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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 連れて行く最強の魔法使いは、誰だ?! 編

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第34話 帰りの馬車でジジイが決断!

「さて、我の孫弟子たちはどうだった」


 ダンジョンから出て帰りの馬車、

 パーティーメンバー候補は後ろの馬車で休んでいる、

 ちなみにゴーレムはお役御免なので解呪して土に還った。


(あっ窓の外を見たら馬車とすれ違った!)


 ダンジョンしかない方向なので、

 ようやく麻痺魔法、痺れが解除された冒険者かも?

 行った所で気配で終わった事は感じ取れるはず、ていうか気付いて!


「スクウィークよ、皆、伸びしろは問題ない、ワシの孫弟子より優秀かも知れぬ」

「俺から言わせると根性が足りない、育てながらの冒険アドベンチャーはリスクが高いと思うが」

「嬢ちゃんはどう思う」「はいスクウィーク様、できればみんな連れて行くという方法は」「我の妻たちのようにか」


 サブメンバーとして連れて行ったのよね確か。


「ふと思ったのだがスクウィークよ」「どうしたエルディス」

「クレアの葬式、行くのを嫁連中にほぼ止められていたそうだが」

「そうであるな、数秒だけ許して貰えたが」「あの4人、そんなにクレアと仲悪かったか?」


 あー、確かに。

 お仲間ならむしろ、サブメンバーの4人が、

 ちゃんとお葬式に参列していても……私は高熱にうなされて参加出来なかったけれども。


「魔王討伐まではある意味『任務』そして『仕事』としてきっちりやっておったが」

「そうだな、俺も仲が悪くは見えなかった」「ガイアよ、仲が良くも見えなかったであろう」

「スクウィークが、はべらせていたからであろう」「答えを言うと、あまり良く思ってはいなかった」


 まあ女性ってそういう所あるから、

 私はまだ15歳だけれども、まあ、なんとなく。


「それで行かなかったのか、ワシにも何か思っていたりは」

「いや、エルディス達にそういう私的な思いは無い、むしろ我しか見ていない」

「では理由は何だ」「ガイア、ようは『クレアに我の気が行かない魔法』が気にくわなかったらしい」


 はいはいなるほどね、

 私の師匠は男4人に女1人という逆ハーレム状態、

 それがトラブルにならないため、認識阻害魔法の一種で『男が女に向ける』興味が向かない魔法をかけていたそうで。


(それが『あの聖女、私の、私たちの愛するスクウィーク様になにお断り魔法かけてるのよムキー』てなった訳ね)


 気にくわない、

 癪に障る気がわからないでもない、

 ていうかほんとによっぽどスクウィーク様が好きなのね。


(あんなお婆ちゃんになっても、50年以上もほぼ変わらないハーレムを続けているのですもの)


 心はきっと、

 まだ青春なのね、

 ライト魔法はあてられないけど!!


「なんだ、人間は死んだら許されるんじゃないのか」

「妖精よ、エアリーと言ったか、夫が生きていれば許されないらしい」

「じゃあスクウィークのジジイが死んだら」「死んでもついてくるそうだ」「あのババアが?!」「4人とものう」


 話が随分と脱線してるわね、

 エルディス様を見ると私の気持ちに気付いてか、

 軽く頷いてくれて酒をぐいっと呑んでからスクウィーク様に話す。


「それでスクウィークとしては」

「もちろんロジュだ、皆より魔力の器が違う」

「だが9歳だろう」「平均年齢は下げてくれそうであるな」


 えっ、そういう問題?!

 難しい顔のガイア様も聞く。


「大丈夫なのか、年齢一桁だぞ」

「我とシュガルは許可する、何も心配はあるまい」

「あのー」「嬢ちゃん、どうした」「私がお世話すれば良いのですよね」「まあそうなるであろうな」


 お年寄りと子供の世話、

 これって冒険アドベンチャーではなく、引率では?!


「おーい、ガキ本人の意思は」

「エアリーよ、出発前に確認済みだ」

「でもさっきので、気が変ったかも知れねえぜ」


 確かに、

 精神的ショックもありそう。


「その時は『一度決めた以上、弟子として許さん、師匠の命令である』と告げる」

「強制か? 強制なのか??」「師匠と弟子の関係と言うのは、そのようなものだ」

「ではスクウィーク様、連れて行く事は確定で良いのですね?」「あとは嬢ちゃんの言う通り他の3人もどうするかであるな」


 ……正直言うと、

 お爺さんの世話を分担させたい。


(でも、9歳児とはいえ、若い子が1人確定して良かったわ)


 あまりにも若すぎるけど!

 ……もうこれで何か起きたりはしないわよね?

 出発前に頭をよぎった嫌な予感……お願い、的中しないで!!

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