表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 魔王討伐パーティー結成は、まずは勇者から! 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/15

第9話 そしてジジイとの旅立ち

 翌朝、勇者邸に泊めて貰ったのち、

 玄関前に超豪華な馬車が用意されていた、

 いやこれ何人入るのよ、そしてどれだけ綺麗でふかふかなのよ!


「エルディス様、これは」

「隣町までの間だ、出発くらいはこうでないとな!」

「はあ」「安心しろ無料だ、そして到着したら勝手に帰る」


 そしてずらりと並んでいるのは、

 ダンジョンで一緒になった若き勇者3人、

 それぞれみんなも今から旅立つんですって。


「よし、俺は俺で自分でハーレムを集めてみせる!」

「おうイザル、いつか再会したときに美人をはべらせておけ」

「大師匠にきっと紹介するぜ! そしてティナ」「はい」「元気でな!」


 あっ良かった、

 次に会った時にハーレムに加えてやるとか言われたら、

 杖でポコリと行く所だったわ、さすがにそのあたりは弁えるようになってくれた。


「ふふ、私は私で可愛い女の子を集めてみせるわ」

「フィオネさん、実は1人、私の教会で心当たりが」

「えっなになにティナさま、お知り合い?」「まあ、1つ下の後輩ですが」


 もうすぐ15歳でこの国においての成人、

 冒険者として旅立ちたいと言っていた私を『お姉さま』と慕う可愛い子、

 とはいえおそらく、いえ高確率でフィオネさんと同じ性的嗜好……うん、押し付けちゃえ。


「実力はあるのかしら」

「私の後輩の中では一番なうえ、伸びしろもあるかと」

「それは楽しみね」「本当に可愛いです」「なら、たぁっぷりと可愛がってさしあげますわ」


 その捕食者の目にゾクッとする、

 まあ、後輩のあの子もあの子で大人になったら追いかけたいとか言っていたから、

 早めにフィオネさんに回収して貰った方が私も助かる、もちろん悪い子では無いのだけれども。


「すみません私は隣町まで同行させていただきます」

「済まないティナ、このオムイのお気に入りがガスタの弟子に居てな」

「ではその方とパーティーを組まれるのですね」「断られなければだけれども」


 こうして皆さんとお別れ、

 と思いきや、勇者エルディス様が、

 あらぬ方向を見ている……そして声をかける。


「おいニルド、忘れ物だ!」


 ペンダントを遠投するエルディス様、

 それを受け取ったのは、物陰に隠れていたニルド様だ!


「……破門でしょう、だから置いて行ったのに」

「確かにお前は破門だ、だが破門までに手に入れた者はお前の物だ、

 もしすべて手放せとなったら、あの淫乱バーサーカーとも別れる事になるぞ」「それは困りますね」


 つまりええっと、

 もし破門で過去の清算をするのであれば、

 ここで出会ったその女勇者、ファラウさんだっけ、との関係も無しにしなきゃおかしいでしょ、と。


(やさしいわね)


 少し戸惑いながらもペンダントを仕舞うニルド様に、

 再び声をかけるエルディス様、厳しい表情ながら、やさしさを感じる。


「そのペンダントに付与された状態異常無効化の魔法は他所の大陸でも必要だろう」

「……これをファラウさんにあげると言ったら」「お前の物だ、好きにしろ、勝手にしやがれ」

「ほんっと、貴方という方は……ありがとうございました」「破門だぞ、そんな深々と頭なぞ下げるな」


 そして最後に?

 勇者サムエル様がじゃらじゃらとした袋を若き勇者に渡す。


「師匠、これは」「餞別だ、魔王を倒す旅に出る以上はな、追加は無いぞ」

「ありがとうございますわ」「すみません、これで何とかします」「ニルド少ないがお前もだ」


 サムエル様も遠投で渡す、

 うん、他の大陸といえど魔王退治ですものね。


「さあ、旅立ちの時だ」


 こうして私も馬車の中へ、

 みんなが見送る中、隣町へ向けて出発した……


「ええっとエルディス様、次にお会いする伝説の戦士様は」

「もう話は行っている、ティナのパーティーに相応しい戦士を用意しているだろう」

「ぷはあ、もういいかい? ボク、あんまり黙ってると疲れちゃうよ」「よ、よよよ、妖精?!」


 オムイくん、

 何を今更びっくりしているのっていう、

 というか、今まで気付いていなかったのね。


「ボクはエアリー、ティナの妖精さ!」

「妖精ってあれですよね、はく製だけで白金貨何十枚で取引される」

「こら、生きている妖精の前で何て話をしやがる」「も、申し訳ありませんエルディス様」


 そんなことよりもよ。


「また一緒に、その戦士たちとダンジョンへ、でしょうか」

「いや、あやつのことだ、おそらく互いに戦わせて決めるだろう」

「戦士同士ですか」「そうだな、そして方法までは知らんが、最後に残った1人と組むことになるだろう」


 なにそれ、

 性格とか相性とか無視なのかしら。


「エルディス様は、それでよろしいのですか?」

「ガスタの決める事だ、そうだな、もしティナが嫌だという相手ならば」

「どうなさるのでしょうか」「最終決戦、最終試験として、ワシが戦おう」「えええぇぇぇ……」


 さてはて、

 いったいどうなるのかしら???


「ボクも加勢するよ!」

「ちょっとエアリー、さすがにそれは卑怯よ」

「えー」「大丈夫だ、ワシはガスタの弟子に負けた事は1度も無いっ!!」


 言い切るエルディス様、ちょっとかっこいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ