119瓶 窯 と 書庫
別荘 地下に在った石碑は 軍に渡し、更に 地下を見つけ‥。
過去の歴史を‥読んだ。まぁ今は 気にしなくて良いよね。
それより、フルノスの使い方を マスターしなければ!
別荘という名の拠点に『転移』で戻り‥フルノスの使い方の説明書を読む。
すごく・・ざっ く り・・と、書いてあった。
① 乾燥した木材などの 燃えるものを 奥に多く入れる
② 火を点けて フルノス自体が 熱くなるのを待つ。
③ 赤くなったきたら 調理したい物を 器ごと 入れ 出来具合を見ながら調理する。
注意点として、赤い時は高温になってるので、燃えない手袋 や 木の板で 作業すること。火が点いてる時は、その場から離れないこと。
・・など・・と、書いてある。
だけど、どのくらいで 赤くなるのか 分からないから、先に焼く物を作ろう。
・・・錬成で、作らない理由としては・・・。
前に、子供達と クレープを食べたけど・・・。
膨らむ要素の ある物を入れても・・。
錬成だと、同じ‥薄さの クレープになってしまった のよね・・。
何で・・と、少し ショックだったのを‥覚えてる。
クッキーのような物を作る予定だったのに・・クレープになるんだもの・・。
今日は、ひとまず・・普通のプレーン クッキーを作ろうと思う。バターも有る。
・・上手く 出来ますように‥‥。
型が、難問って思ってたけど・・。家に居る時に 独り言を言ってたら、メイドのエナが 鍛冶屋に注文してくれてて…。
こちらへ 来る前に、型・・持って来てくれたのよね。
「ありがとう‥エナさん」最初は、エナに お礼で渡したい。
エナさん・・と 呼ぶと 首を振り‥エナ・・と、呼ぶと 返事するのよ・・。
アレね。私がソルさん達に、お願いした事にも似てるね…。
他のメイドも‥全員・・そうだった。メイドだけじゃなく、執事とか厨房の人とか‥全部。理由は‥家主 一家の娘だから…だった。
友達と思わない限り‥あんまり、呼び捨ては…苦手なのよ。
慣れるまで・・ちょっと時間かかったし、言い直してばかりだったな‥。
お菓子代 節約と称して‥自分で、よく作ってたのが懐かしい。
・・型も、エナからは『ゼーステル』って、言われた星型と『ペッシェ』と 即座に言われた‥もも・・ぃぇ‥ハート型の2つだけにしておいた。
月や リボンも‥と思ったけど、月は・・何と分かって貰えず‥最終的に、ブーメラン系を想像され・・却下し・・。
夜に出歩かないせいで・・この世界の月は、見た事が無い…。
リボンは、リボンのままだった。動物の型も良いかなと‥私は思ったけど・・・。
「ミロウルススなんて、お止め下さいませ!」と・・怒られた。
ただの クマ だったのに。
…カイチェットの森の地下で寝てた、小熊を思い出した。
動物の型は・・それぞれ、魔物に直結するような印象を 持たれる事が、多かったので‥断念した。残念。かわいいのに…。
あと・・現代で言う所のトイレの・・あの、人型のマークは・・・魔術的な物に 思われるから‥ダメって。何かの依り代じゃないよぅ。
最終的に・・この、丸型・星型・ハート型の3つになった。
型 注文の際に、フルノスで使う為のトレーの・・少し大きな物も頼んでもらった。
鉄板プレート・・と 言いたかったけど‥まぁ いいや。
並べて‥燃やす物は 既に奥に入れてあり、枯れ枝 や 枯れた雑草などに、プシットルで火を点け・・よし・・燃えてく。
どのくらい待つのだろうか?と‥椅子に座ろうかと思ってたら、すぐに赤くなってた。速っ・・。最初に用意して‥良かった。
木の板‥とは言っても‥よくテレビで見る、ピザを窯に入れる際に使ってるような・・あんな形で、燃えない木材が使われてるみたい。それで・・奥に入れて。
オーブンと同じ感じかどうか・・見ておかないとな・・しかし・・暑いな‥。
焼き具合を確かめる為に‥何度か出して・・・。
出来た! 1枚‥味見。うん。普通に美味しい。ツクルを使ってるから甘い。
バター‥もう少し、入れても良かったかも。まぁ、また作ろう。
鑑定しても、クッキーは『クッキー』のままだった。良かった。
・・袋に透明な物は無いから、クッキー用のガラス瓶が欲しい所ね。
売 る なら。
お菓子 職人に なるつもりも無いし。
今の所は‥家族に食べてもらう だけ だもの。
ただ・・ガロファノ兄様 や ミュゲ姉様が、ご自宅に戻る時の、手土産くらにはなるかなって。
もっと、美味しい物にしてからでないと‥微妙だとは思うけど。
ひとまず・・出来たものは、鮮魚袋‥と呼んでる、あの魔獣の胃袋‥の・・。
洗ったし‥セーカで乾かしたから、魚っぽい匂いも無いし‥大丈夫‥よ・・うん。
・・・最近、セーカ‥なんか、黄色っぽくなってきた。レベル上がる?
ピンクに、黄色が混ざり始めてる‥みたいな感じだけど。
今度は、何が出来るようになるのかしらね。楽しみ。
最近は 必要 無かったせいもあって、作って無かったけど・・・。
薬の類を錬成しておこう。
飲薬・・ムニ・・ぁ・・さっきのクッキーに、薬草入れたら‥ハーブクッキー‥とかに、なるのかな?
‥薬草クッキー? ‥うーん・・。
今度、作ってみよう。他のと違って‥クッキーには、薬草を刻んで入れたら良さそうだものね。ナッツ系も‥あったら買いたかったけど‥見当たらなかった。
‥ただ、店員さんによると・・まだ時期じゃないだけで、そういうのは輸入される事があるって、情報は聞けた。また、来たら教えてくれるって。有難いね。
クッキー・・もう少し小さくしても良さそうだけど、そうすると型を作り直すか‥包丁みたいな物で、切る以外 無さそうね・・。
今の大きさだと、袋の方が良さそうだもの。ちょい大きいし。瓶に入れるなら‥お菓子のラムネくらいに、小さくした方が良さそうね‥。
ラベルを貼る‥そういうのは、見た事が無いのよね・・。
全部 手書きだし、タグは‥付けられてるけど・・。
瓶のフタも・・私のは、缶のフタで 回して開けるタイプ。
他の安い薬のフタは、木で作られてて‥普通には開かないみたい。
その薬の前で「どうやって開けるんだろ?」なんて、独り言 言ってたら‥。
「短剣とかで割るんだよ」って、店主に教えてもらったのよね。
木の蓋は・・安く作って貰えるそう。家具工房とか、木材を扱ってる所で‥みんな、注文するみたい。もしくは各店で、蓋だけ注文‥という形も、出来るみたい。
・・私のは、勝手にフタ付きで出るので・・今、必要 無いね。
でも、勉強にはなる。知らない事を知っていくのが、楽しいもの。
そうだ・・。この家、書庫が在った。
どんな本が ある のか・・見に行ってみよう。
るん るん ‥
書庫に到着。家の中じゃ・・あんまり『転移』は使わないな・・。
急いでる時以外は・・・ね‥。
沢山の蔵書・・。分厚い本ばかりだけど・・。
棚が・・壁際にズラリ‥と並び、部屋の中央にも2つある。
そして、さらに入口から見て右側にも、棚が2つ。
壁際は・・・鍛錬の方法‥武器の扱い方…うーん?・・子供に教える教え方‥。
・・お父様も、苦労なさってるのかしら?
その隣は・・ふふっ
女性への接し方‥とか、喜ばれる贈り物集‥とか、花言葉・・とか在るよ‥。
子供の教育の仕方・・父としての・・いろ いろ・・・。
…次は、いきなり‥法律の本だ。これは、読んでおきたいね。
騎士団についても ある・・。ふむ。
支給品の取り扱い方法・・? 修理と申請・・経費の扱い・・うぅーん・・。
その横は、治癒術師の指導の仕方? いや・・それは、要らないかな。
他には、他の魔導士の育成やら連携方法、合体魔法・・と、魔法の本が多い。
・・ありゃ? 何 ⁇ これ・・くっついてる??
魔法の本を、1冊‥手に取り・・開こうとしたけど、開かず‥。むぅっ
・・・無理ね。鑑定しても‥どんな内容かは、書かれない。
その代わり‥本のタイトルと・・。
『 開く者の年齢が 規定値を満たしてない為、開かず 』と、書いてある。
・・・年齢制限? 物理的な制限なのね・・。
はい・いいえ‥の 単純 選択じゃない。
はい・・って押せば良いだけなんて、意味が無いよね・・アレ。
まぁ、現代の話は良いか‥気にしなくても。
・・・読めないのか・・そっか、残念。
次は、薬草 や 素材の図鑑みたい! これも読みたいね!
素材も、植物・・鉱物、生物、魔物‥魔石? それに、魔鉱石も‥。
種類が分けられて‥それ ぞれが、本になってる。
その後は、服? 武器・・防具・・アクセサリ‥などが続く。
うん。この棚の本は、全部 読みたいな。
読む‥というより、見る‥かもしれないけど。
その次は‥あ・・窓で、その下の小さな棚には‥木箱が在った。
中には、雑多な紙に‥いろんな単語が書いてある。何これ?
分からないものは・・放置で。
中央の棚・・窓側には、国や州の情報が載ってるみたい。地図も‥あるかもね。
・・他国の情報とか知りたくなったら、探してみよう。
国別の‥薄い本になってる。チェントロ国が‥今 居る・・この国でしょ・・。
1・・5・・10‥11?
チェントロ含めて、11の国が在るみたいね‥この世界。
その中で、チェントロ国には大樹が在って‥4つの州で分けられてる。
・・これも、先に読もうかな。書庫の本・・部屋に持って行っても良いか‥父様に聞かなくてはね。持ち出し禁止‥とか言うかな?
でも、ここには机も椅子も無いから、持ち出せないなら‥壁に寄りかかって読むしか無いかも。もしくは・・さっきの木箱の入ってた棚・・とか?
国の話の反対側には、人物名鑑? 人の名前ばかり。
・・本の表紙の色が・・赤が、貴族‥青が、王族・・。黄色は・・何?
目次を見ても・・知らない名前ばかり。もしかしたら、苗字で載ってるのかも。
・・有名人‥っぽい。○○の功績を残した‥とか書いてあるもの。
壁際に近い棚の方には、騎士団の‥兵士名鑑‥っぽい。
黒・白・赤・赤紫‥と、兵士のマントの色で、分けられてる。
薄いのは・・何だろ? その他の業者とか?
・・違うね。なんというか・・成績表・・みたい。
うーん・・ランキング? 州別・国内別‥国別・・の。
じゃあ、この反対側は何さ・・。
こっちは、魔石品 や 魔道具の話が特集された‥本ばかりだ。
薬の紹介も在るけど‥随分、昔のものみたいね。
‥私の飲薬・アメ・ムニ・・は、載ってないもの。
今度は、入口から 右側の 2つを‥見てみよう。
まずは、手前の・・これは、石碑に関する あれ これ‥だね。
『石碑の謎』『古代語と遺跡』『遺物と魔道具』‥。
石碑は、各地に点在している・・みたい。他国でも発見されたという報告が‥だって。この国だけに在るものでは‥なかったんだ・・へぇ。
おっと。読むのは‥また、後にしよう。
この反対側‥は・・あ・・『7人の英雄』『英雄の伝説』『過去の偉人たち』等々。普通に、冒険小説だったりして・・。
もう1つの棚には・・おぉ・・『神の武器について』『神の武器(長剣)』‥とか、武器の種類で1冊になってるけど・・・・。そんなに、多かったの?
7人の英雄 並みに、7本しか 無い と 思ってた。
これも、少 し ‥ちょっと? 気になる。
さらに反対には・・・。
壁際に棚が無くて‥神の武器 関連の本の裏側には、塔の話が多いな・・。
『塔 と アルクス団』『アルクス団』『アルクスの後継者』『アンビジョの塔』『塔の試練』‥ ” 塔 ” という言葉が付いてる表紙が多い印象。
さて・・お腹空いて来たし‥昼飯に・・・あれ?
入口の横に在るの‥椅子? 小さくて、丸い‥椅子だ・・これ。
全 然 気づかなかった!
一応・・椅子は‥あるって事で。あとで・・また読もう。
ど れ か ら 読もうかなぁ・・やっぱ、素材集? 国の話も気になる!
ひとまず‥食事だ。書庫の扉を閉め・・リビングへ 戻る事にした・・
【エナ】(ギリシャ語・1)
ヤトゥロス家のメイド。リモーネ 専属。リモーネが 花嫁 修業中 ( リモンとして活動中 ) は 同行しない。リモーネが 家に居る時のみ 関わっている。それ以外は 他メイドの手伝いをしてる。屋敷の中に メイドの宿泊場所が在り そこで 寝泊まりしている。女 / 24歳 / 独身 / ピンク色の 混じった 赤い髪 / オレンジの瞳 / 細身 / 160cm / リモーネが戻って来た後に 指名された。
【ゼーステル】(オランダ語・ヒトデ / 海星)
この世界でのヒトデに よく似た 海洋生物のこと。リモーネは見た事は無い。
※プシットル = 火打ち石と 同様のもの
次回、まぁ・・いろ いろ な話で・・・




