109瓶 依頼
な ぜ か 攻撃され、追いかけられた事で‥。
ヒュンッ と、チェントロの町に 戻って来た私。
今日は、人探しの依頼を 頼みに 行こう。
ここの商館は、ロムメットだったね。
確か・・物凄く‥遠かった。ただ‥いきなり飛ぶのは、止めておく。
・・どこに、人が居るか…見える範囲じゃないと‥危ない。
見つかるのも・・だけど、誰かに当たったりしたら、申し訳ないよ。
まずは、パンを購入・・あ。そういえば‥パン屋が在った!
あー・・まだ、開いてないかぁ。後に するか・・仕方ない。
結局、途中の裏道から‥タイヌイに身を包み‥転移して、路地で外し・・ロムメットに入る。相変わらず・・重いぃ‥よ・・・この扉。うんしょっ
こっちは、わりと・・穏やか‥なんだよね。
案内の お姉さんに声をかけ、依頼カウンターで 聞くようにと教えてもらう。
・・何にせよ、依頼って事は・・変わらないからね。
「こんにちは」
「はい。ご依頼でしょうか?」そうです。
「以前に…ギルドで、人も探せると聞いたのですが・・」
「はい。では‥こちらへ・・」
カウンターの・・え? そっち?
カウンター横の扉から、中へ 入る。
中の・・え・・あぁ、部屋に入るんだ。以前に入った時は・・このカウンターの内側に、ローテーブルと ソファが 在ったけど‥。
「そちらに、お掛け下さい」はい。失礼します。
ソファは、紺色で綺麗だった。
ヒルードーの魔石で‥色を変えてるみたい。
「それで‥どういった方を、お探しなのでしょうか? お知り合いですか?」
え・・いや、知り合いでは 無い ですね‥。
「こちらが 依頼の際に、書いて頂く書類です」
数枚の書状くらいの大きさの紙が、ローテーブルに置かれた。
「まず、1枚めは・・依頼書です。ギルド長に提出します」はい。
依頼した人や、内容・・報酬などの取り決めで、決まった事を書く物。
「2枚めは、内容に関して‥ですね」内容?
…ふむ。なるほど・・。
つまりは、" どのくらい " の情報が必要か?という事らしい。
例えば・・私を、知らないけど・・『子供商人のリモン』を、調べるとする。
そしたら、①どこに居る ②何を扱ってる ③どんな商人なのか?ランクなどの情報‥と、様々な事を‥知る事が出来る・・らしい。
「必要な情報は、どれになるのでしょうか?」私の場合は・・。
「薬師エシェックという方が、今‥どこに居るか・・だけです」
「‥そうなりますと、 一番 情報が‥集まり易いのですが・・」
うん。分かってる。
そして、一番 多くの『 偽情報 』が、発生するリスクが高い。
「ご理解 頂けてるのであれば、さほど問題は無いでしょう」
・・ただ、何をもって・・偽情報とするかで‥変わってくる。
「見つけるのが‥目的なので、実際に『その場所に来ていた』と、確信 出来た場合と、これは偽情報だったと思った時で、報酬を変えたいです。出来ますか?」
お兄さんは、頷いた。良かった。
偽情報で、報酬 高いもの なんて、あ げ た く な い 。
「では…情報としては『薬師 エシェックの所在地に関する情報』としましょう」
はい。そこからは、報酬の話となる。
「情報は、多い方が良いです。ただ…国外には『出られない方』だそうなので、国内の、どの州の どの場所か・・まで、言える方が良いですね」
「承知しました」2枚めの紙に・・書きこんでいる。
「では‥情報の提供とは、別の報酬を設定しますか?」そうですね。
○○で見た・・だけじゃ、弱いけど・・。
それでも、ある程度 金額を上げないと、そも そも‥情報が 来 な い らしい。
300Rくらい? あんまり高くし過ぎも、良くない気がする。
「小銀貨1枚 程度で、宜しいかと」え?! そんなんで‥いいの??
相場は、そこら辺・・らしい。
そうですか・・。それで、お願いします。
情報は‥どのくらいの日数で、どれだけ集まるんだろ?
「探し人の張り紙をします。すぐにでも、来る可能性は ありますよ」
「情報を話しに来た人が居たとして、どう 自分は…聞けば良いですか?」
・・毎日・・通うの?
「リモン様は、この町に所有物件が御座いますね」はい。
どうやら、そっちに情報を書いた紙を‥届けてくれる・・らしい。
・・ドアポストも 無いけど? 作ろうかな・・。いや、ポストの代わりを買おう。
「正確な情報だった場合の報酬は、どうなさいますか?」
どこの誰か・・まで書いてくれれば、会いに行って‥お礼として渡せるけど・・。
「直接は、会わない方が良い人物も居ます」そう?
・・うーん・・・どうしよ。
「情報の正確性で、判断するのが宜しいかと」うん。
例えば‥どこの町で見かけた・・だけだと、アバウトで 分からないけど‥。
・・このロムメットの2階・・メドレグ内で見た‥とかって、どこで見たかが正確に分かるような情報の方が‥有難い。行った事さえ あれば‥飛べるから。
今までは、人探しが出来ると知っても‥行き来が大変って、思ってた。
・・だから、全ての町に行ってから・・なんて、考えてたんだよね。
でも、今なら・・すぐ、探しに行ける。
移動に制限は、ほぼ無い。夜は・・出歩きたくは無いけど‥。
「そうですね‥情報として町や 村の話まで出たら、依頼 報酬のみを‥渡す事にして、場所まで特定してくれたら、追加 報酬で‥うーんと‥」
お金、アイテム、魔物素材、武具・・とか、いろ いろ言ってると‥。
お兄さんの目が、どん どん 大きく‥見開いていって・・・。
「ぉ・・お待ちくださいっ!」ひゃっ! え?・・何?
何か…マズい事・・言った?
「‥せめて、2種類に限定して頂きたい」
あー・・払うのは、ギルドだから・・って事?
じゃあ、確認したら・・。ハンコ欲しい‥私も。
今は無いから、サインしたら・・追加 報酬の支払いで、お金300Rと 同等の価値のある、体力100回復の傷薬bか、飲薬‥だけど・・。
「300も・・ですか?」はい。大抵は‥倍額・・らしい。そうなの?!
うーん。ミスった? いや、情報は有難いんだから、いいやっ。
‥そして、今は傷薬bよりも・・飲薬の方が 需要が有る らしい。
なので、飲薬‥体力50回復&魔力50回復のにした。
・・これは、カエルレウス州の薬草が、混ざっての…効果なんだよね。
「売ってない物‥ですね」そうです。
報酬には、特別な物‥というのが相場だと思ってる。
・・・現代で‥ゲームの やり過ぎ かしら?
「分かりました。リモン様からのサインを受け取り次第、情報 提供者に‥報酬を届けます」お願いします。
「‥この、追加 報酬に関して・・明示しますか?」ううん。
「しないで下さい」探し人情報に、書き込むか?って事でしょ。
書かない方が、得した気分になるだろうし。
書くと・・余計な偽情報に、振り回されそうだもの。
それは、勘弁。
といった話のあと・・・。
「3枚めは、今‥決めた事項の確認書となります」なるほど。
私用の・・『控え』って事ね。
そして、改めて・・依頼書に書いていく。
私の名、探してる人の名前・・理由?
・・母親の病を、治す薬が作れるから‥探してる。
報酬は、1情報に付き・・100R。
追加 報酬は・・記載なし・・うん。
だけど‥お金で、300R‥もしくは、飲薬‥体力&魔力50回復を1本。
値段的には‥同じ。飲薬で‥どっちも同じ量 回復は・・売ってない。
売っても・・せいぜい300R少し くらいにしか ならないと思う。
・・・たぶん。
「では、最後に‥範囲を決めて下さい」範囲?
「出来れば‥チェントロ国内 全域で」どこに居るか、分からないもの。
国外に 出てない事が、救いな 今しか 無い。
年末の薬を献上した後に、選ばれたら‥国外に行ってしまうかも‥知れないもの。
「全域・・ですか。では、他のギルドにも通達しておきます」
「追加の報酬は、サイン書いたのを届ける際に、持って来ますね」
「1つ 懸念が・・」何ですか?
「ここ、カエルレウス州や キトゥリノ州には、ご自宅が在るようですが‥」
あー・・他の州で、情報を受け取ると・・送る場所が無いのか。
「他の州でも、物件を借りるくらい‥した方が、良いのでしょうか?」
「いえ・・ギルドで預かるので、受け取りに来て頂く事に‥」むぅ。
なんか、1箇所に・・集めておきたいぞ‥。
私書箱…みたいなのは‥無い みたい。残念。
「では、ひとまずは‥預かって貰う事にします」
「そうですね。他の州まで 物件を探すのは、大変でしょう」
お金の問題・・というよりも、そも そも‥エキャルラット州では‥空き物件が、ほとんど 無い。
ウィリディス州では、緑の髪を優先されるから、納屋くらいの広さしか無い物件しか、選べないらしい。ここは、未だ・・変わらない人達が居るのね‥。
うーん。コビトと 要‥相談かな。
むしろ・・全く違う魔石品を作っても・・うーん。
いや、それは 後で 考えよう。
こうして・・なんとか、決めて‥ギルドへ 依頼分の支払いを済ませ‥。
人探しは、1人辺り・・500Rする。
まぁ、貼る為の『紙』を使うし、担当者の選出・・周知代など‥雑費に使われるみたい。
「今後は、各ギルドで‥リモン様の担当者が、対応 致します」各ギルドで?
人選に関して・・ご要望は?と、聞かれたから‥「偏見の無い人で」と、お願いしておいた。
ウィリディス州の最初みたいな態度だと、こっちも イラ イラするから。
「では、夕方には出しておきますね」お願いします。
お辞儀して、開けてくれたフェンスドアから、廊下に出て・・。
さて、あ・・パン屋‥行こう。
ロムメットを出て、パン屋に行く ついでに、あちこち‥見学していく。
素材屋では、見慣れない魔物の素材を鑑定したり‥『入手 出来ない』と、ボヤく店主に‥素材を売ったりした。喜ばれたので・・よし。
タダで提供しようとしたら、ダメって言われた。店主のルール的に‥問題になるらしい。そうなんだ・・。知らなかった。
パン屋で、大量のパンを購入! 店員さん・・また、驚かせてしまった。
でも・・全部、美味しそうなんだもの~! あとで、食べよう。
雑貨屋にも寄る。中の雰囲気もオシャレで、店員さんも優しい。
あ・・この円柱の・・箱・・カワイイ。材質は・・木の皮?
・・あ、魔樹の皮・・らしい。大丈夫?それ・・。
他にも‥気になる雑貨を、いくつか購入し・・家へと戻る。
・・騎士団の施設 近くを通った際には、捕まってた子供たちは‥親に連れられ、戻ったと聞いたけど・・。同じように捕まってた商人は、未だに牢屋に居るって。
もう、なんだか‥遠い日々だね。
家に戻って・・パンと野菜ジュースを飲み、家の お掃除を開始!
「ふぅ~・・疲れた・・・」子供たちが居た時は、もっと楽だったな・・。
居ないものを、いつまで言ってたって仕方ない。
コビトを作った時は…マルールさんが用意してくれた設計図と 魔石で出来た。
今度は・・1から、自分で考えてみよう。
収納‥は、カラコゥの殻。一応、小さいのは‥まだ、残してある。
・・物や 人の転移なら・・ワシャクの魔石。
それと‥この筒型の入れ物1つ・・。
純正石は・・もう無いけど、代わりに…空の魔石を使って・・・。
デザインは、簡単に書いた。見ながら・・錬成!
白い・・郵便ポスト‥みたいになった。これを、2つ。
1つめは、始点。白い‥ポストのまま。
もう1つは、終点。赤い、ポストになった。
さて、実験だ。
自分の部屋に、赤いポスト。1階のリビングに・・白いポスト。
ちょっと使っただけの紙の切れ端を…口のような黒い部分に、近づけた だけで、シュッ と入った。
2階に‥行ってみる。
・・ベッドの上に、出てたみたい。成功?
ちょっと、コビトを出して説明する。
「始点を増やすには、同じようにして作るのが良いかな?」
・・面倒だけど。
『どうやら、その魔石品は‥どちらも、複製が可能なようです』え?
【 始点 】魔石品
カラコゥの殻の特性と ワシャクの魔石の特徴を 併せ持ち、終点に物質を 転送する もの。始点としての機能を持つ。背面の 印 に指を当て、念じれば複製される。創造者・リモン
・・指を当てて・・念じるの??
背面・・あぁ。なんか‥二重丸みたいなのが ある。念じる・・。
複製したい・・こう、ぽこ ぽこ と・・・。
ぽこんっ
へ? 何の音?!
目を閉じて念じてたけど‥開けると、本体の横に、何個か同じ物がある!
‥私のステータスは・・あ、少し魔力が‥減ってる。
へぇ。
終点の方も、同じだった。終点が、始点に変化も するらしい。
・・サイン書いたら、送れるね。
でも・・・。
『どうかなさいましたか? リモン様…』
※商人ギルドでの『人探し依頼』は 基本 国内での情報集めに 限定 される。寄付金を ある程度支払う事で 国外も探す場合が ある。内容に より けり。特定のグループを 探す場合は 冒険ギルドへ 依頼する。
※空の魔石は、カエルレウス州の魔力量を 減 ら す 為に 室内で 空気を錬成して 出来た物。
【始点】(トルコ語・初め)
始点として 物 ( 今回は 紙 ) を 中央の黒い長方形に近づけると 終点から出て来る。離れてる距離は無関係で飛ぶ。大きさは どちらも トイレットペーパー程度の 高さと幅。始点は 白い。終点が始点に切り替わると 対応する始点が 終点の 赤 に 変化する。背面の印に 指から魔力を注ぎ 複製が可能。
【終点】(トルコ語・終わり)
始点と同じ。終点は 赤い。背面からの複製も同じ。始点として 白 に 変化し 物を飛ばす事も可能。今回は商人ギルド所属してる者も 自由に複製出来るように設定している。置かれた時点で選択 画面に『○○ギルド』や『商館』と見れる。ただし見れるのは リモンのみ。
次回、ポストの設置をお願いして・・情報を待つ・・・




