持ち主を あらゆる害意から守る効果。2つを 別の人物が装備する事で 相乗 効果として+10程度 上がる。更に 近くに居る事で 周囲を囲む 強力な結界が 発動する。


次回‥以前に しれっと返した‥アレの話で・・・

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