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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第四章 過ぎ去りしジジイを求めて、おそらくはここで出会えるはず! 編

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第39話 ジジイの会話に入って来たのは!

 翌朝、出発までの間に教会で路銀稼ぎ。


「ふう、ようやく列が落ち着いたな」

「はいエルディス様、昨夜に酒場で宣伝した効果はてき面でした」

「宿屋のおかみも他の客に言ってくれたようだ」「おっとティナ嬢、一番後ろが見えてきたようであるな」


 といった感じでジジイ三人衆にガードして貰いながら治癒魔法、

 そこまで大きくない街なので列の整理もスムーズっていうか今は慌ててやってきた、

 町の近隣、ようは点在する村から噂を聞いて慌てて来ている人たちみたい、間に合って良かったって言われたり。


「謝礼金はこっちだ」

「ガイア様、これは路銀ですからね!」「わかっちょる」

「……魔法が少し弱まってきておる」「そ、そうですか、ちょっと整えてきます」


 物置みたいになっている奥の部屋へ入り、

 浄化したプラムを胸から出てきたエアリーに渡す。


「ふう、ボクはやく終わらせて本の続きが読みたい」

「ごめんね、もうちょっとだから」「商業都市でもやるのか?」

「そうよ、疲れたり嫌になったら遠慮なく言ってね」「まだ大丈夫!」


 戻って待っていた青年をあっさり治療っと。


「さっきちょっと話したんだけれども」


 誰ととは言わない。


「どうしたティナ」「はいエルディス様、商業都市での辻治療、誰に話を通せば良いのかしら」

「全てだな」「ガイア様、治めている方々全てでしょうか」

「ああ、教会もそれぞれある、順番がややこしいがまあ公平にやれば良いだろう」


 うっわ、面倒くさそう。


「いざとなったら我が説教してやるわい」

「スクウィーク様、ええっと一応、国王陛下から認められている方々なのですよね?」

「我の武勇伝で1日や2日、持たせてみせよう」「えっそんな時間稼ぎ?!」


 私はさくさく治療を続けながらガイア様の方を見る。


「嬢ちゃん、公平にしたいからと言って勝手に治癒を始めるのはあそこでは不味い」

「やはり話を通すのが必須ですか」「俺達がいくら護れるからと言って、王命の冒険者でもだ」

「なら順番は、ええっと、杖を倒した方向とか」「それで納得させられればそれで良いが」「無理でしょうね」


 と言ってきたのは、

 さっき治療して金貨を1枚置いてくれた青年。


「あの、聞いてらしたのですか」

「済まない、ただ伝説の英雄、『最強の五人』そのパーティーの名前で会話していたので」

「本物だ」「本物だぞ」「本物である」「はい、私の師匠もその一員でしたから」


 えっ、師匠って?!


「あの、ひょっとしてビジランテ様の」

「今回のお礼も兼ねて、話をつけてきましょう」

「えっ、誰に」「とにかくもう安心して下さい、それでは失礼」「待て、ビジランテはどこに」


 ……もう姿が見えなくなってしまった、

 私も治療の続きをっと、それにしても話が急に進んだわね、

 揉めないで辻治療が出来るに越したことは無いのだけれども……


「むう、名前くらい言っても良かろうに」

「しかしこれでビジランテと会えそうだな!」

「我は50数年ぶりである」「ワシもだ」「俺もだな」


 みんな魔王討伐依頼なのね。


「ええっと、その時にビジランテさんの年齢は」

「15歳だったぞ」「パーティー最年少だったな」

「アサシンだけに使いパシりであったのう」「嫌ですよお弟子さんまでそんな扱い」


 とはいえこのパーティーにもし入る事になったら、

 まあ私はもちろん助かるのだけれども、ちょっと胸が痛い、

 かといって私が積極的に介護するのも……別に孫やひ孫の嫁じゃないのだし。


(普通に考えたら65歳ちょっとなのね)


 うん、申し訳ないけど立派なお爺さん。


「ちなみに顔の特徴は、ご覧になられていたのですよね?」

「50年も前だからなあ」「顔どころか体型や声も変わっている可能性がある」

「我の嫁も50年前とはすっかり別人であるぞ」「それはそうよね、確認の方法とかは?」


 難しい顔をするジジイとジジイとジジイ。


「ワシに会えば向こうから言うじゃろう」

「多分だが会えば何となくわかる、俺なら多分」

「我は相手が魔法を使えるなら魔力で判別可能であるが、相手はアサシンではの」


 何このまるでアテにならないのは!


「おっと最後のようだぞ」

「いやどうも腰に来ててねえ」

「あっ、宿のおかみさん!」「すまないねえ」


 治療すると宿代全額渡して貰った。


「えっ、良いのですか?!」

「当たり前じゃないの、伝説の勇者様なんでしょう?」

「もう話が回ってしまっていましたか」「帰りも寄っておくれ」


 ということで恐縮しながら、

 馬車で出発したのでした、皆さんに見送られながら。


(商業都市も、こんな感じで歓迎されると良いわね)


 そして馬車内に追加されたお酒。


「さあ呑むぞ」「呑もう」「呑むのである」

「ティナ、本、本!」「はいはい、もうみんなまったく……」


 でも、これにもう1人加わったら、

 どうなるのかしら? ちょっと楽しみね。


(伝説のアサシン、そのお弟子さんかあ)


 あのお方、

 1人だけって事は無いと思うけれども。

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