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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第六章 南の島でエルフと妖精を探そう! 編

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第77話 ジジイとエルフと妖精と人魚のBBQの夕べ!

 港に帰ってきたおじさんエルフの治療は、驚くくらいの効果だった。


「すごいすごーい、いつもの魔力の10倍だわ」

「ティニアさま、やはり聖女ティアさまとエアリーさまとの魔力連結で」

「そういうコンベル様も、ティニアさんと相性が良いのかも知れないわね」「だと嬉しいのですが」


 色々と組み合わせを試せばわかるでしょうけれども、

 さすがに2人+2妖精でそれをするのは面倒くさいわ、

 そんなことより最速で完璧にささっと治した方が色々と早い。


「ううう、俺の足が、これでまた踏ん張りが利く、ありがとう」

「貴方で最後ですね、お代は自由ですが」「捕って来たばかりの魚だ!」

「申し訳ありませんが生物は」「コンベルさん、今夜は良いわ、だってほら」


 エルフの皆さんが、

 海岸で野外BBQの準備をしてくれている良い匂いが、

 何気にパインとか果物なのに焼いてるわね、浄化すれば妖精でもイケるかしら?


「よろしいのですか」

「貝殻よりもはよっぽど」

「さっき酒と換金したぞ」「エルディス様いつのまに!」


 まあ現地のお金ですものね。

 ということで皆さんが準備をしてくれている中、

 今後の予定についてエルディス様たちと話し合う。


「それにしてもなんじゃ、そのけしからん格好の妖精は」

「仕方ないでしょ、こういう形なんだから、どうしろっていうのよ」

「もっとこう隠すとか、もしくは人間の大きさになるとか」「無理ね」


 エアリーがティニアさんの前に出る。


「無理じゃないよ、マザーツリー7本の会うと何でも願いが叶うって!」

「ほ、本当に?!」「なんでもそれで人間になった妖精が居るらしいよ!」

「それは、ちょっと」「ならティニアの夢は?」「やっぱり、その、お婿さん」


 はにかみながら、エアリーを見て頬を染めている。


「なんだ、この妖精、生えているのか?!」

「私がお婿さんになるんじゃなくお婿さんが欲しいの、そこの人間戦士!」

「ガイアという名前があるぞ」「とにかくこれから仲間になるんだから、ね?」


 力関係を後でちゃんと伝えないと、

 妖精が逆らえない(はずの)私には更にその上、

 リーダーで勇者のエルディス様が居て、ガイア様はその盟友ですって。


(まあ、最終手段としてエアリーをダシに使う手もあるけどね)


 それよりも今後の話よ。


「とりあえず大陸に戻って、次の行先はどうしましょ」

「妖精は手に入れたしなあ、魔王を探すか」「エルディス様、魔王の居場所は」

「知らん、ガイアは」「俺も知らん、スクウィークは」「我も知らぬゆえ、ビジランテ……ビジランテ?」


 あっ、しれっとBBQ設営の手伝いをしている、

 ほんっと下っ端ってああいうのが身に沁みついている、

 むしろ焼き付いているっていうレベルね、呼んじゃいましょう。


「ビジランテさーん」

「はいはいティナさん、BBQの準備が整いました」

「復活する、復活した? 魔王ってどこに」「最有力はグランジュラ大森林ですね」


 やっぱりあそこかあ。


「この後、いきなり行っても大丈夫?」

「陸路はきついかと」「えっどうすれば」

「空路ですね、ドラゴンをティム出来れば」「そんな無茶な」


 ここで挙手するコンベル様。


「いかがなさいました?」

「わたくしが仕えていた辺境伯領に隣接する山脈に、

 竜人族が住んでいまして、そちらにお願いすれば空路を確保できるかと」


 そんなことが!


「どっちみち、エアリーのためにその辺境伯領は行く予定があったわね」

「行く! ボク、3本目のマザーツリーに会いたい!」「私も他の妖精が居るなら会いたいわ」

「エルディス様は」「大森林を目指すには順番としてそちらじゃな」「ガイア様」「異論ねえな」


 一応は他の皆様にも。


「スクウィーク様は」「竜人魔法というのがあれば我は見てみたいぞな」

「ビジランテ様」「オレは立場的にみんなに従うよ」「ということですコンベル様」

「案内はお任せ下さい、ひょっとしたら馬車の馬が必要なくなるかも知れませんよ?」


 みんなの焼き網の前に、

 魚や貝が配られる、お肉も少しあるわね、

 島でちらっと飛べない走る鳥を見たけど、あの肉かしら。


「おお、沖をご覧くだされ」


 エルフ族長さんの言葉に見ると、

 海から上半身だけ出した女性たちが歌いはじめた、

 中央は確かシュガルさん、ということはみんな人魚さんね。


 ♪~~♪~~~♪~~~~~


 夜空の下、

 素敵な歌声を聞きながらのBBQ、

 新たな妖精も仲間に出来たし、良い思い出になりそうだわ。


「よし、今夜は朝まで呑むぞ!」

「だな、俺も今日ははめを外させて貰おう」

「我も潮風をツマミに大いに呑むのであーる」


 まったくもう、

 この酔っぱらいジジイ共はー!!

 ……ま、今夜くらいは良いわよね、私は普通に寝るけど!

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