94瓶 好物
宝までの鍵となる3つの内の1つ・・。
カラカテの腹・・を目指して漁村へ。
丁度、お祭りが行われると知り‥滞在。
そこで、友人になった少年の家で・・・
ニーリーの家に招待され、出された食事・・・刺身だぁ!
こんな異世界で、刺身が食べrれるとは!!
しかも・・船盛り‥。凄い…。良いのだろうか‥食べても‥?!
「たくさん、食え!美味いぞ!」
「はい! いただきます!」
丁度、中央に並べられてる‥。
透明感のある、少しピンク がかった白身から‥。
‥タイ? いや‥こっちじゃ、何って呼ばれてるか 分からない。
ひとまず‥醤油っぽいのに付けて‥食べる!
「美味しい!!」脂が のってて‥噛み応えのある食感。コリッとしてる。
タイとは違う感じ。見ためは・・似てるけど。
右側は・・白‥というより、銀の皮の‥銀白色‥な魚。
ぱくっ ぉぉぉおおおっ!
身が柔らかで‥凄い旨味の 存 在 感 が!
おいしい~…あぁ・・し あ わ せ ~…。
「美味いだろ!」はい!おいしいです!!
‥今度は、反対の…左側には‥赤身の魚。ちょっと‥トロ?に似てる。
「っ!!」美味い! 脂がのってて‥口の中で溶けていく!!
はぁ~ こんなに‥美味しいの ばかり・・・。
「…」 ん? どうしたの?
「ニーリー、おまえも食え!」
「‥ぁ・・うん。美味いよ・・オヤジ」
イカ や タコの切り身も…美味しい!新鮮!!
さすが、漁師さん!
えぇ。ちゃんと鑑定はした。美味しいので、覚えておきます!
堪能・・致しました‥‥。お腹・・・いっぱい‥。
「リモン」はい?
「こいつの、ニーリーの友達になってくれたんだってな!」はい。
「‥オヤジ!」何‥照れてるの?ニーリー‥。
「ありがとよ」いえ。
「僕も、友達になれて嬉しいです!」「…」
そうだ‥何か、知ってるかな・・聞いてみよう。
「あの…カラカテって、大型という話ですけど、どのくらい大きいんですか?」
「カラカテ様は‥そうだな‥。家・・いや、ここから‥城を見た時くらい の 大きさだな」え・・・!? そんなに‥存在感 大きいの⁈ それとも体が?!
「けっこう長生きだから、年々 大きくなるんだよ」え”・・。
それじゃ、薙ぎ払われたら‥終わるね・・・人生。
「攻撃しようとしなけりゃ、何もせん」
「‥カラカテの好きな物とかって、何か‥分かりますか?」
「なんでぃ? カラカテ様の小鉢に、なんか入れるのか?」
「願い事でも‥するのか?リモン?」え?願い事?
「いえ‥ 一緒に来た‥冒険者達の手伝いで、調べてるだけで」
「カラカテ様、浮上すると‥透明で 丸い形の瓶を 持ってくる」
こんくらいの・・が、タル並みに大きい物と知って、考えを改めた。
‥そうよね。城くらい大きい生き物なら、そのくらい大きいの‥だよね。
子供ひとりは、軽く入りそうな深さだ・・・。
「願い事・・とかって何?」
「その小鉢を埋めて渡して、中の物を気に入れば‥願いを1つだけ、叶えてくれるって 聞いた事が あるんだ」そうなの?
‥それなら、埋めてある物を貰えたり‥しないかな?
「小鉢は、いつも5個くらい持ってくる。だけど、1人が全部を‥とは いかない」
・・ふむ。なるほど。
願いを叶えて貰いたい人は・・毎年 多いらしい‥。
祭りになると、その為に‥村に来る人が、増えるみたい。
「早めに村長に、小鉢を受け取りたいって、言った方が良いぜ」村長?そうか。
「うん。明日‥行ってみる」
「旅行者は、1グループで 1つだけ だ。何を入れても良いが‥」
入れたらダメな物に関しては、村長から聞くようにと言われた。
「あと、お願い事は1つまでだから、グループ内で決めておけよ」
‥カラカテ様が待ってくれるのは、少しの間だけ だから‥早くしないと、気に入ったとしても、海に沈んでしまうと‥時間切れって事になるらしい。
「言っておきます」
「今までは、どんな物で‥喜んだのかな?」
「どうだったかな‥」
「まぁ、魚を大量に入れてたの‥とか‥」
「あぁ‥なんか獣の血 や 肉を入れてたのも居たな‥」えー‥・
食べ物が、多い印象だった。
やっぱ、考える事は‥ み ん な 同じね・・。
暗くなってきた頃・・・。
「リモン、泊ってくか?」あ・・いえ。
「既に、宿を借りたので‥」
‥おじさん、少し残念そうだった。
ニーリーに‥宿の近くまで、送ってもらった。
だって・・外出たら、真っ暗‥だったんだもの。
「ありがとう。ニーリー」ここまで来れば、分かるよ。
「おう。しばらくは‥居るんだろ?」うん。
「じゃ、また明日な!」うん!おやすみー!
宿の部屋に戻り、ニーリーにも‥お守りを作りたくなった。
・・海で‥怪我しない‥とも限らないから。
カラカテ情報‥。明日、村長さんに会って‥もっと聞ければ良いけどね。
小鉢の中身・・考えておかないと。でもなー・・。
そも そも ‥リモーネって、泳げるの?
・・私‥凛は、泳げる。うん。速くはないけどね。普通 程度・・には。。
これも・・確認かな。
水着は、無いし‥。濡手葉は‥清水にして使ってたから既に無い。
・・あれと布系を錬成すると、防水加工 出来るのだけど・・・。
森も・・行って無いし。エシェック先生‥居ない。
橋 渡った先は、この漁村だった・・・。
‥関所は? どこに在るんだろ??
リガさんとかが来れば‥分かる・・かなぁ?
‥聞きたい事は、メモしておいて・・もう、寝よう。
美味しい、お刺身…ありがとうございます。・・むにゃ‥すぅ・・・
カン カン カン うぅーーーん・・・。何の音?
むくり。 あぁ‥漁に出る時の・・。ウィリディス州の港町でも‥あったね。
ベッドから起き上がって‥ウラトノ薬も飲んで‥マズ‥。
夜の間に‥戻ってたみたい。宿に戻っておいて‥良かった。
新しい服に着替える。宿から出ると、みなさん来ていた。
「おはようございます」
「よう!リモン、おはよう」
「よく眠れたかい?」
「今さっきの音で、起きたんだろ‥」
「ふぁあ~」ディロスさんは、朝‥弱いのかな?
「全員集合ですね。村の方は‥」
「まー‥子供らが戻って来たぞ」そうですか。
「リモンに、謝りたいって言ってたぞ」謝りの言葉は、要らない。
「そうですか」戻る気・・無いな‥。
「…」
「そうだ。皆さん‥村長さんに、会いましたか?」
「会って無い・・な」
昨日、ニーリーの家で聞いた話をした。
「つまり、その小鉢の中の物を‥気に入れば‥」
「お宝が‥手に入るかもって事か?!」はい。
「中身を何にするか・・だな‥」そうなんですよ。
日が昇ってから、村長の家に団長さん、リガさん と 私で来た。
「はい。カラカテ様の、小鉢の予約…ですな」はい。
1枚の紙を手渡された。リガさんが記入してる。
「‥団長さんが書くのかと、思ってました・・」
「俺は、読めるが‥書けないんだ」そうなの?
「リモン‥」はい?どうしました‥?
何だろ?
「ここ、読めるか?」え?
小鉢の予約書‥グループ名や、名前を書く所‥。
その、かなり下の方に…古代語だろう。
『我、オクレントの意思を継し‥次代のアルクスなり。
読めし者の出現と共に、石碑に案内せよ。
さすれば、宝を受け取るに 相応しい とみなそう』
はい?? 何これ??
なんで、こんな所に古代語なんて書いてあるの?
「!!」
「‥それって・・」
「この村に、石碑が在るって事でしょうか?」
「宝・・手に入るって話だろ!」
「‥君は・・一体・・」村長さん‥。マズった!?
「村長、石碑なんて・・どこに?」
「今は‥海底に沈んでると‥言われておるが‥」
・・えーーー!!
まず、それを調べないと‥なのに。
「そうだ。カラカテ様に‥あげたらダメな物って、何ですか?」
「それは、こちらに書いてありますよ」と、別の紙を受け取る。
・・ほぼ、毒になりそうな‥食べれない物‥らしい。
魔物の素材とか・・は、要らない‥と。はい。
あれ? お酒もダメって書いてある。
「‥神様みたいな扱いなのに、お酒は 良くない のですか?」
「はい‥以前・・」お酒あげた人が、居たらしいけど・・・。
カラカテ・・酔っぱらって、大暴れたから‥ダメになったらしい。
「村長、それじゃ」
予約は出来たので、1つは必ず‥受け取れそう。
他にも観光客が来るとすると‥受け取れるかが、抽選になるらしい。
「俺らは、一旦‥宿に戻ってるが‥おまえも、宿に泊まるだろ?」
「うーん。泊まりたかったら、自分で払えるので お気になさらず」
なんか、団長さん‥むすっ としてますけど・・。
「分かった。じゃ、何か分かったら教えてくれ」はい。
みなさんは、宿に。私は、海岸の方へ 向かった。
遠くから、何艘もの船が‥戻って来るのが見えた。まだ遠いけど。
石碑・・ねぇ。 あれ?
家の裏手となる部分に・・壊れた棒が2本・・突き立てられている。
・・これ、もしかして。‥って事は、この近くに?
屈んで‥砂を払ってみた。見当たらない。そうだ・・!
「‥スペード‥で、掘ってみよう」
伸ばした状態で、勢いよく 掘ろうと突き立てると‥直後!
ガンッ! 何かに当たった!
そこまで、深くじゃなかった。
スペードで掘ってみる・・あ・・何か・・が ある。
けっこう‥大きな物? ひとりだと‥大変。
・・団長さん達を呼びに?いや、その間に戻ってしまいそう。
「リモン?」‥うーん・・。
「おい、リモン!どうしたんだよ‥」え?
何? 逆光で・・見えない。
「‥何してんだ?…何か、失くしたのか?」
声からして‥「ニーリー?」
同じように、屈んでくれた。顔が見える‥って近い!
「あぁ、えっと‥」顔近いと、緊張するなぁ‥。
「どうした?」あ、おじさん。
「わぁ!大漁ですね!」「おうよ!」
「あ‥ここの砂の下に、何かが‥埋まってるみたいなんです」
そう言うと、周囲の男衆を呼び寄せ‥木のオールで‥ 一斉に掘ってくれた!
「こりゃあ‥」
「石碑だ‥。こんな所に、埋まってたのか‥」
どうやら・・・。
約20年ほど前までは、今は朽ちた棒に、当時 石碑が付いていた。しかし、その翌年の大きな嵐の際に落下し‥海に沈んだ‥と、伝えられていたそう。
「まぁ、読めない俺らじゃ、何 書いてあんのか‥さっぱりだ」
「みなさん、ご協力 頂き‥ありがとうございます!助かりました」
おじさん、本当に‥ありがとうございます。
自分だけじゃ、一体‥いつまで掛かっていた事か・・・。
「良いって事よ。じゃ、俺らは帰るわ」はい。
ニーリーも、一緒に帰って行った。
おじさん達が、壁に立て掛けてくれたので‥残りの砂は、手で払う。
・・この砂も、少し・・瓶に入れて貰っておこう。
この石碑‥。おる・・何だったかな‥えっとー・・。
そう そう。オクレント‥って人が、残したものだ。
周囲を見て・・。誰も居ない。よし。メモしておこう。
『 我、アルクス の オクレント。
カラカテになる友に、我の力の源である玉を預ける。
この石碑を読む者よ、そ な た だけ には教えよう‥ 』
カラカテの好物を・・・。
って‥うーーん?? それで、ホントに合ってます⁈
好物は、3つ。
緑と 白と・・青いの・・。
持ってるけど・・ホントに??
‥冗談で‥石碑は、残さない・・・よね?
そうだと・・・良いな‥。
用意は出来るけど・・小鉢の大きさを考えると‥しょぼく なるな‥。
・・もう少し大量に・・作らないと・・。うーん。
そういえば、よろず屋さんで‥なんか、大きい瓶‥置いてあったな・・。
村の入口付近の、お店に向かった。
「ごめんくださーい」
「いらっしゃいませ!」
漁村・・唯一 の‥雑貨屋さん‥。
市場では食材を‥物々交換だけど、ここと‥宿だけ、お金 使える。
「あの、この大きな瓶‥って」
「それはブロック フィスクとか、カラマールを入れる為の瓶だよ」
‥ブロック フィスクは、昨日‥お刺身でも食べたけど、タコのこと。
茹でる前から、赤い肌なのが特徴みたい。
もう1つは、イカの事。小さいのは、ルーラで‥大きくなると、カラマール。
‥本当に絡まりやすいみたいで、一度‥絡まると自力で泳げなくて‥魔獣のエサになったり、浮上してきて‥人間の食事になるみたい。なんだかなー・・。
でも、この大きさなら‥カラカテの飲み物に なるかも。
小鉢と言う名の‥大きな瓶を満たす量は、さすがに厳しいものが‥あるからね‥。
「これ、3つ下さい!」鞄に入れてくと店主は、興味深そうに見てたけど、持てない事を実践してもらった。
持てても、中身は出せない。無駄という認識に、なってもらいたい。
脅されないように、気をつけたいけど・・。その為の お守り。
・・今、せっせっと‥コビトに作って貰ってる。鞄の中で。
よし。じゃ、報告に行こうっと。ついでに採取に同行して貰いたい。
「ありがとうございました~」
「こちらこそ!また寄ってよ」はい。
「‥はぁ・・やっと・・居た」ん?
※カラカテの小鉢 = 小鉢…とは名ばかりで、その大きさは 小学5,6年生が 縦 横に並んでも 入れそうな幅 と 高さ がある。村長に申請書を出すと 優先的に選ばれる。先着 順。半年ごとに変わるが だいたい5個程度を毎回 持ってくる。1つの団体で 1つ与えられ、いっぱいになると フタが閉められる。一列に並べられ カラカテが選んだ小鉢のみ 願いを1つだけ叶える と 言われている。
※スペード = スコップの事。柄の部分が少し伸びるタイプ。アルドルから旅立つ前に頂いた物。
※オクレント と カラカテ = オクレントが居た時代で 今のカラカテは た だ の 海洋生物だった。ルーラほどの小ささだった。戦いが終わった後に 力の源を預けたと 伝承が残る。
【ブロックフィスク】
(ブローック フィスク=スウェーデン語・タコ) 四角い頭の軟体 海洋生物。これが魔力の高い エサを食べると 突然 変異し カラカテになる‥と言われている。最初から 赤い肌をしている。
次回、漁村へ 来た時の森へ・・・




