第十六部 神々普通に暮らす
宇宙船が青い大気圏を抜け、ゆっくりと地表へ降下していく。
かやが窓の外を見て微笑む。
「久しぶりだね……地球」
エーテルも懐かしそうに目を細める。
「変わっておらぬとよいが――」
その瞬間。
雲を抜けた先に現れた光景に、一同が固まった。
空に浮かぶ高速レーン。
ビル同士を繋ぐ透明なブリッジ。
宙に投影される巨大ホログラム広告。
地上では無人車両と人が自然に混ざって行き交っている。
かつての街並みは跡形もなく、
そこにあったのは――ほぼSF映画の世界。
「……え?」
ミラが小さく声を漏らす。
「ここ……ほんとに地球?」
ルークは目を輝かせる。
「宇宙の都市より進んでない!?」
夜叉が低く唸る。
「戦場かと思ったぞ」
華陽は即理解していた。
「技術爆発してるなこれ。十年分くらい文明ジャンプしてる」
エーテルだけが静かに息をのむ。
「……恒一」
彼の守った未来が、
想像を遥かに超えて発展していた。
着陸ポイントに降りると、
人々は普通に空中端末を操作し、ロボットと会話しながら歩いている。
誰一人として、この異様な宇宙船に驚いていない。
それどころか——
「観光用宇宙船かな?」
「最近増えたよね〜」
完全に日常扱いだった。
かやがぽつり。
「私たちがいない間に……世界、未来に行きすぎてない?」
エーテルは苦笑する。
「どうやら人類は、神すら追い越す勢いで進化したようだな」
その時、巨大モニターにニュースが流れる。
《人類銀河技術同盟 本日で設立30周年》
《英雄・久世恒一の理論が今の文明基盤に——》
名前がはっきり映し出される。
全員がエーテルを見る。
エーテルはゆっくり目を閉じて、空を仰いだ。
「……よくやったな、恒一」
地球はもう、守られる存在じゃない。
自ら未来を切り拓く“銀河文明”になっていた。
そしてここから——
エーテルファミリーの新時代編が始まる。
ジンは腕を組み、静かに周囲の未来都市を見渡してから言った。
「安心していい。
この星の時間の流れと宇宙標準時は、ほぼ同調している」
一同が振り向く。
「つまり——」
ジンは指を立てる。
「ここに十数年滞在しても問題ない。
欠片の反応も安定しているし、ネメシスの気配もない」
かやが少し驚く。
「十年……そんなに?」
ジンはうなずく。
「地球は今、銀河圏でもかなり安全な星だ。
補給・休養・情報収集の拠点に最適だよ」
そこでミラが首をかしげる。
「でも……十年いたら私たち大人になっちゃわない?」
ルークも焦る。
「え、ヒゲ生える!?」
ジンはくすっと笑った。
「ならないよ」
「君たちは星の民だ。
寿命も成長速度も人類とは違う」
「十年経とうが、二十年経とうが——
外見も身体もほとんど変わらない」
ミラとルークは顔を見合わせる。
「……ずるくない?」
「人間だけ老けるじゃん」
エーテルは静かに言う。
「だがそれは“停滞”ではない。
お前たちは時を見守る存在だ」
「成長とは、身体だけのものではない」
一瞬、空気がしんとする。
だが次の瞬間。
「じゃあずっと子どもでいられるじゃん!」
「最強じゃん俺たち!」
と二人は全力で喜ぶ。
かやが笑いながらため息。
「深い話が一瞬で台無しだよ…」
ジンは最後にまとめる。
「君たちは、人類の未来を間近で見ながら生きる存在になるんだ」
エーテルは未来都市を見つめる。
守った世界で、
これからの時代を“共に生きる”ために。
空を覆うホログラム広告、宙を走る交通レーン、遠くには雲を突き抜ける未来型タワー群。
ミラとルークは目を輝かせる。
「なにここ!?ゲームの世界じゃん!!」
「地球やば!!進化しすぎ!!」
だが——
エーテルは腕を組んで首をかしげていた。
「……妙だな」
かやが聞く。
「何が?」
「俺の屋敷があるはずの方角に——
城が増えている」
一同が見た先。
未来都市の中心にそびえるのは、
和風 × 近未来融合の巨大城郭
空中庭園付き天守
バリア展開型城壁
金色ホログラムの家紋
朔姫がぽつり。
「……これ、久世城じゃない?」
凛も目を細める。
「いや、スケール三倍くらいになってるけど」
ジンが端末を操作。
「登録名……
《エーテル記念防衛中枢・久世本邸》」
一同「は???」
かやが青ざめる。
「記念……?防衛中枢……?」
エーテルは額を押さえる。
「誰だ……
俺の家を国家レベル施設にしたのは……」
そこへスピーカー音声。
『ようこそ、人類守護神エーテル様帰還を確認しました』
『自動防衛モード解除』
『歓迎花火を起動します』
ドォォォォン!!!!
空一面にエーテルの顔ホログラムが打ち上がる。
《WELCOME BACK ETHER》
ミラ「目立ちすぎ!!!」
ルーク「これもう王様じゃん!!」
かやは静かに震えていた。
「……日常って何?」
門の前にはすでに人だかり。
・観光客
・配信者
・警備ドローン
・記念グッズ売り場
「エーテル様饅頭!」
「創生パパキーホルダー!」
「ルミナちゃんぬいぐるみ!」
ルミナが目を輝かせる。
「私グッズある!!」
エーテル「やめろ!!誰の許可だ!!!」
その時、警備ロボが整列。
『守護者一行、正面ゲートよりご帰宅ください』
エーテルは小さく呟く。
「……俺の屋敷、もう俺の家じゃない」
かやが肩を叩く。
「おかえりエーテル。
どうやら“観光名所”になってるよ」
久々の日常回のはずが、
国家級テーマパーク帰宅イベントだった。
巨大化して国家施設みたいになってた久世屋敷。
恐る恐る中へ入る一同。
自動ゲートが閉まり、外の喧騒が一気に遮断される。
……しん。
畳の匂い。
木の柱。
障子越しの柔らかい光。
昔のままの居間。
かやが思わず息を吐く。
「……よかった。ちゃんと家だ」
朔姫は柱に手を当てて微笑む。
「ここだけ時間止まってるみたい」
エーテルは床に座り込む。
「外がどうなっていようと、
ここは俺たちの帰る場所だな」
ミラとルークが畳にダイブ。
「ふわぁぁ!なにこれ気持ちいい!!」
「ベッドじゃないのに寝れる!!」
ルミナは縁側に座って外を見る。
未来都市の光と、庭の静かな木々。
「お外うるさいのに……ここだけ静か」
エーテルが頭を撫でる。
「守ってあるからな」
イリスが壁を確認して呟く。
「外殻だけ未来化して中は保存……
誰か相当な変態技術者がいるわね」
レオン「尊敬と恐怖が同時に来る設計だな」
ジンが笑う。
「地球側なりの“聖域”というやつでしょう」
しばらくそれぞれ荷物を置き、
懐かしい部屋割りに戻っていく。
・かやは昔使ってた部屋へ
・朔姫と凛は並びの部屋へ
・ルミナは当然エーテルの部屋へ直行
・ミラとルークは客間で大はしゃぎ
整理が終わる頃。
エーテルが縁側から声をかける。
「せっかく未来都市だ。
少し散策してくるか」
かやが微笑む。
「久々の地球デートだね」
門を出るとまた別世界。
宙を走る車、光る歩道、浮かぶ広告。
ミラ「さっきの畳と同じ星とは思えない!」
ルーク「文明ジャンプしすぎ!!」
エーテルは苦笑い。
「俺が留守にした結果がこれか……」
一行は未来の地球へと歩き出す。
懐かしさと驚きが交錯する、新しい日常へ。
未来都市の大通り。
ホログラム広告が空に流れ、宙を走る乗り物が行き交う。
夜叉が腕を組む。
「……人、多すぎだろ」
難波「戦場より密集してるな」
そこで自然と二手に分かれる。
■ 夜叉組
(夜叉・難波・風夏・華陽・朔姫・凛・ジン)
華陽が一番テンション高い。
「うわ!?このビル浮いてるんだけど!!」
風夏は上品に微笑みつつ目がキラキラ。
「文明の進化って、美しいですね」
凛は屋台型の自動調理機を眺める。
「料理……三秒で完成してる」
朔姫「戦場より早いね」
夜叉はずっと警戒。
「……いつ襲われてもおかしくねぇ」
ジン「観光地です。戦争は起きません」
難波「逆に不安になるなそれ」
華陽が未来スーツ試着体験コーナーに突撃。
一瞬で金色アーマー姿に変換。
「俺、ラスボス感やばくない?」
夜叉「似合いすぎて腹立つ」
■ エーテル組
(エーテル・かや・ルミナ・ナポリネス・レオン・イリス・ミラ・ルーク)
ルミナがエーテルの腕にしがみつく。
「パパ見て!空歩いてる人いる!」
ミラ「ほんとだー!!魔法みたい!」
ルーク「ずるい!俺も抱っこ!」
エーテル、両腕で二人抱える。
「重くなってきたぞお前ら」
ナポリネス「……俺も」
かや「張り合わないの」
レオンは変形してホバーモードで浮遊。
「未来都市最高!充電スポットどこだ!」
イリス「黙って飛ばないで目立つから!」
未来スイーツ自販機で光るパフェが出てくる。
ミラ「うわぁ星みたい!」
ルーク「食べるのもったいない!」
エーテル「でも食う」
即完食。
かやが呆れる。
「ロマンゼロだね」
ナポリネスが小声で。
「……父上、普通に観光客してるな」
エーテル「平和って最高だぞ」
■ 合流地点
巨大噴水ホログラム広場。
夜叉組は全員未来装備でキメてる。
エーテル組は子どもとスイーツまみれ。
夜叉「……戦争帰りの部隊と家族旅行の差」
難波「温度差ひでぇ」
ルミナが走ってくる。
「パパ!光るジュース飲んだ!」
エーテル「毒じゃないよな?」
ジン「成分的に安全です」
華陽がニヤリ。
「未来都市、悪くないな」
夜叉「守る価値はあるな」
エーテルが街を見上げる。
「恒一が見たら腰抜かすな」
かやがそっと隣に立つ。
「でも、守った未来だよ」
未来都市のメインストリート。
人の流れが一瞬、止まる。
ざわ……
「……え、モデルの撮影?」
「いや、映画のキャストじゃない?」
「てか子ども可愛すぎない?」
ホログラム広告よりも目を奪う存在。
光をまとったようなエーテルの立ち姿。
隣に寄り添うかやの透明感。
気品と美を兼ね備えたイリス。
ツンとした王子顔のナポリネス。
無邪気なミラとルーク。
空中で変形しながら輝くレオン。
そして腕に抱かれているルミナ。
通行人が勝手に撮り始める。
「絶対どこかの皇族」
「子役まで完璧とか反則」
夜叉組が遠目で気づく。
華陽「人だかりできてね?」
難波「できてるどころじゃねぇ増殖してる」
夜叉「……囲まれてる」
エーテル本人は気づいてない。
「かや、次どこ行く?」
かや「だから目立ちすぎなんだってば」
ルミナが手を振ると
悲鳴レベルの歓声が上がる。
「天使ィィィ!」
「可愛すぎる!!」
ナポリネスが低声で。
「……父上、誘拐されますよこの流れ」
イリス「もうSNSに拡散されてると思う」
レオン「検索ワード“未来の神族家族”爆伸び中!」
警備ドローンが寄ってくる。
「注目度が異常値です。身分登録を」
夜叉が割り込む。
「ただの観光だ」
警備「いや無理ですその顔面で」
完全に
歩く国家級ビジュアル案件。
かやがため息。
「静かに暮らすの、無理だねこれ」
エーテル「え?普通に歩いてるだけだぞ?」
全員「それが異常なんだよ」
警備ドローンの光が強まる。
「身分確認を要求します」
エーテルは首をかしげて、いつもの調子で言う。
「創世神だが?」
一拍。
二拍。
三拍。
警備AIの処理音が爆音になる。
《認証中……認証中……エラー……権限超過……》
ナポリネスが腕を組んで淡々と。
「均衡神だ。宇宙秩序担当」
さらに処理落ち。
ホログラム画面がバグり散らかす。
イリスが軽く手を挙げる。
「技術神。文明設計と進化担当です」
レオンが球体のまま誇らしげに。
「科学神です!単一電池時代から宇宙文明まで担当しました!」
最後にルミナがエーテルの腕にしがみついてにこっと。
「第二創世神だよ」
―――システム、完全沈黙。
警備ドローンがその場で停止。
都市AIが緊急起動。
《警告:神格存在を複数検知
このエリアの安全基準を“宇宙創生級”へ引き上げます》
周囲の人々、ざわつきから恐怖と崇拝の混合モードへ。
「……え?神?」
「さっき写真撮ってた俺やばくね?」
「生きて帰れる?」
かやが小声で。
「だから言ったじゃん目立つって……」
エーテル「証明しただけだが?」
ナポリネス「父上、それが災害です」
空に巨大ホログラムが出る。
《創世神級存在確認
都市オルタ・ネオトーキョーは最大敬意プロトコルへ移行》
道路が自動で開き、
人の波が真っ二つに割れる。
まるで神話の行進。
警備責任者が土下座。
「し、失礼いたしました!!
まさか実在なさるとは思わず!!」
レオンが小声で。
「いや普通、信じないよなこれ」
イリス「むしろ今まで隠れてた方が奇跡」
ルミナがきょとん。
「ねぇパパ、なんでみんな伏せてるの?」
エーテル「たぶん腰が悪いんだ」
全員「違う」
未来都市の中心塔。
空が割れるようにして各国の専用フロートが次々と到着する。
自動音声が重なり合う。
「北米連合 国家主席 到着」
「欧州統合政府 最高代表 到着」
「アジア連盟 首席評議長 到着」
「中東連邦 国家元首 到着」
――文字通り、地球の“頂点”が全員集結。
巨大ホールの中央。
椅子に座ってるのはエーテル一家だけ。
他は全員、立っている。
いや、立たされている。
権威とか序列とか、全部意味を失っている空間。
最初に口を開いたのはアジア評議長。
「……創世神エーテル様
本当に、地球へお戻りになられたのですね」
エーテルは首をかしげる。
「少し観光に来ただけだが?」
この一言で場の緊張が限界突破。
北米主席が震え声で続ける。
「我々の文明がここまで発展できたのは
あなた方が宇宙を救ってくださったからです」
「もし不敬があれば、いかなる罰でも――」
ナポリネスが遮る。
「やめろ。父上は支配しに来たわけじゃない」
「人類がどう生きるかは人類のものだ」
その一言で空気が少し戻る。
イリスが腕を組んで言う。
「技術も進化も、もう人類は自走できている
私たちが介入する時代は終わったのよ」
レオンがぼそっと。
「まあ時々世界壊れかけてたけどな」
全員「黙れ」
ここでかやが一歩前に出る。
「エーテルたちは
人類を導く神じゃなくて、守ってきた存在です」
「だからこれからも普通に暮らしたいだけなんです」
沈黙。
そして国家トップ全員が理解する。
この存在たちは王じゃない
世界そのものを支えてきた“背景”なんだと。
欧州代表が静かに言う。
「……では我々はどう接すれば?」
エーテルは即答。
「普通でいい」
「写真も撮るな、神扱いもするな」
「家族で飯食って、散歩して、たまに旅する」
ルミナが元気よく付け足す。
「あとアイスも食べたい!」
空気、完全に崩壊。
緊張から困惑へ。
アジア評議長が苦笑する。
「創世神がアイスを要求する世界線とは……」
そして正式声明が出る。
“創世存在の地球滞在を認可し、完全不可侵とする”
軍も政治も一切干渉禁止。
地球史上初の
「神に触れてはいけない条約」成立。
未来都市トーキョー。
空中軌道が走り、ホログラム広告が流れる街並みの中を
エーテル一家が歩いている。
ルミナが目を輝かせる。
「パパ!あの建物なに!?光ってる!」
「学校だよ」
エーテルは穏やかに笑う。
エーテルはふと思い出したように言う。
「……なあ、かや」
「ミラもルークもルミナも
この星に何十年もいるんだろ?」
「なら――学園に通わせたい」
かやが一瞬きょとんとしてから笑う。
「神の子たちが学生?」
「最高の思い出になるじゃない」
ナポリネスが腕を組む。
「父上……
人類の教育機関に創生存在を放り込むのか」
「混乱する未来しか見えない」
イリス即答。
「絶対バレるわね」
レオンも頷く。
「三日で伝説になる」
だがエーテルは静かに言う。
「それでもいい」
「戦いも宇宙も神も経験した」
「次は――普通の青春を知ってほしい」
その場が一瞬しんとする。
ルミナがそっとエーテルの袖を引っ張る。
「……ともだち、できる?」
エーテルはしゃがんで目線を合わせる。
「できるよ」
「泣いて、笑って、喧嘩して、仲直りして」
「それが人間の時間だ」
ミラが少し不安そうに言う。
「わたしたち…浮かないかな」
「星の民だし…」
エーテルは優しく頭を撫でる。
「違うからこそ学ぶんだ」
「世界は同じじゃなくていいって」
ルークは拳を握る。
「俺、部活やりたい!」
「野球ってやつ!」
そして正式に決定。
創世神の子どもたち、トーキョー学園入学
国家トップは頭を抱える。
「宇宙の守護存在を学校に通わせるとか前例がない!!」
エーテルは一言。
「前例は作るものだ」
エーテルは国家トップとの会談の最後にさらっと言った。
「子どもたちだけでは不安なので」
「教師も転任させる」
一同「……は?」
即日決定。
国語教師:風夏
社会・公民教師:華陽
数学教師:ナポリネス
初職員会議
校長、震えながら資料を見る。
「えーと……前職……」
風夏:空軍戦闘支援+宇宙諜報
華陽:裏社会統括+戦略神
ナポリネス:均衡神(宇宙法則担当)
校長(思考停止)
「よ、よろしくお願いします……」
国語・風夏クラス
風夏は黒板に綺麗な字で書く。
「言葉は力です」
「人を救いも傷つけもします」
生徒たち一瞬で静まり返る。
不良すら姿勢正す。
(オーラが女神)
ルミナは誇らしげに胸張る。
「うちの先生なの!」
社会・華陽クラス
華陽、地図を指しながらニコニコ。
「ここで戦争が起きた理由、分かる?」
生徒「利権ですか?」
「正解。人は欲で歴史を作る」
なぜか内容が重い。
途中から近現代史じゃなく銀河戦争の例え混じる。
生徒「先生それ日本史ですか?」
「応用だよ」
数学・ナポリネスクラス
黒板一面に宇宙レベルの数式。
「この方程式は星の運動を表す」
生徒「?????」
「では簡略化しよう」
それでも意味不明。
天才クラスでも沈黙。
ナポリネス満足そう。
「うむ、人類にはまだ早かったか」
子どもたちの安心感が異常
ミラ「先生いると安心するね」
ルーク「最強の布陣だろこれ」
ルミナ「パパは?」
エーテルは校門の外で腕組み。
「俺は見守る側」
(ただし気配は校舎全体にある)
なお問題発生
生徒の噂:
「この学校さ……教師が全員ラスボス感あるんだけど」
「国語の先生が怒ると空気凍る」
「数学の先生、宇宙語話してる」
「社会の先生、裏世界詳しすぎ」
エーテル満足。
「よし、安全だ」
安全の基準が神。
体育教師:夜叉
体育教師(補佐):難波
(破壊神枠)
初体育の時間
校庭に集められた生徒たち。
夜叉、腕組みで一言。
「今日は基礎体力測定だ」
生徒たち安心する。
──次の瞬間。
「まず校庭50周」
「次、腕立て300回」
「終わったら組手」
生徒「基礎とは?????」
難波の補足がさらに地獄
「心配すんな」
「死なない強度で組んである」
生徒「そこ基準なの怖い!」
開始5分後
半数倒れる
半数泣く
数名覚醒
夜叉うなずく。
「悪くない」
ルミナ・ミラ・ルーク組
普通にこなす。
周囲ドン引き。
「え、あの子たち人間……?」
エーテル(遠隔で満足)
「よし順調」
なお体育祭
夜叉&難波が本気演出。
・障害物競走 → 戦場レベル
・騎馬戦 → 本気の陣形戦術
・綱引き → 地面割れる
ニュースになる。
「都内某校、運動会のスケールがおかしい」
生徒の評価
国語:女神
社会:軍師
数学:宇宙
体育:修羅場
最終結論(生徒掲示板)
「この学校、教師が人間じゃない」
「でも成績と身体能力爆伸びする」
「転校したくない」
学校・体育館
ズラッと並ぶ保護者たち。
壁にはなぜかヒビ(前回の騎馬戦の名残)。
壇上に立つのは――
・夜叉(腕組み・仁王立ち)
・難波(筋肉がスーツを拒否)
空気がもう怖い。
校長(震え声)
「えー……本日は新任体育教師の方針説明を……」
夜叉、一歩前へ。
夜叉の第一声
「子どもは鍛えれば伸びる」
保護者一同「…………」
「甘やかせば弱くなる」
保護者数名、メモを取るのをやめる。
スライド開始(誰が作った)
・持久力:平均300%向上
・反射神経:国家代表候補レベル
・骨密度:成人男性超え
保護者「え?」
父親A
「うちの息子、昨日帰ってきて動けなかったんですが…」
夜叉「成長痛だ」
難波「筋肉が目覚めてる証拠」
父親A「目覚め方が極端すぎません?」
母親B(泣きそう)
「娘が“体育の時間が怖い”って……」
夜叉、少し考えてから。
「強くなれば怖くなくなる」
母親B「理屈が戦国武将なんですが!?」
ここで映像公開
体育祭の映像。
・地面割れる
・生徒宙を舞う
・夜叉が鬼の形相で走ってる
体育館が静まり返る。
難波がフォローに入る
「だが怪我人ゼロだ」
「全員、自分の限界を越えただけだ」
医者の親「医学的に意味がわからない」
父親C(震えながら)
「先生方は……元は何を?」
夜叉「戦士」
難波「化け物扱いされてた」
保護者「納得しかないのやめて」
ここで成績報告
・集中力爆上がり
・遅刻ゼロ
・いじめ消滅
理由:
「夜叉先生より怖い存在がいないから」
校長の締め
「結果として……本校は全国トップ校になりました」
沈黙。
そして――
拍手が起きる。
最終的な保護者の声
「怖いけど成長してる…」
「軍隊式だけど人格も強くなってる…」
「もう普通の体育に戻れない…」
夜叉の一言
「命は取らん」
「だが甘えも取る」
保護者たち、なぜか深く頭を下げる。
朝のニュース番組。
アナウンサーが真顔で言う。
「本日、東京都内のとある学園で行われている“異常すぎる数学授業”が話題になっています」
教室・ナポリネスの授業
黒板いっぱいに数式。
ただし普通じゃない。
空間に立体ホログラムみたいに数式が浮いてる。
チョークで書いてるのに
途中から式が“動く”。
ナポリネス(腕組み)
「いいか、人類の数学は“考える道筋”が遅すぎる」
「答えを見るな。構造を見ろ」
生徒A
「え……これ三次元で考えるやつ?」
ナポリネス
「ようやく入口だな」
次の瞬間。
複雑な関数が立体分解されて回転。
まるで宇宙模型。
生徒たち
「え、待って、そういう意味だったの!?」
「今までの公式、全部繋がったんだけど!」
「数学ってパズルじゃん!!」
10分後
全国模試レベルの問題を
ほぼ全員が解き切る。
しかも途中式が美しすぎる。
教頭、震える
「平均点……満点です……」
「全国トップ校超えました……」
その日のSNS
・数学革命起きてる
・あの教師何者だ
・授業受けたらIQ上がった気がする
・ホログラム見えたんだけど幻覚?
夜の全国ニュース
映像付きで放送。
浮かぶ数式
覚醒した生徒たち
放心する教育委員会
専門家コメント
「これは“理解させる授業”ではなく
脳の構造そのものを書き換えている」
文科省会議
「この教師を全国に派遣すべきでは?」
「いや危険だ、全学校が天才になる」
「経済構造変わるぞ」
その頃ナポリネス本人
ジュース飲みながら一言。
「人類の数学、まだ幼稚園レベルだったな」
生徒たちの変化
・数学が一番好きな教科になる
・理系志望爆増
・将来の夢「宇宙の法則を解く」
そして伝説の呼び名がつく
“均衡神の数学教室”
受けた生徒は
「世界の見え方が変わる」と言われる。
未来都市トーキョー学園。
最新ホログラム黒板が浮かぶ教室で――
ルミナは他の子どもたちと一緒に席についていた。
今日は「宇宙文明史」。
先生が説明する。
「では創生期に生まれた存在について――」
星々の映像が空間に広がる。
生徒たちがざわめく中、
ルミナだけは少し誇らしげに胸を張っていた。
(これパパの時代だもん)
その頃、廊下。
ガラス越しに立つ影。
エーテル。
腕を組み、微動だにせず、じっと教室を見つめている。
一切瞬きしない。
完全監視モード。
通りかかった教師が足を止める。
「……あの人、さっきからずっといるんですけど」
別の教師
「また?朝からですよね?」
「生徒を見てません?」
警備AIが反応。
【長時間児童観察検知】
【未登録保護者】
【不審度上昇】
保護者の一人が小声で。
「最近毎日いるのよ…あの人」
「かっこいいけど逆に怖い…」
「誰の親?」
職員室緊急連絡。
「三階廊下の長身男性、要確認です」
数分後、エーテル包囲。
「あなた、ここで何を?」
エーテル(当然のように)
「娘を見ている」
「……娘?」
「生徒に知り合いはいませんが」
エーテル、少し首を傾げて
「第二創世神だが」
一瞬の沈黙。
そのとき。
教室の窓が開く。
ルミナが顔を出して笑顔で叫ぶ。
「パパー!今日テストできたよ!」
「帰ったら褒めてね!」
世界が止まる。
教師
「パ……パパ?」
警備員
「え???」
国家認証システムが自動照合。
《エーテル:創世神(国家登録済)》
《ルミナ:第二創世神(保護対象)》
【警戒解除】
廊下に流れる謝罪の嵐。
「も、申し訳ありません!!!」
「まさか神様の保護者とは…」
エーテル、静かに一言。
「子の成長を見るのは義務だ」
その日から――
エーテル専用観覧席が廊下に設置される。
(なぜか豪華ソファ付き)
生徒たちの噂:
「ルミナのパパ、宇宙レベルで過保護」
「毎時間見に来てるらしい」
「愛が重力より重い」
ルミナ(照れ)
「もう来なくていいってばぁ……!」
エーテル
「却下だ」
その日はトーキョー学園・年に一度の授業参観。
廊下には普通の保護者たち。
スーツ姿、スマホ構えた母親、緊張した父親。
――まではよかった。
校門が開いた瞬間。
空気が変わる。
まず入ってきたのはエーテル。
光を抑えているとはいえ、存在感が災害クラス。
その横にかや。美しすぎて通行人が二度見三度見。
さらに後ろ。
朔姫と凛(並ぶだけで映画ポスター)
華陽とナポリネス(知性と神格オーラの暴力)
イリス(天才感が服着て歩いてる)
レオン(球体フォームでコロコロ転がる)
夜叉&難波(どう見ても用心棒)
風夏(気品の塊)
ジン(宇宙人なのに一番馴染んでる)
一般保護者A
「……芸能人?」
一般保護者B
「いや、国家レベルじゃない?」
校門の警備システム
《神格反応:多数》
即フリーズ。
職員室パニック。
「創世神が来校しています!!」
「多数って何!?」
「多数です!!」
教室。
ルミナ・ミラ・ルークは前の席。
ルミナは窓の外を見て察する。
「……来た」
ミラ
「全部来たね」
ルーク
「絶対来すぎだよ」
ガラッ。
後方ドアが開く。
そこにずらりと並ぶ“神々”。
まるで最終決戦前の集合絵。
担任、声が震える。
「え、えー…今日は授業参観で……」
視線がエーテルで止まる。
脳が処理を拒否。
エーテル、静かに頷く。
「始めてよい」
授業開始。
国語の音読。
ルミナの番。
少し緊張しながら立つ。
「わたしの将来の夢は――」
ちらっと後ろを見る。
エーテル、親の顔史上最大の優しさで見守っている。
かやは手を胸に当てて感動。
朔姫と凛はニヤニヤ。
夜叉と難波はなぜか腕組みで誇らしげ。
ルミナ
「みんなを笑顔にできる人になりたいです!」
その瞬間。
エーテルの周囲だけ空間が輝く。
感動エネルギーが漏れる。
窓ガラスが共鳴して震える。
担任
「え、地震?」
ジン
「違います、親バカ波です」
ミラの発表。
「私は星と星をつなぐ人になりたいです!」
レオンが感極まって球体で跳ねる。
「科学的に尊い!!」
ルークの発表。
「僕は強くて優しい人になります!」
夜叉が小さく頷く。
難波が涙を拭く。
普通の保護者たち、完全に置いてけぼり。
「スケール違わない?」
「うちの子の将来“会社員”って言ってたけど恥ずかしくなってきた」
授業終了。
拍手。
だが神々の拍手は音圧が違う。
空気が震える。
エーテル、立ち上がって一言。
「よく頑張った」
それだけで子どもたちの目が輝く。
ルミナ走って抱きつく。
「パパ見てた?」
「最初から最後まで」
「ずっと?」
「瞬きすらしていない」
ミラとルークも寄ってくる。
「エーテルすごい人数連れてきたね」
「全宇宙応援団だよ」
かや、苦笑しながら。
「来すぎだって言ったでしょ…」
朔姫
「いやこれは正解」
凛
「最高の参観日だ」
その日以降。
学園の伝説。
“神々が来た授業参観日”
毎年語り継がれることになる。




