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102瓶 扉 と アレ

 お祭りは‥無事 (?) に 終わり・・・。


私は、本来の 目的に戻る。そう。薬師 探しに・・。


 初めて出来た 友達 と‥別れ・・私は、行く。

 村の入口に到着すると、すでに団長さん他・・皆さん‥勢ぞろい。

ひとり・・ 寝 て る ように見えますが…。


「おう!来たな‥」

「友達と、別れの挨拶は 出来たかい?」はい。


「おはようございます。お待たせしました」


「おい、ディロス‥。起きろ! 出発だぞ!」

‥相変わらず‥朝は、弱いようですね・・。あ、そうだ。


「ディロスさん、これ‥食べて下さい」

「ん?‥なんだよ・・ねみー・・」

なんだ かんだ 言いながら‥口に、入れてくれた。


「!?っ すっ ぱっ!」

「目は、覚めましたか?」


「‥おう」良かった 良かった。

「今、こいつに食べさせたのは、何だ?」


「食べたいですか?」いっぱい、あり‥‥え?要らない・・・そう。

「ディロスが目覚めたんなら、もう行くぞ」


 それ ぞれ、大きな荷物を持ち・・。団長さん、ルインさん、私、ディロスさん、リガさんの順番で森を抜け‥フィールドへ。


 予想外だったのは、村から森に入った時と同様に、襲われずに済んだ。

フィールドに出る頃には、すっかり日が昇っていたので、夜の魔物には遭遇せず。


 そして・・歩きながら、説明を受ける。


今から向かうのは、国境の『コドラマッチ』という名の町。

 そこへ は、チュリマー山脈の 洞窟 を、抜ける必要が‥ある。


まぁ、だ か ら 護衛を頼んだ のだけど。

 固有の魔物が、居るだろうから。そう思ってたけど・・・。



「意外と、出て来ないんだよな‥」そうなんですか?

「前にも通った事は あるが・・ほぼ、出なかったな‥」


「たぶんだけど、隣州の境目に・・あの扉が在るから‥な、気がしてる」

「ルインのは憶測だが、俺も‥そう思ってる」リガさんも・・。


「そうですね。あの町を守る塀や 扉も、特殊な素材が使われてるようですから」

そんな話をしてる内に、橋を渡り・・。


「村は、どうする?」寄るか‥って事?

首を振ると、分かってくれたようで‥そのまま、洞窟に入る。


 村人の救出時も思ったけど、トンネルみたいな空洞に、等間隔で灯りが付いてるから、暗くないのよね。馬車も通れる高さと、広さが ある。


「リモン、少し・・寄って行っても・・良いか?」あぁ、扉に?

「構いません」通り道に、在るらしいからね。


 牢屋が続く・・。でも、なんで こんなに‥牢屋が在るんだろ?


「大昔…この中は 牢獄 として、使われてた らしいよ」

・・ルインさん、物知り。


「ここ だ。リガ、用意は?」

「ちょい‥待ってくれ」


丁度、牢屋が途切れてる場所に来た。この左奥に‥例の扉が?


・・反対側にも、道が続いてる。

真っすぐ先には・・騎士団の管理してる・・門が在る。


「リモンも、来い」‥はい!



 奥は、灯りが届かず‥薄暗い。


「灯りの種火が‥もう無いんだ」

プシットルを貸そうか・・と思ったけど、これの方が経済的。


「ん? 灯り?」

「これで、見えますか?」


「リモン・・何だ・・それは?」

「なんか、図鑑で見た事が‥」


「これは『ギンヨウ』です」これを絞ると‥ランプの灯りになるらしい。

でも、今は‥魔石品の灯りを 使う事が多くなって、あんまり 需要は無い みたい。


「これが、ギンヨウか・・」

「リガ‥」


「・・悪い‥」

食いつき気味に‥ギンヨウを見てたけど、団長さんの方へ 戻って・・。

 1つの袋から‥3つを取り出す。



扉には、文様と・・以前も、見た‥文字。

 その床には、3つ の マークが。


二重丸・三角・四角・・・?


あ・・この扉、マークの所、文言が 書かれてるって事に‥気が付いた。



 二重丸には『王と 神に 捧げし 金色の小瓶』

 三角に・・『彼の相棒 と 友情を結びし者の 約束の証』


そして、四角に『魔を呼び出し 太古の笛よ。その音色を 詰めた器』


 二重丸には、私が作った‥あの『神薬(かみやく)』を。


 三角には、団長さんが‥村で作った豊作の為の『約束の証』

 四角に、錬成で作った『オクレントの笛』を置いた。


「2つは光ったぞ・・」置いて、少しした後にマークが‥黄色く光ってる。

でも・・・。


「やっぱり、これ‥じゃないですね」神薬は、ハズレみたい。

「そうか・・」


「この『王と神に捧げし』が、ヒントな気がする‥」

そうですね。


 神薬は、そこ そこ 高い値段とはいえ、王様に献上 出来るか?というと、微妙な所なのよね・・。なんせ、金額1万 R(リン)だもの。


 以前に、ヘボコ岩の 大きなの を、見せた時に『王に献上しても良い物』と‥親方さんが言ってたくらいでないと・・駄目なんだと思う。


「もう少しだったな・・」そうですね。

「これは貰っておいて、いい物なんだろ?」はい。


「仕方ない。出直すか…」

「全部、光ったら・・あの言葉を言えば、開くと思いますよ」


「あぁ。その前に・・もう1つを探さないとな‥」

「じゃあ、国境の町に向かうぞ」はい。お願いします。


片付けて・・そのまま、真っすぐ進んだ。


 途中、コウモリのような『ニフテリザ』が出たりした程度で‥もう‥出口。

洞窟を抜ける少し前に、休憩とした。


 今日の為にと用意してたサンドを渡して・・ 一緒に食べる。

この人達とも、もうすぐ・・お別れだ。


「リモンを届けた後は、本部に戻るんですか?」

「‥そうだな。拠点で‥いろ いろ 報告しないとな」


「本部? どこに在るんですか?」

え?・・・何?


「悪いな‥リモン。団員じゃない奴には『教えない』決まりなんだ」

そうですか。別に良いですよ。


「そうだ、みなさん・・報酬は、何が良いですか?」

「報酬‥‥」


 まだ、細かい話は出来て無かったもの。今の内に、聞いておきたい。

「そうだな・・それは、個別か?‥それとも・・」

「個別で良いですよ」


森の調査時のように、いろ いろ‥選択肢を出した。


・・ありゃ・・。また、みなさん・・悩んでる。

さて、今度は…誰が最後かな?


「俺は、盾が良い。こう・・ちっさい」あぁ。

「どれが、良いですか?」形状の違う、小型の盾を3つ出す。


「…そうだな‥。うん。これが良い!」

黄色のラインの入った赤い盾『ヤフタレフ』を、ディロスさんに。


説明は?・・・要らない・・そうですか…。


「俺も、盾で・・こっちの、青いのが良いな」はい。

ルインさんも、小型盾『トゥルビヨン』になった。


「…金(かね)は、どこまで出せる?」どこまで?‥うんと、そうだなー。

耳を お借りして‥ごにょ ごにょ と。


「!?…そんなに・・か?」

「出来ますけど、金額が多くなると‥その分、重くなりますよ」


  あ・・悩んでる。


「指定してくれれば、送金も出来ますけど?」

え?・・なんで、そんな険しい顔してるんです?


「送金だと、ギルドの奴らに‥いくらか盗まれるぞ・・」

「大丈夫ですよ。これを付けるので」家の中に貼ってた、護符の改良版‥。


「これを箱に貼って…団長さんのみ、開けれるようにすれば‥問題 無いです」

ラフェヌさんに送った時にも使ったから、大丈夫だと思う。



・・・まぁ、今までは‥常識ある方々だったから、無事に送れただけって事も、あるだろう。だから、実際には・・破ろうとしたら、どうなるかは・・知らない。


 破ろうとした奴が、悪いんであって・・私じゃない・・よね?


「リモン、俺らに付けてくれた‥これは、返さなくて良いのか?」

あー、それね。忘れてましたけど・・。


「はい。ルインさんと、ディロスさんにも‥どうぞ」

「報酬・・先に貰っちまったのに・・良いのか?」はい。


・・元々、渡す予定だったのだから。


「話の続きは、町 行ってからにするぞ」

「そうだな。出発しよう」はい。



 洞窟を抜け‥草原の広がる・・開けた場所に出た。

遠くに・・町の塀が・・見えてる。若干・・下り坂みたい。


 道中 いろんなのに襲われたけど、前よりも・・スムーズに、戦えてる気がする。

これも・・ご指導の お陰だね。リガさんや、みなさんに褒められた。


 町に到着。それぞれ、書状を見せ・・中に入る。


ピコンッ !‥‥。

 『コドラマッチの町』到着ですね。


「ひとまず、宿屋に泊まりましょう」宿は・・。

「リモン、こっちだ」リガさん・・来た事あるのかな?

・・・すんなり・・宿屋に到着。


「大部屋って、ありますか?」

「はい。ございますよ。6人部屋ですが‥」


 1部屋 借りる。お金は サッ と 私が払い、後ろで団長さんが 何か言いたそうな 顔してたけど・・見ないフリをした。


 6人部屋、あとでトゥードーさんが合流しても良いように‥と思ったけど、村で合流してから、戻るそう。そっか。


 部屋に着いて、ベッドを選び・・荷物を降ろして、装備を外した。


「リモンは、この後‥どうするんだ?」

「町中を散策して、聞いて周る予定です」


「ここにも、居なかったら?」

「最初の町・・えっと、チェントロの町へ 戻りますよ」


 アレを・・試したい。


「‥村には、寄って行かないつもりなのか?」

「はい‥」どっちも・・寄らない。


「俺らは、明日には出るぞ」はい。それで良いですよ。

「まぁ、今日の戦いを見る限りは・・大丈夫そうだしな」


「晩飯・・俺らは、酒場 行くが‥。おまえは、どうする?」

「ここの酒場は、子供は入れないぞ‥」そうですか。


「今日 食べた残りがあるので、それを食べます」



暗くなってきた辺りで、皆さんは・・酒場へ。


・・私は部屋で、団長さんに渡された メモの金額を、袋に入れて‥。

ギルドで、後日・・送金…という形になった。


 リガさんは・・というと、なぜか ギンヨウ を 欲しがったので、2本ほど‥差し上げた。ぶん ぶん 振ると光る部分が無くなると、伝えておいた。



 ひとり、夕食を食べ・・。お風呂が無いし・・暇だし・・・。



「コビト‥アレを、試したい‥」

『はい。まずは、印を‥』


 そうだった。これが無いと‥戻って来れない。


「よし。思うだけで・・良かったよね?」

『家の内装を、思い浮かべれば内側に。外観なら、外に‥』


・・チェントロの町の・・あの部屋に‥。


『いってらっしゃいませ‥リモン様』

「転移」


  ヒュンッ


閉じていた目を開くと・・暗いけど、うん。来れたね。


よし、この印を…そうだな・・・。ここに置いて‥。



・・帰ったら、まず‥掃除だな・・。埃っぽい。

今度は、印を置いた場所を・・ 一覧から‥選択して・・。


宿・・。 コドラマッチの町の・・‥。

「転移」 ヒュンッ


『お帰りなさいませ‥リモン様。成功で ございます』

「ふぅ‥ただいま」


 よし。上手くいった。


ワシャクの魔石は、転移 出来る‥という効果だった。

・・試しに、1つ使って‥ロムメットの出口の横から、家に飛んでみた。


 1つ消費して・・思った場所には‥出た。

場所を 思う だけで、飛べる…とはいえ・・着いた早々に、魔石は壊れてしまった。


 コビトに相談して、魔石品として加工すれば‥消費を抑えられると言ったから・・。ワシャクの魔石3つと、ジャッドの粉、ガラスの欠片、純正石(じゅんせいせき)で魔石品になった。


【 転移(ポポテ) 】魔石品

卵 程度の大きさの緑の石。ワシャクの魔石が使われた事により、望む場所へ 瞬時に移動が可能。魔石 単体で使う時よりも精度も良く、多用しても壊れない。移動の際には、場所を思い浮かべながら『決めた文言』を 唱えて起動する。付属品の『印(テッケン)』を置く事で、その場所を選択して 移動する事も可能。創造者・リモン


 なんだか、カワイイ名前に…なってしまったけど・・。


 これで、印を置いた場所は‥使う時に 一覧のウインドウが出るから、そこから選べて…瞬時に移動‥出来る。


‥前に、一度だけ使った‥タイヌイを使用してても、使えた。

タイヌイが置き去りになる・・かと、思ったけど‥ 一緒だった。


 これで、あっちの家にも・・ 一瞬で帰れる。


ふわぁぁぁ…眠い・・。


 むにゃ・・何か、忘れてるような・・・。


 ハッ! ウラトノ薬・・飲んでない!

やば・・あぁヤバい! 戻ってきてる‥。


 うぐっ う”ーーーん・・やっぱ、慣れない・・この味。

不味い…。


甘めのジュースを、口直しに飲み・・手洗い所に行ってから・・眠った。

 部屋に鍵をかけずとも、お守りの効果で・・私達 以外は、入 れ な い 。


‥宿を出る前に、外さないとね・・。


よし、メモしたし・・もう寝よう。

・・お先に・・おやすみ・・なさい・・・くぅ・・すぅ‥‥

【チュリマー山脈 / 洞窟】(ロシア語・牢獄)

遥かな昔、用途は不明だが 山脈 連なるココに 牢屋が多く作られた。後(のち)に『牢獄』と 呼ばれるようになり それまで ” 山脈 ” としてしか呼ばれない 山 に、いつしか この名前が付いた‥と 言われている。


【ニフテリザ】(ギリシャ語・コウモリ) 低級・中型・空

主に チュリマー洞窟 内に 稀に出現する魔物。夜の フィールドにも出る。羽ばたき による真空の刃(やいば)を 発生させ 飛ばす技(わざ)や、かみつき攻撃、足で掴(つか)み 上空に飛び 落下させる‥など。高さが 決まってる洞窟 内では脅威で 無い が フィールドで 遭遇した際には まず 羽を攻撃 しよう。素材 / 魔石・羽・毛・心臓 ( 薬の材料として使われる事がある )


【ヤフタレフ】(アラビア語・燃える) ※ディロスに渡した盾

防御力+32 赤い炎に 見えるような形に、黄色い ラインの 入った小型の盾。炎 耐性・水 無効化 ( 弾く )


【トゥルビヨン】(フランス語・渦) ※ルインに渡した盾

防御力+33 青色に 白い ラインの入った 丸形の 小型 盾。水は 吸収する。吸収すると 盾の強度が 増し あらゆる攻撃を 弾く。氷 耐性・光 反射。


※結界(ピュハッコ)護符の改良版も、同じ名称。違う素材で出来てるだけ。+条件が付けられている。


【コドラマッチの町】※隣国 デシエルト と 繋がる国境。

( コドラ = アラビア語・能力 / マッチ = 英語・多い) 能力の高い者 / 物が 集まる場所と 言われ この名が付いた。なお国境を越えるには 王からの『特別な許可』か ランクの 最高 位(ランク)に なってる必要がある。今 リモンの持つ物では 通 れ な い 。


※ワシャクの魔石 = 瞬間 移動


【転移(ポポテ)】(スワヒリ語・どこでも)

ワシャクの魔石を 活用して作られた 魔石品。魔石 単体では 1度で壊れる が 魔石品になった お陰で 壊れなくなった。 一緒に作った 印(テッケン)を 置く事で その場所を 選んで 行き来が 出来るようになる。


【印(テッケン)】(スウェーデン語・印)

魔石品・転移(ポポテ)と 同時に 作られた魔石品。丸い コースターのように、中央に 魔法陣のような模様が描かれている。これを 置く事 で 転移 時の 行先 選択で 表示されるようになる。材料は 廃材から作られてる為、大量に作成された。


※隠蓑(タイヌイ) = 66瓶 黄昏にて 作りました。


次回、みなさん と 別れ・・町 散策へ・・・

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