92瓶 伝承
町から来た騎士団に、盗賊集団は 連行された後・・。
あいつらの調べてた資料は、村に持ち込まれた。
団長さんに呼ばれて、行った先で‥3枚のメモ・・・。
「まずは、この3枚を読んでくれ!」
テーブルに 3枚のメモ があり、それ ぞれ 短い文章。
・・やっぱり、古代語だろうね。読めないみたいだし。
「報酬は、これで・・どうだ?」と、今回は 先に 出された。
「じゃあ‥これから‥」と1つ指さし・・。
えっと‥あれ?・・これ、3つとも・・・。
「あの、これ3つとも、同じ言葉が‥書いてありますよ」
「何?」
「‥彼の相棒と 友情を結びし者との約束の証・・だそうです」
3枚の内・・2枚は、文字が途中でオカシクなってたから、たぶん・・・。
「他は‥書き写しを、間違えたんだと思います」
間違えた物は、破棄するらしいので‥もらった。紙だし。
「という事は、どれの所のかは・・分からんな」そうですね。
「俺らが見つけたのは、城に行くための橋に、書かれてたものだ」
「これも、読んでくれ・・」また、知らない素材 出て来た・・。
鞄に仕舞ってから、読む。
「王と神に捧げし、金の小瓶・・・ ” かくも美しき光となれ ” ですね」
「金の小瓶?・・あと、文言は何だ?」
「分からんが、一応・・メモに書いておく」
リガさんが、手帳に書いてる。
「残りは、1つですね・・」
「どっちが、どれなのかも‥大事だろう」
「でも、カラカテの腹じゃ・・どうにもならないんじゃ・・」
「そういえば、その‥カラカテって何ですか?」
「協力・・してくれる気に‥なったのか?」あぁ・・まぁ‥そうだね。
「薬師を探して、橋とか他の場所も行くので‥ついで‥で、良ければ」
「あぁ!頼む!」
「橋なら近いし、行くか?今から・・」
「そうですね・・行きましょう!」
ディロスさんは・・お留守番。今日は、ルインさんと‥団長さんと 一緒。
・・リガさんも、騎士団や村の人との橋渡しで‥居るから・・。
村から、山の方へ 上らずに‥まっすぐ進んでくと‥川が見えて来た。
そこに、広く長ーい橋が‥架かってる。
全体的に白いのに、青い装飾が・・すごくオシャレで綺麗!
「ここが、パルトネル橋だ」あぁ・・なるほど。
「ここの下‥というが、どこだろうな?」
橋を覗いてく・・が、ちょっと分からない。
今日は良い天気で‥川が穏やかに流れてる‥。
橋を渡っていると・・水面に・・何か‥文字?
「ここの下に‥文字が ある みたいです!」
「‥こんな所の・・よく、書けたな‥」
あ、そっか…。あの間違えてたの・・。
「ここから・・書き移したんでしょうね」
水面に映る文字を・・・。
「じゃあ、相棒‥とかなんとかってのは、ここって事か?」はい。
「一旦‥村に戻るか?」この先は?
「この先にあるのは、漁村だ」森の奥に・・漁村が、在るらしい。
帰りながら‥「行った事は?」って聞いたら‥ディロスさんと、2人で冒険してた時に、立ち寄ったらしいと、ルインさん。
「不思議な村だったよ」不思議? どこら辺が?
とか聞いてる頃には、村に到着。早かった。
まぁ、ワシャクが出ても‥この お二人も強いようで・・さくっと片付けられ‥。
素材を 拾わない団長 と違って、ルインさんは優しい。手伝ってくれた。
「ありがとうございます」
「‥いえ。どういたしまして」優しい笑顔ですね。
「‥」何か言いたげですけど?・・団長さん。
「しかし、意味が分かっても、簡単には手に入らなそうな物ばっかだな」
「確かに‥。金の瓶‥は中が金色なのか、外のガラスが‥なのか・・」
「約束の証は・・何になるのでしょうか?」
「前に聞いた伝承が・・関係してそうな気がするんだけど‥」伝承・・ねぇ。
騎士団に連れられ、子供たちの ご両親は‥町へ 行った‥って。
・・子供たちが、ここに来る前には‥出たいな。顔を合わせたくない。
それに漁村・・行ってみたい。海の近くなら、エシェック先生‥居るかも。
「明日・・漁村へ 行きます」
「なんだよ?‥トゥードーが、明日 帰ってくんのに‥もう行くのか?」
はい。私は、私の目的の為に・・動いてるので。
「明日は、リガ と ディロスで‥頼むわ・・」
「ディロス‥。漁村へ の案内は頼んだ」
「あぁ、漁村ってあの?‥分かった」
「おーい!リモン!‥村長が話してくれるってよー!」はーい!
‥いつの間にか遠くに居た‥団長さんが呼んでる‥。
村長さん・・集会所で、座るように言われたので…丸太を縦に、半分にしたような椅子へ。他の人は・・お酒 持ってる・・。
小さなタルのような物に‥取っ手が付いてる‥ある あるな・・ジョッキ。
「リモン、あんたにはスープだね」と、女将さんがスープの器をくれた。
「ありがとうございます。頂きます!」にっこりと笑って、去って行った。
「皆、驚く事が続いたが・・。やっと明日には、子供たちも 戻って来る。日常を取り戻そうぞ」『はい!!』
「さて今日は、ご要望で‥リスティヒの伝承を語ろう」お願いします。
『…その名を持つ者・アルクス団の ひとり なり。
かの地にて、魔王を倒し 英雄とならん。
チュリマー洞窟にて、彼の力を 余すことなく受け継ぎし 杯 は、今もなお、扉の先にて、目覚めの時を 待つ という。
信ずるは 友 の存在。
魔石 扱いし 友と誓う 約束の証。
持って祈れば‥
いつでも、我・・ここに、来たらん』
‥アルクス団は、魔王を倒した・・『英雄』
洞窟・・扉の先には、リスティヒの力の入った『杯』があり、約束の証は‥。
魔石・・扱いし?
「村長さん・・この お話は、いつぐらい‥昔の話なのでしょうか?」
「‥約‥500年前の事だとか・・・」
500年前? 鳥ちゃん‥作った人・・って事?
「リモン、何か・・分かったのか?」
「いえ・・まだ」確か‥えーと・・これだ。
『モルドーモ』‥って人。初めて、この人が‥『魔石品を作った』
「実はの‥この話に出て来る『約束の証』は、村での豊農祭で作る縄の お守りの事だと、言われておるのじゃ」
「どんな物で、どのようにして作るのですか?」
「こう‥藁を‥」
・・なんか、聞いてると‥しめ縄を・・作る時みたいな感じ。
「‥材料さえあれば、作れそうだな‥」そうですね。
金の小瓶に関しては、意外な所からヒントを貰う。
「そういや、今年も‥あるって話だぞ」リガさんに話かけてる村の人‥。
「もしや、薬を作った事が ある者は 皆 参加する…」あぁ・・何か聞いたね。
「あれで 選ばれた人の瓶を、見せてもらえるけど‥。あれに 金色の水が、入ってたぞ」「それが‥もしや・・」
・・どうやら、昔‥リガさんも、薬を作った事が 有る‥とかで、毎年 作ってるらしい。私も、今年から‥作る・・らしいけど。
「いつも、どのように作ってるんですか?」
「それが…。とりあえず、魔力量の高い物を使って作れ‥って指示なんだ」
・・魔力量‥ってのが、関係してくるのか・・・。
だいぶ、鑑定も錬成も‥レベルは上がってるけど‥。
魔力量は・・見えない。
「いつもは、あの資料を読んで‥素材を決めるんだけどな」
なるほど。入手 困難 = 魔力量が高い物が多い・・と思うからだね。
「‥カラカテ‥って、どんな生き物なんですか?」
「カラカテ?‥あぁ…滅多に、お目にかかれない魔獣だね」
・・大型で・・しかも、上級?! え・・詰んだ‥。
詰んでるよ・・それ。
しかも、普段は海の底に居て‥海面には、ほとんど出た事が無いって話じゃ…。
「詰んでる‥のでは?」
「…。何か道が‥あると、良いけどね‥」そ‥そうですね。
ともかく、明日だ。朝 早いぞ・・と言われ‥叩き起こされる 予定です。
・・・早く、起きれますように・・・。
早めに寝る事になった。早過ぎて眠れないかもと思ったけど‥。
いつの間にか・・眠ったみたいで・・・。
…暖かい‥ぬく ぬく。揺られてるような…?
気のせい・・きっと・・。
何か・・周りが‥うるさい・・ような? 朝?…でも、暗いよ?
『声・・出すなよ‥』『‥はい』
むーーん・・眠くて‥。目が開かないよ‥。
静かになった?‥むにゃ。
『…ったく』
『‥もう少しだ』
ふに‥・・なんか、起きないと‥いけない 気 が す る ‥。
うーーん・・起こすって、言ってたし…。もう少し‥ぬくい所で眠りたい‥。
『到着‥。まだ、起きないな‥』
『さすがに、暗いからじゃないか?』
『リガさんの背中が、暖かいからじゃないっすか?』
「ぉぃ‥」
『‥なんでも無いでーす』
・・リガ‥さん? むに・・ふぁあああ~…。
やっぱ、暗いよ? あれ?‥ここは・・どこ?
暗いけど、人の声・・。
・・・。なんか・・横じゃなく、私‥縦になってる?!
「え!?」何?!どこ??
「あ、やっと起きたな‥」
「ディロスさん?!‥どこですか?ここ・・」
・・何 笑ってるんですか!
「リモン‥起きたか?」はい。って えぇ!?
・・・地面に、降ろされた。
私・・リガさんの背で‥くーすか‥寝てましたっ⁉
「何だか‥申し訳ないです・・」なぜに‥こんな状態に??
「おまえ、危なかったんだぞ」何が?
「リモンの鞄は、魔道具だろ?」え?‥これ、狙われてたの?
「大丈夫ですよ。これ、僕以外が持つと‥重いみたいだし。物の出し入れは、僕しか出来ないんで‥」やってみます?
ディロスさんに渡した直後に、重かったのか‥地面に落ちた。中も触れない。鞄のフタすら‥開けれない。リガさんも・・ 一緒。出来ないでしょ?
「なるほど。君 専用になってるんだね」はい。
「‥村の連中にも、教えて やらないとな‥」
でも、これだけじゃなく‥女性陣が、ほぼ居ないせいか・・。
「おまえ、襲われる所だったぞ・・寝てて無防備だったし」えぇ?!
「団長が抑えてる間に、俺ら‥おまえの天幕 片付けて、リガさんが運んでくれたんだぜ‥」「怪我は‥無いか?」はい。なんとも無いです。
「…なんだか、いろ いろ‥申し訳‥」「おまえが、悪い訳じゃない」
「酔っ払いが多かったせいだろ。気にすんな」
お二人共、優しい。
「で、もう村に‥着いたのですか?」
「いや、まだ‥その手前の森だ」
ほらよ‥と、天幕を渡された。
・・ここで張って‥ 一緒に眠る・・らしい。そうですか・・はい。
じゃ、結界も張っておきます・・。
私は・・隅で良いです‥。横に並んで眠る・・事に。
ディロスさん‥秒で・・寝た。お疲れ様。
もう 一回・・眠れるかな? 眠いし・・ねむ‥すぅ・・
チュン チュン あ・・おはよ・・ハッ そうでした。
お兄さん2人と、眠ったんでした・・。何事も無いけども‥。
‥まぁ、間に結界の楔 刺してあったからね…。うん。一応。
‥今の内に、朝飯の用意でも するかな・・。
結界を‥少し広げ・・森の方を見ると、木々の合間から‥海が見えた。
・・わりと、すぐ…なのかな?
漁村‥と言ってたけど、何が・・ 不 思 議 と、言うのだろう?気になる。
カラカテっての、捕れる人が居る・・とか?
小型の‥何って言ってたかな…ルインさん・・・。
「おはよう、リモン」
「おはようございます。リガさん」
「‥ふわぁ はよー‥す・・」あ、ディロスさんも起きた。
「村に入るまでは、魔物が出る。気をつけろよ」
「‥はい」眠そう‥。
「はい・・どうぞ」
「ん? 何だい?」野菜ジュースです!
ライムーンが入ってるので、目が覚めますよ。
飲んでる間に、簡単サンド!作ってあったのを出す。
・・昨日、お肉を少し購入したので。
「うっま!」
「本当に‥美味いな‥」
調理器具・・は、要らないんですよ‥あはは。
「朝飯が食えると思ってなかったから、助かるよ」いえ いえ。
運んでもらった お礼です。
「よし。森を抜ければ すぐだぜ」
「‥リモン、途中で素材を見つけても・・」はい。後にします。
天幕や結界の楔を外して回収し‥鞄に仕舞う。
武器を装備して・・ディロスさん‥私、リガさんの順で‥森を進む。
・・途中、毎度の如く‥注意され・・。
だって‥知らない素材が~‥と、言いつつ‥森というより 林くらいの先で・・。村では‥遠くに海が広がり‥家々が点在してる。
屋根が・・昔ながらって感じの、藁葺きだった。
なんか、のんびりした雰囲気に・・・包まれてるみたい。
簡単な木の棒を、組み合わせたような門の所に・・小さな・・イカ?!
※カラカテ = 上級で 大型の魔獣。普段は 深い海底に 住んで居て 滅多に海面 近くに来る事が無い。幼体の時は 名前が変わる事 や 滅多に遭遇しないせいで 一部 地域では 幻の魔獣とも呼ばれている。
【パルトネル橋】(イタリア語・相棒)
チュリマー山脈から 外れた所の 川に 架かる長い橋。川の水が 増水しようが 壊れた事が 一度 も 無い ほどに 頑丈な橋と 言われている。昔は ここにも兵士が居た時も あったようだが、今は 誰も居ない。
※リスティヒの友人と思われる人物 = 49瓶 迷子と鳥ちゃん で、案内鳥を鑑定した際に出た名前の人。
※豊農祭 = 村の伝統的な お祭り。再び 涼しくなってきた頃に 多くの実り と 来年の豊作を願って 神様に感謝を伝えるもの。約束の ” しめなわ ” を 作り奉納として、祭りが終わる時に 燃やされる。燃やす事で 大気と1つになり 神に届けられた と 言われるため。
次回‥しばし、村に滞在する事に・・・




