第76話 エルフジジイと妖精(メス)の初顔合わせ!
島エルフの村に戻ってきました。
「お待たせ、コンベルさんお土産よ」
「そ、それは、いや、その妖精はーっ?!」
「はじめましてティニアよ、貴方が私の相方ね」
リラント様がひれ伏している。
「これはこれは妖精族の族長さま」
「もうやめてきたわ、ちょぉーっと冒険の旅に出る事にしたの」
「そんな、それでは貴重な、この島を護る妖精様が」「結果的には増える予定よ」
このあたり、説明が必要かしら?
「それでエアリーさま、マザーツリーは」
「ボク、ちゃんと抱きついてきたよ、またおいでって!」
「うむ、ということで次の妖精探しはコンベル殿の故郷か、大森林である」
と言ったスクウィーク様の言葉に目を輝かせる新妖精ティニア。
「えっ、更に他にも同族が?!」
「あくまで可能性よ、グランジュラ大森林の方は有力だけれども」
「……上手くいけばティーナ達の分も持ち帰られるわね」「オスだったらね」
メスだったらエアリーのハーレムに?!
「それでわたくしは、今後この妖精ティニア様に御遣いすれば」
「ええっと、難しいわね、ティニアさんはコンベルさんの言う事を聞いて欲しいの」
「約束だものね」「でないと食事をあげないわよ」「そこよ、そこなのよ、マザーツリー周辺の果物以外であるの?!」
あっ、知らないみたい。
「私が浄化魔法をかけた果実なら、例えば……リラント様、何か」
「ははっ、どうぞキゥイでございますじゃ」「では……んしょ、食べてみて」
「大丈夫かしら……お~~いしぃ~~~!」「ボクもボクも~」「はいはい、どうぞ」
並んで食べると可愛いわね、
ただ妖精ティニアさん、よーく見ると、
女性からして見ても超セクシーなボディをしている。
「ティナさま、エルフは妖精に従うもの、とても『相方』などとは」
「でもティニアさんは私の浄化魔法をかけた果物なしでは生きていけないわ、
その私がコンベルさんに従ってって言ってるの」「お互い対等に行きましょう」「は、はい、それがご命令であれば」
あっそうか、
妖精のエルフに対する命令は絶対だから、
対等に接しろって言われたら、そうしないといけないのね。
「ティニアさん、コンベルさんと仲良くね」
「もちろんよ、それはそれとしてエアリーくんとも」
「まあそれはエアリー次第ね、ねっ? エアリー」「うん、ボク、同族との旅もしてみたい!」
そう、一緒に旅したいからと、
ティニアさんがついてくる事を受け入れた、
やはりたった1人の妖精で寂しかったんだと思う。
(とはいえ、扶養家族が増えた気分だわ)
コンベルさんじゃ果物の浄化は出来ないものね。
「それでティニアさんは、コンベルさんのどこに隠れるの?」
「そこの胸ポケットでいいわ」「この執事服のは、浅くて入りきるかどうか」
「だったら大きくして貰ったら? ポケット」「それくらいでしたら我らエルフで」
リラント様がそう言ってくださるなら、
親切に甘えよう、エルフは工芸品が得意だっていうから、
胸ポケットの作り直しくらいは、とそれは良いとして……
「そういえばエルディス様たちは?」
「むむ、港のようであるぞ」「えっスクウィーク様、どこ?」
「我らが乗って来た船を補修中であるな」「あっほんとだ、ボロボロだった外壁に木の板を打ちつけてる!」
とんでもない魔力であれだけ速度が出たのだもの、
どこか壊れかけてていても、おかしくなかったわね、
私たちは船の方へ行くと……エルフのおばさん達が近くで声をかけている。
「さすが人間の勇者様、力仕事は頼りになるわ」「そ、そうか?! ガハハ」
「戦士様もさすが、船の補強の腕も一流なのですね」「これくらい朝飯前だ!」
「アサシン様、細かい亀裂を見つける確かな目、エルフ以上の洞察力ですわ」「褒めても何も出ないぞ」
ジジイ3人が、
エルフのおばさんに良い気分にされてる!
そして良いように使われているという、まあおばさんって言ってもエルフの女性は美人、美熟女ですからね。
(それにしても海に反射する夕日の綺麗なこと……って別の大きな船がやってきた?!)
そして、それに乗っているのは……!!
「あら、夫が帰ってきたわ」
「旦那に聖女様の、治癒魔法のことを伝えなきゃ」
「アナター! こっちよこっち、人間と新しい妖精が来てるのよー!!」
あっ、みんな旦那持ちでしたか。
「「「チッ」」」
「ってジジイ舌打ちしない!」
3人同時にしてたわね。




