親友様の手の平にて3
すべて会話文です。
お酒は20歳になってから。
炭酸苦手な人からすると「とりあえずビール!」ではなく好きなもの好きに頼める場はありがたい(個人の感想です)。
『無事にメガネゲーフリー公開完了! おめでとうありがとう! ということで乾杯!』
『かんぱーい!』
『おめでとー!』
『みんなおつかれー』
『いやあ、まさかあの一発ネタが完成するとは……感慨深いわ』
『この一か月、長いようで短かったね……』
『ツッコミスキルが上がった気がする』
『いやほんとみんな、忙しいのにありがとう』
『眼鏡調べるの楽しかったから問題ない』
『私も気晴らしが出来てよかったよ。やっぱ仕事と遊びは楽しさが違うわあ』
『私は深淵を覗いた気がする』
『でしょうね』
『どのルートが一番人気かなー』
『王道の幼馴染じゃない?』
『後輩可愛いよね』
『眼鏡の呪いが少ないという点では紳士かな』
『だめだよ、そこは積極的に呪われなきゃ』
『呪われるのは嫌だ』
『まぁアーサーは最初に瓶底割るくらいで後はそれほどでもないからね』
『あのルート、正統派王子描くのは楽しかったけど食べ物とか景色が大変だった』
『最終的にイングリッシュガーデンだったからな……』
『じゃあそれぞれ大変だったとこ言ってみようか。そんで全力でお互い労おう』
『スチルはさっきのイングリッシュガーデン?』
『いや……一番大変なのは幼馴染の眼鏡。毎回違う眼鏡買い替える設定だったから眼鏡屋のサイトでアンダーリム検索して差分つけながら描くのが手間だった』
『ただの立ち絵だと眼鏡小さいのにねぇ……よく頑張ったよお前は』
『華道家は常に黒縁眼鏡設定だから差分描かなくて良かったのにね』
『じゃあ次プログラミングー』
『ただ単に私ひとりだったのが大変だった』
『すまん』
『ごめん』
『それでも隠しルート作ってくれてホント嬉しい』
『いや別に締め切りが決まってる訳じゃないからいいんだよ。基本のシステムはあったし、楽しかったしね。ただココどうしよって思った時に相談出来ないのが難点』
『そんなあなたにはこの樽生ワインを注文しよう』
『えっ、何それ美味しそう』
『二杯目もう頼む人ー』
『巨峰サワー』
『梅酒ロック』
『オッケー全員だな。私はハイボールにしとこう』
『校閲はどうだったよ』
『最早何が正しくて間違ってるかがよくわからなくなったことかな』
『ある意味一番危険な話だねそれ』
『後輩が【僕が眼鏡じゃなくなったら……付き合ってくれますか】っていうとこは果たして眼鏡ゲームとして正しいのか? とか』
『あー』
『ヒロインが【眼鏡でも鉱太君は鉱太君よ! 関係ないわ!】で【先輩…! 僕眼鏡を越えます! 見ていてください!】って展開はいいのか? とか』
『考えるな、感じるんだ』
『ほら、肝心の原作者がこんな感じだから更に首を傾げる結果に。……最終的にはなんとかなったけど』
『お疲れ……悟ったのね……』
『その原作者様はどこが大変だった? やっぱ眼鏡を絡めるとこ?』
『いやそっちは案外平気だった』
『じゃあどこ?』
『メガミ様ルート』
『むしろどうして作ったのと問いたい』
『いやさ……神様のご機嫌をとって一緒になるルートはアリだったんだけど、私ショタ萌えの才能が無くて』
『そこか』
『大人しくイケオジにしといたら筆が進んだんだろうけど、おじさんはすでにオネエと店長で枠がいっぱいで』
『ゲームでは脇役の店長なのに枠扱い』
『でもちゃんとうまく出来てたよ。神様なのに上目遣いでこっちを見てくるとか良かった! ショタの使い方わかってる!』
『そう言ってくれるなら悩んだ甲斐があったわ』
『……その手前の【病院ルート】に何か言うことはないのかね君ら』
『この物語はフィクションです』
『実在の云々には関係ありません』
『でしょうね』
『あ、ちなみに病院に持ち込んだ眼鏡の一部は竟次からの寄付です』
『優しさがツライよ!』




