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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第六章 南の島でエルフと妖精を探そう! 編

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第79話 戻ってもジジイは酒浸り!

「わあ、もうブランザに戻ってきたわ」


 4日かかる航路を朝に出て夜帰ってくる、

 本当ならまだエルフ島に到着すらしていないスケジュールなのに、

 しっかりお土産まで手に入れて帰ってきた、港に着いて船のチェック、暗いけど大丈夫そうね。


「本当に感謝致します、少ないですが人間のお金を」

「ルビシー様、お代は自由ですから」「またいらして下され」

「はい、その予定ですが、いつになるかは」「またねエルフさん」「ははっ、ティニア様」


 コンベルさんの胸ポッケからひょっこり顔を出した妖精に、

 ありがたそうに頭を下げたルビシー様、さあ、馬車を取りに行かなくちゃ、

 ってそれもあるけど宿で休みたいわね、ただ金銭的には余裕はあるものの……


「エルディス様、今夜の宿は」

「またあそこで良いだろう、洞窟温泉で酒を呑む」

「しかし路銀の無駄遣いは、お酒ならエルフの島で」


 と、ここでエルフ酒を何本か手にしたビジランテ様。


「実はティナさん、商業ギルドでエルフ酒の依頼が貼ってありまして「

「えっそうだったんですか?!」「2・3本も売れば大金に、例の宿代くらいは余裕でしょう」

「おいおい俺達に勝手に」「ガイア様、お布施を勝手にお酒に換えたのはどなたで?」「ぐぬぬ」


 ていうかジジイの分のエルフ酒はまだまだ余裕あるでしょ、

 ということで商業ギルドにはコンベルさんも一緒に入って行った、

 私たちは例の勇者パーティー御用達お宿『アンダースィーパレス』へ。


「おお皆さん、いつ戻って来ても良いように最上級のお部屋を空けておりました!」

「いやロラン、単に客が入っていなかっただけだろう」「いやいや自称エルディス様」

「すみません、今夜またお世話になります」「おお、本物の聖女クレア様のお弟子さん、ティナ様!」


 教会経由で何か聞いたっぽいわね。


「はいお代を6人分、これで足りますよね?」

「……確かに、それとオプションのお酒はいかがな」「これで頼む」

「エルディス様!」「かしこまりました、では温泉に入られる時はお声掛けを」


 お酒代は自分で出すのねこのジジイ、

 私の出した宿代はあくまでも立て替えだけど……

 ってお酒代だって国王陛下からの支度金じゃないのよ!


(まあ良いわ、クラーケンから助けて貰ったし)


 こうして今回は女性店員さんに上まで案内していただく、

 外を見ると綺麗な夜空……海って初めて行ったけれども、

 この潮の匂い、嫌いじゃないわね、エアリーも遠くを見つめる。


「あの妖精、3人になっちゃったけど大丈夫かなー」

「きっと、また会える日を楽しみにしているわ」「かな」

「その時が来たら、私に遠慮はいらないわよ」「ティナ……ありがとう」


 という窓際の私たちに構わず、

 早速、洞窟温泉へと向かうジジイたち。


「まずは湯でここの酒だ」

「戻ったらエルフ酒の続きだな」

「どちらもそれぞれの良さがあるのである」


 まったく酒浸りジジイ……

 出て行ったしばらくしたのち、

 入れ替わりのようにビジランテ様とコンベル様が。


「売って来た、これで足りると思うが」

「ありがとうございます十分です、多いですね」

「ティナさま、エルフ酒は幻の酒だったようで内陸ですともっと高く売れるかと」


 ……その頃には全部、呑み干されてるわね。


「ただいまエアリー」

「おかえりティニア!」


 空中で抱き合ってる、

 温泉で離ればなれにするのは可哀想ね。


「コンベル様、この後の温泉ですが、ティニアも私の方へ」

「構いませんが、温泉で気付かれませんでしょうか」「妖精の隠匿魔法があるので騒がなければ」

「ティニア、大人しくしてよう?」「ええもちろん、エアリー、お身体洗ってあげるわ」「は、恥ずかしいよう」


 ……私はいったい何を見せられるんでしょうね、

 まあいいわ、洞窟温泉から出たら宴会だけれども、

 ここ港町ブランザを出る前に、お別れのお礼をして行きましょ。


「あのー失礼致します」

「まあロラン様、何か?」

「どうしても、どーーーしても治療して欲しいという方がロビーに」


 戻ったとたんにこれですか、

 まあいいわ、私が居る間は修行と思って。


「コンベル様、お付き合いを」「はっ」


 そのまま治療して、

 お布施をいただいて洞窟風呂を堪能しました、

 さあこの後、お別れに、みんなで派手に打ち上げましょう!!

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