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127瓶 碑文

遂に‥石碑巡り ツアーが 始まりました。


 同行者は、古代語 研究班の ベルダーさんと、護衛で 赤の トランさん。

途中〈鑑定〉も 使いながら、読んで行く。


 今日も 続くよ・・どこ まで…も?

え・・伝えて‥良いの?

「ギルド内の物ですし、構わないかと」


「情熱(アルドル)を持って、魂の器を磨け。己の力と技で、道を切り開き‥成長した姿を見せろ。ここに、育成地(ギルド)として 定める‥だそうです」


この町が、アルドル‥と 呼ばれるのは、元々 石碑から来た言葉だったのかな?

・・それより、育成地 = ギルド‥だって。


「‥商人ギルドにも・・行くのか?」

「いえ。ここの商人ギルドに石碑は、ありませんから」そっか。

ちょっと残念。


「では、これで 失礼します」早々に‥退散する。



「次は・・どこに行くのですか?」

「ベルダー殿、大丈夫か?」

「‥問題 無い」何か‥言いたそうだけど…。


「では、ランケアの町へ 向かいましょう」

「当然、中から行くのだろう?」


「…」あれ? そのまま、門へ・・外から行くのかな?

まぁ、私は構わないけど‥。


「大丈夫ですか?」ベルダーさん・・戦い慣れて 無さそうだけど…。

「‥ぉ‥おまえにっ 心配されなくてもっ‥戦える!」


「戦えないと判断したら、他の方に代わって頂きます」

淡々と‥トランさんが 言う。


と‥いう事で、私、ベルダーさん、トランさんの順で‥アルドルから出る。

ランケアだから、こっちだね。


 唐突に、ワシャク! だけじゃなくて、バラダー‥は、ベルダーさんの だね。

「リモン殿は、こちらの加勢は不要です!」「分かりました!」

ワシャクも、バラダーも・・私が、倒しちゃった。


「リモン殿‥」

「お疲れ様です。トランさん」

けろっとした顔の私の横で、青ざめてる ベルダーさんに 呆れ顔。


「こちら、自分は要らないので‥」と・・え?!素材!

「貰って‥良いのですか?!」頷(うなづ)いてるので、有難く頂きます!


わーい!「ありがとうございます!!」

「‥いえ・・」


 ランケアに到着するまで‥2,3回かな・・戦った。

都度、素材を受け取り・・これが、報酬の代わりかな?


・・町に着くと、騎士団 施設に・・向かう。


「宿で、休まないのか~‥」と、力 無く言ってるのは、ベルダーさんだ。

まだ まだ 若いのに・・体力 無い人だなぁ・・。


「ベルダー殿は、こちらで‥休憩なさってて下さい」

「あぁ・・そうする…」


しんどそう・・大丈夫かな?

『リモン殿‥行きましょう』ん? 小声??

頷いて‥ついていく。


州軍の…軍団長の部屋 自体は、どこの町の施設にも在るらしい。

・・ここにも 在る。


使われた事は、無いらしいけど・・綺麗だった。


「ここに、石碑が 在るのです」

「トランさんは、全部‥覚えてるのですか?」

すんなり来るし‥。


「今回の依頼前から、指名を受けていましたので‥覚えました」

・・全て・・では 無いらしいけど。でも、凄いです。


ここのは・・へ? へぇ・・・そうなの? ふーーん・・。


「何か、変な事でも・・書いてあったのですか?」

え・・うーん・・変って言うか‥。


 『ここの地下には、7英雄の残した碑文が在る』‥とだけ。


すごく、短いと思ったのは・・。


 書いてある文字数だと、凄く長い物のように見えるのに、翻訳したら・・短くなった‥みたいな感じ。


 たぶん‥石碑には、全部‥『ひらがな』で書かれてて、翻訳した際に『漢字』が使われた・・くらいの印象だったよ。誰が‥書いたか・・は、ほぼ書かれてない。


「では 地下に、向かいましょうか」はい。



 騎士団の施設は、 不 思 議 だ。



 この中で 生活してる人達にとっては、これが ” あたりまえ ” に なってるからか、違和感すら感じてないみたいだけど・・。


あの、自動で開閉する・・ドアとは…言い難(がた)い・・・壁‥とか。

マークを触るだけで、上下に動く板‥とか、エレベータみたい物も在った。


 地下へ 行くのは、階段だと思い込んでたけど・・。

逆に‥どこ? って‥くらいに見当たらない。


不思議に思ってると‥トランさんが、聞いてくれるので 聞き返すと‥。


「階段‥ですか・・。そうですね。普段は…現れませんね」

「現れる時が、あるのですか?」


・・どうやら、集団が移動する際には・・出るらしい。変なの。

鍛錬になるんだから、普段から 在れば良い と 思うのにね。


「着きました。こちらです」

暗い中に、青い光が・・時折‥光る。何・・ここ?


「先程、アルドルの地下にも在った・・空間です」

あー・・じゃ、鑑定‥だね。


【 7人の誓い 】石碑

我ら、アルクス団。誇りと 印と 神の武器を 携(たずさ)えし者なり。

戦い終わりし 今、各地に 我らの力と共に『 宝 』を 預ける。


いつの日か、再び出現するだろう‥アレの討伐時に必要になる。


我、ガラクスの大剣は、カエルレウスの地下に。

我、ハザオンの本は、メドレグの中に。

我、オクレントの笛は、友人・カラカテの腹に。

我、アクニヤーの盾は、ウィリディスの森 深くに。

我、リスティヒの短剣は、チュリマー洞窟の扉の先に。

我、モルドーモの案内鳥は、スラヴァー砦の地下に。

我、マルールの鍵は、信頼する彼女の手に。


後継者になった者よ。アルドルの地下にて‥本物の英雄になれ。

 ~ アルクス 一同 ~


「‥長い‥」書かないと。これは・・機密 事項だよね・・。

見せれないけど‥教えても‥良いのかな?


アリスモスの‥団長さん、知りたそうだもの。


大剣は、どこ‥と 明確では無いけど‥城の地下っぽいなぁ。

 マルールさんの家の鍵‥誰の・・手に??謎 過ぎる。


「書けました」

「何が・・分かったのですか?」


「7英雄の遺産の在処‥です」まぁ、ヒント? うん。

「では・・ここから戻ったら、昼食にしましょうか」はい。


食堂・・ではないの? あれ・・ベルダーさん‥居ないですね。

「すまんが、ここに居た方は?」

「‥腹が減ったとかで、食堂に向かわれましたよ。ここの食堂は、夜しか やってないと言ったのですが・・」


トランさん・・深い溜息だ‥。分からなくも‥ないけど・・。


休憩用の部屋に‥案内され・・。

「リモン殿は、こちらで お待ち下さい。何か貰って来ます」

「お構いなく。持って来ましたので。トランさんも‥どうです?」


「…では、ベルダー殿を 食堂で見かけずとも、こちらに戻ってきます」

はい。では・・その時に。


野菜ジュースも、出しておこう。



・・・ぐぅ~ うぅ。外の兵士に‥聴こえちゃったかな? 恥ずかしい。

先に・・頂こうかな・・・。


 カチャッ

「お待たせ致しました。リモン殿」

「ぁ、お帰りなさい‥居ましたか?」

首振ってる・・どこに行ったんだろ?


まぁ、いいや・・食べましょう!お腹 空いたし!


ぁ…やっぱ、聴こえてたみたい‥。

 トランさんに、告げ口しないでっ! うぅ。


「あなたと居ると、つい‥あなたが『子供である』という事を、忘れてしまいます」・・いや、まぁ・・良いけども。


「‥周りの評価は、過大と考えてましたが‥本当でしたね」何が?


「古代語を、何も見ずに訳し‥無いような場所でも、情報を入手する。受け答えも、しっかりしており‥中級とも物怖じせず、戦う少年だ…という事です」


・・過大 評価だと思いますよ‥うん。物怖じ‥してるよ。

ビク ビク と‥って言ったら‥笑われてしまった。何故に??


「午後は、ロムメット内の石碑を3つほど‥そうしましたら、こちらに戻って‥今夜は、休みます」はい。


・・ロムメット、そんなに在るんだ‥。あの・・隠し部屋‥関係あるかな?


 食事を、楽しく終え‥部屋の外に居た兵士に、トランさん‥紙を渡してた。

ベルダーさんへ の‥伝言かなぁ?


「では、行きましょうか」はい。



「そういえば、トランさんは 今・・勤務中だから、甲冑なのですか?」

「はい‥それが?」


「非番の恰好でも、良さそうなのに‥と思って」

「それは、施設内の移動を‥楽にする為ですね」


 甲冑には『印章』と、同様の効果が‥在るけど・・。

私服では、印を持ってても‥受け付けない事が 多いのだとか。なるほど。


 質問ばかりしてるからと 謝ったら・・。

  質問は、いつでも良いと 言ってくれた。優しい。


ロムメット・・この‥階段よ・・くぅっ


「抱えて‥運びましょうか?」

「いいえっ!大丈夫です!」抱えないで下さい‥。


・・絶対・・目立つ。赤いマントの人が居る時点で、既に 目立ってるのに。


ふぅ・・疲れる。


「まずは、商人ギルド内に あります」はい。


丁寧に お願いしてるのが、珍しかったのか・・皆さん、驚いた顔してる。


兵士って・・みんな、丁寧な話し方だと思ってたよ? 違うの??

・・・謎だ。


「リモン殿、こちらです」あ・・はい。


ギルド長の部屋だろう・・ここに、また・・在った。

あ・・あー‥それで、あそこに在ったのね。なるほどなぁ・・。


ん? また、言った方が良いの?

「言いますか?」

「聞かせてくれ」はい。


「商人ギルドの依頼カウンター上部から行ける場所に、隠し部屋が 在ります。それは、かの英雄に敵対する組織の物で、危険な物と判断して隠していると‥」


「英雄に‥敵対する組織?‥そんなのが、居たのか⁈」

「そう、書いてありますから・・そうなのでは‥」知らないよ。


確か…名前は・・。

「リモン殿、次へ 参りましょう」はい。

「失礼します」


「ちょっと、待ってくれ‥リモン」

「商談の話は‥」


「家に手紙 下さい! 失礼しますね‥」

足止めは、困るよ。


 次は・・ふぅ・・また、階段‥今度は、冒険ギルドの方。

って・・こんな所に、普通に在るなんて・・珍しい。


『 国 と 国 今は 分かれども かの者に対する想いは同じ。

 必ず‥全ての国で、猛者(もさ)を 集めよ。


 神の武器を振るうに 値する者を選べ。


 神の武器、究極 奥義は かの者に くれてやれ 』


・・ギルド長の‥セリフみたいな、言い回しだなぁ・・。

よし・・書けた。


神の武器・・それって、しれっと送った…。もう…届いたかな?

「リモン殿、重要そうな事は・・教えて頂きたい」え・・。

うーんと・・。


「神の武器を振るえる人を、集めとけ‥みたいな内容でした」

「他には?」他?・・そうだなぁ・・。


「 ” かの者 ” に対抗するなら、全部の国で‥って」

「ふむ・・そうか」


ギルド長に挨拶したけど、聞こえて無いみたい。

「あとは、ここの最上階に…在ると聞きます」


  ひぃ こら・・登って‥最上階。


「誰だ?‥げっ・・赤‥」

「この上に、石碑が在るのだろう? 通してもらう」

渋々顔で、お兄さんは…鍵を 外してた。


「どうせ、誰も読めやしねーよ」

「どうして、そう思うのですか?」「リモン殿‥」


「今まで、いろんな奴が来たけど‥単語しか分からんって言って、みんな帰ってったよ」へぇ‥。すごく・・古い、言い回し なのかな?


 ともかく・・扉の先は・・また、細い階段があって・・。

天井の取っ手を‥持ち上げると・・やっと、屋上に出た。


 これ・・かなり、大きな石碑だ。うーん・・石碑‥って言って良いのかな??

木製の‥分厚い板に書かれてるから・・黙秘・・じゃない木碑(もくひ)?


・・まぁ、いいか・・。これまた長いね・・。

うん。難しい言い方になってる。


アレ・・えーと‥生命保険の約款(やっかん)に、書いてあるような・・書き方。


  要約すると・・そうだね‥。


『 この世界に 魔物が出現した日から 数えの100日後

 それは 唐突に現れ 人を滅ぼす勢いで 動き出した


  各国で 暴れまわる 大型の魔物は強大だった

 そこに ガラクス率いる冒険者たちが 戦いだす


 ひとり また、ひとりと増えていき 

彼らの助けとなるようにと『神の武器』が 生み出される


 扱う者は『選ばれし者』と 呼ばれ その中で究極奥義まで

発動せし者達により 遥か北方の ビンシャンの地に


  追い払う事に 成功した。


 しかし、終わりでは無かった それが、始まりの合図だった

 これを 読む者よ あれを 止めるのだ


 滅ぼして欲しい アルクスの後継者に託す』


100日って事は、1か月が30日という話だから‥約3か月後?

・・ビンシャンの地・・って、国の名前だよ‥書庫で見た。


 それに、また‥『ガラクス』って人が、出て来た。

率先して、戦いだした人みたい。すごいなぁ・・。


「難しいですか・・リモン殿でも・・・」

「あ、ちゃんと書けましたよ。確かに‥難しかったですが」言い回しがね。

あと・・回りくどい言い方とか。いかにも・・ご老人って感じで。


「たぶん、この続きの話が・・今 借りてる家の地下に在る‥長い石碑で、その次が‥アンビジョの塔の地下に在った石碑でしょうね」


 話・・逆から、読んだ事になったけど。そんな感じ。

「ぉぃ・・読めたって‥ホントかよ?」‥さっきの お兄さん。


「はい。聞かせても良いのでしょうか?」

「ギルドの方ですので、構わないかと」


「歴史の話でしたよ。聞きますか?」

「いや・・俺じゃなく、ギルド長に‥」


「それなら、後日 騎士団から‥各ギルドに、封書を渡す予定です」

「なら・・今は、良い」


「では、宿舎に戻りましょう。リモン殿の部屋も、用意しなくては」

・・なんなら‥別荘に戻っても‥と言ったけど‥。


「いえ・・行動を共にするようにと、言われてますので」そうですか。

※ギルド = 対応する職業の者が それ ぞれに 頼まれた仕事をする場所 という認識が 一般的。


※育成地(ギルド) = 過去の世界には『ギルド』という言葉は 無かった。将来の為に 育成する場所として 作られた所が そう 呼ばれる事で 定着していった。


※トランが対応する魔物は 中型の 中級 ~ 上級。


次回も・・石碑を読みますが・・・

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