118瓶 眠れる保管庫
リモーネ 兼 リモンとして、行動する事になり‥。
少し ややこしい けど、なんとか‥出来てると思う。
拠点となる家に来た私は・・・
前日に、ランケアの町‥ヤトゥロス家の別荘を‥探険した だ け で、終わった。
部屋の掃除も、家のメイドが済ませ‥。
今日は、いよ いよ ‥リモンとしての活動 再 開 だ!
とはいえ 夕方は家で、食事をする 約束 なので…あまり動けない。
両親の部屋に‥ポストの改良版として、薄型の‥壁に貼り付けるタイプで、封筒みたいな形のを 設置した。
・・これは、私 個人 と 両親だけ の‥手紙 交換用。
この封筒。紙に、ちょいと書いて入れると‥いつの間にか、もう片方の封筒に 紙が移動するもの。私か、父・母 以外は‥使えない。
電話は 無い けど、手紙なら・・。
私の方の封筒は 鞄の中に。鞄の中に居るコビトが‥来たら、教えてくれる事になっている。コビトは・・眠らないものね。目を閉じる事はあっても『眠る』事には、ならないらしい。
印を置き忘れたけど、行くだけなら問題 無い。
出かける前には、一応・・母には伝えてから、飛ぶようにしている。
まずは‥兵士を待たないと。
ぁ・・外の灯りを付けよう。昼間だけど‥それが、合図になってるから。
・・扉は開いておく。まだ・・結界は、付けてない。
コビトと相談して、新たに作ろうって事になった。
なんせ‥広い庭付きの家ですので・・・。
あの、メドレグで作った時の改良型が良さそうで、今‥作って貰ってる。
・・作業中でも、手紙が来ると‥教えてくれるみたい。
ギルド経由で来る方のポストは、玄関 横の‥靴箱の上に置いた。
滑って飛んで行かないようにと、トレーも 近くに置いてある。
部屋・・綺麗になってた。しかも‥男女の荷物は‥綺麗に無くなってた。
どうやら、まだ カミリア姉さま と リモーネが幼く、アチェロが産まれて数年間‥使っていた時の家みたいで・・。
当時のまま、置いてた事に気付き‥片付けたのだとか。
それらの廃材は‥これ ですね・・。倉庫に‥まとめられてた。
木切れは、今後も必要だし・・。布 関連も、用途は多いからね・・有難いよ。
草とかも、残ってる! 土もあった・・まぁ、あんまり使わないけど‥使える子…居るから‥ホント、何でも‥助かる!
『 キン コン … 』あ・・来た。
玄関に転移して・・「どうぞ」
「失礼 致します‥」
紺のマントの兵士を先頭に、3人ほどの 青マントの兵士と、ぞろ ぞろ・・地下へ向かって行った。
場所は‥把握 済・・らしかった。 案内 要らずで‥。
お疲れ様です‥。こういう時は、茶でも 出すのだろうけど・・。
野菜ジュースで 良いですか?‥って、聞かないと。
普通に、お茶を入れるポット・・買って無かったみたい。
急須は‥あったけど、いや‥それじゃ無い。
・・薬草茶なら、いつでも 出せなくは無いけど‥どうなんだろう?
こういう事は、母に聞こう。父に聞くと‥「なんでも良い」という言葉しか出ないのだもの・・。そういう訳には…いかないでしょ・・。
相手が『青』なら、良いかも‥だけど・・・。
商人ギルド長とか 来た時に‥慌てたく 無い。
それこそ、新人 社会人の時は‥お茶、入れてたけど・・・。
それも、先輩 や 上司に 言われた通りにしか、出してないもの。
こういう相手には『コレ』みたいな・・何か ルールみたいなものを知りたい。
現代と同じなのか‥という所よね・・ホントの所。
客間を自室にすると‥両親に伝えると、驚いてた。
「狭過ぎるだろう?」と・・。
でも、宿の部屋とか‥自宅の‥寝室だって、そこまで広く無かった。
両親が使っていた‥10帖 以上、広い部屋は・・逆に、落ち着かない。
狭い方が・・というか、6帖で良いです‥私は。
・・・他の部屋は、当分 使わないかもね・・。追々、家具を整えて‥ん?
「どうか しましたか?」
「申し訳ありません。奥の研究室と書庫も 立ち入りを 許可して頂きたいのです」
研究室・・中、見てないのよね。
「はい。どうぞ」
お辞儀する班長さん・・他 兵士を引き連れ‥え?・・私も? はい‥。
一緒に、あの奥の部屋に入る。研究室 ある ある な器材とか、ビーカーのようなガラスのコップ類が、箱に整頓されて入ってた。
・・・メイドさん達‥こんな所も片付けたのね。
何やら小声で、ぶつ ぶつ 言いながら‥確認してる。
紙の束と、1つの色付き木箱を持って、近くの机に乗せると・・。
「この2点を引き取りますが、宜しいでしょうか?」
え?・・私、家主じゃないよ?
「家主から許可が出てるなら、どうぞ」私の許可は‥特に必要 無いでしょ。
普通の木箱は、基本的に‥その木の色をしている。茶色とか、ベージュとか・・。
今‥持って来た箱は、緑の箱に黒い蓋が‥はまってた。
あ・・騎士団 所有の魔道具の袋に入れてる。なるほど。
「‥最後に、地下の石碑を運び出します」はい。
これまた、同行を求められ‥2人で外し‥重そう‥。
4人で持ち、階段を慎重に登り‥1階に移動・・玄関は、両開きにして‥フェンスのドアも・・私が開け、重いもの持った状態で‥班長さん・・。
「‥では、この石碑は軍で‥預かり‥ます ので・・」はい。
「失礼‥いたし・・ます」みなさん・・お気をつけて‥。
あ・・何か・・・。渡しそびれちゃった・・。
大通りに差し掛かると、他の兵士が待機していたようで・・荷台に、石碑は乗せられたのが見えた。ホッ
あんな大きくて重い物‥あのまま運ぶのは、大変だろうなって 思ってたけど、なんか・・良かった。
『リモン様・・家の守りが、完成 致しました』ひょこっと、顔を出したコビト。
「お? 見せて」
フェンスドアを閉じた後‥両手に乗せて貰う。
‥あれ、これは 新しい の扱いなんだ・・名前が無い。
「家の門だから‥」あ・・・。
や っ て し ま っ た。
・・学習 能力、無いわね・・私。
【 家門 】魔石品
家側にある塀の両側に、設置すると起動する。家の持ち主・借主のみ、移動の制限が無い。他の者は、入口から玄関前までは移動が制限されないが、途中に ある庭などには 入れない。ドガーナの内側は『強力な結界内』と同じであり、主に害を及ぼす相手は、塀の外に 強制 転移させる。 創造者・リモン
凄いもの・・出来たわ。
うん・・コビト、レベルアップしてて‥体の上 半分に、色が付いたのよね。
・・そのお陰で‥様々な特性を、持たせられるようになった。
『特性』っていうのは、セルクルみたいに円にすると、結界になったけど・・ドガーナは、塀に設置する事で‥すでに塀が 家を囲んでるから‥同じ効果になってる。
何か・・見えない線でも出て‥塀を伝って・・囲んだのかしら?
鑑定しても、それは見えないけれど・・。
それに、バリエールみたいに‥入るのは問題 無いけど・・許可してない事をすると出られないし‥結界内の行動は制限される‥。
条件に、特性が加わって‥更に強化された。実家用にも欲しいと思ったのに・・。
母から・・却下された。残念。
‥どうやら、貴族街の家は・・町を囲む塀と、同じ素材で出来てて 頑丈だとか。
貴族の人達を守る特質が・・あるとか・・言ってた。
そんな凄いのが‥あ る から、要らなかったのか・・。
「まだ まだ、白い塀には負けるのかぁ・・」
振り返り・・あ・・玄関、開きっぱなしだった! 慌てて‥閉め‥中へ。
地下は・・敷物は、そのままだったし、個室の家具も‥そのまま。
無かったのは・・書庫の本や、倉庫のガラクタ‥たち。
メモ書きは、全てと・・あの大きな石碑は無い。
石碑が・・あった場所‥。色が違う。もっと濃い。
ん? 何だろ? 汚れ・・かなぁ?
石碑のあった、濃い色の部分に‥少し光が反射する場所がある。
近づいても・・よく分からない。
壁・・スレ スレ まで近づき、それが 何 と分かった。
文字だった。ペンか何かで書かれてる・・古代語。
ちっさ・・えーと・・?
『神の武器・・揃えて備えよ‥。保管庫は地下に在り』
何だったかな・・『神の武器』って、どこかで聞いたような?
それに、揃えて‥備えよ?
石碑に書いてあった‥『アルクス計画』に 関係するとか?
・・あれ? ちょっと待って…。地下って、ココよね?
階段なんて・・他に無いけど??
・・・周辺感知・・地下・・ぁ・・空間・・在る…。足元?
敷物から・・離れ…くる くる と、巻いていくと・・・。
あれ・・。
・・・特に‥何も 無い ように見える。
屈み・・床の 一部分が‥もしかして、めくれる?
『リモン様・・』ん? どうしたの?
短剣を取り出し・・木の間に差し込もうとした時‥呼ばれた。
『この部屋の どこかに、何か‥床を開くものが‥在るようです』
・・・そ・・そうなんだ。じゃ、探そう。
怪しいのは・・倉庫だけど・・・。
何も無くなった・・倉庫の‥これまた、灯りで照らした際の『影となる部分』に、何かある? 変な所に隠すなぁ・・。
・・まぁ、秘匿するなら‥そのくらいは 気を遣うか・・。
ポチッ とな。
カチャリ・・・ギギッ パタンッ ズズズ…
なんか、いろ いろな音が…したね。
倉庫から出ると、さっき調べようとした所に、四角く穴が・・梯子だ‥。
・・気をつけて‥降りてみよう。
鉄のような物で作られてるのか、足を降ろす度に『カンッ』と響いた。
あ・・やっと、着いた。暗っ 近くに・・うん・・灯りのスイッチ見つけた。
明るくなり、背後には・・長く・・大きな石碑が、壁 一面に在る・・。
武器 置き場は?
梯子の両側に・・武器を立てかけておくような・・台座が在ったけど・・・。
中には、1つも…無かった。無いじゃんっ!
・・ん? 何か 小さな紙が 付いてる。
これは、普通の言葉みたい。
『過去の武器が、現在も使えるか確認の為、ヴァーベン家に移送 済み』
‥どこぞの、ヴァーベンさんの家に行ったらしい。
で、使えたのかしらね? 使えるなら‥そのまま、軍が保管してそうだけど。
どんなものか、見てみたかったな‥。
まぁ、有ったら あったで・・軍に連絡しないと…だったけどね・・。
で? 反対は・・何の石碑なんだろ・・・。
・・・・・。
これ、私・・読んで良い物なのかな??
遥か過去の‥大戦での・・。相手の・・情報とか、何人 亡くなったとか・・・。
そういう『歴史』だ。長いし・・読み物としては‥それなりに ある。
ここの武器、移送した際に見つけてるだろうし・・調べてる・・よね?
・・うん。きっと。
でも 一応、父には伝えておこうかな。
今・・その敵。・・・居なくて、本当に良かった。
ファンタジー ある ある な敵としては、魔王が普通だけど・・。
『魔王』ではなく・・
『魔王獣』・・って、何さ・・。
文面では、物凄く強い‥としか、書いてなくて…いま いち・・どのくらい、凄く強いのかは…分からず。具体的な記述は・・無かった。
・・こういうのも、騎士団内で保管されてそうだけど・・・。
いえ・・興味は 無いので、もう・・良いか。戻ろう。
梯子を登り・・スイッチを押し‥床を戻して、敷物も戻す。
ふぅ ちょっとした探険 気分は 味わえたから・・良しとしよう。
さて、今日は商館・・えっと、ロムメットに行こうかな。
まだ‥ここ、あんまり巡れてないからね。
地図は持ってる。だから、検索しつつ・・雑貨屋・食材屋を中心に、歩き回る事にした。家には・・玄関のポスト近くに、印も 置いてある。
自室にも‥直接、飛べるようにしても良かったけど・・。
誰か巻き込んで飛んだら、マズい事になり兼ねないから、リビングだけには設置しておいた。で、自室は・・やめといた。
順番に・・行こう。雑貨屋では‥ポット と ティーカップを探した。
・・オシャレなのが良いなぁ‥。
現代みたいな‥耐熱のガラスのポットとか、おしゃれで良いけど‥さすがに、無いねぇ・・・。陶器の‥シンプルな絵柄の ポットを 見つけた。
近くに、それと お揃いのティーカップのセットを‥2つで、良いかな?
上手い事 重ねて・・持って行き・・購入! やったね!
食材屋では、野菜に‥果物・・・。お肉も 少々購入。
卵 と ミルク・・それに、麦粉は 袋で。
・・普通の砂糖は、確か・・『スッケル』。
普段から高級品なのに‥最近、あまり入って来ないらしくて、更に 高くなってる という話を聞いた。
・・精製が面倒だけど、ツクルを使えば良いのに…。
私みたいに、パパッ と 出来ないものね・・それに、氷魔法‥欲しいし。
氷が多い土地なら‥簡単・・いや、別の理由で出来無さそうね‥。
うーん・・沢山 採取して・・。鉱物だったし・・採掘?
頼まれれば‥作らなくもないけど‥‥。
うん・・材料は持って来てね‥という感じになってしまうし、もう少し考えてからにしよう。
あの マ ズ い ケーキを出した、お店の お姉さんには‥ツクルを提供したい!けど・・もう少し、量が無いと‥難しいと思う。
よし、帰って‥作ってみよう!
※メドレグ = この世界で、図書館のこと。
※新しい魔石品には 基本的に 名前が付いて無い。口に出した言葉に なり易い。のち この世界の言葉に変換される。
【家門】(イタリア語・関所)
メドレグで使った『バリエール』と 同様の特性を持ち『反射板』や『円の守り』同様の効果を 併せ持つ。門の入口の両側に 白い長方形に 文字のような模様の入った物を 設置した瞬間から 起動する。門の入口 ~ 玄関扉の前までは 自由に入れるが、途中の庭などには 入れない。中に ある物 を 許可 無く 持ち出そうとしても 出られない ( ※転移も不可 )。家主 ( リモーネの親 ) か 借主 ( リモン ) 以外は 許可を貰うまで 中に 入れない。中で 悪さを すれば 強制 転移で 外へ。
※『神の武器』は その存在しか 今まで 出てません。
※『魔王獣』で 合ってます。
※印は、転移を 容易にする為の 印。
次回は、お菓子作りと‥書庫へ・・・




