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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 連れて行く最強の魔法使いは、誰だ?! 編

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第32話 ジジイのひ孫がピンチに取った行動とは!

 聖女クレア最後の弟子ティナです、

 今、私は未開ダンジョンの地下4階に来ています、

 最近になって魔物が活発化、魔王復活の懸念から勇者パーティーに加わりました。


(それで、魔法使いのメンバーを選定中なのですが……)


 目の前に出現した巨大なカエル型の魔物多数、

 まずは火魔法を使うロモンくんが杖を掲げて詠唱する。


「ファイアーウェーブ!」


 しかしカエルたちは涼しい顔、

 最後方で構える勇者エルディス様の隣で、

 大魔法使いスクウィーク様がわざわざ解説をしてくれる。


「表面の粘膜が火魔法を封じているようであるな」

「では焼くのは無理と」「そうであるなティナ嬢、部屋全体を高温にする手もあるが」

「それだとワシらも蒸されてしまうな、しかもおそらくこの『デスフロッグ』の方がより耐える」


 さすが勇者様、

 魔物の名前は全て把握しているとかなんとか。


「アイスブロック!!」


 今度は将来のクールビューティー、

 氷魔法でカエルたちを凍らせたジェディ、

 しかし魔物はあっけなくパリンパリンとコーティングしてきた氷を割った。


「これも凍らせた所ですぐに分泌液が出ておる」

「さすがスクウィーク様、特性もご存じなんですね」

「ティナ嬢よりも長生きしておるゆえ」「凍った瞬間に俺が槍で突けば倒せたぞ」


 とはいえこの数ですから、

 最前列だけでも8匹は並んでいる、

 あとめて攻撃してこないのはやっぱりスクウィーク様を警戒しているからっぽい。


「ワイドウインドカッター!」


 横一文字の斬り裂く風魔法、

 若干9歳のロジェくんが杖を真横に振って、

 一気にカエルを攻撃する、が、最前列の8匹が吹き飛ばされて最後列に並んだだけだった。


「スクウィーク様、これは」

「風の刃すら滑らせるカエルの表面粘液よ」

「そんなの無敵ではないですか」「いや嬢ちゃん、攻略方はあるぞ」


 エルディス様がそう言った直後、今度は……!!


「アースクエイク!」


 地面に杖を向ける地魔法のラドカンくん、

 割れた裂け目に落ちて行き前列全てが視界から消えると、

 ゴゴゴと挟むように塞がった、そして2列目が前に、と思ったら……!!


「おーいティナ、いちばんうしろの列、地面から這い出てきたぞ!」

「エアリーほんと?!」「この高さから見てるから間違いないよっ!」


 さすが空飛ぶ妖精、

 だなんて感心してないで、

 これどうすれば良いのかしら?


(光魔法で足を止めたところで……)


 いざとなったらスクウィーク様が何とかしてくれるでしょうけれども、

 ここはひ孫さん達の実力を見る場、4人とも顔を見合わせているわね、

 なんていうか、口には出してないけど何か打ち合わせしているみたいな?


(何かが通じ合ったのか、みんなが頷いた!)


 そしてまずは再び地面に杖を向けたラドカンくん!


「ディグホール!!」


 地面に巨大な落とし穴が!

 そこへ全てのカエルがまとめて落ちると、

 続いてジェディちゃんがその穴へ向けて杖を!


「ウォータートルネード!!」


 あっという間に水で満たされ、

 池になったわ、しかも渦ができて回転している、

 そこを飛び出そうとしてきたカエルたちに杖を向けるロジェくん!


「ウィンドウバリア!」


 強い風がカエルたちを水の中へ押し戻す!

 池の上で風魔法が渦巻いてバリアのようになっているのね、

 そして4人目、ロモンくんがその池の中心に向けて杖を、魔法を放つ!


「マグマファイアー!!」


 火の塊りが池の中に!

 それがグツグツと池の水を沸騰させる、

 すごい水蒸気、しかし杖を向け続けるジェディちゃんが水を補充し続ける!


(あーこれ、時間の問題ね)


 やがて、カエルたちはすっかり茹って、

 仰向けてぷかぷか浮き始めた、ていうか暑い!

 ちゃっかり風魔法で涼しいエリアを造っているスクウィーク様の所へ。


(ジジイみんな集まってるわね)


 ついでにエアリーも。


「……大師匠、全て倒しました!」


 得意満面のひ孫たち、

 そして気が付けば穴は埋められ、

 カエルの屍骸だけがほかほか湯気上がって累々と。


「上手くやったの」

「しかしその、お恥ずかしいのですが」「どうしたジェディ」

「もう魔力がありません」「皆もか」「……」「仕方ないのう」


 まあこれだけの魔法の組み合わせ、

 仕方ないわねっていう、ここは私の出番。


「エアリー」「ほいさー」

「みなさん、魔力を回復しますね」

「「「「ええええっっっっ?!?!?!?!」」」」


 それにしてもさすが大魔導師のひ孫、

 本当のピンチになると、こういう秘策があるのね、

 かといって全員連れて行くというパターンは……ひょっとして、アリ?!


「本当に、回復した!」「……凄いわ、これ魔力無限に使えるんじゃ」

「お姉ちゃん、いえティナさま、ありがとう!」「だからって、あんまり無理はしたくない」

「エアリー、果物!」「梨で良いわね?」「うん、ボクが食べ終わるまで、ちょっと待ってね」


 でも地下4階でこれかあ、

 地下5階以降は、どうなっちゃうんでしょ???

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