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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第四章 過ぎ去りしジジイを求めて、おそらくはここで出会えるはず! 編

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第47話 なんだか魂が抜けたジジイが帰ってきた!

「あのエルディス様?」「ぬぁ~~……」

「ガイア様?」「ぅぅ……嫁に申し訳が立たねえ」

「立たないのは別の話ではないのかのう」「81にして頑張り過ぎた」


 遅い夜の夕食、

 治療が思いっきり長引いたこともあって、

 お礼にとこんなに遅い時間なのにベッテンブル家の執事メイドがお世話してくれている、結構な人数。


(例によって違う服装の執事とメイドが一人ずつ)


 3日目にしてわかったけど、

 アサシン系の、つまりビジランテ様一派の執事とメイドも、

 服が統一されている、おそらくは第4の派閥的な位置なのでしょう。


「さあさあご遠慮なく食べてくだされ、それで明日はダンジョンと小耳に挟みましたが」

「はいベッテンブル様、その予定だったのですが」「これでは無理であるな、エルディス、ガイア、明日は休めい」

「えっと、それじゃあ私は」「ティナ嬢も男娼へでも行くかの?」「冗談でもやめて下さいスクウィーク様」「すまんのう年寄りはこんなので」


 3日間働き詰めだった、

 おかげで路銀には当分困らないけれども、

 あくまでも4人の活動資金、国王陛下からの支度金はお酒で消えるのが時間の問題だし。


(そして5人になる予定なんだけれども……)


 あっでも約束をしているのでは!


「エルディス様、ビジランテ様の所のアサシンさんが明日のダンジョンで一緒では」

「うぬぬ……ぬあぁぁぁ~~~」「あー駄目だわこれ、てすみませんメイドさんに食事を口まで運ばせて」

「適度に酒も呑ませてやってくれ」「ガイア様、勝手に良いんですか」「むしろ喜んでいると思うが、なあ?」


 その問いかけに親指を向けてくれた、あんな状態なのに!


「ではスクウィーク様、一日延期を継げないと」

「もしくは我とティナ嬢と、くだんのアサシンと3人でダンジョンへはどうかのう」

「これは俺のアイディアだが」「はいガイア様」「明日の夜にすれば俺もエルディスもマシになっているだろう」


 あー、朝からじゃなく時間をずらして。


「私はそれで良いです」


 胸の中でエアリーも小声で『読めるー』て言っている、

 妖精の本をじっくり読みなおす時間が出来て良かったわね、

 という意味を込めて服越しに撫で、浄化したポンカンを食べさせてあげる。


(知らないメイドさんが多いので、一応隠れています)


「俺も多めに眠ればおそらく大丈夫だ、エルディスは」

「んぐあああぁぁぁ……ぁぁぬぁぁ~~~~ぬっ……んあぁ」

「良いそうだ」「えええぇぇぇ……今ので」「我も構わん、魔道具を見て回ってこよう」


 私はどうしようかしら、

 ってエアリーが自室で本を読みふけるなら、

 それに付き合う必要が、って浄化した果物を多めに食べさせれば2時間くらいなら1人でも出られるわね。


(この街は治安は大丈夫かしら?)


 ちょっと聞いてみましょう。


「ベッテンブル様、この都市の治安はいかがでしょうか」

「派閥同士のいざこざはありますが、客人にはやさしい街ですぞ!」

「では私1人が出歩いても」「……ダンジョンがある街である以上、推奨は出来かねますが」「なら我が付いていこうぞ」


 スクウィーク様が名乗りを上げてくれた。


「魔導具を見て回るのでは」

「一緒についてきてくれるならば助かるのう」

「わかりました、では明日、少しの時間だけスクウィーク様とデートということで」


 その言葉にビクッと反応した!


「そ、それは呪いが発動してしまう」

「どうなるんですか?」「おぞましくて言えぬな」

「恐ろしい事になるのですよね」「発狂死するかも知れぬゆえ」


 どれだけ恐ろしい呪いをかけてるの奥様方。


「わかりました、あくまで観光に付き合っていただくということで」「それで良い」

「ということで助っ人のアサシンさんとのダンジョンは、夜遅くということになりました」


 メイドに混じってるアサシンメイド(おそらく)さんも頷いてくれた。


「あっそういえばスクウィーク様、馬の引手さんは」

「先に夕食を頂いておそらくもう寝ているであろうが」

「そしてもう帰っちゃうんですよね、例の本を持って」「ああ、明日か明後日に帰そうかと思っておる」


 妖精の本も、

 おそらく一緒に帰っちゃうんでしょうね。


「新しい引手さんはどうするんですか?」

「いざとなったら俺が」「ガイア様がですか」

「あとはこの街の奴隷売り場だな」「でしたら私が話をつけておきましょう」「ベッテンブル様、ありがとうございます」


 ということで明日の夜までの予定は、

 私とスクウィーク様で街の観光、私だけしてなかったものね、

 そしてエルディス様とガイア様は体力と精神力の回復に努める。


(エアリーは読書、って1人にして本当に大丈夫かしら)


 警備くらいはお願いしたいけれども……


「あっベッテンブル様、明日のこの屋敷のお世話って」

「我々の当番ではありませんぞ」「では最初に戻る、のかなあ」

「そういった話もクソネヴィラスいや失礼、ネヴィラス家からは聞いてはおりませぬぞ」


 あーあ素がでちゃった、一瞬。

 まあいいわ、明日になったらわかるでしょ。


「ちなみにベッテンブル様はビジランテ様といつもご連絡は」

「たまに声だけですぞ、姿を見るのはそうそうめったには、最も黒装束でしたぞ」

「何か悪い事をやってとがめられたとか?」「も、もう、もう今は、やっておりませぬぞーーー!!」


 やってたんだ。


「んぬぁぁ~~」

「エルディス様、早く魂を取り戻してー!!」

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