第63話 ジジイと妖精と聖女で治療!
翌日、午前は教会で辻治療だけどコンベルさんも同席、
何やら聖女+妖精+エルフで更に治癒魔法の効果が上がるらしい、
ちなみにエルディス様とガイア様は娼館へ、まあダンジョン攻略後だから良いでしょ。
(ついでにリアライさんもご一緒みたい)
ちなみに当パーティー加入テスト(いつのまに)は惜しくも残念でした、と。
スクウィーク様は古本市場へ、貿易都市、流通都市なので良い本が集まっているはずと、
お金は大丈夫かしら、陛下からの支度金は酒代に消えるらしいから自腹なんでしょうね多分。
(ビジランテ様は情報収集の続き、エルフはもう見つかったのに)
ちなみに控室でコンベルさんに、
ちらっとエルフ本来の姿を見せて貰ったけれど、
やっぱりお爺ちゃんはお爺ちゃんでした、お爺ちゃんエルフ。
「では次の方」
そんなお爺ちゃんが列の整理をしてくれている、
エルフは妖精に絶対服従、命令されるまでもなく。
ちなみに昨夜は疲れていたので詳しい話は今夜、豪華ディナーを食べながらですって。
「聖女様、うちの子が生まれつき、左半身が」
「あー、これ本来なら治療にお金と時間が結構かかりますね」
「では、どのくらいで」「……はい治りました」「えっ?!」「ママ―!」
お代いくら入れるか迷っている、
コンベル様が圧をかけると有り金全部入れちゃったっぽい、
良いのかしら、まあ金額自由ですから、ええ、修行ですもの。
「それでは次」
「おっ、今日はエルフや妖精の情報はいいのか?!」
「あるならお聞きしますがお代も、銅貨1枚でも構いませんので」
ダンジョンでしくじったのか、
右腕を包帯でぐるぐる巻きにしているおじさん。
「実はここだけの話なんだが」「はい」
「エルフというのは普段、人間に化けているらしい」「まあ」
うん知っている、
さっき見せて貰ったから。
「辛いチリペッパーを食べさせると正体を現すらしい」
「……はい治りました、もう包帯を解いても構いませんよ」
「本当か?!」「お布施はあちらへ」「お代はこちらでございます」
いや本当に銅貨1枚だけで入れて帰っちゃった!
修行だから別に良いけど、もうちょっと真心をというか……
「コンベルさん、チリペッパーでって」「迷信でしょう」
「一番効くのは妖精だもんね!」「さようでございますエアリーさま」
「それにしても魔力回復まだ大丈夫?」「エルフが居るからかな、全然平気だぜい!」
絶好調ね、これならこの先……
ってコンベルさん、正式加入してくれるのかしら、
流れ的にはそうよね、そのあたりも今夜、詰めないと。
「次の方、こちらへ」
「うちの婆ちゃんが、もう」
「あー、さすがに寿命は」「ティナ様、やるだけやってみましょう」
コンベルさんがそう言うならと、
念入りに魔力強めでやってみると……
「……ふがっ?!」「婆ちゃん! お婆ちゃん!」
「おや懐かしい、ベリーじゃないか」「お婆ちゃん記憶が、ボケが治った?!」
ちょっと治し過ぎでしょそれ、
これ死人まで蘇りそうで怖いわね。
「さすがに腹へったー」
「ごめんねエアリー、裏へ行きましょ」
「聖女様は休憩で御座います、次の方、しばしお待ちを」
控室で用意してある果物、
エアリーにスモモを浄化して与える。
「うめえうめえ、生き返るぜい」
「あの、ティナさま」「はいコンベルさん」
「その浄化魔法をかけた果物を、わたくしめにも」「エルフ様も美味しく感じるのかしら」
とりあえずリンゴに浄化魔法をかけて渡してみる。
「こ、これは、これはあああああ!!!」
みるみるうちに耳が伸びて、
エルフのお爺さんの姿になっちゃった。
「どう?」「こんな美味しいもの、は、初めて、ううっ涙が」
「そんな泣かなくても」「も、もうティナさまに一生ついて行きます!」
「いえそんな」「エアリーさまも、どのようなご命令でも、なんなりとっ!!」
なんだか凄い事になっちゃったわね。
「ティナ、なんか聞いてみたら?」
「そうね、コンベル様」「ははっ!」
「どうして辺境伯の執事に?」「それは、一言で表現するならば、生贄、でしょうか」
えっ……生贄?!
「つまりは、どういう」
「そのあたりは長くなりますゆえ今夜」
「あっはい、病人怪我人を待たせていますものね」
今は修行、修行っと。
「では人間の姿に」
「ボクもなりたーい」
「エアリー、そのお話も今夜に、ね」




