第61話 ラミアのにゅるにゅるにさすがのジジイも苦戦!
「うおっ、すっげえぬるぬるする!」
タンクの大盾にぶつかってくるマッドラミア、
泥の沼を跳び上がって攻撃してくる、大柄なリアライさんもたじたじ、
しかもにゅるりと盾の下や横から入ってきそうになって、盾さばきが大変そう。
「おっと危ない、フォローするぜ」
ガイア様も脇からくるラミアをスピアで弾こうとするが、
それすらも上手い具合に避けてしまうので武器を背中の斧と交換、
そうすることでようやく弾く事はできた、しかし何度も何度も向かってくる。
「やっかいであるな、魔法の網で掬ってみせようぞ」
スクウィーク様がスパイダーネットの魔法で救い上げるも、
器用に網の隙間から逃げる、いや太った個体は引っかかっている、
でも捕らえたのは数体程度、胸の大きさが仇になったわねって言いたいけど言わない、聖女ですもの。
「こういうのは首を斬り落とせば良い、ふんっ!
ビジランテ様が短剣で首を狙う、
その素早さで3体に1体は倒せているけれども、
にゅるりと逃げる個体はビジランテ様に絡みつこうとする。
(それを逆に、するりと抜けるビジランテ様、さすがアサシンだわ)
あれ、コンベルさんは?
と思ったら噛まれたり尻尾で殴られてたりする前衛を、
一生懸命に回復している、杖なしで凄い、詠唱はしっかりしてるけど。
「ヒール、ヒール、キュアポイズン、ヒール」
ていうか毒あるんだ、
蛇系の魔物ですものね、
上半身はいくら裸の女性でも(ただし顔はチョイグロ)。
「……よし、ワシの出番か」
「エルディス様、いよいよ!」
「よし、ティナはフォローを頼む」「任せて!」「頑張るぜい」
エアリーもやる気に!
私はエルディス様に加速魔法『ハイリズム』をかける、
するとアサシンかと思うくらいの速度で前衛に群がるラミアに突っ込む!
「でええええええええええええええい!!!」
きゃあ、剣でラミア達を弾く弾く弾く、
凄い勢いで洞窟の壁にぶち当たるラミアたち、
これは骨が折れる勢いね、ここまでやれば倒せているでしょう。
「斬れぬなら。ぶつければ良いのだ」
うん、勇者らしい所を見れたわ、
ガイア様も斧をぶるけるような形でラミアを壁と挟む、
莉ライアさんも攻略法を見つけた感じで大盾を壁にぶつけて潰しにかかっている。
(一気に形勢逆転ね)
そしてスクウィーク様も……
「ウォールサンド!」
魔法で土壁を造って、
壁と壁をサンドさせて潰す、
にゅるにゅるなら逃げられないように潰せば良いのです!
「ふう、これなら先に進めますね」
そう言ったビジランテ様が方向を指示する、
私達はフライ魔法を続けつつ更に更に奥へ深くへ、
途中で少し休憩してエアリーに餌をもとい浄化果物を補給させて魔力を回復。
(そろそろボス部屋でも、おかしくないわね)
ただ、まだコンベルさんの秘密は明かされない、
いったい何者なのか、なぜそんなに長寿なのか、
ボス部屋に到着したら、どうなるのか……と思っていると!
「扉だ、おそらくボス部屋だ」
「リアライさん、気を付けて!」
「大盾を構えているから、開けてくれ」
その言葉にビジランテ様が扉を押す、
片方を押したのに両開きで泥だらけの扉が開く、
中は広い沼、そして泡がぶくぶくと……と思っていたら?!
バッチーーーーーン!!
「ぐぅおおおおおおお!!!」
リアライさんが大盾ごと、
巨大な尻尾に弾き飛ばされた?!
入って来た洞窟の方へ……良かった、壁に当たってたら即死レベルの威力だわ。
(そして上半身が出てきた!)
濃い紫の、
巨大なラミアだわ。
「こ、これはジャイアントラミア、魔王に匹敵する強さである」
「スクウィーク様、弱点は」「……洞窟を、ダンジョンを崩して下敷きにすればである」
「それだと私たちも死んじゃう!」「では他の方法を考えよう、我は長考に入る」「スクウィーク様……」
いったい、どうすればいいのよおおおおお!!!
「あっリアライさん」
「すまねえ、回復を」
「さすがに血だらけですね、はい」
慌てて私が回復魔法、
これ、さっきのマッドラミアより、
もっともっとぬるぬるしているわ……
(攻略法は……)
とりあえず、
皆さんに意見を聞いてみましょう、
ってビジランテ様が上手く引き回してくれているわ、囮になって。
「ええっとまずは、エルディス様」
「さすがにあの重さのラミアは、弾けん!」
「ですよねー」「ワシも少し、考えてみよう」
ここはジジイの知恵袋に期待、かしら?!




