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12、探していたんだ 《視点…三栖結人》


 薄暗い廊下を歩いていると、ふと気配がした。

「______誰か、いるのか……?」

虚空に問う。

しかしながら、しばらく返答はなかった。やっぱり誰もいないんだ、そう考えてまた歩き出そうとしたその時だった。



「_________結、」




懐かしい声が薄っすらと聞こえた。

それは間違いなく、悠月の声だった。


あまりにも信じられなかった僕は頭の中で、とうとう僕はおかしくなってしまったのか、と自問自答していた。


「結、私は、ここに、いるよ………?」


しばらくするとまた同じ声が少し大きくなった声で聞こえた。


はっとした。



違う。

これは空耳なんかじゃない。

ちゃんと、聞こえる。

ちゃんと、悠月の声が聞こえる。

確かに悠月の声が、聞こえるんだ……………………!


涙がどんどん溢れてくる。

夕日が反射して視界がぱぁっと明るくなっていく。




「大好きだよ、結。」




後ろから聞こえていたはずのその声は、目の前へと変わっていた。


今にも涙腺が崩壊しそうだった。


目の前から涙で溢れた目を拭うとそこにはとても綺麗な夕日に照らされたまるで天使のような悠月が立っていた。そして僕は泣き崩れた。


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